運営委員会まとめ 四月例会「あかるい郊外の店」は、山田太一作、木村光 一演出、鳳蘭・風間杜夫出演ということで、大いに期待さ れた作品でした。 「笑いに笑って大いに楽しませてもらいました」と、” 楽しかった”という感想が多かったようです。また「鳳蘭 さんが新鮮な演技を見せてくれました。」「風間さんはひ ょうきんな面を好演できる方だと再確認しました。」と役 者に対する評価も高かったようです。中でも、野村昭子さ んの存在感は大きく、「おばちゃんぶりが素晴らしかった 。」などの声が多く寄せられました。 今回舞台になったコンビニエンスストアは、昨今、どこ にでも見かけるようになり、また、ニュ−スでも取り上げ られるなど、大変身近になりました。「今風であり、何か と問題を抱えている点でも今日の社会を反映していて、新 |
しさをかんじました。」「幸せがあるように見えて、実は 孤独な人間のたまり場」と、コンビニエンスストアという 舞台設定にも多くの感想が寄せられました。 この作品は、まさに今を描いているので舞台が身近に感 じられ、感想文のほとんどが役者への称賛とともに共感、 不満の差はあるが作品内容にふれていることが特徴です。 ただ、「テ−マがはっきりせず、伝わってくるものが乏 しい気がしました」「中盤までの展開は興味を持ったが、 それから後は食傷気味となり・・・・・」とあるように、 一幕の盛り上がりが、二幕に引き継がれることなく、鳳蘭 扮する矢川芳美に歌わせるためだけに同じことを繰り返し ているような印象を受け、内容が十分に伝わってこなかっ た面もありました。 全体的には、テレビでおなじみの役者の活躍や軽く楽し める作品として、好評だったといえます。 |
感想文 ◎「あかるい郊外の店」大変素晴らしく見せていただきま した。 作品の中で、風間杜夫さんが扮する高月先生が言った一 言「病人さんは立てたらそれが幸せ、歩けなかった人が歩 ければ幸せ」私達は歩けること、立てることが当たり前の ことになっていますよね。 生きていることに感謝することを忘れています。 この作品では、忘れていたことを思い出させてもらいまし た。作品は笑いがあり、すごく楽しかったです。 ”感謝”の心を忘れずに生活したいです。 松風 20代 ◎4月例会とても楽しかった。 (私は久しぶりに恩師に逢うこともできました。) 「あかるい郊外の店」恋物語と早合点して観ていた私には 何とも騒々しい舞台だった。思いがけぬ人物が現れスト− リ−は続くが鳳蘭の決めたファッション、風間杜夫の医者 そしてコンビニエンスストアの店主等々観客を十二分に楽 しませてくれました。 地人会の皆様大変よくやってくれましたね。 桜の園 70代以上(女性) ◎あまり流行らないコンビニのイメ−ジ舞台とはどんなも のか注視したら、眩しいくらい明るい洒落たしつらえに、 ついついぼくは客席から抜け出てカップラ−メンとガムを 買った。それぐらい本物とまがう設定であった。あれで商 いが繁盛でなきゃどうかしている。 なのに何故だか、深夜になると人が集まり、その場は売 り買いに関係のない奇声・追憶・ラヴ・変身・歌声・さら にはことのなりゆき解説までが交錯してドタバタ騒ぎが起 こるのか。 思い返してみたら、ご案内は寓話の夢物語とあった。 案の定、漁り客、万引き、レジと伝票、刃物強盗、陳列架 をととのえるなどを絡ませた今日的想定を挿入してちょっ ぴりやまやまをふくらませたのである。 だから、ぼくは中盤までの展開は興味を持ったが、それ からあとは食傷気味となり、わるいけどうつむいたまま終 幕のくるのを待った。 でもね、ごくふつうの人がつつましくふつうのくらしに あけくれて殻を閉じていてはゆめはみまごうし、ときめき サスペンスは遠のくばかりであり、翔ぶことにかける動機 付けとなったのは確か。 あふふふん。わずかばかりの収穫である。翔べるかな。 六つ松 70代以上 ◎地人会4月例会。これは原作、演出の見事さとせりふの たのしさに息詰まる思いがした。いかにも人工的なのに腹 が立たない不思議さ、これぞ芝居だという醍醐味が押し寄 せるのだ。演者もまたそれを心得て二重人格風に役柄をこ なしたと思う。しかも、今日どこにでもあるコンビニとい う舞台設定。そこに、しあわせがあるようにみえて、じつ は孤独な人間のたまり場、人のすれちがい、小市民的生活 にひそむ、不幸感の堆積が深夜時間の中に覗く日々。 それを打ち破るのに何が必要か、中年に、若者に、老年 に、男に、女に何が必要か、われわれにつきつける刃(や いば)が舞台に閃いたのだ。久しぶりにうれし涙にくれた 市民劇場だった。