香川市民劇場例会感想文集

2004年9月例会こまつ座公演 花よりタンゴ

感想文

◎新学期が始まって、運動会前の金曜日。他にもい

ろいろ忙しくて、うっかり疲れ忘れそうでしたが、

間に合いました!六時半ぎりぎりに会場へかけこん

で、でもそれからは、夢の世界で、笑い、考え、感

動することが出来ました。

 お芝居なんだけど、戦後の普通の人々の苦しい現

実がしっかりあって、一人ひとりの方たちも一生懸

命生きるために努力しているんだなあと思うと、今

もしんどくて大変だけど、キナ臭い「国家」に対し

ても、四姉妹のような楽天的に、でも頑張らなくち

ゃ!と思いました。   鎌田池 40代女性

 

◎ラッキ−ダンスホ−ルで繰り広げられる戦後の不

安や絶望、タンゴのリズムで、さすがこまつ座と思

えるお芝居で本当に面白かったです。

 でも、会員の一人が一言一言言葉をはさみ次女の

主人の戦死を知らせる場面で、「死んだんじゃな!

」とか郵便屋さん出てきても「郵便屋さん出てきた

」「ひっこんだ、出た」あげくにはワルツを踊るシ

−ンでは「一、二、三」「一、二、三」と声を出し、

最初から最後までいちいち粗筋をこまかくしゃべり、

とてもとても耐えられませんでした。それできっち

り今回は、どなたかを座席番号を調べましたので厳

重にご注意下さる様心からお願い申し上げます。

いの26です!!    菜の花 60代女性



◎「花よりダンゴ」は娯楽性を尊重して、民衆とい

うか大衆というか、人間のエネルギ−を引き出して

いるのが好感を抱かせた。もう一つは音楽が光って

いる上、歌唱力にも感嘆した。もっと大いに歌って

欲しいとさえ感じさせた。芝居の流れで言えば闇屋

が闇屋らしくなく、コメディ・タッチとはいえ、家

が失われる、土地が奪われると言う、あるいは不発

弾の爆裂という危機感あるいは恐怖感が欠如してい

て、そういう不安感のないのは演出がねらったもの

かどうか、聞きたい疑問の一つである。

        バ−コット 70代以上男性



◎あまり良くなかった。香川市民劇場としてもとて

も楽しみにしているのです。一年間を通じ暗い作品

が多く、見ていても少しも楽しくありません。こん

な作品だったら見に来なければよかったと思う作品

が多くあります。見に行っても疲れることが多いで

す。もっと見ていて楽しい作品を多くしていただき

たいと思いますのでよろしく。    (?)



◎「花よりタンゴ」は井上ひさし作品にしては平凡

な出来栄えでした。あるいは、演出が悪かったのか

もしれません。どこが不満といって、ちと扱ってい

るねたが多すぎて2時間45分内におさまりきれな

いのです。戦中からコロリと転向してヤミ成金にな

る情けない子悪党の金太郎、どこまでもタフな月岡

家の四姉妹。郵便配達夫の兄とタバコ売りの妹の喜

劇的再会、日本の戦争責任、小泉首相への皮肉、G

HQ統治下の日本政府批判、戦後の混乱した社会情

勢、生死不明の夫を待つ妻、歌手を目指す少女等々。

 う−ん、これだけ詰め込んでしまうとゲップが出

てしまいます。ヤミ成金の金太郎の性格作りをもっ

としっかりしたほうがいい舞台になったのではない

でしょうか?ちょっと平板でしたね。

 それから、「日本が空襲を受けたのは戦争を始め

た日本人のせい」という趣旨のセリフがありました

がこれは大いに首をひねらざるを得ません。日本政

府が第20空軍司令官のカ−チル・ルメイに「どう

か日本本土を爆撃してください」と頼んだという話

は聞いたことがありませんし、頼んだとしても「東

京を低空無差別爆撃」されることまで望むのでしょ

うか?東京大空襲で日本側が受けた大被害は一日で

与えられたものとしては原爆投下すらハダシで逃げ

出すレベルのものなんですがねえ。

            ちきり 30代男性



◎芝居はよかったですが、会場が急に変更になった

のはしかたがないとしても、場所を又再発行の番号

を役員様方へお届けするとか方法がなかったのでし

ょうか?

 席が決まっていると思い仕事ぎりぎりまでして行

って少し残念でした。でも、見てよかったですよ!

