香川市民劇場例会感想文集

2005年7月例会 イッツフォ−リ−ズ公演 ミュ−ジカル[ミラクル]
感想文
◎アルのたくましく生きていく姿、不器用だけど、
息子を大切に思う父親の姿に胸がふるえました。あ
おい輝彦さんの抑えた演技(もう少し歌ってほしか
ったという意見もありましたが)、小野文子さんの
透明感あふれる演技に感動しました。もちろん、他
の役者さんも皆さん素晴らしい方ばかりでした。
 香川市民劇場の良い点は、客席さえあれば、同じ
芝居を2回、3回と見れることだと思います。仕事
さえ休めたら、もう一度見たかったです。
 誰でも、心の中に、ミラクルを起こすことができ
るのですね。
           ハピネス 40代女性
  
◎ミラクルは、本は読んでいました。小説としては、
文章に深みがなく、今回のお芝居もあまり期待して
いませんでした。
 でも、あの本が、ミュ−ジカルとして舞台にする
と、こういうふうに出来上がるんだと、感動しまし
た。最後の場面では涙があふれていました。
            すみれ 40代女性

◎前回行けなかったので感想文「冬物語」読んで一
層残念に思いました。
 今度もカタカナの題名なので入場する前、あらす
じをよんで・・・着席しましたので最初から母恋と
わかり瞼がジ−ンとしましたが、途中間ではうたあ
り踊りあり、おまわりさんまで加わって、で笑いま
した。
 父親のシドも息子のアルも自然体で一巻を通して
切々と母恋う気持ちが流れ感じられました。
 客席の皆さんも本気で手を振っていました。私も
アルに。
 楽しい感動を有難うございました。
         ビジョ会 70代以上女性

◎今までの中で一番良かったですよ。
がんばって下さいませ。
          たるみ 70代以上女性

◎歌って踊れるって、ほんとにかっこいい! 大学
に入ったばかりの頃、ミュ−ジカル映画の名場面主
を集めた「ザッツ・エンタ−テイメント」という映
画を見て、一念発起、モダンダンスを習い始めたこ
とがありました。体が硬くて運動神経も鈍いという
自分自身の現実を再認識して、早々に「歌って踊れ
る私になる」夢を断念しましたが・・・ミュ−ジカ
ルでは素敵な歌にのってすんなりと心に届く・・・
そして、自分とは同じ人間とは思えないほどの歌や
ダンスの表現力に、うっとりと心が解き放たれる・
・・そんなところがいいのかなあ。最近の映画では
「オペラ座の怪人」にすっかりはまって、さわりの
メロディ−が頭の中にしみつくくらい何度でもCD
を聞きましたが、魅力的なミュ−ジカルはそれくら
いパワフルですね。
 「ミラクル」は、死んだ妻を忘れられず、酒に溺
れるジャズピアニストというちょっと陳腐な設定で
はありましたが、雪の日に、息子のアルが「ママは
本当にやってきたよ」と父親に語るシ−ンは、子ど
もは親の苦しみを知ることで成長し、時に親よりも
オトナになって、けなげに親を守ろうとすることさ
えある・・・という真実をよく描いていて、ジ−ン
とさせられました。果樹100% 50代女性

◎今回のミュ−ジカル「ミラクル」を観て、とても
わかり易く、夫婦の愛、親子の愛、そしてやさしさ、
コミカルと盛り沢山で、満足しました。
 特に幽霊のお二人が、とても印象的でよかったで
すね。そして帰り際、車を待っておりますと、なん
と幽霊のエラソ−ニ(井上一馬)さんがちょうどお
帰りになるところに出くわしまして、握手をして頂
き、少しお話をすることが出来ました。とても気さ
くで、さわやかな方でした。
 これからも、多くの人たちを楽しませて下さる様
頑張って頂きたいと思います。
大きなおまけを貰ったみたいでうれしかったです。
          ラベンダ− 50代女性

◎あおい輝彦の歌と踊りを期待していたが、歌はと
にかく踊りが全然なかったのは失望でした。
 歌はさすが「雪の思い出」「祈り」ともに心に沁
みるものでした。CDを買いましたが、夜更けに聞
くとその場面を思い出して楽しいものです。都会の
小劇場で演じられるミュ−ジカルの雰囲気がよく出
ていました。
 次回の「赤い月」は、テレビでスト−リ−もよく
知っているものを平淑恵がどのように演じてくれる
かが楽しみです。         60代女性

