感想文
◎広島にいた頃、原爆を体験された方々と出会う機
会にめぐまれた。もちろん「かわいそう」などと思
ったことは一度もない。今思い浮かぶのは、その方
々のたくましい行動力と、やさしい笑顔と、何とも
言えない高貴な品格である。
何年かぶりに8月6日8時15分、広島の地を訪
れてみようと思う。そこで何を感じるかわからない
けれど、とにかく行ってみよう。
「はだしのゲン」をどこかでふと目にする方、どう
か肩の力をぬいてこのお芝居を観て下さい。一人で
も多くの方がこのお芝居を観れたらいいなあと思っ
ています。 ひばり 30代女性
◎戦争の時代を生きてきた者にとっては、『ゲン』
の話もまた悲しいものでした。
一瞬にして血の海と化し、地獄と化す原爆の恐ろ
しさを、おそらく一生かけても語り尽くせないもの
ではなかったかと思います。「木の葉のように」焼
かれた人々のことを、今生きている私達は忘れては
ならないと思いました。なのにある方は、「原爆の
ことは仕方のないことだった」と、のたまったとい
う。なんと言うことを!
ところで私は、二箇所、少し気になる場面があり
ましたのでどうしてか問いたいと思います。一つは、
お父さんが、子供達の前で反戦的な言葉を口にした
ことです。あの時代がどんな時代であったかを知っ
ているものにとっては、あまりにも安易に口走って
いたと思います。お父さんのせっかくの反戦思想が
薄っぺらに感じました。今一つは、ご自分も被爆者
でありながら、子供にハゲといってからかう場面で
す。ヒバク者同士ですから、励まし合うにしてもも
う一工夫が必要だと思いました。
ナレ−ションは良かったです。特に歌に乗せて悲
しみを告発する場面は感動的でした。また二人の朝
鮮の人が、戦争は終った。「オレ達は祖国へ帰ろう
」と言うセリフにはゾクッとしました。どうぞ懐か
しい祖国へお帰りになってくださいと、深々と頭を
下げたい思いがしました。
この世の中で戦争ほど野蛮なものはないと、私は
思います。 松風 60代女性
◎ミュ−ジカル「はだしのゲン」は最初から最後ま
で舞台に釘づけされた、またたくまの時間でした。
ゲンの明るさ、優しさ、たくましさ、そしてどん
な状況においても人への思いやりと支えあう心を見
失わず生きる、生き抜く心の強さは、いつの時代に
もそうありたいと思いました。そして沢山の人たち
の犠牲の中で今がある事、それを心に受けとめてい
たいと思いました。有難うございました。
美茄子 50代女性
◎今回の「はだしのゲン」、幕が開いて始まるまで、
内容を知りませんでした。
それでわかると、私共の成長と共にある時代のこ
と。始からハンカチで目を押さえるばかり。終戦で
朝鮮引き揚げの私には、あちらの人達の心理も少し
はわかり又内地での原爆の悲惨さ、沖縄でのこと、
命を亡くされた方たちの人数を聞くと改めて恐ろし
い思いがいたします。みんな民間人なのに、恐ろし
い時代を通ってきたものと今更思います。時代がす
っかり変わり忘れてしまっていたことが走馬燈の様
に頭の中かけめぐったお芝居でした。
平和であることに感謝しなければ・・・と思いま
すね。有難うございました。
ビジョ会 70代以上女性
◎2年間市民劇場を続けてきて今回初めて感想を書
かねば、思いました。
このお芝居の意味するところをもっと広く多くの
人に知って欲しいと思ったからです。少々平和ボケ
している私には、涙と共にガツンとゲンコツをくら
った感じです。目を覚ませ!と言われているような
・・・
ワイドショ−でくり返される北朝鮮に関するビデ
オは、だんだん「北朝鮮はこわい国だ、やっつけて
おこう」と思わせるような気がしています。
戦争を避ける方法はいくらでもあるはず。本当に
戦争をしたいのは誰?もっともっと歴史に学ばねば!
そしてこんな私にできることは何?
果汁100% 50代女性
◎眠らせなかった舞台でした。鳥肌がたちました。
この舞台を観る前に外で県会議員の渡辺さと子さ
んから「さと子通信」41号をもらって読むと『あ
ぶない有事法制』が特集になっていました。今まさ
に、日本は昭和20年8月6日の広島になろうとし
ています。アメリカ対中国の戦いになろうとしてい
る世の中「ほいじゃけえどうぞこころして歩いてい
ってつかアさいや・・のう・・・」が心にどかんと
響きました。皆さん世の中どうなるか考えて行動し
ませんか?ゲンのようにまっすぐに強い心をもって
生き抜かなくちゃー 40代女性
◎「はだしのゲン」は、演出も良くて大変感動しま
した。有難うございました。
小学生の頃(埼玉)市民会館でどこかの劇団が主
催したのを観た事があります。又、何冊かのマンガ
で読んだ事もあり、スト−リ−は知っていました。
でもいい作品は、いつ観てもいいもので、今回は麦
を人が演じたり、勇気づけられる場面、コミカルな
場面ととんでいて、とても素晴らしかったです。こ
の作品なら是非小中学生でも分り易いと思います。
もっとこういう作品を観るべきと思っています。
次回を又楽しみにしています。
ダンシング・スピリット 40代女性
◎はだしのゲンを見ました。すばらしい人がこの世
の中にたくさんいることがわかり、私のちっちゃな
人生くよくよすることないと思い、生き方かえよう
と思いました。ありがとう。
オ−ロラ 50代女性
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◎私は被爆二世です。両親が広島で原爆にあい、そ
の時の様子はずーと聞かされて育ったので最初の場
面は目を覆いたくなり見れませんでした。
私達兄弟は年一回、二世の為の検査をしておりま
す。今の所、母、兄弟3人とも元気です。また、折
り鶴の塔の佐々木貞子さんは、私の中学時代の先輩
でしたので、本当に罪のない人が犠牲になるのは許
せません!
