その10 ネーヴ・キャンベル NEVE CAMPBELL

 


     ネーヴ・キャンベル。彼女を初めて見たのは『スクリーム』('96年)。
この映画、ご存じのように冒頭、特別出演のドリュー・バリモアが受話器を握り締めて絶叫するシーンがあるのだが、場面がかわってほんとの主役のネーヴが出てきたとたん、映画が異常にやっすーい雰囲気に…なんじゃこりゃ?
これがネーヴ初体験の私だったのだが、でもこの『スクリーム』のやぼやぼネーヴのおかげで、私はドリューがいかに垢抜けた一流どころのスターであるかということをあらためて認識することができた、ありがとう、ネーヴ。


    礼はこのくらいにして、この後『スクリーム2』『スクリーム3』と続くシリーズで、ネーヴはいずれも主役のシドニーを演じていたのだが、ネーヴ、なんだかしらないがやたらにモテている。モテモテ。
男の子はみんな彼女に気があって、「はっろぉ〜シドニィ〜♪」という例の怪しいイタ電(イタ電?)の主も、最終的に狙っているのはシドニーなのである。
なんで?なんでこのゴッツい顔の野暮ったいお姉ちゃんがこんなにモテてるの?
映画は未見なのだが、『54』('98年)の予告でも、全然似合わないドレスに厚化粧で着飾ったネーヴがうっふんとばかりにウィンクをしていたのに大脱力。セクシー演技だったのだろうが、違う、違うよ、ネーヴ。
まあ、セクシーとか美人とかにはほど遠いが、ネーヴ、かわいいと言えばかわいい。でも、なにやら胸の奥にひっかかるものがあるんだよなあ〜もやもやと…なんだろう、と私はずっと気になっていた。

   ある日謎が解けた。『愛しのクリスチャンand・・・』の管理人kaoriさんが「彼女を見るたびに、教科書に載っていた人類の進化の図を思い出す」とおっしゃっていたのだ。
そう、そうなのだ、ネーヴ、どこがどうっていうわけじゃないのだが、そこはかとなくゴリラとか類人猿を連想させる顔してないか?
『ワイルドシングス』(98年)のネーヴを観て、私はさらにその確信を強めた。ゴリってる、ゴリってるぞ、ネーヴ。


私の考えるところによると、だいたいネーヴは、進化図のこのあたりにいると思われる。



   このように(どのようにだよ)多分進化の途中の段階にあると思われるネーヴだが、でも『ザ・クラフト』('96年)のゴス娘ネーヴは実はちょっと良かった。
この映画のネーヴはあまり化粧もせずに素朴な雰囲気で、やけどの痕を気にして暑いときでも長袖の服を着て内にこもっている女の子の役なのだが、あれっネーヴ、かわいいじゃん?
似合わない厚化粧にムリ目の女っていう役をやるからズッコケるんだよなあ〜、そりゃあドリューには逆立ちしたってかなわないけど、普通にしてればカワイイ子なんだから、ちゃんと彼女に合った役をやってくれればいいのに。
人気ドラマ『サンフランシスコの空の下』は観ていないのだが、ここでも素朴でかわいいネーヴが観られるんだろうか?


   でも、噂によると未見の『スリー・トゥ・タンゴ』('99年)では、やっぱりネーヴは美男二人にモテモテで取り合いされているらしい。
なんでだ、ネーヴ…