感想文
◎人は死ぬのだと、しみじみ思わせるラストシ-ン
でした。永遠の眠りにつくというのはあのようなこ
とを言うのだろうと思いました。虫の声を聞きなが
ら、愛する妻に見守られて安らかに死んでいく。と
ても感動的でした。
妻のセツさんは、やさしくて賢くて、美人でとい
うふうに描かれるのですが、三田さんのセツさんも
素晴らしかったです。よくま、あれほど動けるもの
だと思うくらい、しかも清々しくて、満点の主婦ぶ
りでした。小泉八雲が奥さんにしたくなるのは当然
だと思います。彼が最初の赴任先が松江であったと
いうのも彼にとって、最も良きことの一つだったと
思います。結局彼の愛した日本というのは松江の人
々の中にこそあったのであって、東京でも熊本でも
なかったというのが、特徴的だったと思います。松
江の人々の人情というのは、あの肉料理を食べさせ
るところに見せてくれました。あの場面は唯一笑わ
せてくれましたね。風間さんの旨い!と言った、あ
の言葉が耳に残っています。
小泉八雲と怪談話もまた切り離せないお話のよう
ですね。何故でしょうか?子供の頃のあの恐ろしい
戦争体験のせいでしょうか。でも私たちも恐いもの
見たさというところもありますから。
”雪女”は、まったく無理なく観ることが出来ま
した。”耳なし芳一”は、ずいぶん工夫されたので
はないかと思いました。日本を愛してやまなかった
という八雲を風間さんは味わい深く演じたと思いま
す。とても印象深い作品でした。
ロンドン公演も成功しますように。
松風 60代女性
◎「日本の面影」とてもおもしろくみせていただき
ました。特に印象深かったことが二つほど・・・。
一つは日本語(特に出雲の方言)の美しさをあらた
めて認識したことです。劇中で語られた、いろいろ
な民話や怪談、どれもとても魅力的なものでした。
二つ目は、ハ−ンの臨終のシ−ン。人間の死とい
うものをごく自然に(生の延長として)受けとめ、
天寿を全うする。こうできればいいだろうなあと思
いつつ、私であれば、まだまだ死の恐怖を乗越えら
れないです。以前、誰かが「ハ−ンの、こういう臨
終にあやかりたいものだ」と言っていましたが、い
まは、この気持ちがとてもよくわかります。という
わけで、この濃密な舞台に、ドップリ浸って、充実
した二時間でした。
ありがとうございました。フィガロ 40代女性
◎とても良いものを見せていただきました。
失われつつある日本のよいもの・・・とくに「家
族のきずな」のことを思いました。夫も私も親を東
京にのこしたまま、ここ香川で核家族の生活を10
年しております。両方の親と近所に住んで夕飯のお
かずをやりとりするような暮らしをふと夢みてしま
いました。
役者さんは達者なばかりでなく、全体のチ−ムワ
−クの良さのようなものが感じられ安心して劇の中
にひたることができました。照明・音響・大道具・
小道具・衣装に至るまでよく吟味されている感じが
しました。
ありがとうございました。 菜の花 40代女性
◎しっかりとしたお芝居を今度も見せていただきま
した、という充実感でいっぱいで席を立ちました。
が、観客はほんの一にぎりの人は「私ノ思ウタ観客
デハナカッタ」と言いたい。
食べ物のこぼれカスを指先でチッチッとはじきと
ばす人。おもわず「アリさんが来るよ」と言ったけ
れど、座席の下をネズミがかけて音響効果を増す日
がやがてくるかも・・・・・。
まつの会 60代女性
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◎「日本の面影」良きしばいでした。笑の中にも切
なさが伝わってきました。
小泉八雲は「ココロ」と「モノ」の対立により苦
しんでいたのでしょう。彼は、近代科学と国家が「
ココロ」を失う様をヨ−ロッパでも体験し日本でも
体験したのです。さぞかしつらかったことでしょう。
話はとびますが、今回も音響はすばらしいもので
した。 ちきり 20代男性
◎「日本の面影」
これは久々の感動だった。劇中劇にも感銘した。
ここ数年のわが市民劇場の中で指折りの一つである。
幕が上がり幕が下りるという意味と重みをはじめて
感じさせるといってよい。風間も三田も適役で好演
であるし、シナリオも演出も見事であり、脇役のひ
とりひとりもその役割をこなしたし、照明も音響も
それぞれ条件の制約の中で、語るべきものを語って
いた。だから、これは「高松休日」上演でなかった。
くりかえすが久々の絶品であった。こういう芝居を
毎回みたいものである。涙と共に大拍手。
イカロス 70代以上男性
◎友人の勧めで入会しました。初めて生の演劇を、
それも10列の前の方の席で見、感動の一言です。
ラフカディオ・ハ−ンの家族愛、妻の愛、人柄、
最後は涙が出てきました。
次の作品を見るのが楽しみです。
ごまめ 40代女性
◎フィナ−レの桜の構成が良かった。パッとサクラ
が咲いた?とき隣の席の娘がアッと小さい声を出し
た。
ハ−ン役の風間杜夫さんはどちらかと言うと優男
なのでどんなメ−キャップかしらと少し心配してい
たが、期待以上で、セツ役の三田和代さんとの結婚
までの営みもよく、只二人の間に出来た子供の姿を
一目見たかったと力を入れすぎる娘の言葉以外は・
・・ハッピ−な一時だった。
せせらぎ 70代以上女性
◎現在のすじがわかりよい今風の人情物みたいのが
いいです。 60代女性
◎「昔はよかった」だけで終わっていないところが、
いいですね。
風間さんの舞台を見るのは初めてですが、今まで
とイメ−ジが変わりました。すごい。「耳なし芳一」
のシ−ンは特にもう一度見てみたいです。
ありがとうございました。 ひばり 30代女性
◎ハ−ンの小泉セツより受けた松江での幽霊話を怪
談文学に進化させたのは何だったのだろうと私は劇
が終わるまで考え続けていた。
日本へ来るまで、行く先々でさいなまれていて過
去より何とか脱却出来ないかともがいていたハ−ン
・・・・風間杜夫さんは明治を彷彿させる扮装と長
い長いセリフで分りやすく演じ、それに応える三田
和代さんの平身低頭、余りにも滑稽で手八丁口八丁
のセツとの円満夫婦ぶりこそ、日本の面影を支えて
いたのだと深く感銘した。
重厚な山田太一さんの脚本、変幻自在の舞台。後
片付けを手伝ってみて照明の念入りさに驚くと共に
この芝居は何処へ行ってももてる、と率直に想うば
かりだった。 さおり 70代男性
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