感想文
◎ドライビングミスデイジ−のお芝居は、観劇前
からすごく興味がありました。
何故か・・・自動車を舞台にどのように登場させ
るのだろうか・・・見事な演出でした。自動車、
プ−リ−の部屋、デイジ−の部屋、適当な距離で
配置され、どの時々の照明の明暗、スポットライ
トの強弱で時間帯を表現し、時には演技者の心の
中まで表現している様に感じました。そして音響
です。自動車のドア−の閉まる音、走行中のエン
ジン音、停止時のブレ−キ音等、名優お二人の会
話とゼスチャ−とそして自動車の音が一致して、
観客を豊かな想像の世界へ導いてくれます。客席
からは見えない舞台裏の劇団の方々のそれぞれの
分野のチ−ムワ−ク振り、こちらにも伝わって来
ました。お芝居は出演者だけでなく劇団員全員の
方々の作品だと感じました。年を重ねていく過程
での名優お二人の演技はさすがです。最後に観客
の皆さんの賞賛の盛大な拍手の中でステ−ジに立
たれた奈良岡さんと仲代さんが満面の笑みで抱き
合ったシ−ン、デイジ−が「ホ−クは私の親友よ
」のセリフがよみ返りました。ライトを受けキラ
キラ光りながら舞い落ちる紙吹雪の中で一段と華
やきを増した。ステ−ジで輝く様な笑顔で挨拶さ
れたお二人、私は忘れないでしょう。
訳・演出の丹野郁弓様、市民劇場の担当者の方達
に感謝いたします。
フレンドリ− 70代以上女性
◎久し振りに舞台らしい舞台を見た感じがしまし
た。先ずはこの劇を招いた企画に感謝します。
この劇は映画でも見ましたが、生身の人間の演
ずる息づかいや所作の間をじかに受けとめながら、
何十年もの時の経過と各々の生き様の変遷、それ
の演じ方等に同時進行で思いを巡らすことが出来
たことに、観劇の真髄と悦びがあることを再確認
しました。演者については言うまでもなく適役好
演でしたが、仲代の年令変化に物足りなさを感じ
ました。 そてつ 60代男性
◎ドライビング・ミス・デイジ−について
これは「詩人の恋」と異なり、初見でも理解で
きる芝居であり、ユダヤ人と黒人というマイノリ
ティの二人がどう「友情」を育むのか、老いの行
路の中で、それがどうすすむのか、演技者二人の
至芸というか、神技の中で熱い心で台詞を聴き、
また、演技を見たといえよう。民藝と無名塾とい
う、日本の新劇歴史で全く異なった道を歩んでき
た今はそれぞれの主宰者ともいえる両名の「競演
」と「競演」に感慨深いものを感じた。
バ−コット 70代以上男性
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◎人生のペ−ソス、希望、愛情、全てが一杯つま
った例会でした。
普段の生活の中では、つらいこと、頭にくるこ
と、誰かにぶっつけたいことが沢山あります。
でも長い人生からすれば、ほんの少しのささい
な出来事なんですね。終わりよければ全て良し。
最後に笑って振り返れるものなのですね。
そんな事を考えさせられた例会でした。
どしゃぶり ?
◎20年ほど前のアカデミ−賞受賞映画(ジェシ
カ・タンディとモ−ガン・フリ−マン主演)も心
に残るすばらしい作品だったので、とても楽しみ
にしていました。
シンプルな舞台装置で、長い年月にわたるデイ
ジ−とホ−クの友情を2人の名優が演じるという
このお芝居。重厚な役柄が多いイメ−ジの仲代達
矢さんが、今回は軽い軽妙で可愛くちょっぴり哀
しい、いい味を出していましたね。ちょっとした
立ち振る舞いの中に「老い」の進行をにじませて
いく奈良岡朋子さんも見事でした。
10数年前に映画を見たときよりも、この「老
い」というテ−マがより強く胸に迫ってくるのは、
それだけ私にとって「老い」が切実なものになっ
てきているからでしょう。同じ映画でも長いとき
を経て再び見ると、以前に見たときには気づかな
かったことに気づかされたり、別の登場人物に自
分を重ねていたり、全く違う見え方がするもので
す。人生や世の中をどうとらえるかという視点も、
同様に変わったり深まったりしていくんだな・・
・と思うと齢を重ねていくものも悪くない、と思
えます。
折りしもアメリカでは初の黒人大統領が誕生し
ました。偏見が人と人とを隔ててきた長く暗い歴
史を超えて、ともに生きる中で人はお互いを理解
しあい、慈しみあっていけるのだ、という希望を
描いたお芝居でした。
いつも感じることですが、お芝居は人間への愛
や信頼を追体験させてくれ、日々の暮らしの中で
くたびれた心に元気を与えてくれます。お芝居っ
てほんとうにいいものですね!、
果汁100% 50代女性
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