香川市民劇場例会感想文集

2003年11月例会ボ−ドビルショ− その場しのぎの男たち

感想文

◎抱腹絶倒ととはこのような演劇を見たときの感想

に使うものだと思うほど良く笑いました。

 「くの一」なんかが登場するに及んで爆笑以外の

何物でもないほど面白かったです。

 作者が毎週書いている新聞のコラムで初演からは

出演者に合わせて手直ししたとあったが、それぞれ

の人が自分の持分を余すことなく発揮していると見

受けられました。

 他国に気に入られるような施策をと、あたふたす

るさまは、昔も今も同じではないでしょうかね。そ

れにしても打つ手打つ手が面白いように外れていく

のはなんとも情けなく面白いものですね。

 笑いながらふと「面白うてやがて悲しき・・・」

を思い出しました。当時の内閣のあわてふためき具

合を笑いながら見ている部分にはよいが、現実はど

うなっていたのでしょうか?この国は今も同じでは

ないかと寂しさを思えてくるのは私だけではないで

しょう。

 幕間もなく2時間を退屈もさせずに、一気に見せ

る俳優さんの力量に感心しました。場面転換を暗示

する照明も素晴らしかったと余韻に浸り笑いながら

帰途につきました。本当に堪能しました有難う。

            みえこ 60代女性

 

