タイトル
( 原題)
公開年
監督 出演俳優 ワシだけの評価・コメント
かあちゃん
2001年
市川崑岸恵子
原田龍二
うじきつよし
勝野雅奈恵
山崎裕太
★★
ウィ♪マリィ〜ム。岸恵子がかあちゃんかあ、マダ〜ムではないのかあ。山本周五郎ね、うん、こんな感じよね、独り言の説明口調っぷりが素晴らしい。回転数間違えてますか?と思うようなゆっくりもったりした台詞回しといい、江戸っ子喋りといい、落語の一席のよう。ええ話やないか…でもビデオで充分っすか。
カーラの結婚宣言
(THE OTHER SISTER)
99年米
ゲイリー・マーシャル J・ルイス
G・リビージ
T・スケリット
D・キートン
H・エリゾンド
★★☆
G・マーシャルの映画らしく、あったかい視点で描いたステキな映画だ。障害者もできうる限り自活の道を歩むべきだと思う。でも、これは映画なんだとわかった上で、実際問題としてカーラとダニエルのこれからの金銭的な問題は何も解決してないんだ、と思わざるを得ない。カーラの家がお金持ちでなかったら?「みんなであたしのことを笑わないで」というカーラの絶叫が心に痛い。あ、結婚前夜祭に額に赤字で「BRIDE」って書いて「セブン」ごっこしてるあそこのシスターズって好きだわ(笑)
ガールファイト
(girlfight)
2000年米
カリン・クサマ ミシェル・ロドリゲス
サンティアゴ・ダグラス
ジェイミー・ティレリ
ポール・カルデロン
★★★
すごいぞ、彼氏とリングで戦い父親を力ずくで床にねじ伏せる娘、さすがはサンダンスグランプリ(笑)って冗談はおいといて、鬱屈した怒りをかかえてイラつくばかりだったダイアナがボクシングに出会い、恋をし、父親との関係に変化をもたらしと、観ているうちにダイアナのドスの利いた不適な面構えが時に非常に可愛らしく少女らしく見えてくる。同時に錯覚じゃなく、どんどん体つきが精悍になってくるのは演技力のせいなんだろうか?ジェリー藤尾にちょっと似の彼氏、イカしたヤツだったわ〜強い女は美しい、そいでもって強い女を愛する男は最高にカッコいいぞ。
怪談昇り竜
70年日活
石井輝男 梶芽衣子
ホキ徳田
佐藤允
土方巽
★★☆
ぎゃはははなんて掘り出しものなんだ!怪談とか言って全然怪談じゃないし、赤フン男でいなかっぺ大将かと思いきや任侠もの。でも変なせむし男のグログロパフォーマンスが入っちゃうのが、さすがは石井輝男。 梶芽衣子、任侠もいいが「梶芽衣子水着」も観たかったな〜。
害虫
2002年
塩田明彦宮崎あおい
りょう
沢木哲
田辺誠一
蒼井優
★☆
うおお、このコたち高校生だと思ったらじゅうさんさいかよっ。これ、思春期の心の混乱を描いた、っていかにもそれっぽいが、実は全然描けてなくて、ただワケわかんないだけの映画な気がする。そのへん岩井俊二だと、好きにはなれんがうまいって思うんだよね、うーむ、妙なところで見直したりして。宮崎あおいちゃんは可愛いね〜。
怪盗ブラック・タイガー
(FAA THALAAI CHON)
2000年タイ
ウィシット・サーサナティヤンチャッチャイ・ガムスーラン
ステラ・マールギー
スパコン・ギッスワーン
★★☆
うわあすげえな〜、タイなのにウエスタン、配給日活、しかも設定は『愛と誠』、あやしすぎ。まっさおにまっかっかの総天然色の絵は「少年ブック」というか見せ物小屋の看板というか置き薬の箱絵というか。男は全員ポマードべっちょりクールでバッチリ、女はマツゲバチバチのピンクドレス、イチゴ大福を天ぷらにしてその上からトンカツソースかけたみたいなイカした映画だったわ。タイガー、田中要次に似てなかった?
