香川市民劇場例会感想文集

2005年11月例会 東京ヴォ−ドヴィルショ−公演 竜馬の妻とその夫と愛人
感想文
◎本音(劇評)と香川市民劇場へのヨイショ
 舞台上の四人が、それぞれきっちりと「個」を主
張していた。しかも見事なアンサンブル。メリハリ
の効いたセリフや演技がすばらしい。
 「おりょう」を鍵に松兵衛、覚兵衛、虎蔵との男
と女の関係が髣髴と浮かんでくる。舞台にはまった
く登場しない坂本龍馬が強烈で具体的な像(かたち
)として見えるようであった。
 来年秋にNY公演が決定しているという。人の心
は国境を越えるもの、きっとアメリカの国の人々に
も大きな共感を呼ぶに違いない。
 後で聞いたことだが、出演者の皆さんが、「ホ−
ルが満員で客席の熱気と客の的確な笑いが舞台を盛
り上げた」との感想をもたれたとか。芝居は本当に
観客によって作られるものと思う。
 もっと会員をふやして、今日のアクトホ−ルのよ
うに満席で劇団の皆さんを迎えたいものと思う。
会員の一人一人が自分の身近な人をもう一人増やそ
うではないか。さて、隗(かい)より始めようか。
           長月 70代以上男性

◎「竜馬の妻とその夫と愛人」は腹の底から楽しめ
るお芝居でした。ことに照明と音響が良かった!観
ている内に11月ではなく8月のように思えてきま
した。また、佐藤B作がミンミンゼミの「ミン太郎
」を斬る場面も見事かつコッケイでした。たかだか
セミをころすのにあんなに気合を居れるもんかねえ、
と思わせるのです。
 それにしても、おりょう役のあめくみちこさんの
セクシ−なこと!絶世の美女、なんていうおたかく
とまった女性でなくて、男好きのする、というやつ
でんな。でも、おりょうは「さげまん」ですねえ〜。
最初の夫は暗殺され、2番目の夫は経済的に没落し、
間男は後先考えずに北海道に行こうとするのですか
ら。
 芝居そのものについて一言で表現するなら、「そ
りゃ死人に敵はいないさ」ですかな。竜馬は死んで
しまったから、後々の人が困っちゃっているんです。
彼が長生きしてさえおれば結構欠点もあきらかにな
って何時までも「先生」とは呼ばれなかったでしょ
う。
竜馬という男はアイドルなんですな。覚兵衛はいわ
ゆる一つの追っかけです。ちきり 30代男性

◎「竜馬の妻とその夫と愛人」という長い題名はド
ラマを最後まで見るとよくわかります。つまり、竜
馬の妻であったおりょうさんプラス3人の男たちの
物語というわけです。
 この男性達が三者三様で、個性ゆたかで、味のあ
る演技を見せてくれました。
 格式ばった官僚風な人物。覚兵衛の佐藤B作さん。
何があっても自然体で受け流すク−ルを地でいく松
兵衛の平田満さん。お二人は特に適役だと思いまし
た。第三の男の登場にもアッと言わせて大笑いさせ
てくれました。
 松兵衛さんも毎日細々と生活費を稼ぎながら、お
りょうさんを大事にしてあげているのに、彼女の心
をとらえることができなかったのでしょうか。
”もうあいつは死んで居ないんだヨ。私なら暑苦し
くて眠れない夜は団扇であおいでやることも出来る
んだ”という松兵衛さんのセリフは切ない所ですね。
 まだ若くして美しいおりょうさんを目の前にして、
今更ながら、空白時間の長かったことを後悔する覚
兵衛さん。生前の竜馬をまねて気を引こうとした寅
蔵さん。みんなほんとうによく健闘しました。
 でもおりょうさんの愛して人は、あの方お一人だ
ったようですね。
 松兵衛さん最後に何かおっしゃいましたね。竜馬
の酒にしびれ薬を入れたとか?!
 最後の最後まで、良く笑わせてもらいました。
             松風 70代女性
◎「竜馬の妻・・・」は脚本がうまく出来ており、
これは第一級の筋立てであること、それに配する四
人の芸達者のアンサンブルであって、その四重唱に
感銘した。上等のヴォ−ドヴィリアンのとりあわせ
であり、おもしろい、さわやかの一語に尽きる。
 日本の芝居もここまできたと感じさせられた。但
し、これはおたのしみ中心のもの。演劇の世界はい
ろいろのものがあり、その中の一つであって、これ
が唯一でもなければ、全部でもない。佐藤と平田は
名演。大道具、小道具もよくできていた。
        バ−コット 70代以上男性

◎以前からぜひとも見たいと思っていた話題作でし
たが、期待を裏切らない傑作でした。
4人の登場人物が、それぞれに思いっきり人間くさ
くて魅力的。おりょうに魅かれながらそれを必死に
隠そうとする覚兵衛、竜馬にあこがれてマネをして
いた愛人、夫と愛人が仲良くおりょうの魅力を語り、
それに覚兵衛がからむ場面の滑稽さ・・・。そんな
大爆笑の後に、夫・松兵衛がおりょうに「竜馬は死
んでしまったけれど、自分は生きている と語りか
ける場面では、彼のいじらしさにジ−ンとして涙が
出てしまいました。
今、国会や各地の地方議会では「『男は男らしく』
『女は女らしく』が当たり前じゃないか!」いう男
女平等パッシングの嵐が吹き荒れています(香川県
議会でも大変なんです)。そんな人たちから見ると
きっと「男の風上にも置けない」ような夫・松兵衛
の究極の愛情表現ですが、男の沽券やヨロイカブト
とは無縁に生きる人の温かさとのびやかさを感じた
のは私だけでしょうか?やっぱり「男らしく」「女
らしく」にしばられるより、「人間らしく」のびや
かに生きたいですね。
 ひとつのお芝居からどんなメッセ−ジを汲み取る
かは観る者次第ですが、そんなところも・・・やっ
ぱりお芝居っていいですねえ。
         果汁100% 50代女性

◎今日の「竜馬の妻とその夫・・・」のお芝居、ど
んなスト−リ−かと期待いっぱいでしたが、あらす
じもよく分かり、久しぶりの熱演で一心に見入りま
した。
 帰りもおそくならずに明るい中に帰る事が出来て
よかったです。日の短い時期はすぐ暗くなって心落
ち着きません。この位の時間が丁度いいのと友達と
言いながら帰ってきました。
        20年組み 70代以上女性

◎準備等、お疲れ様でした。
 佐藤B作さん平田満さん、とても面白かったです。
2時間ずっとほとんどしゃべり続け・・・すごかっ
たあ。
 三谷幸喜さんの作品なので、面白いに違いないと
は思ってはいたけれど、最後の最後で竜馬があつけ
なく刺客に殺されてしまったワケもわかったりして
・・・。
仕事の疲れがふっとびました、ありがとうございま
した。          オルゴ−ル 女性

◎香川市民劇場に加入して、3年、地方に居て本当
のプロのお芝居を見せていただいて有難うございま
した。身体的理由から11月例会をもって退会させ
ていただきますが、本当に有意義な3年間でした。
 ミ−ハ−的と言われますが、テレビでよく見る人
が実際に目の前で演じている・・・しかも力を出し
切って・・・感激でした。
 記憶に残るのは、平幹二朗の「冬物語」が一番印
象的でした。
 それから今後の皆様への課題のひとつとして歌舞
伎を見ていただきたいと思います。歌舞伎は難しい
ものではありません。ぜひお試し下さい。
では香川市民劇場の発展を祈りつつ・・・・・
           りんどう 50代女性