◎「その場しのぎの男たち」の男たちは、文字通り

「その場しのぎ」ですが、何か日本の政治や企業や

その他その他の指導者層への痛烈なアイロニ−とう

けとりました。松方や陸奥は私の仕事の上での歴史

的人物であるので殊のほか、面白く拝見しましたが、

むしろ、もう少し重厚に演出して、その上で喜劇化

してほしかったです。あれでは、当初からおかしみ

があって、しかもドタバタに終始しており、分かり

易さが表面に出て、軽薄なヴォ−ドヴィルになって

しまうと思いました。せりふ中心にまことしやかな

形で進行するとパロディの味がさらに出るのではな

いか。この点が惜しまれます。なお、明治の大津事

件もテ−マ性はありますが、現在の政治事件を取り

上げて、生々しいパロディを作ってもらいたいとの

思いがつのりました。但し成功するには万般の準備

が必要と思います。

        バ−コット 70代以上男性



◎「ポンチ絵」と「漫画」「その場しのぎの男たち

」。面白い。実に面白かった。見ながら井上ひさし

の芝居が重なってくる。しかし、井上ひさしとは又

ひと味違った芝居となっている。井上のそれは三谷

に比べ語呂合わせや歌謡音曲が多分に織り混ぜられ

ている。この点が違うのである。これを漫画の歴史

にたとえて言うなら、井上のそれは「ポンチ絵」、

三谷のそれは「漫画」といえるのではないか。

 いずれにしても、辛らつな風刺とこっけいを身上

としている。

 初演が1992年10月とあった。この頃の世相

を三谷は意識して書いたのであろう。外国との関係

で言うなら1991年の年明けに湾岸戦争が起こり、

「ショ−・ザ・フラッグ」の名のもと支援金90億

ドルを出して海上自衛隊がペルシャ湾に向けて出発

した。「その場しのぎ」で10年たった今はどうか。

どんどんエスカレ−トし、ブっちゃんの顔色をうか

がいながら、イラクへの自衛隊の派兵が行われよう

としている。

 平和憲法何のそのである。「その場しのぎの男た

ち」だらけである。後ろの席のご婦人が観劇中つぶ

やいていた。「男って、本当につまらんね。」つま

るようにみんなでしようではないか。

           長月 70代以上男性



◎伊藤博文のことば(打つ手打つ手が面白いように

はずれていくね)人生そのものですね。元気を出し

て明日も頑張ろうと勇気がわいてきました。境遇に

応じて生き方を変える。人生楽しくやろうよ、とい

いたいね。伊藤博文役山本りゅうじさん、うまいね、

かっこいいね、声がいいね、心に残る人だな、逢い

たいね。       オ−ロラ 50代女性



◎大変面白かったです。久しぶりで大笑いしました。

 皆さんテレビ等で脇役を固める芸達者な方ばかり

で楽しめました。「その場しのぎの男たち」誇張は

ありますが、百十年過ぎた現在も何やら同じ様な事

が起きている思いがしたのは私だけでしょうか。政

治家を始めとして医者、企業経営者、私達自身、そ

の場その場を何とか繕い、やり過ごしている感が大

いにあります。

 子供や孫の世代に悔いを残さない様に、しっかり

と先を見る目、考え方を養っていかなければと思い

ます。          要会 50代女性



◎芸達者な佐藤B作、石井愃一等の、たたみ込むよ

うなセリフのやりとりが、一つ一つおかしく、面白

かったが、新人とも言える西郷従道役の瀬戸陽一郎、

それから忍者・亀山乙女役の山本ふじこの活躍がめ

ざましかった。新しいドタバタ喜劇のパタ−ンを作

ったと思う。

 山田和也の演出の成功と思う。これから後「缶詰」

「キュリ−夫人」と喜劇が続くが、上質のコメディ

を地方で、生で、味わえる香川市民劇場がますます

発展することを、心から願っている。

            菜の花 60代女性




◎「その場しのぎの男たち」は以前NHK教育で見

たことがありましたが、やはりブラウン管と劇場で

は迫力が違いますね。グイグイ引きこまれ、一度も

アクビをしませんでした。

 やはり素晴らしかったのは山本龍二さん演ずる伊

藤博文!これぐらいでなくっちゃ千円札になんかな

れっこない。自分が「悪役」−「悪人」ではない−

扱いされていることを自覚していてもなんら弁解せ

ず思い切り開き直っているのは痛快この上なし。幕

末の動乱と困難、日露戦争を乗り切るには心臓に百

万本ぐらい毛が生えてなくちゃ無理ですね。しかし、

山本龍二さんの声って歌手の松山千春さんによく似

ていましたけど、これってわざと似せたのでしょう

か?それとも偶然?

 ところで、元くの一の亀山乙女も良かったですね。

津田三蔵と対決(?)する場面ではわざわざあちこ

ち擦り切れた服に着替えていましたね。芸が細かい!

しかし、どうやったらあの体格で忍者がつとまるん

でしょう。ホテルの女中に身をやつしていたのはな

ぜ?          ちきり 30代男性



◎B作さんとかけて何と解く、メス熊の足跡と解く、

その心は?わが子に生きる道しるべを与える、ヒゲ

もそのひとつ。

 メス熊のようなB作さん。国語元年の南郷清之輔

以来、一年ぶりのご登場。2時間15分、インタ−

バルなしの大奮闘に私は相好を崩しながら見入って

いた。ニコライ事件で農相務大臣になのに居並ぶ閣

僚をさしおいて指示対処するも状況判断を誤りうま

くいかない。

 だが実力者伊藤博文をも憚る達観能力にたけた陸

奥宗光、最後は運勢も味方して幕。

 現代政治にも通じる裏ワザ、迫力満点のアクショ

ンにギャグが引き立つのは何故だろう。この政界喜

劇で「その場しのぎの大臣達」を大々的に見世物に

した作・役両者の勇気ある果敢さにあったと想う。

惜しみない拍手を送り続けたい。

 さて、この芝居、国会議員に観せたらどう反応す

るだろうかもしかして異色の役者が生まれるかも。

          さおり 70代以上男性



◎「その場しのぎの・・・」は、こんなに面白くた

めになる芝居があったかとうれしかった。角栄を小

泉をたしたような伊藤博文の演技が特に印象的だっ

た。

 それだけによけい、いつも例会で感じる違和感が

特に強かった。というのは、いつもTVでおなじみ

の役者が出てくる場面での拍手である。腹が立って

仕方がない。芝居の雰囲気に水をさすと同時に他の

役者に非礼ではないか。会場に張り紙するわけにも

行かぬだろうし困るのだが、これを会報に載せてく

れたらよいと思ったので書いた。

            福寿草 60代男性



◎「その場しのぎの男たち」最初から笑いっぱなし

でした。こういうお芝居を見ないのは、大好きな歌

手が、直ぐ近くに来るのに、CDを聞くだけで我慢

しているようなもので、もったいない限りだと思い

ます。役者がいっしょうけんめいお芝居する客席が

盛り上がって、大きな笑いが起こる、そのエネルギ

−が役者に伝わり、ますます役者の演技がさえる、

このようなダイナミズムは、劇場ならではですね。

ラストで、佐藤B作さんと、佐渡稔さんがサスの中

で語り合うシ−ンは、特にジ−ンときました。

 東京ではほぼ即日完売で、追加公演もあるそうで

す。高松・丸亀で空席を見て、香川でももっともっ

と多くの人に見に来て欲しいと思いました。

            ひばり 40代女性



◎「その場しのぎの男たち」はき劇ですね。

 人を笑わせる芝居だということはわかりますが、

人に笑ってもらうという事は品位を落とす事でしょ

うか。ましてや日本の歴史上の人物です。伊藤博文

のあの軽さはなんでしょうか?西郷だいじんのむさ

くるしさ・・・。

 喜劇だから、くの一の登場には率直に笑えました

しB作さんの存在感はすばらし役者さんだと拍手を

おしみませんでしたが、なにはともあれ、後味の悪

さをひきずっています。

           胡瓜夫人 60代女性



◎1ベルは、もっと早くして、着席完了は開演5分

前くらいにすべき、と思う。時間の余裕をもって観

劇したいし、あの開演前のざわめきは、いただけな

いと思う。観劇マナ−を向上させたい。

          グレ−プフル−ツ 女性