香川市民劇場例会感想文集

2009年7月例会劇団銅鑼 流星ワゴン
感想文
◎篠丸さんに連れて来て頂き大変感動しました。
素人ながら、2時間余りも大きな声で演じられる
ことのすごさを感じました。
脚本がよかったです。人間には相対的というか、
お互いのやりとりでその関係ができあがるものだ
から、一方だけが悟っても容易には変わらないと
いう真実、愛情があればこそ、肝心なところで、
これ!というひとことがいえない親のジレンマ、
とてもリアルで、現実を扱ってもむしろ現実だか
らこそこちらも訴えかけるものが強かったです。
 そしておとぎ話の様な終わり方でなく、きちん
と納得できるエンドでした。橋本さんやお父さん
もしっかりとリアルでした。これからも頑張って
いただきたいし、演劇のすばらしさを体験いたし
ました。ありがとうございました。
            スカラベ 50代女性

◎前知識も後知識もなく、舞台のみを一回観ての
率直な感想をかく。おもしろかった。楽しかった。
このような過去、現在、未来にわたる場面をどう
つくるか、大道具、小道具をどう仕つらえるか興
味津々、あの動き、あの会話、一つ一つが実験的
にも思い、これからの劇のあり方、演劇像の一つ
の未来を見たと思った。それにしてもこういう家
族問題に道筋をつけるには、こういう台本、こう
いう演出が必要だとすればいかに困難な時代が今
日であるか、を思わざるをえなかった。
 演出や演技には、さらにみがきをかけていただ
きたいと思ったが、くわしく述べる余裕がない。
年齢を同じくする父と用を足す場面、私もあれを
したかったと思い、父であり夫である私は、父で
あること、夫であることとはどういうことか、を
サプライズをもって痛く痛く、考えたことである。
           そのだ 70代以上男性
◎「Big Brother」高松公演から1年が経ち、再
び銅鑼さんの公演を四国で目にすることが出来、
とてもうれしく思いました。
 今回の「流星ワゴン」は、始まりのシ−ンから、
井上さん演じる永田一雄が登場し、過去をやり直
す館野さんが演じる永田一雄を客観的に見ている。
それがとても面白かったです。
 ダンボ-ルの箱がオデッセイの車内に変わり、
喫茶店になり、デパ−トの屋上の観覧車に・・・。
自分と同い年の父親や橋本さんとの会話を通じて、
「死」に向かっていた永田一雄の気持ちが「生」
に向かって歩き出す。現実に戻り、部屋を片付け、
息子からノ−トを受け取り、妻とコ−ヒ−を飲む
シ−ンが印象的でした。館野さん演じる永田から
井上さん演じる永田に鞄が渡され、絶望から希望
に変わるのを感じました。良い芝居でした。
ありがとうございました。
             ひばり 20代女性
分かり難かった主張
 三組の親子―父と息子―の関係が、タイムスリ
ップした「やり直しの現実」と今の「現実の世界
」の間を行きつ戻りつする複雑な展開に最後まで
入り込めなかった。確かに原作の要所が反映され
ていることは良く分かったが、この劇そのものが
主張しようとする点が分からなかった。
 演技者は熱演だったが、二階席のせいか、チュ
ウさんの広島弁(?)が早口で聞き取り難かった。
思うに、このような時間的、空間的に異なった世
界を同一舞台で殆ど同時に進行させる劇化はそも
そも困難でなかろうか。
             そてつ 60代男性