回路
2000年東宝
黒沢 清 加藤晴彦
麻生久美子
小雪
有坂来瞳
★★☆
前半はすごく怖かったのよ、でも後半からは、あららそういう展開になるんスね、と思っちゃうとちょっと、というかだいぶ興醒め。黒沢清の映画なので理由とかつじつまの合う展開や結末は期待してなかったんだけど、妙にわかりやすくて驚き。でも赤テープの部屋とかが「地獄の警備員」していて、幽霊って見たことないけどほんとに見たらああいうものかもしれない、と思ってしまうくらいブッキー。ところで加藤晴彦よぉ〜、いきなり「ハルエ」って呼び捨てはないだろうお前。メチャ馴れ馴れしいぞ。で、パソコンも携帯も持ってなくて赤テープの部屋にも興味を示さなければ生き残れるわけ?
カウガール・ブルース
(EVEN COWGIRLS GET THE BLUES)
94年米
ガス・バン・サント ユマ・サーマン
ジョン・ハート
レイン・フェニックス
ノリユキ・パット・モリタ
キアヌ・リーブス
★☆
うーん、ガス・バン・サントの映画は風景描写が綺麗なので映像的にはイケてると思うんだけど、ちょっと(だいぶ)乗れませんねえこのヘンチクリンなファンタジーは。作る側が勝手に酔ってる。ジョン・ハートのお肌弱そうな白塗りは良かったけどユマサーマンの指が死体みたいで気持ち悪いの(笑)やっぱり女だろうがなんだろうが、牛追いって…不潔そう〜。
カウボーイ・ウェイ
(THE COWBOY WAY)
グレッグ・チャンピオン W・ハレルソン
キーファー・サザーランド
ディラン・マクダーモット
アーニー・ハドソン
★☆
下品な白人をやらせたらこいつの右に出るものはいないバディ・ムービー男W・ハレルソン(笑)キーファーは完全なる脇役になってしまっている。分別臭いキーファーなんて(笑)話自体は全然大したことないが、ハレルソンのダンスとパンツの看板に一票。

99年
阪本順治 藤山直美
佐藤浩市
豊川悦司
岸辺一徳
★★★
藤山さん、すごい迫力、あっぱれ。いる、いるんだ、ああいう人。あのブータレぶり、あまりにもリアリティありすぎて、おかしいんだけど笑いが引きつっちゃうのよね〜。ドカッ!と荷物蹴り倒して「ゴメン」って…(笑)彼女、とても他人とは思えないんだが、カッコばっかり気にして長いものに巻かれて楽なほうに流れて行っちゃう私なんかよりはよっぽどしっかり生きてるわ。「私に欲なんてないと思ってた」ってのが身にしみたなあ〜。トヨエツは全身すべすべなんだなあこのヒト。
カオス
99年
中田秀夫萩原聖人
中谷美紀
光石研
國村隼
新恵みどり
★★☆
サスペンスとしては良かったのよね、時系列が前後していて、いろいろ推理できて。萩原聖人が悪役なのかそうじゃないのかも途中くらいまで判断つかないし。でも、特に最後のほうのやたら長いおっかっけっこの部分とか、二人の抽象的な心の動きを盛り込むにはちょっと無理があったんじゃ?サスペンスに徹したほうが良かったと思う、絶対。
輝きの海
(SWEPT FROM THE SEA)
97年英・米
ビーバン・キドロン R・ワイズ
V・ペレーズ
I・マッケラン
K・ベイツ
★★☆
田舎の排他的なところはどこも変わらないのね。海と対話する女と海から来た男。お話と、英国特有の断崖絶壁な海の風景はひどく寂寥感が漂っているのに、おとぎ話を読んだ後のような柔らかな爽快感が残るのはやっぱりR・ワイズのおかげ?V・ペレーズはかっこいいんだかそうじゃないんだか未だに計りかねるのう。とりあえずアタシは絶対にあんなに早く英語おぼえらんない。
過去のない男
(MIES VAILLA MENNEISYYTTA)
2002年フィンランド
アキ・カウリスマキマルッキイ・ペルトラ
カティ・オウティネン
ユハニ・ニエミラ
サカリ・クオスマネン
★★★
ぶははは、「ハワイの夜」をBGMにスシ!相変わらずの見事なダサダサ・ズンドコぶり、今回の主人公には名前すらない。だけどひたすらに無表情でぎこちない今回の登場人物たちの世界はなぜか前向きで明るい、カウリスマキ、少し丸くなってきてる?猛犬ハンニバルにジュークボックス、ジャガイモ栽培に北朝鮮に売り飛ばされちゃった銀行と、トホホでいとおしいアイテム・キーワードも充実。
