香川市民劇場例会感想文集

2011年11月例会 文学座公演 殿様と私
感想文
◎日本社会の転換期における人間模様が面白おか
しく演じられ思わず引き込まれてしまった。それ
ぞれの配役が鮮明に演じ分けられ、出演者各人が
巧みに表現していて老舗劇団さすがと思わせた。
 激しく変化する社会の制度、風習、考え方を旧
勢力(殿様と家令)と内外新勢力(子供、車夫、
ダンス教師等)の相克・対立から相互理解・協調
への移り変わりで表したのは大変分かり易かった
(それは、最後の殿様と外国人教師の会話ならぬ
会話に表された、と見える)が、明治初期の転換
は個人間の心の通じ合いで進む事柄ではなかった。
その点で最後の会話のシーンは蛇足であり、緊張
関係を余韻として残すべきだったと思う。
             そてつ 60代男性

◎演目からかってのミュージカルを思い浮かべて
いましたが、なかなかどうして現代の風刺にもな
っていて楽しめました。
 特に在日米軍の地位協定改定がようやく協議に
なるこのご時世が、当時のイギリスの裁判とまっ
たく同じであったと思い知らされました。いつま
でたっても日本人はお人よしなのか物事をはっき
り言えないのか、できないのかと。
 誇り高い華族はさしあたり現在のブランドと同
じでしょうか、高い目線からの話についてゆけな
いと思いながら達者な演技に笑いながら引き込ま
れてしまいました。華族などお金で買うことも出
来て俄か名家が出てきた時代はもう少し後の時代
のことでしょうか。生真面目で正直な日本人は今
どこに行ってしまったのかなどと思いながら楽し
みました。
 ご当主のツッパリが世の中の移り変わりに折れ
て最後の方で変化するなど時代の移り変わりがよ
く分かりました。忠臣の家令が切腹、切腹と申し
立てるのも時代を感じさせましたが、このような
忠義の人はもう化石ではないでしょうか。もっと
も会長・社長に忠義立てしてもモノ申すことが出
来る人がいないのとはちょっと違うと思いますが。
女中さんの小さな歩幅での歩き方など今では見る
ことも出来ない時代の女性を思い出しました。実
に名演でした。
 英語と日本語のそのまま伝えることのない橋渡
しなどセリフの面白さも抜群でした。録音が流れ
てそのあとを俳優が続けるところは少し音量が低
く残念でした。ついでに端っこでの観劇で俳優が
横を向いて話をするところでは聞き取りにくく聞
こえんねと言うつぶやきが聞こえてきました。
                     

◎一口感想
○セリフが聞き取りにくいところがおおくありま
 した。残念でした。
○NHKの大河ドラマ「江」「篤姫」もとても興
 味深くみていますが、明治に入り、時代が変わ
 り、武士の人たちの激変ぶりも、大河ドラマに
 してみれば良いものが出来るのにと思いました。
 加藤武さんもお年なのに頑張っておられるのを
 拝見してうれしく思いました。
○テレビで観て、大体流れは知っていたが、分か
 っていてもつい笑ってしまった。役者さんがと
 ても上手で、さすがだと思う。久しぶりにおも
 しろい劇を観せてもらった。
○とても楽しかったです。素敵な役者さんに感動
 しました。年令に関係なく機敏な動きに驚いた
 り…笑いもありよかったです。
○観劇中はクスクス笑っていたが、帰宅してはた
 と気がついた。自分もレッキとした「時代おく
 れ」ではないか!
○楽しく見せて頂きました。
○衣装・舞台はおちついた重厚感があり、ストー
 リーもうまくまとまっていたとは思うのですが、
 もう少し盛り上がる場面が欲しいように思った。
○上手く感想が浮かびません。ただセットの背景
 が美しくて印象に残っています。終演の後、手
 分けして素早くセットを持ち出しすごいなあ〜
 後ろ髪引かれ乍ら帰りました。ご苦労様でした。
○おもしろいけれど、どこに向かっているのかな
 あ?(途中のまくあいできいたので、こんな感
 想を言った少年が)おもしろかった〜
○大ホールでは後列は聞き取りにくいですね。
○味わい深い処があってなかなか良かった。楽し
 さ(ユーモア)しんみりさせられる思いが入り
 混じって長時間でも短く感じた。皆良かったね
 ーと話し合っていました。
○お芝居の上手な人ばかりだったので安心して見
 ていられました。楽しかったです。さすが文学
 座!
○平成の今、世界中の事がすぐわかる。なんだか
 人間がコンピューターに働かさせられる今。明
 治時代のスローに流れる時間、なんだか人間が
 生きているという感じ。人間らしく生きてゆき
 たいと思う。
○洗練されていて楽しかった。インパクトが少し
 足りない。
○大変面白かったです。家庭劇の重苦しさとアメ
 リカの自由さとの対比、考えさせられました。