感想文
◎「人類への奉仕」
黒柳徹子さんが来るというので、エリナ・ド−リ−
の書いた「キュリ−夫人」を読み返してみた。
以前に読んだ時の強い印象が甦った。一つは彼女
はロシアの占領下のワルシャワで育ち、少女時代か
ら「独立」と「平和」がいかに大切か、そして二つ
には「科学は人類のため、平和のために」という思
想の持ち主に成長していったという点であった。
今度の芝居は、研究室につとめ、結婚し、放射能
の研究に着手し、ラジウムを作り出すところまでの
七年間ほどの時期を描いたものである。
この期間こそ、夫妻の人生の中でも、最も光り輝
いた時期であった。が、また最も苦しい時代に当た
っている。それを原作者のノエル・ウィックは実に
見事に喜劇としてまとめあげている。
特に放射能やラジウムの発見を、舞台上の実験器
具を使って実際に演じてみせた。この場面は、見る
者の誰もが思わず引き込まれたに違いない。黒柳さ
んをはじめ出演者全員の見事なハ−モニ−にも感心
させられた。
芝居の中でもキュリ−夫人の考え方が随所に見え
ている。ラジウムの工業的、医療的価値によって容
易に富を手に入れるにも拘らず、キュリ−夫人は「
いいえ、いけません。其れは科学の精神に反するで
しょう。ラジウムは病気の治療に役立ってきていま
す。しかし、これを利用してお金をもうけることは
私にはできません」のせりふがいつまでも私の心の
中に残った。
キュリ−夫人は今日の原子力時代にどんな苦言を
口にするか、聞いてみたいものである。
長月 70代以上男性
◎感激でした。
いわゆる偉人伝ではないキュリ−夫人を黒柳徹子さ
んが、血の通った演技で現した。すばらしいことで
ある。
本当の役者さんは、どんな劇場でも手を抜かない
と信じていましたが、黒柳さんもそうでした。又、
最後のカ−テン・コ−ルの時の手話の劇団のお話も
心に沁みこみました。
私は帰りのタクシ−代を除いて、すべて寄付しま
した。
脇をかためた千賀拓夫、後藤陽吉、守くみ子等の
諸子は、テレビでもよく見る顔で、それぞれ芸達者
なところを見せてくれました。
これで喜劇が三作品連続しましたが、次の「雁の
寺」では、趣の異なる作品を見せていただけるので
楽しみにしています 菜の花 60代女性
◎久しぶりに観劇の楽しさを味わせて頂きました。
キュリ−ご夫妻の純粋な研究が喜劇のなかからほの
ぼのと感じられました。恵まれない環境のなかでラ
ジウムの発見に十年間没頭した姿が喜劇というかた
ちによって最高に魅力を感じることが出来ました。
幕あいの間、広大な舞台装置などを見ながら、い
つもその移動準備、私達等が知らない数々の所に裏
方の方々のご苦労を思い感謝の気持ちでいっぱいで
す。
最後のご挨拶でラジウムの発見で特許を取らなか
った事で現在のX線撮影が安価に実用されている事
を知り頭の下がる思いです。
皆様に又お目にかかれます様に。
フクジュ 70代以上女性
◎小学生の頃に読んだ偉伝キュリ−夫人とは違い、
大いに笑えました。
今回、セットがちゃんとしていて(かきわりじゃ
ないんですね)実験なんかも2階の遠い席からでも
ちゃんと分かるし、作り物ぽくないのも良かったで
す。それから、セリフのない時の役者さん一人一人
の動きがとても自然で『演技しています』ぽくない
のも良かった。そして何よりも、黒柳さんがとても
チャ−ミングなところに魅かれました。実年齢から
かけ離れているにもかかわらず、少女らしさや、か
わいらしさ、そして柔軟な動きがとても愛らしかっ
た。
喜劇というものは、ただ面白いだけじゃなく、社
会的背景や風刺もちりばめられていて、様々な気持
ちにさせてくれるものなんだということを実感しま
した。
