香川市民劇場例会感想文集

2004年4月例会青年劇場公演 キュリ−夫人

感想文

◎「人類への奉仕」

黒柳徹子さんが来るというので、エリナ・ド−リ−

の書いた「キュリ−夫人」を読み返してみた。

 以前に読んだ時の強い印象が甦った。一つは彼女

はロシアの占領下のワルシャワで育ち、少女時代か

ら「独立」と「平和」がいかに大切か、そして二つ

には「科学は人類のため、平和のために」という思

想の持ち主に成長していったという点であった。

 今度の芝居は、研究室につとめ、結婚し、放射能

の研究に着手し、ラジウムを作り出すところまでの

七年間ほどの時期を描いたものである。

 この期間こそ、夫妻の人生の中でも、最も光り輝

いた時期であった。が、また最も苦しい時代に当た

っている。それを原作者のノエル・ウィックは実に

見事に喜劇としてまとめあげている。

 特に放射能やラジウムの発見を、舞台上の実験器

具を使って実際に演じてみせた。この場面は、見る

者の誰もが思わず引き込まれたに違いない。黒柳さ

んをはじめ出演者全員の見事なハ−モニ−にも感心

させられた。

 芝居の中でもキュリ−夫人の考え方が随所に見え

ている。ラジウムの工業的、医療的価値によって容

易に富を手に入れるにも拘らず、キュリ−夫人は「

いいえ、いけません。其れは科学の精神に反するで

しょう。ラジウムは病気の治療に役立ってきていま

す。しかし、これを利用してお金をもうけることは

私にはできません」のせりふがいつまでも私の心の

中に残った。

 キュリ−夫人は今日の原子力時代にどんな苦言を

口にするか、聞いてみたいものである。

           長月 70代以上男性

 

