★運営委員会まとめ 文化座公演「青春デンデケデケデケ」はエレキブ−ム全 盛の頃の高校生達の青春を描いた作品でした。ロックに夢 中になって、バンドを作り、仲間たちとアルバイトをして 楽器を手に入れ、三年の文化祭で最初で最後のコンサ−ト をするまでの、友情あり恋あり笑いありの熱く輝かしい青 春時代・・・・。文化座の舞台はアンサンブルもよく、軽 快なテンポで展開して、懐かしい曲もたくさん含まれてい ました。また、レコ−ド盤を模した回り舞台・舞台上の着 替え・ストップモ−ションなど舞台ならではの表現が多く 見られ、充分楽しめました。 だれもが通り抜けた青春時代、時代や環境が違っても、 皆似たような経験をしています。今は40代になったちっ くんがその頃のことを懐かしく思い出すように、観ている 私たちも何時の間にか彼らの仲間になっていて、熱くコン サ−トを応援していました。その、客席と舞台との一体感 は、地元・観音寺が舞台になっていることを差し引いても |
まったくすばらしいものでした。 有名人を観るのもいいけれど、未知の役者さん達だから こそ芝居をまっすぐ観られる、ということもあります。文 化座の真摯な舞台創りがたいへん快く感じられました。最 後の着替えのシ−ンが長いという意見もありましたが、一 枚一枚衣装を身につけておとなになってゆく、あの長い間 (ま)に10代の青春時代から40代の中年へと移りゆく 長い時間を感じ取った方が多かったと思います。また、ロ ックの芝居ということで、年配の会員の方には事前の期待 が薄かったようですが、観劇後には、十年若返った、元気 が出た、原作を読みたいという声が多く聞こえ、たいへん 好評でした。 「人生に対する応援歌」と言われる通り、学生時代のエネ ルギ−や純粋さを取り戻したような気がします。会場を出 てゆく一人一人の眼が、顔が、輝いていたのが印象的でし た。 |
感想文 ◎青春デンデケデケデケ、其の名にふさわしく何ともまあ 賑やかな舞台だった。つられてシルバ−シ−トからのり出 して拍手を送りました。本当に血涌き肉おどる愉しい時を 過ごしました。軽い身のこなし、賑やかな中に一瞬の静あ り。ちっくんの活躍、運命的な出会い、可愛い女子学生。 スト−リ−そこのけで身も心も舞台の演技に釘付けにされ た久しぶりの観劇でした。 文化座の皆さんの熱演ありがとうございました。 桜の園 60代以上 ◎愉しかった、この一言につきます。ご近所の方と家の前 で立ち話をしているような讃岐弁、役者さんのご苦労がわ かります。 (ちっくん)がメガネをかけて時刻表を見ている姿、今の 自分を見ている通りでした。成田さんのお寺の息子役がひ ときわ輝いていて、ぐんぐんと引き込まれました。最後ま でぴ−んと楽しく、手が痛くなるまで拍手を取っていまし た。 原作をまだ読んでいませんでしたのでさっそく読ませて いただきます。 扇会 50代 ◎舞台のリズムにのって心地良く楽しませていただきまし た。高校生のきもち、親のきもち、先生のきもち、岡下の おばあちゃんのきもち、みんなあったかいですね。 舞台での早変わりのように、高校生も40代のおじさん も、そしてわたしも気分はひとつ。 青春ドギマギ 50代 ◎高年齢のせいか少々不安な気持ちで荷下ろしのお手伝い に参加させて頂き、それも吹きとんだ。若いってとてもす ばらしい。心地よい汗である。 夜、前の方で見せて頂きお芝居の構成のすばらしさに、 今迄になかった文化座の若さをみせつけられた様に思い感 動いたしました。私が子供達を育てていた時代のものだけ に感じることが大でした。 息子もエレキに夢中でしたので流れる音色は皆耳に残っ ている物ばかりで自分が少々若返ったような気持と、あの 時もっと理解してあげていたらと反省しました。 南天 60代以上 ◎よく、読んでから観るか、観てから読むかといいますが 今回は読んでから観たのですが『音(音楽)が入った』事 で想像以上にすばらしい舞台になっていました。 スト−リ−もさることながら『青春』と言うキ−ワ−ド は、誰の胸の内にも、甘酸っぱい想いを呼び起こしたこと と思います。熱い涙が出ました。 最後、会場と舞台が一体になり、デンデケデン・・・の 音に合わせて、思い切り手拍子を打っていました。 やましろ 50代 ◎つゆ空をふきとばすような明るいデンデケデケデケ、最 後の花束がビ−ルだったのも面白い・・・・・。 賞をもらって本になった頃、帰省していた息子を高松空 港に見送りにゆき空港内の本屋さんにあったので買って渡 すと巻末の経歴のところをみて「僕と同年や」。