そんな中でゲンは、やさしくて、力強く生きてい
る姿。お父さん、お母さんがそんなゲンを育てたん
でしょうね。特に、あったかい太陽のようなお母さ
ん。私も娘息子がいますが、これからの未来を築く
子供達に愛情あふれる親でありたいです。
六条町 50代女性
◎私の若い友人で、中学教師だったK君は、中沢の
「はだしのゲン」およびブックレットを生徒全員に
読ませたり、自ら朗読したりしながら、原爆の現実
を若い人に実感させ、感想を書かせて平和を考える
日々を10年以上かけてすごし断えることはなかっ
た。私は生徒たちの文章をいつも読ませてもらい、
K君の努力と中沢の作品の見事さ、それに生徒たち
の健気な思いに未来を信じさせていただいたから、
今回の上演に期待を持った。結果は期待通りで、ゲ
ンとゲンの家族、周囲の人物、すべて好演であり、
演出も工夫と配慮に充ち、さすがであった。投下時
の床からの火の燃える状況は迫真性があり感銘した。
後半がいささか説明調であり、ミュ−ジカルとはい
え、もう少し、つきはなして悲劇の悲劇たるゆけん、
怒りといきどおりをのこしたかったと思うのは欲目
であろうか。 バ−コット 70代以上男性
◎終演後のあと片付けを初めてお手伝いをしました。
ほんとにたくさんの道具を使って裏方さんの力に支
えられて、芝居が成り立っているんだと思い知らさ
れました。芝居も主題が明確でわかりやすく良かっ
たです。最後は涙、涙でした。
ツキスミ 50代女性
◎すべて、とても良かったです。感動しました。
ミュ−ジカルの良さが解りました。
50代女性
◎毎年夏が来ると、広島、長崎の原爆の日を思い出
しますが、ただその記憶が年々薄れていくのは事実
です。
しかし、この「はだしのゲン」は少年の体験を通
して戦争の恐ろしさ、空しさを語っていますが、こ
れは今後、日本人が、いや人類が考えるべき大きな
問題です。今年は目を覚まされた思いです。
ステ−ジ上では原爆を照明シルエットによって表
現しましたが、十分あの悲惨さを表現できたと思い
ます。来年の夏も、このような日本人の思考の原点
に戻るべき作品を上演されることを希望します。
オ−ロラ 50代女性
◎縁があり長男の嫁の実家が長崎で昨年当地をゆっ
くりと観光した折、如意堂に心を引かれ、長井たか
し著の「わが子を残して」を拝読したりし、被爆者
の苦い体験談を耳にするたび「ピカドン」の恐ろし
さを度重なるごとに身に知らされました。又今回の
演出、音楽、演技等みごとでした。
床より炎の上がる様子又ゲン進次の率直な態度に
惜しみないカ−テンコ−ル。涙をふきながら後でわ
が手を見ると真っ赤になっていました。
全国いや外国へ向かって平和の尊さをアピ−ルし
て下さい。ありがとうございました。
白百合 50代女性
◎ミュ−ジカルはだしのゲンの成功のポイントはと
問われたら迷わず舞台と答えるだろう。
私は初めから舞台の前傾フロアに注目していた。
演出の木島さんは、本当は総合建築プランナーでは
ないかと思う。音響、照明効果に加え意図的に演技
者に勾配というハンディを与え、メンバ−の求心力
を高めていく手段がみごとだったからである。勾配
は三度強であろうか。
下駄履きの妙、美しいマイム、裸足のゲン達の転
がりなど立体性をもたせリアルな動きを助長する一
方、観やすい舞台ともなっていた。「原爆許すまじ
」の被災地ヒロシマ、フィナ−レでは鎮魂歌に送ら
れつつ海に向って静かに流れいく精霊に、私は思わ
ず手を合わせて念仏していた。
さおり 70代以上女性
◎三度の感動を力に
京都、高松、徳島と見る度に魂が揺さぶられ、内
なる力が沸きあがってくるのが感じられた『はだし
のゲン』でした。
小説には、行間を読むといういい言葉があります。
演劇にも役者の台詞や所作、装置や効果を越えて、
内からつきあげてくる衝動のようなものを感じるこ
とができます。原爆の悲惨な事実が、うわべの反戦
劇でなくもっとその奥に流れている「人間的なもの
」として心に響いてくるのです。
カギカッコつきの平和な時代に生きている僕に、
人間としてどう生きていくかを問いかけ、戦争と核
兵器を否定し、平和を希求して生きることを、あら
ためて決意させるのです。
例会後、鑑賞会の仲間と感想を語り合いました。
カ−テンコ−ルの在り方から、演劇と政治へと話は
拡がり、意見の行き違いもありましたが、言葉の不
足や誤用を補い合いながら「ゲン」のように生きた
いと思うのです。
盲目的に自分の考えを相手に迎合させることなく、
ひとつ意に添わぬものがあるからといって相手の全
てを否定することなく、考え方は理解できなくても、
生き方を理解しようと思うのです。
徳島県、吉野川沿いの小さな町、山川。200人
程で観た三度目の「ゲン」は、特に印象的でした。
搬入も不便な、キャパ480の多目的ホ−ルでした
が徳島は勿論、鳴門からの参加もあり小ホ−ルなら
ではの濃密な緊張感が漂い、ゲンたちの歌声と、す
すり泣く音に包まれたのです。
踏まれても、踏まれても、明日に向かって生きよ
う。芸術は生きることなのですから。
菜の花 40代男性
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