その9 デヴィッド・シューリス DAVID THEWLIS
デヴィッド・シューリス。役者さんの名前を言うよりも、「ディカプリオとチュー(それ以上もね)したハゲオヤジ」または「ブラピと仲良くチベットで山登りしたおっさん」と言ったほうが通りがいいかもしんない。次回は「ジョニー・デップと二人羽織り」くらいのことはしてくれるかとふんでいたんだけど…まあいいや。 すごい、前に観たあれって演技だったのか、さすがはカンヌ主演男優賞←今頃気付く 調子づいた私は続けて『恋の闇・愛の光』('95年)を鑑賞。ここでのシューリスは主人公の何倍も性格のいいロンゲのお医者さん。いかん、ス、ステキじゃないか。 この時点で私はすっかり彼に惚れてしまっていた。いや、マジです(笑)。冒頭彼のことをナヨナヨハゲとまで言い切ったのもコロッと忘れ、以後、私の中でのシューリスは「でびしゅー様」と呼び名を変える。 第一印象がすごすぎて冷静に見られなかったのだが、実はでびしゅー様は、少女マンガのキャラクターのように背が高く、手足が長くてスマートだ。白人男性にありがちなムキムキゴリゴリとしたむさ苦しさが全然なく、脱いだら毛がボーボーということもない。お顔はちとクセのあるお鼻の長い典型的なイギリス人という感じだが、それも彼のノーブルなイギリス英語に合っていていいじゃないか。それにロンゲがけっこう似合うので髪型でかなりカバーできるぞ、ハゲとかおかっぱ(『ドラゴンハート』('96年)のビッケみたいな王子)とかじゃなければイケるイケる(笑) でも、彼の最大のチャームポイントは何と言っても指。でびしゅー様は、そんじょそこらの手のモデルなんてとうていかなわないくらいに細くて長い綺麗な指をしているんである。 そして『シャンドライの恋』('98年)。この映画は繊細なでびしゅー様の持ち味が最大限に活かされた佳作だと思う。さすがは巨匠ベルトルッチ。でびしゅー様は、ローマに住むイギリス人のピアニスト。あの世界一美しい指が鍵盤の上を…うっとり…それをカメラが…ああ←そっとしといてね そんなこんなで最初の印象とは180度変わって今はすっかり大ファンとなってしまったでびしゅー様なのだが、もともと舞台で活躍していた人らしいのと、演技派ではあるけれど大作で主役をはるという人でもないので、出演作が少なく、新作の噂もなかなか聞こえてこないのが辛いところだ。「ROADSHOW」のスター名鑑からも落とされちゃったし(笑) 早くぱーっと新作ひっさげて(トム・クルーズかい)スクリーンに登場してほしいものだ。待ってます、でびしゅー様。 追記:その後でびしゅー様はめでたく超メジャー作品『ハリーポッターとアズカバンの囚人』にプロフェッサー役で出演することになり、一気に有名になったご様子である。センセイ役やっててもやっぱりナヨってるのかしら。楽しみ。(2004.03.12) |