◎あおい輝彦、まだまだ声量があるので嬉しかった。
 ミラクル、父子の情愛に胸がジ−ンとなりました
が、エラソ−ニとダダで笑いとなり、すばらしい舞
台でしたこれからの公演のかずかず楽しみにしてお
ります。      福寿草 70代以上女性

◎どんな音楽で奇跡を起こせるか、ミュ−ジカルの
成功は奇跡に近い音楽と踊りと歌声の融合しだいと
思っている。
 それを見事に成し遂げたのは作曲と音楽監督をつ
とめた宮川彬良さんだ。
 劇のあらすじはパンフで充分。途切れることのな
いサウンドに16人が主役となって次々と舞う。
 人々びとを感動させるにはミュ−ジックが一番手
っとり早い。又見たい気持ちを発生させてくれる妙
薬でもある。
 私はかねがね”観劇”は見たい、行きたい、伝え
たいの「三たい」があればサ−クルは何時までも活
きいきするであろうと信じている。この「ミラクル
」が何年か後、再び衣がえして帰ってくることを念
願している。    さおり 70代以上男性

◎アルの成長の軌跡
 私は「ミラクル」を見終わってからも、この芝居
はてっきり翻訳ものとばかり思い込んでいた。手渡
された「まくあい」363号を見て、原作、辻仁成
となっていることに気づき、改めて感心させられた。
 私が翻訳ものと一人合点をしてしまったのは、誰
がどう見ても芝居の舞台や登場人物がヨ−ロッパの
どこかの街を連想させるものだからである。それに
しても辻仁成氏の着想とあたたかい表現は実にしゃ
れていると思う。
 特に後半、主人公アルが少女キキと二人のやさし
い幽霊によって母親の死を受け止め大人に成長して
いくさまが見事に描かれていた。きら星のような台
詞が随所にあって印象的であった。
 出演者の歌もよかった。あおい輝彦はもとジャニ
−ズの一人、歌はなるほどうまい。私はもっとシド
(あおい輝彦)がたくさん歌を歌う場があるような
脚本にしてほしいと思った。
           長月 70代以上男性

◎「ミラクル」はまさにミラクル、アル役の小野と
シド役のあおいは好演、とくに主人公の中心、小野
は適役。しかし、こういう役には本物の少年はいな
いものか、といつも思う。
 少年に、うつくしくて可愛くて、しっかりした役
がこなせない、あるいは、それらしい深みを出せな
いのをいつも残念に思う。ハダシのゲンもそうであ
った。あおいがさいごのコ−ダではじめて唄うのも
よかった。こういう演出は心にくい。ママはどこに
いるか、ここにいる、青い鳥を思わせるのだが、私
はこのミュ−ジカルをみつつ、ジャン・ジャック・
ルソ−の生涯を思った。ルソ−は自分を生むことで
母は死ぬ。ルソ−は母の身代わりに生まれたような
もの。生涯、母なるものを求めて、はじめはミュ−
ジシャンになる。「村の占者」を作詞、作曲して母
なるもの(直接無媒介の交わり)を羊飼いの少年少
女の愛に託し、やがて直接民主制の「社会契約論」
や教育思想「エミ−ル」その他その他の作品に求め
た。母の愛のもつ「直接性」をアルも求めつづけた。
そのシンプルな物語はルソ−の人生そのものではな
いか。最後の場面であおいの目に涙が光っていた。
あの涙はルソ−の涙ではないか。母なるものは現実
の母でもあるが、人それぞれがみずからの力と感覚
でとらえ感じるものではないか。雪が降っても降ら
なくてもミラクルはあるのです。
        バ−コット 70代以上男性

◎「ミラクル」はミスキャストだったと思います。
元グル−プサウンドで、三代目助さんとして「ああ、
人生に涙あり」を歌っていたあおい輝彦はどうして
もピアニストには見えませんでした。ピアノを弾く
シ−ンはおせじにも似合っているとは思えませんで
した。やはり「歌手」のイメ−ジがうすい人にシド
を演じさせるべきでしたね。
 また、ダダとエラソ−ニを演じていたお二人も何
だかアメリカのアニメ映画の脇役のようで、いまひ
とつ感情移入できませんでした。妙にドッタンバッ
タンしていて・・・。熱演していたのは確かなんで
すが・・・。
 しかし、幕切れは美しかったですね。アルはウソ
をつき続けてきた父に対して実にやさしいウソをつ
くことで少年から大人への一歩を踏み出しました。
ああ、これぞまさしく「幼年期の終わり」!
 あ、前回の「まくあい」感想文で「ボヘミアはオ
−ストリアの辺り」と書きましたが「チェコ」の誤
りでした。すいません。  ちきり 30代男性