香川市民劇場例会感想文集

2006年3月例会 シルバ−ライニング・プロデュ−ス公演 私生活
感想文
◎昔を懐かしむばかり
 結婚ホヤホヤの夫婦の心の機微をついてとても楽
しかった。結婚相手についての過去は自分が知らな
いところは気になるものです。それが再婚相手とな
ると先の相手はどんな人でなぜ別れたのかとついつ
い尋ねてみたくなるものでしょう。そんな心の襞を
上手く表現していました。
 登場人物が僅か4人という割には、中身の濃い2
時間でその中に人生の縮図を見せてくれました。舞
台が外国であること、資産家であることなどが日常
の現実と違い楽しくゆったりと見られることになっ
たのでしょう。日本が舞台ならこうはならないでし
ょう。痴話喧嘩の最たるもので陰惨なものになるこ
とでしょうね。メ−ドが狂言回しとしてもう少し出
て欲しかったですね。
 それにしても立川さんよく声が通りますね〜、歌
もいいし素晴らしい。水谷さんのハスキ−な声とと
もに皆さんの声のト−ンも楽しめました。パリのア
パ−トなど舞台装置も簡にして要を得ているし、場
面転換も早いし、照明もスポットを多用してそれぞ
れに美しさが出ていました。
 私が老年期になって、そうそうそんな甘く楽しい
時代も有ったような〜と思いながら見ていますと、
この夫婦のように激しく嫉妬することも無く、心の
奥底で深く相手を愛していても、それをあまり具体
的にあらわすことも無く、、何事も笑って許せるよ
うになると、このお芝居は実に楽しく微笑ましく見
ることが出来ました。仏様の心境に近づいたのでし
ょうかね。お若い方々はどう見たのでしょうかね。
それぞれの年代でいろんな見方が出来る劇だと思い
ました。
 最後の水谷さんの挨拶も楽しく本当にまた来て欲
しいものだと感じました。
            ? 70代以上女性

◎「私生活」は脚本もよく舞台大道具もよく、出演
者も力演でたのしめたし、セリフと音楽との階調も
おもしろかった。
 そこで少し別のことを記す。最近の市民劇場の出
し物だけでなく、芝居の潮流は時代の傾向なのか、
往年の「新劇」の伝統から離れて、アミュ−ズメン
ト、あるいはエンタ−テイメント化というか、娯楽
性がつよく、演出もテ−マもシリアスでなくなり、
おもしろく、おかしくという味わいが色濃くなった。
「兄おとうと」も民主主義の原点という太いテ−マ
であるが、幕あけ毎にあるいは場の設定毎にミュ−
ジカル風の演出があり、これはこれで気の利いた工
夫という評価はありうるし、私も前向きに見直した
いけれども、時代のいわゆる「劇場化」現象にみえ
て残念に思った。一年か二年に一度でもよい、楽し
くもうれしくも無い、そして頭は痛いというドラマ
を見たい。   バ−コット 70代以上女性

◎市民劇場に期待するお芝居とは、どのようなお芝
居でしょうか? たぶん ひとりひとり違うでしょ
う。前回の「兄おとうと」のように憲法について深
く考えさせられるお芝居や、次回「怒りの葡萄」の
よに資本主義の本質を鋭くつくような(見るのは2
度目ですが、かなり期待しています)お芝居など・
・・・・。
今回の「私生活」は、とにかくおもしろかったです。
日常の疲れを吹き飛ばすような、思いっきり笑えて
元気になれるお芝居も、貴重ではないでしょうか。
 いろんなお芝居をたくさんの人が見て、元気にな
って、その輪が広がっていくような市民劇場をこれ
からも応援しています。そして会員のひとりとして、
できることからやって行きたいと思います。
            ひばり 40代女性


◎「二十代から四十代の方々にはこの作品を観てど
う映りましたか」。私は結婚の動機と相性の問題点
を余すことなく追及している芝居と見ている。五年
間子供の居ない自由夫婦が別れてそれぞれ若い子と
再婚。新婚旅行先のホテルで相まみえ、再び意気投
合、そして別れる奇遇奇想のドラマ。
 丁々発止、それでも心と心の綾なす会話はとどま
るを知らず欲情と人情を絡めてわがままぶりをぶっ
つけ合うサマは、作者ノエル・カワ−ドが八十年近
くも前に、身にふりかかったと思われる不遇にして
不作の男女関係を払拭するかの如く、自ら騎士とな
りザマ−ミロ精神で記したものではないかと推測す
る。
 水谷八重子さんは日本演劇の宝、おとしに似合わ
ず体を張って動き回り、丸亀観客にただでは帰さじ
の意気込みをアピ−ルされたし、川ア麻世さんは、
曰く悪妻カイヤ−の世界より断絶して、冷静かつ紳
士的に場を盛り上げていたのが目に付いた。エリオ
ット役の立川三貴こそは主役。見事「私生活」の灯
台役を果たしていた。暫くは脳裏よりはなれない作
品の一つ。     さおり 70代以上男性

◎今回は有名な俳優さんが見れてよかったです。さ
すがうまいですね。話はおもしろかったのですが、
結末が?なのが、私にとっては、物足りない感じで
した。結局どうなったの?
        ふぁんふぁんV 40代女性

◎「私たち罪深い いまにきっと罰があたるわ」
「ほんとうに・・・・・」
 真面目にとらえば、こんなル−ル違反はないのに、
この二組の男女のからみが何故か楽しい。
 華やか、斬新なデザインの舞台で、水谷さん、立
川さんカップルのテンポの良い会話、川崎さん、汐
風さんのスタイルの良さと身のこなしの美しさ、そ
んないろいろが相俟って、楽しく華やかな公演とな
っった。日常からちょっと違う世界へと誘ってくれ
る市民劇場、あなたもいかがですか!
         リフレッシュ 50代女性

◎台詞がかけ合い漫才を聞くようでポンポンと息も
つかずに出る言葉が面白く理屈なしに楽しめました。
いつも丸亀市民会館は後方座席が空席ですが、会員
でなくとも見られる様にチケット販売は出来ないの
でしょうか。市民劇場発展のためにも。
           ニッキ− 60代女性

◎会にはいって早や10年も過ぎ、当時男性の姿は
チラチラ、今は随分沢山見かけるようになりました、
観客の層も変わってきた感があります。
「芝居がだんだん遠くなる」を前から聞いています
が、案として「まくあい」「事務局ニュ−ス」に広
告がないのはなぜか理解できない。スポンサ−探し
に活動すべき!財源が出来ると会員増への資金にな
るのでは。
 「私生活」の感想として、出演者のメンバ−の実
力が充分生かされなかった。残念です。
           ひなげし 60代男性