◎感激でした。

いわゆる偉人伝ではないキュリ−夫人を黒柳徹子さ

んが、血の通った演技で現した。すばらしいことで

ある。

 本当の役者さんは、どんな劇場でも手を抜かない

と信じていましたが、黒柳さんもそうでした。又、

最後のカ−テン・コ−ルの時の手話の劇団のお話も

心に沁みこみました。

 私は帰りのタクシ−代を除いて、すべて寄付しま

した。

 脇をかためた千賀拓夫、後藤陽吉、守くみ子等の

諸子は、テレビでもよく見る顔で、それぞれ芸達者

なところを見せてくれました。

 これで喜劇が三作品連続しましたが、次の「雁の

寺」では、趣の異なる作品を見せていただけるので

楽しみにしています   菜の花 60代女性



◎久しぶりに観劇の楽しさを味わせて頂きました。

キュリ−ご夫妻の純粋な研究が喜劇のなかからほの

ぼのと感じられました。恵まれない環境のなかでラ

ジウムの発見に十年間没頭した姿が喜劇というかた

ちによって最高に魅力を感じることが出来ました。

 幕あいの間、広大な舞台装置などを見ながら、い

つもその移動準備、私達等が知らない数々の所に裏

方の方々のご苦労を思い感謝の気持ちでいっぱいで

す。

 最後のご挨拶でラジウムの発見で特許を取らなか

った事で現在のX線撮影が安価に実用されている事

を知り頭の下がる思いです。

 皆様に又お目にかかれます様に。

         フクジュ 70代以上女性



◎小学生の頃に読んだ偉伝キュリ−夫人とは違い、

大いに笑えました。

 今回、セットがちゃんとしていて(かきわりじゃ

ないんですね)実験なんかも2階の遠い席からでも

ちゃんと分かるし、作り物ぽくないのも良かったで

す。それから、セリフのない時の役者さん一人一人

の動きがとても自然で『演技しています』ぽくない

のも良かった。そして何よりも、黒柳さんがとても

チャ−ミングなところに魅かれました。実年齢から

かけ離れているにもかかわらず、少女らしさや、か

わいらしさ、そして柔軟な動きがとても愛らしかっ

た。

 喜劇というものは、ただ面白いだけじゃなく、社

会的背景や風刺もちりばめられていて、様々な気持

ちにさせてくれるものなんだということを実感しま

した。

 お芝居の後の黒柳さんのお話も、簡潔でユ−モア

があって、そして今の私たちが考えなければならな

いことも示してくださって、胸がいっぱいになりま

した。        ツキスミ 30代女性



◎前回、「缶詰」を観て、友人に強く誘われて、黒

柳さんを観たくて、やっぱり入会しました。久しぶ

りです。(若いころ以来!)やっぱりいいですね。

すぐ近くで役者さんの息づかいも聞こえて、後でい

ろいろと黒柳さんのト−クがキュリ−夫人の生き方

を深く理解させてくれたのも良かったです。

 夢のために貧しさをものともしないで真っ直ぐに

生き抜いたマリ−とピエ−ルに、うらやましさを覚

えます。このごろ夢をおいかけるのに疲れて・・・。

 でも、がんばらなくちゃ!と思いました。

            鎌田池 40代女性



◎「キュリ−夫人」をたのしく拝見しました。私事

ながら、飯沢匡とは偶然交流しあってもいましたの

で、なつかしく偲びながら演出のこと、あれこれを

思い、今更ながら、氏の逝去は残念です。いまの時

代こそ、氏のような人を必要としているのです。芝

居のほうは役者も裏方もよくやっており、舞台も(

大道具、小道具をふくめて経費節約の中で効果を挙

げていて)見事であり、黒柳さんはひとつの奇蹟と

さえ思います。あの、くろうととしろうとの区別を

こえた熱演を自然さと努力と奮闘ぶりは余人のかな

わぬものです。それに今日、くるしんでいる人、社

会の中でしいたげられた人たちへの思いは、まるで

キュリ−夫人のよみがえりであり、舞台と現実生活

の垣根を越えた時間が流れました。

        バ−コット 70代以上男性




◎キュリ−夫人は喜劇にはなじまない。このドラマ

は、夫人の性格の本質的な部分には、ほとんどふれ

て居ない。又ある一面のドラマ化であるとしても、

少なくともレベルの高い科学者の品格を表現すべき。

伝記やアメリカ映画の先入観はあるにしても、逸話

の多い人だから外にドラマ化できる部分は少ない。

例えば、ロシアの圧政下にありながら、女学生時代

からの自主性、極貧の中での勉学と集中力、放射線

を使ったクルミア戦争への従軍、科学者と家庭婦人

の両立など。観客のイメ−ジに合わないキャストで

は、ドラマは、共鳴が得られるのだろうか。

 昔NHKテレビの大河ドラマで、楠正成に金八先

生が起用された。事の成り行きがすべて見えている

様な超人的人物にこのキャストでは、話の焦点がぼ

けてしまった。これを計画したスタッフは太平記と

いう物語が何を言おうとして居るかを理解していな

いように感じた。           無名



◎昔から徹子さんのファンでした。芝居を観るのは