カジノ・シンジケート
(至尊計状元才)
94年香港
バリー・ウォン アラン・タム
アンディ・ラウ
チェン・ソンヨン
ミシェル・リー
★☆
最後まで観るのにかなり根気と忍耐が必要だったわ、なんだかなあ〜。アラン・タムはヒロミゴー+モックン+若人あきら+松村勇基÷4+古くさい髪型っていう感じですね。アンディとアラン・タムの豪華なカラオケ熱唱シーンだけが見物という感じかなあ、あしからず。
カスケーダー
(CASCASEUR)
98年独
ハーディ・マーティンス ハーディ・マーティンス
レグラ・グラウヴィラー
★★
うはははは、バカ。ヴァンダムのNGみたいな元スタントマンのヴィンセント、「最初からイヤな予感がしたんだ」とか「君のせいで巻き込まれた」とか言ってるクセにどんどん自分から飛び込んでってるんですけど…しかも狙い、はずしまくってるし。悪いヤツの手下が007シリーズの「ジョーズ」みたいで楽しかったわ。かえすがえすも劇場公開時に観に行って「スタント・バカタオル」をもらわなかったのが悔やまれる←ホント?
数に溺れて
(DROWING BY NUMBERS)
88年英
P・グリーナウェイ ジョーン・ブローライト ★★☆
グリーナウェイ映画、抵抗なく観られた初めての作品。数字があちこちに書いてあるのが面白い。縄跳びの女の子はねられちゃうし(笑)
家族の肖像
(CONVERSATION PIECE)
74年伊・仏
ルキノ・ヴィスコンティB・ランカスター
H・バーガー
S・マンガーノ
C・カルディナーレ
D・サンダ
★★★
家族の肖像画に囲まれて暮らすジジ、ほんとは寂しい。でもやってきたヤツらは普通じゃなさすぎる。でもあの人たちでなければジジは打ち解けなかったわけで。H・バーガー、いつも通りに意地悪で根性悪でワガママでキレイだ、教授、振り回されっぱなし、でもほんとは嬉しい。だだっ広い部屋に豪華絢爛なインテリア、今日はスイス、明日はパリと自由気ままなおハイソ家族、公開当時の日本人、相当憧れたのではないかなと。
ガタカ
(GATTACA)
97年米
アンドリュー・ニコル イーサン・ホーク
ジュード・ロウ
ユマ・サーマン
アラン・アーキン
ゴア・ヴィダル
アーネスト・ボーグナイン
★★☆
哀しいような切ないような不思議な余韻を残す映画。宇宙に行くのにスーツにネクタイ姿だったり、ところどころ大笑いなシーンはあるんだけど、60年代くらいの雰囲気とガタカの未来っぽい建物が妙にマッチしてました。M・ナイマンのサントラがさすが!ジュード・ロウの存在とこのサントラのおかげで高尚っぽい仕上がりになってました。あとかなりゲイテイスト。
カタクリ家の幸福
2001年
三池崇史沢田研二
松坂慶子
丹波哲朗
西田尚美
武田真治
★★☆
ミュージカルかよ!(by長男武田真治。永瀬正敏でも可ってカンジ?)三池崇史、いいかげん観客を舐めとんのかい、って、思いっきり舐めてますね、すんませんわかってました。面白いんだよ、でもこの映画ってさ、受けちゃったじゃんかよ、チェッ!と、妙に口惜しい気分っつーか、負けたような気分になるのはどーして?「最近、変わったお客さん来ませんでした?」という刑事の台詞に一番ウケました。
学校U
96年松竹・日テレ・住友商事
山田洋次西田敏行
吉岡秀隆
いしだあゆみ
永瀬正敏
神戸浩
★★☆
コテコテだ。コテコテだけどシンとした映画だなあ。「ボクは自分がバカだということがわかる、バカにされているのがわかる」という台詞はたまらんものがあるなぁ…あの子たちの卒業後にはメチャクチャ厳しい現実が待ち受けてるわけで、それに対する安易なフォローをしてないところに余韻が残る。吉岡クン、この子演技うまいなー。
彼女の彼は、彼女
(GAZON MAUDIT)
94年仏
ジョジアーヌ・バラスコ ビクトリア・アブリル
ジョジアーヌ・バラスコ
★★☆