とくに風間を讃えたい。テレビでも映画 でも表現できぬもの。芝居の原点を提示したアンサンブル に拍手。 イカロス 60代(男性) ◎今回の「あかるい郊外の店」は「コメディ」としては「 成功」でも、「ドラマ」としては失敗でした。 この作品のテ−マはコミュニケ−ションレス社会の象徴 =コンビニのなかでコミュニケ−ションを奪回することに あった、と私は解釈しております。しかしながら「余りに も寒々としたコミュニケ−ションのコンビニ」なるものが 十分描写されていなかったので、テ−マの重みがさほど伝 わってこなかったのです。 それにしても、今回はことに観客のマナ−が悪かったで すね。 上田(男性) |
◎笑いに笑っておおいにたのしませてもらいました。 人をわらわせるドラマ作りは難しいと思われますが、意図 的に誘わない笑いはスマ−トで楽しい。このドラマの面白 いところは特に大きな事件を取り扱っているわけではない けれど、むしろ日常茶飯事のことでありながら、日頃は無 関心を装うであろう他人同士なのに、何かのきっかけで皆 が本音でしゃべりだすという、そして予想もしなかったよ うな結果を生み出すという、しかしいくらか予想はしてい たということの可笑しさでしょうか。 最後にはあの歯科医の話術にみんなのせられてしまいまし たけれども、あの歯科医に悪意は感じられませんでしたし、 強盗を未遂に終わらせるなどの功労もありましたから、鳳 蘭さんが新鮮な演技をみせてくれましたし、風間さんもほ んとうに楽しそうに演じていましたね。また野村昭子さん のおばちゃんぶりも素晴らしかった。あのようなお節介お ばさんは今は少ないのではないでしょうか。 舞台がコンビニエンスストアというのも今風であり、何か と問題を抱えている点でも今の社会を反映していて新しさ を感じました。 人の配置もそれぞれの立場を代表していたと思います。今 は物があふれている時代なのに、人はいつも何かにせかさ れながら働かされているようですし、職業のないものは社 会のお荷物か落伍者のように見られるという、こんな社会 はおかしいと思わないのはほんとうにおかしいですね。 コンビニの若夫婦はあのままだと今にキレると思いますよ。 山田太一さんの作品は人間の本質をついて笑ってばかり もいられない物を感じました。 松風 60代(女性) ◎TVでよく見る俳優さんが出るので楽しみにしていました。 田舎でも来てくれるのが嬉しかったです。ただ芝居の方は マイクがなかったせいか聞き取りにくい所も何カ所かあり ました。(特に後ろ向きでセリフを言うとき)又、テ−マ がはっきりとせず(俳優達が何度も言うにもかかわらず) 伝わって来るものが乏しい気がしました。鳳蘭さんはうつ むき加減の演技がわざとらしく陽気になったときと変化を つけようとしすぎたように思いました。風間さんはひょう きんな面を好演できる方だと再認識しました。野村さんも 適役と楽しんで演じていらっしゃると思いました。 もっとコミカルなものとするかミュ−ジカルふうにする か中途半端な気がしました。 福寿草 40代 ◎紀伊国屋ホ−ルで初日の次の日に観たときより、すっご く良かったです。特に、風間さん!セリフがバッチリはい っていて、やはり回を重ねるごとによくなっていったんだ と思います。でも自分の役名、まちがえちゃいけません。 たくやじゃ『甘辛しゃん』になっちゃいます。 キャストがすごくすきで、岡山の人達にも観せてあげたか った! 高松の市民劇場の方にはお世話になり、大変ありがとう ございました。 すくすく(岡山市民劇場) 40代 ◎入会しまして2年になりますが、”今”を表現した劇は 初めてのことと思います。 限られた空間で表現するのはむつかしいですよね。最近 言われているコンビニの経営実情は、なるほどよくわかり ましたが、自己変革がテ−マであるなら、中途半端だし、 が、とにかく俳優さんの力でコミカルなテンポの良さで笑 わせていただきました。 山田太一氏の伝えたいものは何なんでしょう。 ? 60代女性 ◎今回は「空席待ちシ−ル」を貰ったり、初めての経験を して運営のやりくりのご苦労もわかりました。 幕が上がったとたん思いがけないお店が出現、今までの 舞台装置と全然違って一寸ビックリ。品物も充実していま した。私自身コンビニエンス・ストアに入ったことないの で面白く感じました。思わず手を叩いたりして。 帰って「まくあい」をみて山田太一とありあの人らしお い内容だと感じ入りました。 帰りは夜空にくっきりと半月に一寸足りない月がきれいで した。楽しみを有り難うございました。 高橋 70代(女性) |