初めてです。「キュリ−夫人」の物語はスト−リ−

もよく知っていると自負しておりましたが、見終わ

ってみると何も知らなかったと恥ずかしくなりまし

た。

 早口の徹子さんのコミカルな演技、喜劇的なこと

ばは本当に感動そのものでした。最後に分かったこ

とですが特許を取らなかったことが分かったこと。

現代はすぐ特許を取りたがり自分だけのものにした

いと思うひとりよがりの人ではなかったことは私の

心の眼を開かせて頂き「ありがとう」と言います。

            まどか 60代女性



◎母の稼ぎで細々と通学していた戦後、思想解放役

として真っ先に外国映画がやってきた。タダ券を手

に入れ、初めにリンカ−ン物語、次にみたのがキュ

リ−夫人だった。

 国籍は異なっても夫婦となると俄然妻が台頭し一

気にラジウム発見の偉業。これに刺激されて小遣い

は乏しくとも遅れまいと科学月刊誌をとる始末。

 今度、喜劇として同世代の来る柳徹子さんが四国

で始めて丸亀にご登場。抜群の知名度、その頭脳に

行為動力、センスの利いたジョ−ク、所々でオ−バ

−フロ−し昼間から心地よい演技演出に酔った。常

に、出演するテレビでは座った状態が多いが、今回

は何もかも動きっ放し。ふくよかな笑顔、物事を追

求する真剣さ、軽快な身ごなし、よどみなく耳に入

るセリフ、黒柳キュリ−夫人には厭世観など微塵も

なく、双眼鏡片手にただただ恐れ入るばかりだった。

          さおり 70代以上男性



◎黒柳徹子さんのカ−テンコ−ルのあいさつは、す

ばらしかったと思う反面、直前までの劇の印象を消

してしますほどのインパクトの強さでもありました。

(イラク人質事件に触れたことに)それにしても黒

柳徹子さんのあふれる思いと、其れを伝えるべくま

くし立てる話しぶりは健在ですね。舞台で見ること

のない29人のスタッフへのねぎらいは、さすがで

すね。幕の間が短かったのに!と改めて感心させら

れました。         六車 40代男性



◎いや〜面白かったですね。

 キュリ−夫人の伝記などはむか〜し読んだことは

ありますがこんな苦労話があったとは。それにして

も科学者は好奇心の塊のような人種ですね。またあ

の時代に女性が異国で研究するということの難しさ、

それを受け入れることの出来たFranceの度量

の大きさにも感心しました。

 もっともすべての男性がピエ−ルのように優しく

理解があるとは、フランスはともかく日本ではとて

も思えませんがね。

 夫人が放射能を発見されたのは人類にとって多大

な功績でしたが、その放射能で自分自身が蝕まれて

いった悲劇にまでは話が進まなくてほっとしました。

 黒柳さんの歯切れのよい話し振りに時の経つのを

忘れましたが、千賀さんのよく聞き取れた声に比べ

て少し発音が聞き取りにくいところがあり、お年を

召されたのかなと感じました。

 あそうそう、県民ホ−ルでバックステ−ジツア−

というのがあって、照明や音響や装置の転換などの

説明があり、聞くと観劇に更に興味がわきます。こ

の会でもそんな裏方さんの仕事を紹介するものが有

れば・・・       ふみえ 60代女性



◎黒柳徹子さんが演ずるマリ−・キュリ−は元気で

したねえ。おてんばでしたねえ、したたかでしたね

え。冷静になってみるとかなり年をとっている、い

やベテランであるにもかかわらず、黒柳さんは舞台

の上では実に若い!よく身体が動きますよねえ、超

多忙な環境であるというのに。よほど節制されてい

るんでしょうねえ。絶対にコカ・コ−ラ飲んだりポ

テトチップス食ったりしていないと思います。ぜひ

ともダイエット術を本にして欲しいなあ。

 ただまあ、僕は物理学の知識がないので物理学的

会話(?)がジョルジェット同様難しくてよく分か

りませんでした。だから、「まくあい」の方にそう

した専門用語の簡単な解説を付け加えて欲しかった

です。

 ところで、あんだけ必死になってウランやラジウ

ムの解析をやってたキュリ−夫妻は放射線被爆によ

る健康障害はなかったのでしょうか?う−ん、筋立

てとはあんまし関係のない疑問かな?

 これからも良質な芝居をお願いします。

            ちきり 30代男性



◎本当に大笑いしました。

マリ−・キュリ−夫人がポ−ランド人であるのも初

めて知り、フランスでの研究所で、ピエ−ル・キュ

リ−と知り合い、偉大な研究を重ねて、結果を出し

たこと、全く知りませんでした。有り難う御座いま

す。         不可思議 50代男性



◎久しぶりの市民劇場でした。運良く席にも恵まれ

堪能いたしました。

 黒柳さんのパワ−、頭が下がります。自分も頑張

らねばと思います。定年で時間の余裕が出来そうで

す。しっかり参加させて頂くつもりです。市民劇場

の益々の御発展を祈りつつ。

         ギャ−トルズ 60代女性