妻に女の恋人ができて一緒に住んでしまうという笑っちゃうお話。ビクトリア・アブリルを映画で観るのは初めてだけどいいな、彼女。だんなと彼女のふたりに取り合いされてご満悦な表情がナイス。ラストが一番笑えたけどね(笑)
彼女を見ればわかること
(THINGS YOU CAN TELL JUST BY LOOKING AT HER)
2000年米
ロドリゴ・ガルシアホリー・ハンター
G・クローズ
K・ベイカー
C・フロックハート
V・ゴリノ
C・ディアス
★★
彼女たちを見てわかること、それは明確に形を成しているものもあり、そうじゃなくかすかで言うに足りないほどの寂しさ、期待感や小さな幸福感だったりする。それでも日常ってこんなものだと思う。でもやっぱりH・ハンターの号泣シーンは泣けたな…で、バレリア・ゴリノよりかアリーのほうが病気に見えたのは私だけではあるまい。
カノン
2001年WOWOW
行定勲賀来千香子
石橋凌
内藤陽子
大森南朋
小野みゆき

え?期待で胸がはち切れそうになってたというのに、これってサスペンスでもホラーでもないの?人間ドラマにしたってこれじゃあ…オチは?デビルマン?
蒲田行進曲
82年
深作欣二風間杜夫
松坂慶子
平田満
清川虹子
蟹江敬三
原田大二郎
★★
ヘンな映画だよなぁ〜デフォルメされまくった大根スター銀ちゃん(どう見ても吉本)に、銀ちゃんに心酔してやたら卑屈なヤス、演歌のヒロインみたいな小夏。二階でそれってどんな高さだ、とツッコミまくりの池田屋の階段。でもこのコテコテ具合がけっこうたまらんのよね、深作欣二の、撮影所、大部屋俳優への愛情・思い入れがこもってる気がする。ついでに銀ちゃん役が志垣太郎とかだったらもう完璧だったかも。
KAMIKAZE TAXI
94年ポニーキャニオン
原田眞人役所広司
高橋和也
片岡礼子
ミッキー・カーチス
矢島健一
★★★☆
これってVシネマだったんか、すごいわ、なんかやたら長くて絶対こんなシーンいらんのでは?と思うんだけど一向に退屈しないのよね、ラストのラストでハラヒレ〜って感じだし、いろいろおちゃらけてるが哀しくて余韻がいつまでも残る映画。死ぬほど下品だがサックスメチャうまのすっとぼけたヤクザ親分がどーも憎めない。きつめのパーマと日焼けで南米育ちくしてんのかい役所公司、と思ってたんだが、観てるうちにペルー帰りにしか思えなくなってくるからさすが。一見全然合いそうにないのにしっくりきてるケナー?の音楽もイイわ〜。でも日本人は絶対乗らないよ、あのタクシー。
仮面学園
2000年東映
小松隆志 藤原竜也
黒須麻耶
栗山千明
本田博太郎
★☆
あんなお面ずっとかぶってたら顔ブツブツになるからやめなよ。謎の仮面職人藤原君、かわいいんだけど演技はなあ〜お話はいうまでもないし(笑)黒須麻耶ちゃんはなかなか良かったっす。「死者の学園祭」とこれ2本も観たら立ち上がれなくなりそう。トホホ。アイドル映画って…
仮面の男
(THE MAN IN THE IRON MASK)
98年米
ランダル・ウォレス L・ディカプリオ
J・アイアンズ
J・マルコビッチ
G・ドパルデュー
G・バーン
★★☆
ついついまた観ちゃったよ。豪華キャストのおかげで一粒で三度くらい美味しいわ。どう見てもレオレオはただのマイ・フェア・レディなマスコットでおっさん連中が取り合いしてる映画なんだよなあこれって。おおこれは確かに腐っている!王に伝えよう!…もーだるたにょん美味しいとこ持ってきすぎ。でも一番の卑怯者はおまえだってことをアタシは知ってるゾ。ヒヒヒヒ…
カラー・オブ・ハート
(PLEASANTVILLE)
98年米
ゲイリー・ロス T・マグワイア
R・ウィザスプーン
J・アレン
W・H・メイシー
J・ダニエルズ
J・T・ウォルシュ
★★
もっとコメディタッチなのかと思ってたらかなり深刻なお話になっちまったわね。ママと絵描きさんの話はとてもいいしパートカラーが 総天然色になってゆく課程は綺麗なんだけど、コテコテのコメディ にしないとこれって苦しいんじゃない?ラストも反則っぽいしね。ワシ、どうもトビー・マグワイアって薄気味悪くてダメっす(笑)あとね、トイレ…どうなったんすか?