それが初 めての出会いでした。それからテレビや観音寺の記事など 目や耳に入ってきました。 息子の学生時代、やはりギタ−を欲しがり「そんなもん 買ってやったら勉強せんようになる」とブツブツ言う主人 に、半額の値段に言って買ってやった事など重ねあわせて みました。私より息子がみたら一層楽しめたんじゃないか と思ったりいたしました。わからない乍ら音楽のせいか帰 りは身体がかるくなったような気がしました。有り難うご ざいました。 60代以上 ◎「青春デンデケデケデケ」はやや展開に無理はあるもの の、素晴らしいカ−テンコ−ルに驚きかつ感動しました。 まさか、劇が終わってから演奏が行われるとは思ってもみ ませんでした。この野心的(?)試みは舞台と客席との精 神的距離を限りなくゼロに近づけてくれました。ですから あのカ−テンコ−ルの瞬間、客席は「青春〜」の世界の住 人だったのです。 これからも良い舞台を期待しています。 20代 ◎久し振りにロックの音楽を聴き楽しい一刻を過ごしまし た。間を置かずにすばやく舞台を進めて行く様を感心して 見せて頂きました。日本舞踊を少しして居りますが、やす りテンポと言う事を考えさせられました。楽しい午後をあ りがとうございました。 やよい 60代以上 ◎楽しみにしていた青春デンデケデケデケ、思った通り、 いやそれ以上に楽しく観せてもらいました。歳も忘れて、 いつの間にか周りの人達も一緒に手拍子を打っていました 幕間も無く一気に行ったのも良かったと思います。 脇役の女の子もハキハキと気持ちよく、ちっくんの表情 もとても好感が持て中年から高校生になっても、すっと変 われて感心しました。 地元の方言で話し、いつの間にか自分も同じ気持ちにな っていました。 観月 50代 ◎青春デンデケデケデケ 「ロック」の芝居、聞いただけでも、今日の観劇行きたく ないと思って家を出ました。でも少しは、行って観ようか とて五分前に席に着きました。60才後半になってこんな 素晴らしいロックを聞かせて頂き、又文化座を是非お願い します。たのしみにしています。 ポトス 60代以上 ◎大変楽しく面白いお芝居でした。原作者と同じ年代です のでエレキギタ−を初めて聴いたときの感動がよみがえり ました。舞台転換がユニ−クで、終わりまであきもせず( 休憩が無くても疲れもなく)、小説をこんな風にドラマに できるのかと感心させられました。文化座も頑張りますね ファンになりました。 ヴァンベ−ル 40代 ◎生演奏に感激した。自分の高校時代をなつかしく思い出 し、一つのことをあんなに仲間と一生懸命打ち込めて、や りとげたあとのそう快感・・・。さわやかで何ともいい感 じ・・・。バックに流れる音楽も、なつかしく聞いた。私 もあの時代に帰れるものなら帰りたいと思った。 ありがとうございました。 トトロ(マイシアタ−) 40代 ◎大変よかったと思います。ただ観一の卒業生としては、 女生徒の制服がセ−ラ−服だったのは少し残念です。赤い ネクタイか、夏だったら開襟のシャツだったら、もっと良 かったのにと思いました。 40代 ◎構成がええ。つなぎもよくて転換があざやか。挿話もた けてテンポがある。だから芝居の流れが心地よい。ええこ とぎり。 ポイントはセ−ラ−服姿の援軍と固形物の取り合わせだ が、結構点数を稼いでいる。 それにしても若者はええ。若いときはなおさらええ。青 春の謳歌はときめきじゃ。古希をふたつ超した爺やが観覧 席で体をゆすぶり、リズムをとっていた。われながらめで たい。 その俺らの青春像は特攻隊要員として赤トンボを乗り廻し ていたっけ。もう半世紀前のことになる。 お芝居の終わり近く、薄明かりのなかで面倒がらずに観 一生から、いまの自分たちに衣裳換えしたサ−ビス提供と 知恵袋に万雷の拍手をおくる。謝々。 六つ松 50代以上 ◎本当に楽しい舞台でした。文化座の皆さんのエネルギ− がストレ−トにぶつかってきて、仕事で疲れ気味だった体 が芝居の終わった頃には、とても元気になっていました。 私は、今まで「衣裳替えは舞台裏でするもの」だと思っ ていました。しかし、今回の芝居ではいきなり「観客の前 での衣裳替え」をみせられ、正直言って「やられた!こん な舞台表現もあったのか・・・」と思いました。 その他のスロ−モ−ション、ストップモ−ションも見事 でした。そして、場面転換をダンスでつなぎ、テンポよく 話が進んでいくあたりは、「さすが!」