感想文
◎”おもろうて、やがて・・・・・”
三年間の失業、「就活」中の中年男という非常に
「現在」的な深刻な状況設定にもかかわらず、そ
うしたこのとを感じさせない軽妙な喜劇を楽しめ
た。
ある種の純粋さとともに世間ずれした俗っぽさ
を併せ持った主人公のアンバランスなおかしさ、
善意の行きすぎた押し付けも意に介しない階下の
住人のひとの良さと厚かましさ、それぞれの個性
が、ベテランの熱演によって、どこにでもいる人
物として身近に感じられた。
階下の住人の役回りに疑問が残ったが、見終わっ
て面白さだけでなく、色々考えさせられ、身につ
まされたのも事実である。 そてつ 60代男性
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◎この舞台の面白さは、テ−マは悲劇というべき
か、昏(くら)いのだが、芝居は喜劇であるとい
う所にある。それを芸達者の4名が巧みなアンサ
ンブルでやり切ったのである。見事な四重奏、弦
楽器であれば弦楽四重奏、四人共に主役のドラマ
として成功した。セリフのやりとりのたのしさも
あり、久々にアンサンブルの味わいを満喫した思
いである。
難をいえば、セリフが多いので、ときどき、と
ちりがあったり、つまずくところもあったが、そ
れは瑕瑾(かきん)というべきであり、問題とす
る必要はない。 とおやま 70代以上男性
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