お芝居の後の黒柳さんのお話も、簡潔でユ−モア
があって、そして今の私たちが考えなければならな
いことも示してくださって、胸がいっぱいになりま
した。 ツキスミ 30代女性
◎前回、「缶詰」を観て、友人に強く誘われて、黒
柳さんを観たくて、やっぱり入会しました。久しぶ
りです。(若いころ以来!)やっぱりいいですね。
すぐ近くで役者さんの息づかいも聞こえて、後でい
ろいろと黒柳さんのト−クがキュリ−夫人の生き方
を深く理解させてくれたのも良かったです。
夢のために貧しさをものともしないで真っ直ぐに
生き抜いたマリ−とピエ−ルに、うらやましさを覚
えます。このごろ夢をおいかけるのに疲れて・・・。
でも、がんばらなくちゃ!と思いました。
鎌田池 40代女性
◎「キュリ−夫人」をたのしく拝見しました。私事
ながら、飯沢匡とは偶然交流しあってもいましたの
で、なつかしく偲びながら演出のこと、あれこれを
思い、今更ながら、氏の逝去は残念です。いまの時
代こそ、氏のような人を必要としているのです。芝
居のほうは役者も裏方もよくやっており、舞台も(
大道具、小道具をふくめて経費節約の中で効果を挙
げていて)見事であり、黒柳さんはひとつの奇蹟と
さえ思います。あの、くろうととしろうとの区別を
こえた熱演を自然さと努力と奮闘ぶりは余人のかな
わぬものです。それに今日、くるしんでいる人、社
会の中でしいたげられた人たちへの思いは、まるで
キュリ−夫人のよみがえりであり、舞台と現実生活
の垣根を越えた時間が流れました。
バ−コット 70代以上男性
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◎キュリ−夫人は喜劇にはなじまない。このドラマ
は、夫人の性格の本質的な部分には、ほとんどふれ
て居ない。又ある一面のドラマ化であるとしても、
少なくともレベルの高い科学者の品格を表現すべき。
伝記やアメリカ映画の先入観はあるにしても、逸話
の多い人だから外にドラマ化できる部分は少ない。
例えば、ロシアの圧政下にありながら、女学生時代
からの自主性、極貧の中での勉学と集中力、放射線
を使ったクルミア戦争への従軍、科学者と家庭婦人
の両立など。観客のイメ−ジに合わないキャストで
は、ドラマは、共鳴が得られるのだろうか。
昔NHKテレビの大河ドラマで、楠正成に金八先
生が起用された。事の成り行きがすべて見えている
様な超人的人物にこのキャストでは、話の焦点がぼ
けてしまった。これを計画したスタッフは太平記と
いう物語が何を言おうとして居るかを理解していな
いように感じた。 無名
◎昔から徹子さんのファンでした。芝居を観るのは
初めてです。「キュリ−夫人」の物語はスト−リ−
もよく知っていると自負しておりましたが、見終わ
ってみると何も知らなかったと恥ずかしくなりまし
た。
早口の徹子さんのコミカルな演技、喜劇的なこと
ばは本当に感動そのものでした。最後に分かったこ
とですが特許を取らなかったことが分かったこと。
現代はすぐ特許を取りたがり自分だけのものにした
いと思うひとりよがりの人ではなかったことは私の
心の眼を開かせて頂き「ありがとう」と言います。
まどか 60代女性
◎母の稼ぎで細々と通学していた戦後、思想解放役
として真っ先に外国映画がやってきた。タダ券を手
に入れ、初めにリンカ−ン物語、次にみたのがキュ
リ−夫人だった。
国籍は異なっても夫婦となると俄然妻が台頭し一
気にラジウム発見の偉業。これに刺激されて小遣い
は乏しくとも遅れまいと科学月刊誌をとる始末。
今度、喜劇として同世代の来る柳徹子さんが四国
で始めて丸亀にご登場。抜群の知名度、その頭脳に
行為動力、センスの利いたジョ−ク、所々でオ−バ
