感想文
◎「母さん」をめぐって
ハチロ−の「作品」とハチロ−の実生活、あるい
は生活条件との背反はつとに有名であったから、
そこが芝居として、どう描写されるか、どう演じ
られるかに関心があった。
舞台では「作品」は直立して朗唱したり、詠唱
し、生活の方は象徴化して、バ−チャルに描くと
か、さまざまの工夫がみられて、ある程度は納得
し、部分においては賛辞を惜しまないが、最終シ
−ンへの収斂には賛成できないものを感じた。私
はハチロ−の墓には何度も足を運んだ人間で(じ
つはその墓地に私の関心のある別の人物が何人か
いるのでしばしば訪れたのだが)あるが、その墓
のたたずまいも「作品」との距離があり、ハチロ
−の人生自体と「作品」とのつきあわせは容易な
ことではない。 バ−コット 70代以上男性
◎香川市民劇場に入会して、もう長く、何十年か
経過したが、この頃、観劇前の注意が少しうるさ
く、わずらわしい。日本人は、少し幼稚になった
か?と疑うような内容。何となく最初から固い雰
囲気が流れシ−ン。
舞台が始まり、役者や、生演奏のピアノ奏者や
ヴァイオリン独奏、出演者の天使のような歌声も
シ−ン。私は自分がよいと思うところで拍手をし
てみる。・・・すると少し送れて拍手が始まりホ
ッとする。
7月例会「母さん」は、正直いって少しうっと
うしい。華やかさや、美しさには欠けるし、舞台
の展開もなく、同じ人が何役も兼ねてややこしい。
午前中、ぎりぎりまで緊張する場にいて、車の
中でおにぎりを食べ、ようやく間にあって座席に
付いてホッとすると、少しねむい。生演奏のピア
ノ、ヴァイオリン、素晴らしい歌声。これは素晴
らしい鑑賞?でした。
よく考えてみると、ミュ−ジカルの大好きな私も、
音楽劇なるものは、経験が少なくて、もしかして
初めてかも。終演頃には、スッキリと目もさえて、
観劇もしっかりと楽しむことができました。音楽
は人を癒してくれるますネ。帰りの車中、ハンド
ルを持ちながら、ハミングしてしまいました。
午前中の疲れはスッキリ。元気になりました。
桜草 60代女性
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◎3月の例会を欠席しましたので、今回、本当に
久しぶりの例会でした。まるで同窓会に出席した
気分です。
「母さん」、心の故郷に戻った思いで拝見しま
した。自分の母親のことを思いながら、子供時代
の母のこと、私の受験期の母のこと、結婚式での
母のことなど、頭の中で走馬燈が回りました。と
ってもいいお芝居でした。 どしゃぶり 男性
◎それほど期待してなくて観に行きましたが、息
もつかせぬ展開に引き込まれ最後には涙無くして
は見ておられませんでした。破天荒なハチロ−の
話は分かっているつもりでしたが、しかし「母さ
ん」というタイトルよりサト−ハチロ−物語と題
するほうがよかったと思うほど母さんの面影が出
てこない。
前場面を通して伊東さん、真樹さんのきれいな
声と声量、佐山さんの奥深くよく響きわたる声、
それぞれセリフがよく聞き取れ心にしみるうまさ
確かさ、最近のジャリタレなんか及びも付かない、
弟子にしてもらって出直してこいと言うぐらいに
皆さんの歌声に聞き惚れました。泉さんは最後ま
で歌わないのかと思っていましたが歌も聴けてよ
かった。
実に簡単な舞台装置、照明で場面を転換すると
時代が変わっている面白さ、歌とともに感じ入り
ました。
この舞台が観客全員に感動を与えられたことか
らでしょう、最後の拍手もどの舞台よりも一致し
て熱がこもっていました。素晴らしさを全員が拍
手で表現していました。
それにしても男は勝手なものですね〜。何の理
由もなく奥さん以外の人と懇ろになり妻が出て行
かなければならないようにするとは、今の時代に
も時々聞く話ではありませんか。
戦前戦後を通して実にいろんな歌がサトウハチ
ロ−の作詞になっていたことを知り、この人は心
の中でどのような葛藤を持っていたのか、率直に
なれない寂しさも若干ですが分りました。しかし
、歌詞の美しさは人間性を表すものではないと今
更ながら考えさせられました。実社会でこんな人
が多く見受けられるのは困ったものですね。
音楽は生で良かったのですが、音量豊富で座っ
た場所によっては歌詞が聞き取れないこともある
かなと心配しました。変名時々 70代以上男性
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