の一言でした。 高校時代の初恋や友情、そして自分の夢をひたむきに追い かける姿がひしひしと伝わってきて感動しました。また、 高校生に扮しても違和感を感じさせない皆さんの演技力に 感心しました。 私も今、自分の夢を実現させるために試験勉強をしてい ます。今回の芝居を見て勇気が出ました。「文化座の皆さ ん、素晴らしい舞台を本当にありがとうございました。」 先生のたまご 20代 ◎大変ありがとうございました。年令が近いもので(私が 上のようで)良く内容がわかりまして昔を思い出しており 大変おもしろく拝見したしました。愉快でたのしゅうござ いました。 万両 50代 |
◎7月9日、青春デンデケデケデケの観劇席が前から五列 目。ワァ!ロックだのに、やかましいワネ!と友達と席に 着きましたが、はじまると吸い込まれる様に、又役者さん 達の熱の入った芝居、一生懸命役柄になり切った人達の芝 居を五列目から見せて頂いた事は光栄のいたり、汗が飛び 散る光景まで目に入り、あの時代の燃える青春時代は今の 子供たちには味わえない可哀相なものを感じました。久し 振り感動いたしました。有り難うございました。 役者さん達に拍手。 同窓会 60代 ◎言葉や情景が身辺にあり、自分の青春時代をかいま見る 思いがし楽しく拝見しました。 又お芝居の構成が珍しく動きもおもしろく退屈せずにワ クワクし、あっと言う間の2時間でした。出演者が原作者 とその友達がそのまま演じている程ぴったりと感じました 。 みち 50代 ◎とても楽しい舞台をありがとうございました。小説も映 画も大好きな作品でしたので、どんな舞台になるのか少し 心配(?)でもありました。でも期待以上のすばらしい芝 居に感激しました。軽やかで、リズミカルで、テンポよく 何より舞台と客席に一体感も生まれていたと思います。 今後もこんなさわやかさを心に残してくれる作品を見た いと思います。 ミント 40代 ◎エレキギタ−をデケデケデケとやる舞台にはたえられな いだろいから、途中で抜けようと思っていたのだが・・・ 最初の場で、静止の群像や暗転後散らばる照明の中を、 乙女達が乱舞しながら、次の場の設定をするのは、スピ− ド感があって小気味よく、ひかれた。劇の構成は、十分の 気配りの他、意外性もありよかった。 思春期の異性への過激な反応も軽妙に挿入され、物語を 新鮮にし、潤いを持たせている。小道具もよく、モダンタ イムスを思わせる回り舞台も秀逸。 意見。主人公の父母が途中で急に回想から現実の年を取る ところ、中年女達が登場して買い物・カラオケなどする場 面は余分である。又最後の着替えの場面は長すぎる、乙女 達にその間を、回想のせりふを述べさせながらあるかせる のはどうだろう。 反省。終わりごろの演奏には早くから拍手で答えればよか った。本当に私達日本人は楽しむ事が下手である。 1924 ◎マイシアタ−の会員です。 昭和58年の「上海バンスキング」の公演を最後に市民 劇場を退会しました。長女がおなかの中にいて、イスに座 っているのが苦しくなってきたからです。 その娘が4才になって子ども劇場に入会しました。そし て今日、中2になった娘と2人で「青春デンデケデケデケ 」を観ました。こどもも今では3人になり、今年入会した 長男(4才)も入れて一家4人でマイシアタ−の会員です 久々の市民劇場に「あ−思いきり舞台劇をみたぞ!」と いう満足感がありました。高校時代は確かに個性的でユニ −クな人がたくさんいました。兄がビ−トルズばかり聞い ていたので、いつのまにか耳になじんでしまった曲もたく さんあります。その兄がベ−スギタ−をやり出して、40 を越えた今もギタ−を大事にしています。そんなこんなを イロイロ思い出しながら、舞台の会話に笑いました。 ベンチャ−ズより少しあとの世代かなと自分では思って いますが、とても心地よいひとときを過ごせました。 ありがとうございました。 マイシアタ− 40代 ◎観音寺近郊の出身の私はなつかしいさぬき弁と共に青春 の日を思い出しとても良いおしばいでした。休みなく動き が速く、女の子役の人たちも皆、一体となって演奏の時は ずっと手拍子でたのしい。コンサ−トにいっているよりも えました。住職役の方の笑顔もとてもかわいく感じられ、 恋人の演技を観ているような楽しい若さを感じられ、7月 10日はよい一日でした。 あれだけ動いたらしんどいだろうと思いましたがその分 会場と舞台と一体になったと思います。