−フロ−し昼間から心地よい演技演出に酔った。常
に、出演するテレビでは座った状態が多いが、今回
は何もかも動きっ放し。ふくよかな笑顔、物事を追
求する真剣さ、軽快な身ごなし、よどみなく耳に入
るセリフ、黒柳キュリ−夫人には厭世観など微塵も
なく、双眼鏡片手にただただ恐れ入るばかりだった。
さおり 70代以上男性
◎黒柳徹子さんのカ−テンコ−ルのあいさつは、す
ばらしかったと思う反面、直前までの劇の印象を消
してしますほどのインパクトの強さでもありました。
(イラク人質事件に触れたことに)それにしても黒
柳徹子さんのあふれる思いと、其れを伝えるべくま
くし立てる話しぶりは健在ですね。舞台で見ること
のない29人のスタッフへのねぎらいは、さすがで
すね。幕の間が短かったのに!と改めて感心させら
れました。 六車 40代男性
◎いや〜面白かったですね。
キュリ−夫人の伝記などはむか〜し読んだことは
ありますがこんな苦労話があったとは。それにして
も科学者は好奇心の塊のような人種ですね。またあ
の時代に女性が異国で研究するということの難しさ、
それを受け入れることの出来たFranceの度量
の大きさにも感心しました。
もっともすべての男性がピエ−ルのように優しく
理解があるとは、フランスはともかく日本ではとて
も思えませんがね。
夫人が放射能を発見されたのは人類にとって多大
な功績でしたが、その放射能で自分自身が蝕まれて
いった悲劇にまでは話が進まなくてほっとしました。
黒柳さんの歯切れのよい話し振りに時の経つのを
忘れましたが、千賀さんのよく聞き取れた声に比べ
て少し発音が聞き取りにくいところがあり、お年を
召されたのかなと感じました。
あそうそう、県民ホ−ルでバックステ−ジツア−
というのがあって、照明や音響や装置の転換などの
説明があり、聞くと観劇に更に興味がわきます。こ
の会でもそんな裏方さんの仕事を紹介するものが有
れば・・・ ふみえ 60代女性
◎黒柳徹子さんが演ずるマリ−・キュリ−は元気で
したねえ。おてんばでしたねえ、したたかでしたね
え。冷静になってみるとかなり年をとっている、い
やベテランであるにもかかわらず、黒柳さんは舞台
の上では実に若い!よく身体が動きますよねえ、超
多忙な環境であるというのに。よほど節制されてい
るんでしょうねえ。絶対にコカ・コ−ラ飲んだりポ
テトチップス食ったりしていないと思います。ぜひ
ともダイエット術を本にして欲しいなあ。
ただまあ、僕は物理学の知識がないので物理学的
会話(?)がジョルジェット同様難しくてよく分か
りませんでした。だから、「まくあい」の方にそう
した専門用語の簡単な解説を付け加えて欲しかった
です。
ところで、あんだけ必死になってウランやラジウ
ムの解析をやってたキュリ−夫妻は放射線被爆によ
る健康障害はなかったのでしょうか?う−ん、筋立
てとはあんまし関係のない疑問かな?
これからも良質な芝居をお願いします。
ちきり 30代男性
◎本当に大笑いしました。
マリ−・キュリ−夫人がポ−ランド人であるのも初
めて知り、フランスでの研究所で、ピエ−ル・キュ
リ−と知り合い、偉大な研究を重ねて、結果を出し
たこと、全く知りませんでした。有り難う御座いま
す。 不可思議 50代男性
◎久しぶりの市民劇場でした。運良く席にも恵まれ
堪能いたしました。
黒柳さんのパワ−、頭が下がります。自分も頑張
らねばと思います。定年で時間の余裕が出来そうで
す。しっかり参加させて頂くつもりです。市民劇場
の益々の御発展を祈りつつ。
ギャ−トルズ 60代女性
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