カラオケ
98年TBS
佐野史郎 段田安則
黒田福美
佐野史郎
美保純
野口五郎
★☆
「もっとがんばりましょう」スタンプって感じだったかな〜、頑張ってるんだけどいまひとつ、いやふたつくらい面白さが伝わってこないんだよね〜、しんみりした空気っていうのも描けていなくて。
玻璃の城
(玻璃之城)
98年香港
メイベル・チャン レオン・ライ
スー・チー
ダニエル・ウー
ニコラ・チョン
★☆
ほへ〜←鼻ほじってる 元学校で一番の美男と美女の不倫っすか。やってろ、ってな感じ(笑)だったらちゃんと結婚しとけよ、あんたたち何の障害もなかったんだから。息子とムスメがデキちゃうのもあまりといえばあまりでもう死にそう。レオンとスーチーが変わらなさすぎて20年の時の流れが劇中さっぱりわかんないのが笑えるぞ。ジャージはメチャメチャ似合ってたけどさあ、ラファエル・ホイさんよ。
カラマリ・ユニオン
(CALAMARI UNION)
85年フィンランド
アキ・カウリスマキサッケ・ヤルヴェンパー
カリ・ヴァーナネン
マッティ・ペロンパー
プンティ・ヴァルトネン
★★☆
何故だか全員同じ名前のフランクが、理想郷を求めて隣街へ・・・事情はさっぱりわからんが、無表情でマンホールから出てきたりタダ食いしてたりで、独特の「盛り上がらなさの笑い」はこの頃から出来上がってる感じ。ただちょっとまだこなれてないってとこでしょーか?←えらそう 名作のパロディがあちこちに入ってて笑えたぞ。ユートーキントゥミー?
カリートの道
(CARITO'S WAY)
93年米
ブライアン・デパルマ アル・パチーノ
S・ペン
P・アン・ミラー
J・レグイザモ
V・モーテンセン
★★☆
お耽美映画だわっこれ。「スカーフェイス」の20年後という感じで、ヤクザ一筋25年、バカやったんだけどもう若くないゼ…と近年ずっとわびさびヤクザ入ってきてるアル・パチーノ。哀愁漂うヒゲ面に「掟」とか「この世界」とかいう言葉が似合いすぎて撮ってるデパルマもほろ酔い気味。レグ左右衛門の赤スーツがまぶしいっ。バカ弁護士のS・ペンがお見事。
カリスマ
99年日活他
黒沢清 役所広司
風吹ジュン
池内博之
洞口依子
大杉漣
★★☆
世界の法則を回復せよ、ってとこでああああ〜黒沢清の映画だ!ってしょっぱなから来ちゃいました。登場人物全員何を考えてるのかさっぱりわからないし行動も会話もすべて予測不可能、はい、ワケわからないでーす。でもこの人の映画ってなんか面白いんだよな…見ないと気が済まないっていうかね〜。
カリブは最高!踊るオールドメン
(OUT TO SEA)
97年米
マーサ・クーリッジ W・マッソー
J・レモン
★★
キュートなじいちゃん二人組ラブラブアタック!←何言ってんだか レモンとマッソーのお二人、相変わらず同じキャラクターでハッスルしすぎてて全然老いらくの恋じゃないとこがスゴイ。豪華客船にはダンスホストってのがいるんだねえ、日本のジジババじゃ乗れないね。しかしレモンはいいけどマッソーみたいなとんでもないジイサンと結婚したら一生悩まされ続けるぞ(笑)
カレンダー・ガールズ
(CALENDEAR GIRLS)
2003年英・米
ナイジェル・コールヘレン・ミレン
ジュリー・ウォルターズ
