感想文
◎暗かった前回の一人芝居から垢抜けしたアラス
カ伝説「二人の老女の伝説」に、私の心は瞬く間
にとりこになってしまった。
はきはきした音楽劇程、心を和ぐませてくれる
ものはない。それはどんなに難解なスト−リ−で
も視る、聴く、想像する能力を目覚めさせ、次へ
次へと誘導してくれるからである。
・老人福祉が世界で認知されている昨今。日本で
は姥捨て山伝説には誰も目を向けない時代。著者
ヴェルマ・ウオ−リスは先住民女性として、酷寒
のアラスカで生き抜いた母からのメッセ−ジとし
てどうしても訴えたかったこの辛さ。
・辛さはややもすると情景が暗くなりがちだが、
音楽劇により、観るものを楽しませ、終始強く明
るく演じた佐々木愛さんと新井純さんの二人の生
き残らねばのやりとりは、高齢者にとって自助自
決の鏡として尊敬。
・ヌア−ンナイ風と心の歌、そして旅の歌、詞が
心にしみる。戯曲と詞と演出の福田善之さん、作
曲と音楽監督の古賀義弥さんは、この永遠に心を
紡ぐ戯曲劇には欠かせない最良のコンビではない
かとも思った。 さおり 70代以上男性
◎「楢山節考」と「二人の老女の伝説」
姥捨て物語といえば、日本では何といっても「
楢山節考」であろう。映画ではおりんという老婆
(田中絹代)が主人公であった。
この主人公は自ら進んで捨てられようとする女性
である。息子辰平(高橋貞二)は、神の棲むとい
う楢山に、張り裂けんばかりの心で母おりんを捨
てに行く。姥捨てという残酷な行為と、それに真
っ向から反する親子の愛情が、切なく胸に響き、
叙情性豊かな作品に仕上がっていた。
この日本の姥捨物語とアラスカ・インディアン
の「二人の老女の伝説」との大きな違いに、まず
は驚かされた。
二つに共通するのは、いずれも「食物が乏しい
」ことが基底にある。しかし、「二人の老女の伝
説」は捨てられ、死に直面して「生きる」ことを
決意する。
「あたしらには長い人生の間身につけてきた経
験と知恵がある。生きてやろうじゃないか」
かくして、ありったけの経験と知恵を働かせ、
想像を絶する酷寒の冬を見事に乗り切って行く。
その老女の姿が、時にはユ−モラスに、しかも感
動的に演じられている(二人は可愛い老女であっ
た)。作品は、原作のヴェルマ・ウオ−リスの「
ふたりの老女」をはるかに越えたといって良い程、
現代的な視点から書かれている。現在のアメリカ
・インディアンの置かれている現実やその問題点
までを提起した作品となっている。
舞台は「旅の歌」「ア−ンナイ」等の歌と踊り
をふんだんに取り入れ、ミュ−ジカル仕立てにな
っていて、見ていて楽しい。老いは誰にでも、必
ずやってくる。どう生きるのか?この作品から学
ぶべきことは多い。 長月 70代以上男性
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◎いや〜面白かったですね〜息もつかせぬ場面展
開。伝説が現在に、現在が伝説の場面に。転換の
良さ、出演者の迫力と歌声に圧倒されました。
ヒッチハイクの少年が伝説の世界に身を置くよ
うな話は、ここで終われば楽しいのですが、その
後の説教は?いささか蛇足ではないでしょうかと
疑問に感じました。
俳優さんの「雲雀」や「星」の声の通りの良さ、
鍛錬されているのですね〜最後までト−ンが落ち
ないですから。老女の雰囲気が良く出ていました
ね。佐々木さんお母さんに似てますます美しくな
られていましたね。先住民のダンスも良かったで
すね〜可愛らしく楽しませていただきました。
観ながら楢山節考を思い出しました。何処の世
界にも老人が捨てられる話があるのですね。つら
いですね〜
ここでちょっと苦情を!観賞場所にもよるので
しょうがリズムを刻んだ音の大きさにいささか辟
易しました。歌詞が聞き取れないのです。大きけ
ればよいというものでもないでしょう。
ヒッチハイクの少年が最後に簡単に自分の国に
帰ろうと決心するのはどうかなとも。また昔の暮
らしにあこがれる理由が伝説に頼りすぎてボケで
しまったとも感じました。
又最後のメッセ−ジもあまりすぎるような感じ
がしました。作者の意図はわかるのですが、伝説
は伝説として終わりになればよろしいのではない
でしょうか。
いろいろと書きましたがそれだけ沢山な思いを
残してくれる老女の伝説でした。いや〜演劇をナ
マで観るのは素晴らしいものですね〜
? 70代以上男性
◎生きる勇気、知恵をもらいました。人間、どん
な環境にあってもあきらめることなく希望を持っ
て工夫、努力すれば、何とかなるものだと思いま
した。
力を与えてくれる公演でした。本当に良かった
です。
市民劇場会員数向上に向けて、例えば例会の内
容や会員の感想を四国新聞等でもっとPRしては
どうでしょうか? 青空 50代男性
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