感想文
◎「罠」という題名そのままに私達観客もすっかり
罠にはまってしまいましたね。
山本學さん演ずるダニエル氏は被害者の中の被害
者を演じて、私たちを欺いていたなんて・・・。信
じられない。しかし、よく出来た筋書きに感心して
しまいました。
つゆほども私達第三者に疑いを匂わせない完璧さ
で罠をかけるという、そして最後まで真実はダニエ
ル氏に有ると思わせる巧妙さに思わず声を飲み込ん
でしまいました。推理物の面白さは第三者まで巻き
込むところにあるのでしょうか。最後のどんでん返
しには、ただ驚くばかりでした。それぞれの俳優さ
んもしっかり役どころを演じていたのもよかったで
すね。 松風 60代女性
◎舞台はハラハラしてとても良かったです。入会し
て約2年になります。
いつも感心しているのですが、役者が登場した時
の拍手は必要なのでしょうか?今回は、特に知名度
のある役者ばかりだったので、新たに役者が登場す
るたびの拍手は芝居を壊すような気がしました。”
せりふ”を言いながら登場しているのに、拍手をし
たら”せりふ”が聞こえません。”拍手を下さい”
というような演出はあるとは思いますが私が今まで
例会で見た舞台には、そういうのは無かったように
思います。一度、考えてみてはいかがでしょうか?
菜の花 20代女性
◎夜は外出できにくいので、丸亀から高松まで電車
で来て2月2日1時からの公演を見せていただきま
した。
久しぶりに家事、子育てを忘れてわくわくした気
分で座席に座り、すばらしい2時間半をすごさせて
いただきました。俳優さんたちの声の素敵なこと、
演技の切れ味のよいこと。それに加え、スト−リ−
のおもしろさ・・・原作を一度読んでみたいと思い
ました。こんな贅沢を夫にも味あわせてあげたいと
思うのですが・・・数年後になりそうです。
菜の花 40代女性
◎2001年度夏に股関節の手術をしたので、しば
らくお休みしていたのだが、精神的に外出したくな
い、松葉杖姿の私がまわりの人から見られるのがい
やだから等、理由をつけて会員をやめようと思って
いたところ、チケットとパンフレットをお世話して
くださる方に持ってきていただいて「行きたい!」
という衝動がこみあげてきた。以前からコンサ−ト、
演劇を聞いたり見たりするのが大好きだったので水
を得た魚のようにワクワクして会場へ行く自分がい
た。山本學さん、大空さん、金田さん、名高さんな
どそれぞれ素晴らしい演技。大空さんの役本当に”
イヤ−な女の人”に見えた。こわい女の人だ。こん
な人に財産をとられたり殺されるのかと思うと人間
不信になった程、迫力があった。どんどんすい込ま
れてくる舞台、本当に思っても見なかったどんでん
返し・・・すごかった。人間って悪い事をしてもい
つかは自分から言ってしまうし、それをたくみに連
携プレイで解決した、まさしく罠だった。これから
もどんどん進んで公演を観に行くことを決意した。
ありがとうございました。 六条 50代女性
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◎いつも楽しく観劇させていただいています。
「罠」は、主人公が罠から逃れることができるのだ
ろうかとはらはらしながら観ていました。ところが
−−−最後の大どんでん返しで、エリザベ−トを殺
害していたのは夫のダニエルだとわかり、びっくり
仰天!「罠」は、彼に罪を告白させるためのものだ
ったとは。
しかし、帰り道ではっときずいたのですが、「罠」
にかけられていたのは、私たち観客なのでした。実
に見事に脚本家、キャスト、スタッフのみなさんに
罠にかけられていたのですね。小気味よいほどでし
た。本当にすばらしい劇でした。
鎌田池 40代女性
◎「罠」は原作の秀抜さもさることながら、ヴェテ
ランの役者のアンサンブルをみつつ私は出演者たち
の、俳優としての人生を考えて長い歳月を振り返っ
た。私が山本學の舞台を生でみたのは66年3月の
市民劇場での「オッペケぺ」であり、日本の夜明け
をハダで演じた彼の心意気は見事であった。あれは
今でもつい昨日のことのように思う。
今回、このようにわが鑑賞団体の意向をうけて「
罠」に再挑戦した。その心意気と若さに拍手したい。
金田、大空、川辺たちはわれわれをたんのうさせた。
しかし、正直に言えば山本はどこか優しさがありす
ぎて演技力のうまさが効果を弱めていまいか。あれ
から36年が過ぎ、市民劇場の会員であることを人
生全体に重ねあわせる自分を発見した。感謝のきわ
みである。 イカロス 70代以上男性
◎昔からファンの山本學様のお芝居が観られ観劇で
した。単純な私は、部長役の金田様まで悪役だった
のか・・・と一瞬思わされました。まさか、主役の
いつも善人役の學様が殺人犯とは意外や意外、楽し
い例会でした。
少し不満をいいますと、學様の動きは観てて疲れ
るほど演技過剰と山小屋のセットが重厚すぎるので
はと思った点です。 万両 50代女性
◎私は観劇前しばしば題名を眺める癖がある。今回
の罠は特に入念に見入っていた。漢字ばなれの昨今、
この字をいきなり「わな」と読む人はそう多くない。
然し読めなくとも何かを想像することは出来るだろ
う。1人の民に対し頭上の4人が三つの目で鋭く見
張っている。予備知識よりじっくり題名だけを眺め
る方が容易に未知の世界に飛び込める。これが私の
狙いである。頭の4人を払い落とそうとする山本學
さんのダニエル、精力的な動きに、お終いまで身が
持つんかいな、芝居にならんかも知れん、最後頃に
はそんな心配に変わっていた。インタ−バルタイム
で犯人は神父と妻、いや部長刑事かもとの囁きが耳
に入る。後半、始まった闇の中で嘲笑うような軽や
かな音楽が流れると、逆に安心感が生まれ犯人の紐
解きなど知らぬ間に忘却の彼方へ。結局夫が犯人。
山本學さんの痴呆演技に欺されたのは会員の殆どで
はなかったろうか。
妹尾河童さんの美術、舞台装置の洗練さ、高橋昌
也さんの滑稽な演出の見事さが謎ときを充分支えて
いた。余韻津々の舞台であった。
さおり 70代以上男性
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