感想文
◎「巨匠のテ−マ」
「巨匠」で作者・木下順二氏がいいたかったことは
何なのか。このことを解く手がかりが「対談『巨匠
』『子午線の祀り』のリアリズムと演劇の本質につ
いて」(「わらび」1991・7月号)の中にある。
氏は「煎じつめると、そういう問題(巨匠が銃殺
されることを知った上で、全力を傾注して「俳優」
であることを証明したこと)が起こらない、表面平
和な今の時代でも逃避的でない積極的な自己主張を
していかなければならないのではないか」と述べら
れている。
現在の私たちは一見平和な日本の中にあるようだ
が、ひと皮むいてみれば民主主義や平和が危うくな
ってきている。憲法9条を破棄して戦争をする国へ
まっしぐらに突き進んでいる。
私たちの民主主義や平和の意識は健在なのか。「
あなたは逃避していませんか、逃避的でない積極的
な自己主張していますか」こう「巨匠」は私たちに
問いかけていると思う。まさに「巨匠」は現代に生
きる我々への警鐘だと私は受けとめた。
「巨匠」は難解である。幅広い会員の拡大をいう
なら市民劇場にはあまりふさわしい芝居とは言えな
いと私は思う。 長月 70代以上男性
◎戦後60年。若い人、中年の人、みんな戦後生ま
れの人。
私達、戦中派には「戦争って何だろう?」と、今
でも思う。国の政策として戦争をおこし、死んで行
くのはただそれに従った個人だけ。
幼いころ、空襲となると母さんの手にひかれ少し
離れた田舎の親戚まで歩いていった。今はそれがな
くて幸せ。この平和な幸せを大切にしたい。これが
「巨匠」も含めた、第二次世界大戦で亡くなった人
へのレクエムとしたい。 菜の花 60代女性
◎「巨匠」の感想について。よかったのはナチスの
ゲシュタボがやって来て緊迫とした場面およびその
前後のすべて。蛇足と思ったのはさいごの回想する
両人のシ−ン。これは開幕場面の再現であって必要
といえば必要だが、どうにも説明過剰であって、な
くものなが。スポットライトのみのシ−ンに、語り
だけの声が流された方がよかった。私は斜めのスポ
ットライトの光の照明を見て、チャップリンの「ラ
イムライト」を想起した。
この芝居は役者とは何にであるか、演劇人とは何
であるかを語った、これ以上のドラマトゥルギ−は
ないとも思われ、マクベスの科白と一人の「人間」
を救うために、知識人が何をしなくてはならないか
を死を賭けた人物の生きざまとが重なり、私の言葉
を失うほどの感銘をうけた。大滝のほか、南風、稲
垣がよい。大滝は迫真の演技である。私は観劇後、
改めて『マクベス』を読み直し、刃物をもってダン
カン王の寝室に向うマクベスの独白を反すうした。
その中身をゲシュタポの隊長はどう聞いたか。役者
とは何であるか、演劇とはどういうことをいうのか、
そしえシェイクスピアとは何者であったか、思いの
奥行きは限りなく深いと痛感。それにしても知識人
という階層、知識人という呼称は20世紀のもの。
21世紀には死語化し、階層としてもこわれている
から、この芝居の醍醐味は75歳以上の「老爺、老
婆」のもの。わが市民劇場会員の全体のものとする
には、かなりの勉強会と感情移入、その昂揚が必要
ではないかと考えます。
ナチスは「理性と教養」を敵としたのです。そし
て「理性と教養」のある人は何をなすべきか、そし
ていかに死ぬべきか。それをつきつけているのです。
バ−コット 70代以上男性
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◎丸亀と高松とで計2回見せていただきました。大
滝さんに圧倒されました。
大滝さんでなければ出来ない役だと思いました。
大滝さんを香川で拝見するのは2作目ですが、是非
またいらしてください。ますますのご活躍をお祈り
しています。 ひばり 40代女性
◎私ならどうするであろうか?あの場面では多分助
かった!と思うのではなかろうかと感じながら観て
いました。(ちょっと対象は違いますが確かコルペ
神父さんが、身代わりになって処刑された事例があ
ったと記憶していますが)助かる命を己の俳優人生
を全うするため、旅回りでしか俳優として生きて来
られなれなかった命をを投げ打って、信念を貫くこ
とが出来るとはとても私には出来ないと思いました。
それだけの己の職業に誇りと信念を持っていたの
でしょうね。それに引き換えこの私は、人にこれほ
どの影響を与えることが出来ないし、命を投げ打っ
てでも己の職業を誇り得るほど仕事に精出してこな
かったな〜と何だか寂しくなってきました。
進行係と出演者が照明の助けを借りてうまく転換
出来て分かりやすいと思いました。またピアニスト
の本物の演奏にはビックリしました。もう少し聞い
てみたいと思うほどでした。
休憩無しの上演は息もつかせず素晴らしい。そし
て重苦しい中、マクベスのモノロ−グが二人の俳優
の違いを見事に浮き立たせてくれました。ともあれ、
とても充実感のある芝居を有難う。
60代女性
◎巨匠の芝居
あまり楽しめず、会費が惜しい気がした。他の人に
勧め同行しましたが気の毒に感じた。以降、同類の
イメ−ジのものは組み入れないようにして欲しい。
丸亀 60代女性
◎大滝秀治の巨匠は評判倒れと言ってよい。
初めから何を言っているのかさっぱり分からない
ナレ−ション、まるで音声が聞きとれない昔のト−
キ−映画をみているようだった。
上映時間1時間20分(休憩なし)とあるパンフ
に上演ではなく上映とあり、舞台上は全くその通り
で、以降、そのつもりで時間を費やした。
不思議と失望感が湧かなかったのは作者木下順二
さんへの敬愛の念がそうさせたのかも知れない。失
望は願望を生むと言う。次回への期待を高めつつ、
家路についたのは私だけだったろうか。
追伸
このところ、ワ−プロミス多し、校正される方、
集中力をたかめて行って下さいよ!
さおり 70代以上男性
◎毎回楽しみにしています。
一寸短かった様に思います。内容がむつかしかった
もっと身近な話題がいい様に思いました。
・大滝秀治さんおパワ−に感激しました。
・南風洋子さん、いつまでもきれいに又元気で!
何才なのかしら?
ありがとうございました。 60代女性
◎内容が分かりにくくて、出演者も一生懸命舞台で
頑張ってくれているのに申しわけないと思いました。
長いセリフも大変だな・・・と思いつつ最後まで見
せてもらいました。見る側も少し勉強して見ると、
また違っていたかも・・・だけど反省もしました。
ひまわり 60代女性
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