香川市民劇場例会感想文集

2002年3月例会 俳優座 黄金色の夕暮

感想文

◎まだ独身だった昭和30年代の後半、市民劇場(

当時の名称はちがっていたかと思う)に加入し、お

粗末な会場だが熱気あふれる雰囲気の中に観劇した

時のことを思い出した。あれから各地を転々として

再び市民劇場に入会して昼の部を観た。

当然のことながら周りは同年輩の人。しかも殆どが

女性。夜の部は若い人が大勢いるのかなと昔会社が

終わってから駆けつけた頃のことを思い出し、若い

人がこの会の主力を占めるようだったら良いのにと

願っている。聞くところによれば、年々会員が減少

しているとか、巷には物があふれ趣味も多様化して

来た現在、努力して観ることに疲れるのであろうか。

贅沢になり過ぎたように感ずるのは老いの僻みであ

ろうか。

 閑話休題。本日の「黄金色の夕暮」大変楽しく観

させてもらった。睦子さんの育ちの良さから来るも

のか、大らかさ興味津々といった態度、日本女性の

鑑のように思えた。私も在職中はいろいろな出来事

に遭遇したが、残念ながら検察のご厄介になった経

験はない。うちのカミさんだったら、この奥さんの

ように楽しんだだろうと考えた。

 危機に面して、家族の絆の深さを再認識し団結す

るなんて、やはり山の手の上流社会の話しかとも、

貧乏人は常にかたまってしか生きてゆけないぞと感

じつつ。              60代男性



◎「黄金色の夕暮」おもしろくみせていただきまし

た。

 家族の絆というものが、こんなとんでもないこと

から強くなっていくものか、私にとっては、ちょっ

とおとぎ話のような物語でした。ですが、現実にこ

んなドラマのようなできごとが起こったらとてもす

ばらしいことだなあとも思え、この一家がうらやま

しくも思えました。何はともあれ自分の思いを(衝

突を恐れず)ぶっつけてみることが大切ということ

でしょうか。最後の夕暮のシ−ンは、”きっといい

ことがある”という何やら明るい未来の象徴ともう

けとれました。それにしてもこんなにコミカルな俳

優座は、本当に久しぶり。セリフのやりとりも十分

に楽しませていただきました。

 最後に、劇中の田中壮太郎さんの”I Love

 You”とてもかっこよかったです。

             フィガラロ 40代女性


◎「黄金色の夕暮」は大いに楽しめました。み−ん

な「表の顔」を外して大騒ぎ。ハチャメチャ寸前の

一家なのに、それがすべて「笑い」につながってい

ました。特におばあちゃん八重(川上夏代さん)が

良かったですね。スッと出てきて、オイシイところ

全部かっさらってしまう。身体からも独自のオ−ラ

(?)を感じました。崎山さんによると「いや、あ

の人はもとからああいう人だから」とのことでした

が・・・。あ、それから照明もすばらしかったです。

              ちきり 20代男性



◎「黄金色の夕暮」楽しく鑑賞させて頂きました。

 何となくバラバラで、誰も父親にはかまっていな

い、自分勝手な事をやっている。そんな家族が、い

ったん父の「大事」という場面に出くわすと、真剣

に父親の事を考える。アルツハイマ−のおばあちゃ

んまでが頭も身体もしゃんとする。「悪い事はいい

事なのね」、観ていて涙が出てきました。

我家も男の子三人。小さいころは、子育てだけでも

大変だった。大きくなると、三人が全員野球。多い

月で45キロのお米が足りなくなった。今は三人目

が、高校を卒業し、夫が単身赴任。月5キロのお米

でも余るようになるのは、すぐ先である。家族の気

持ちどころか、住居もバラバラ・「近石さんところ

は五世帯だね」と言われるようになる。我家の現在

はある意味で「黄金色の夕暮」開幕と同じ。我家の

「大事」にも、又「黄金色の夕暮」の終幕のように

家族がまとまるだろうか・・・。

               泉水 50代女性



◎前回の「罠」と比べて軽く短い感を持って最初は

観ていましたが、だんだんと軽快な中にすごく今の

家庭によくある家族の問題を表現していると思いま

した。外見がどうあろうと、やはり愛ある家族がよ

く現れていて安心しました。

           お話の会 70代以上女性