シアラン・ハインズ
ペネロープ・ウィルトン
★☆
ん〜ちょっと期待ハズレで残念。これはたけしのアンビリーバボーだったかな?で詳細を紹介していて、こういうのって普通は映画版のほうがいろんな脚色がされていて物語として面白いものなのに、映画よりも元になった実話のほうが感動的だったという珍しいパターン。カレンダーを作って売り出すまでは面白いんだけど、後半ちょっとダレちゃって散漫な印象。ガンで亡くなった夫ジョンとのエピソードをもっと入れて欲しかったかな。これ観て思ったことは、どこの国でも田舎のつきあいは濃いぃな〜と、んで、どこの国でも女は元気だな〜と。
カル
99年韓国
チャン・ユニョン ハン・ソッキュ
シム・ウナ
★★★
私がボケなのか映画がスットコドッコイなのか?ここじゃ言えんが私たちが思ったオチで良かったんだろうか、謎〜。こういう映画ってズルいと思うぞ、ちゃんと「あっ!」て思わせてくれないと。「あ?」じゃダメなんだよ。後半、俄然面白くなってくるんだけど前半がたるくてちと眠気が。しかし韓国にはあのアバタお兄ちゃんハン・ソッキュの他に役者いないんですか?主人公たちが住んでる部屋とか家具が「トレンディ・ドラマ」しててちょっとぷっ。刑事の薄給でそんなイイ部屋に住めるか!あ、汚職刑事だから住めるのか(笑)
完全なる飼育
99年テアトル・丸紅
和田 勉 竹中直人
小島聖
渡辺えり子
北村一輝
★★
竹中直人はけっこうこの異様な中年オトコ役にぴったりだったんだけど、聖さんのほう、なんかすごい顔してますね。眉毛とか、こう、剃ったりしないんでしょうか?そのへんがいいのかしら、ようわからんち。誘拐してきてから手名付けられるまでが異常に早いし、後の展開がわかっちゃってなんだかなあ。ヒネリないぞ?
完全犯罪
(BEST LAID PLANS)
99年米
マイク・バーカーA・ニヴォラ
R・ウィザスプーン
J・ブローリン
★★☆
ぶははは「完全犯罪」って緊張感漂うタイトルに反して、終わってみれば漂ってたのは情けな〜いトホホ感。でもこのトホホが散漫にならずに吉と出ていた感じで意外と面白かった。ニヴォラ君にJ・ブローリンという、普段から貧乏くじばっか引いてるっぽい薄幸そうなメンツ揃えたのはこのトホホな事の顛末にあわせてちゃんと狙ってのことだったんスね、あっ違うのか?マスカラがデロデロに流れちゃったリーズ・ウィザスプーンの顔がスティーブン・キングの『IT』に出てくるピエロみたいですげえ怖かったぞ。それにしても二人揃ってCMに出てちゃあ全然ダメだろう、完全犯罪。
完全犯罪クラブ
(MURDER BY NUMBERS)
2002年米
マイケル・アプテッドサンドラ・ブロック
マイケル・ピット
ライアン・ゴスリング
ベン・チャップリン
★★☆
穴ボコだらけの「完全犯罪」やら何しに出てきたんだかわからないB・チャップリン、ダラダラと長いし締まりのない映画。でも、部員(笑)の2人の間に流れる、主従関係なのか愛憎なのか判断の付かない何やら濃いぃ〜感情と、S・ブロックが引きずってる重すぎの過去がドロドロ渦巻いてて、個人的にこのミョーな後味の悪さは気に入ったかもしんない。しかし、ライアン・ゴスリングが超人気者の高校って、レベル低すぎじゃないかい?