少し文句書きましたが・・・すいません>

              ? 50代女性



◎タンゴが好きでしたので、タンゴのリズムを楽し

むことができました。

○平和の大切さを、全体を通して感じた。反戦その

 ものを前面には出していなくても、戦争反対の思

 いを強くしました。

○同じ会場に居るだけで同じ思いを共感できるのは、

 素晴らしいことだと思いました。

           ハピネス 60代女性



◎敗戦後の話なのに、歌と踊りでとても楽しく見る

ことができました。金太郎さんの役も良し、歌も上

手で、あっという間でした。

 少し前まで東京在中だったので、銀座通の懐かし

さも、時代背景が違っても思い出し、とても良かっ

たです。

 皆さんの個性が、良いところばかりがひとつにな

って演じていたという舞台でした。有り難うござい

ました。 ダンシングスピリット 40代女性





◎ミュ−ジカルは楽しい。理屈抜きで楽しめる。ど んな不幸な人生スト−リ−であっても楽しめる。そ れがいい。日常の生活もこのように生きて行ければ もっと楽に生きられると思った。  ヤミ成金・金太郎の軽妙な動きやセリフまわしが 良かったが、声がよく聞きとれなくて残念!  演劇は楽しい。普段の自分の生活では気づきにく い人生の大切なものをわかりやすく示唆してくれる。 先の例会「巨匠」感想文も読ませてもらい、思わず 勉強になった。難解な劇ではあったが、これほどわ かりやすく「自分の人生を最高に生きていますか? 」と問いかけられるのも演劇の醍醐味である。  固いもの、柔らかいもの、何でも楽しみだ。             ひばり 50代男性庶民は前向きに誠実に生きてきた  芝居の中で、私が聞いた範囲では九曲の歌が歌た われたり、音楽効果を用いられていた。九曲中、私 が今でも歌える曲が三曲あって、楽しく観劇できた。 三曲とは「東京の花嫁娘」(昭二十一)「東京ブギ ブギ」(昭二十二)「星影の小径」(昭二十五)で ある。  この芝居は、昭和二十二年九月のおわりから十月 はじめの一週間の出来事と設定されている。だとす れば「星影の小径」(昭二十五)が出てくるのは妥 当性がない。「星影の小径」は昭和二十五年に発表 された曲であるからだ。井上ひさし氏もミスするの か、一瞬思った。脚本を見てみる。この曲が出てく るくだりはこうである。桃子のセリフで「先生のお 稽古に間に合ったからこそ、私はいい歌がもらえた んじゃないの、出来てほやほや未発表の曲なのよ」 と書かれていた。井上氏は「星影の小径」を未発表 の曲として登場させているのだ。さすが井上ひさし 氏。私は脱帽した。さて感想がついつい音楽談義に なってしまった。肝心の芝居について。この作品の 登場人物はみんな前向きだ。金太郎も含めみんな誠 実な人たちである。戦後の混乱の時代に生きる庶民 の姿をそこたしかに見ることができた。            長月 70代以上男性 ◎「花よりだんご」ではなく「花よりタンゴ」なの ですね。とにかくおもしろいお芝居でした。そして、 内容も深く考えさせられました。  「国って何なの?」そう言える時代を大切にした いと思いました。国に逆らっただけで逮捕されたの は、決して遠い昔ではないのですから・・・。その ためには、ひとりひとりが賢くならなくてはとも思 いました。国益なんてしょせん、自民党益だし、戦 争によって犠牲になった人が、どんな扱いを受けた か・・・。「忘れてはいけない」というセリフが最 も印象的でした。  美しく力強いタンゴに乗って私もたくましく生き ていこうと思いました。 ひばり 40代女性 ◎井上ひさし 音楽宇野誠一郎とある。これは素晴 らしいものらしいと期待で胸いっぱいの例会でした。 しかもタイトルが素晴らしい。が・・・  ミュ−ジカルとしては歌のナンバ−で手をたたく ほど心に響くでもない。当時の世相を風刺している にしてはセリフがありきたりだ。成金になった闇商 人のなりあがり方もあまり良く分からない。私のよ うな年配者は当時生きていくのにどれだけ苦労した か分かるが、若年者にはトンと分かるまい。反戦を 打ち出したとしたら余りにもこなれていない。役所 の無能振りを突いたとしたら突っ込み不足だ。要す るにどれも中途半端に思える。  当時の価格で200万円と言うと今の金額に直す と???ン億円さすが財閥なんだと変なところで感 心していたが、やはりちょっと可笑しいのでは?  なんて考えながら観ていたらどうも芝居に引き込 まれなかった。早口の台詞は聞こえないし、でも田 根さんのはよく分かった。「金太郎」が唯一楽しま せてくれた。この人朝ドラマに出ているんじゃない ?いや分からんなんて囁きながら見る始末。期待が 裏切られた悲しさを覚えた。   60代男性 ◎復興中の昭和32年、東京、銀座ラッキ−ならず とも我々地方でも花よりダンスと許り、急造のダン スホ−ルは毎晩活況を呈していた。通っていた職場 の友人より、こと丁寧に教えてくれたのがタンゴと ワルツのリズムと足取りだった。  そんなことで今回の花よりタンゴでは好きなタン ゴリズムがピアノで流れるや、何時の間にか背筋を 伸ばして四人組みのダンスを鑑賞していた。  そしてこの月岡四姉妹に親近感を覚えると共に、 個性溢れる姿に、私の気分は同調していった。唄の うまい別宅の子桃子の屈託のないのびやかな演技に 魅せられ、旺なつきの蘭子姉さんの老かいなリ−ド が舞台をふくらませ、井上戯曲の現代に通じる役割 を十分に果たしていた。終始、心地よく過ごさせて もらったこの物語には時代を問わない強みが潜在し ている。      さおり 70代以上男性 ◎出演者のせりふが聞き取りにくくて、内容を理解 できないところが多くありました。早口すぎた? 芝居を理解するのに”せりふは命”だと思います。 残念です。      ツキスミ 50代女性