したたる汗も目の 前に見てもう一度観たい作品に私は思っています。 今後ともよい作品をお願いします。だんだん芝居に深く 入り込む自分で、人を減らさない様に友達をさそっていま す。 かえる 50代 ◎我が青春を語るには二時間ではとても語り尽くせないと でも言うように、かなりせわしく駆け抜けた青春記でした ね。青春時代が必ずしもいいことばかりではなかったとし ても、人はなぜか、青春の思い出を懐かしむものです。彼 の場合は、音楽で青春を謳歌したようです。そういえば、 一時期地方でもブラスバンドが流行ったことがありました あの彼等達は今どうしているのでしょうか・・・と。言葉 も聞きなれた讃岐弁でよかった。 はじめ、土地の人もまじって演じているのかと思いまし た。でも、人間機械の所で、そうではないことがわかりま した。最後がまた大いに盛り上がってよかったですね。い つまでもデンデケに拍手を送りたいと思いました。 松風 60代以上 ◎市民劇場久々のヒット作品。手拍子と拍手の内に幕が降 り、「あゝよかった」「面白かった」と立ち上がる人達、 なんと素朴で何とうらやましい青春、私自身の遠く貧しか った青春時代にこんなことのカケラもなかったのに何故か 懐かしさがこみあ上げて来ました。 原作から受けたイメ−ジを何一ツうらぎることなく、狭 い舞台のレコ−ド盤の上にのせて観せて下さった脚本家・ 演出家の技と役者さんそれぞれの演技。又いつかどこかで 観られるチャンスが有れば追っかけてみたい!もう一度ひ たってみたい! 阿修羅 50代 ◎「青春デンデケデケデケ」は本も読んだ。映画も観に行 った。テレビのロ−ドショ−も探せばあるかも・・・。 で、舞台ってどういうふうになるの?と思っていたのです が、なァるほどと感心しました。スタッフの威力というの でしょうね。最後の最後まで楽しませていただきました。 (眼鏡を忘れていったのですが)多分、明日ひっぱり出し てくるレコ−ドは、”悲しき雨音”かな?”ライオンは寝 ている” まつの会 50代 ◎役員の皆様いつもおせわありがとうございます。初めて ハガキを出させていただきます。 「帯に短し」「初恋」とも私には期待ハズレでしたので、 「青春・・・」はどのようにみせてくれるのかと楽しみに 待っておりました。もう本当に期待以上でした。演出も良 かったし、配役も良かったのでしょう。藤原君始め、お寺 の倅の合田君、ドラムのアカシノタコ君、ギタ−のうまい 白井君、寺内先生、女生徒、皆さん本当に役になりきって とても上手かったと思います。 久し振りにとても楽しい大満足の2時間でした。文化座 の皆さん、これからも頑張って良いおしばいをみせて下さ い。 まねき猫 50代 ◎何時もお世話になって居ります。 今回のお芝居は、故郷が香川県観音寺の出身の方で、舞 台で踊る讃岐弁高校生たちのロックに賭けた情熱と恋と友 情、しかも最初から最後まで舞台の幕間がなく目まぐるし く舞台装置が出来、楽しく拝見させて頂きました。今後と もよろしくお願いします。 60代以上 ◎お芝居のおもしろさにはいろいろある。脚本と演出との 関係、演出と役者の関係に焦点を絞ることもたのしいし、 演技だけに絞って役者のみをみつめることも可能。その役 者の中の主人公とか脇役だけを論じることも可能。「青春 デンデケ・・・」はそのいずれからもおもしろいが、ぼく は役者のアンサンブルに感心した。テ−マもたのしいが、 役者たちの演技を越えた同化現象に拍手をしたい。まず、 テンポが小気味よい。演出のモダニズム、構成主義も成功 している。アルバイトの場面、作業過程の苦しみをユ−モ アで描いたところも魅惑的。これが外国物の真似でなくオ リジナルなら明らかに表彰物。回想的のおもいとめくるめ くスピ−ド感とがうまく組み合わさり、さわやかさと清純 といたずらがないまぜになった「青春」というものが舞台 で、リアルとヴァ−チャルで踊るのも見事。しかもこれが 讃岐の中で讃岐弁で展開されることもわれわれの郷土愛を くすぐる。そこで提案。1990年代の讃岐の青春をこれ と違った角度で描き、直木賞をとって1999年に芝居に させること。いや、すでにどこかにおられるやも。 この「青春デンデケ・・・」と比べて、前回の「初恋は アンサンブルがなく、史劇と伝記と作者の夢が過剰なため 作者のエゴイズムに終わった。しかし、三田和代は熱演。 評判はよくないが、ぼくは三田のために彼女の演技を讃え ておきたい。おそまきながら。イカロス 60代以上 |