カンダハール
(KANDAHAR)
2001年イラン
モフセン・マフマルバフニルファー・パズィラ
ハッサン・タンタイ
サドュー・ティモリー
★★☆
初めてのマフマルバフ映画。アフガニスタン去年までのアフガンの政情をもう少しちゃんと勉強してから観るべきじゃった。パラシュートで義足が降りてくるところがものすごい図で、どっかの前衛映画のよう。タリバン政権はアフガンの人たちの助けになった部分もたくさんあるんだろうが、女性が医者ひとつかかるのでもあれじゃあなあ〜、それに、ブルカ被ってると男も女もストレスたまるでしょう、医者の言葉じゃないけど、せっかくの美人が。
カンニングモンキー 天中拳
79年台湾
0:00:00 ジャッキー・チェン
テレビでまとめて観てたこのへんのシリーズはどれがどれだかちょっと区別がつかないんだけどこれはさすがにつまんなかったなあ…ジャッキーの修行シーンが少ないのが良くなかったかもね。ジャッキーは髪型も手伝ってまるで榊原郁恵のよう。「ツッパリ・ハイスクール」「あたしにモーションかけた」などの死語爆裂な字幕がものすごい脱力感あおってました。
がんばっていきまっしょい
98年フジテレビ他
磯村一路 田中麗奈
清水真実
葵若菜
中島朋子
★★★
評判通りの佳作。このところ邦画では「変な人ばっかり出てくる映画」が話題と評価をかっさらっていたから、こういう、変化球一切使わず勝負してる映画って久しぶりに観たよ。イナカの高校生ってこんなものなんだよね。妙な恋愛沙汰や余計な要素なしに、ひたすらボートに打ち込む姿を描いてるこの映画にはヘソマガリな私が素直に感動できました。鍋焼きうどん、おかわり…良いわ…
カンパニー・マン
(CYPHER)
2001年米
ビンチェンゾ・ナタリJ・ノーザム
L・リュウ
ナイジェル・ベネット
ティモシー・ウェバー
★★☆
謎が謎を呼んで最後にどんでん返し、脚本が面白いので、誰がメガホンを取ってもそこそこ面白い出来にはなりそう、でも『CUBE』のビンチェンゾ・ナタリ、やっぱり感性がヘンテコリンで、ルーシー・リュウの着てる衣装とか地下から飛び出してくる秘密の建物とか、この映画、どこの世界の話?(いちおうアメリカ)と思うくらいすっげえヘン(笑)画面もやっぱり『CUBE』と同じく金属的で無機質な感じで、ああおんなじ人なんだな〜という実感はアリ。ジェレミー・ノーザムが見事にもっさりとしたサラリーマン風から、だんだん本来の男前っぷりを取り戻してゆく課程がちょっと見物。
がんばれ、リアム
(LIAM)
2000年英
スティーブン・フリアーズイアン・ハート
クレア・ハケット
ミーガン・バーンズ
アンソニー・ボロウズ
★★
がんばれって言われても、リアムもがんばったし、姉ちゃんも父ちゃんもがんばったんだけどね〜…あ、この先がんばれという意味だったんだろうか、そうだとしたら深い邦題だ。貧乏人の子供は親に気を遣うんだよね、レベルは全然違うけどちょっとそうだった私はなんかわかる。信心深いビンボー人っていうのは、こういう不況下じゃ生きてゆきようがないような気がする。これだからカトリックは、みたいに見られるのはある意味しょうがないのかも、と、ものすご〜く後ろ向きな感想しか出てこんかった、正直。
カンフーハッスル
(功夫)
2004年中国・米
チャウ・シンチーチャウ・シンチー
ユン・チウ
ユン・ワー
ドン・ジーホウ
ブルース・リャン
★★★
ぎゃっはっは、破綻しまくり、展開、予測不可能。冒頭から香港バカ全開、チャウ・シンチー炸裂で、だ、大丈夫なんだろうか?お客さんついていってるのだろうか?とものすごく不安になったんだが、いやあ〜面白かった、『少林サッカー』は派手なCGを駆使して外国向けを意識していた分、チャウ・シンチーっぽさみたいなのは心持ち抑えられてた気がするが、今度のはまったく気にしてないな(笑)スーパーおバカな内容だけど、アクションはまったく手抜きナシでさすがは香港映画。ニセ竹野内豊なおやびん、好きだぞ。しかし星爺、なんかやたらにカッコ良くなってないか?二枚目半って感じの人だったのに、妙に男前になってきていて、違う意味でブレイクしそうでちと怖い。
ガンモ
(GUMMO)
97年米
ハーモニー・コリン ジャコブ・レイノルズ
ニック・サットン

却下。誰が何と言おうとあたしはダメぇ〜。牛も豚も食べるし愛護団体に入ってるわけでもないけど、動物虐待をヘラヘラ笑ってするのだけは映画の中でもやめて欲しい?。自分たちで殺し合いしようが何しようがいいけど。ハーモニー・コリン、現代の若者の虚無を描ききったんだかなんだか知らないけど、もう絶対に好きになれないゾ。「KIDS」も未見だけどすっかり見る気なくなってしまいました…きゅう。