その6 ジュリエット・ルイス JULIETTE LEWIS
だって、ワルワルのデ・ニーロにちょっかい出されて、全然ひるんだ様子もなくニタニタ笑いながら指をべろべろ〜んと舐めてるんだもん。しかも歯の矯正してるのに。私だったらタトゥー入りのデニーロの前で指ベロンをする勇気はとうていないな…ってそういう話じゃないが、な、なんかよくわからんがこの変な子、すげえ迫力…。 それが第一印象だ。デニーロ様には申し訳ないが、私ったらあの映画、あそこしか覚えてなかったりして、べろべろ〜ん。 その後、映画ではしばらく彼女にはお目にかからなかったのだが、彼女は今をときめきまくっているがその時はまだブレイク前のブラッド・ピットとアツアツだということでよく芸能ゴシップ欄をにぎわしていた。 指ベロンの彼女しかイメージになかった私は、あの色男と指ベロンが…?と、ちょっと首をかしげていたのであった。ごめん、ジュリエット。 でも、違った。『ギルバート・グレイプ』('94年)の彼女は、それまでのイメージの指ベロン・ジュリエット・ルイスとは全然違っていたのだ。 こ、この子、なんて包容力のある、観る人に安心感を与える演技をするの?私はいきなり彼女に引き込まれてしまったのである。『カリフォルニア』('93年)では少し頭の弱い純真な女の子だったし、『ストレンジ・デイズ』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』('94年)ではふてぶてしい悪魔的な女。 そして、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』('96年)のジュリエットは、ふっつう〜の女の子だった。 何でもできるのだ。何でもできて、それが浮いちゃわないのだ。 ほとんど今産み落とすんじゃないかっていうでかいお腹をした妊婦役の彼女は、みんなに怖がられて「あたしなんて、あたしなんて」ってスネているものすごいごっついオカマちゃんのドレスを見て、表情も変えずにひとこと「似合うわ。」って落ち着き払って言うのだ。あれはお世辞じゃないぞ。本気で言っていたとみた(笑) もしジュリエットに一言「似合うわ。」って言われたら、私はチンドン屋の格好だろうがバカ殿の格好だろうが、似合うと信じて通勤に着て行っちゃうかもしれないとすら思う(思うなよ…) このオデコ、このお鼻、寄り目気味の目。 彼女が美人かブスかって聞かれたら、どう贔屓目に見てもやっぱり「ブス」の部類に入っちゃうと思うのよね。 でも、なんかかわいいんだよなあ〜。ウニィ〜っとした笑い方とか、ガサっとした声でゆっくりゆっくり、「んふふふ。そ〜おねえええ〜。」って(別に日本語で言ってるわけじゃないけど)いうイメージの喋り方とか。 実際の彼女のインタビューなんかを読んでいると、ちょっと不思議なことを言う、落ち着いた女優さん、という感じだ。一時期麻薬中毒で入院していたらしいけど、またどんどん新作を期待してます。 ジュリエット・ルイスは友達になりたい女優さんナンバーワンだ。で、なったあかつきには是非私にレオレオを紹介してくれ。 |