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タイトル
( 原題)
公開年
監督 出演俳優 ワシだけの評価・コメント
おいしい生活
(SMALL TIME CROOKS)
2000年米
ウディ・アレンウディ・アレン
T・ウルマン
ヒュー・グラント
エレイン・メイ
ジョン・ロビッツ
M・ラパポート
★★☆
中華とかピザとか、そんな食事ばっかりしてると早死にするよ、レイ。まんま50年代くらいに舞台を持ってっても違和感のない古くさい「ハートウォーミング・コメディ」、でも、人生の幸せはお金じゃないんだよっていう、やっぱり古臭い教訓は心があったまる。はっ、だからハートウォーミングっていうのか。ウディ・アレンはくだらない喋りの面白さが絶妙、毎回いちいち聞き入っちゃうんだよな。下品でおバカで、でもかわいいT・ウルマンがハマってて良かったな。
美味しんぼ
96年松竹
森崎東三國連太郎
佐藤浩市
羽田美智子
遠山景織子
柴俊夫
財津一郎
★☆
あのう、三國&佐藤、初の親子共演がこれってかなりトホホじゃないスか?美味しんぼ研究家の私としては(大げさ)ゆう子は三井ゆり以外には考えられないのよね〜、山岡士郎、士郎のクセに腕時計なんかしちゃってるしな〜、雄山も枯れちゃってるしなぁ、やっぱりちゃんと「ぐわはははは、そんなこともわからんのか、この、たわけが!!」っと叫んでわさびすり下ろして欲しいわけよ、雄山には。京極さんにはハゲてて欲しいわけよ。あ、映画の出来がどうだったかはさっぱりわからんかった、感情移入しすぎて。
王は踊る
(LE ROI DANSE)
2000年ベルギー・仏
ジェラール・コルビオB・マジメル
ボリス・テラル
チェッキー・カリョ
★★
王は踊る…っていうか、「王はコケる」って感じだったかしら。コスチュームものは好きだし、面白くないっていうことは全然ないんだけど、リュリがどうしてあんなに王様のことを好きだったのかがよくわかんない。顔が好きだったのか、王様だから好きだったのか。弱虫、あさはか、ワガママ、でもそれでも王様スキスキ、っていうふうに執着されるには、残念ながらチョビヒゲ王(カトちゃんペ王)ブノワ・マジメルじゃそこまでのカリスマ性は出し切れてないという感じだったかな。それにしても、面白いか?モリエールの演劇。
O オー
(O)
2001年米
ティム・ブレイク・ネルソンJ・ハートネット
メキ・ファイファー
J・スタイルズ
M・シーン
レイン・フェニックス
★★
長身でぱっと人目を惹く、いかにもモテそうなジョシュに比べて、O役のメキ・ファイファーがあまりにももっさり、ジョシュが彼の引き立て役で、彼に嫉妬してるなんてどう考えてもあり得ない。以前ローレンス・フィッシュバーンがオセロをやってたけど、彼くらいのインパクトのある人じゃないと苦しいな。高校のバスケットチームに置き換えた発想と、シェイクスピアを意識しなくても充分自然に楽しめる出来になってたのは良かったけど、ここまで崩しちゃうとなぜシェイクスピア?という気もしないではなかったかも。
オーガズモ
(ORGAZMO)
97年米
トレイ・パーカーT・パーカー
ディーアン・バッハー
ロビン・ライン
★★
ぶははは、バカっ!素面で作っているとはとうてい思えないんだが、でもトレイ・パーカーって普段から酔っぱらってそうだもんな〜、ユタのことバカにしまくってたけど、アーミッシュおちょくってたファレリー兄弟みたいに、モルモン教徒は映画なんか観ないから大丈夫って言いそうだ。「ちん坊」っていう訳は個人的にけっこう気に入ったな、なんかおでんの具とかにありそうじゃない?ちん坊。ないかな?絶頂ビーム、ちょっと怖いがちょっと受けてみたかったりもする。ゴク。
オーシャンズ11
(OCEAN'S ELEVEN)
2001年米
スティーブン・ソダーバーグG・クルーニー
B・ピット
A・ガルシア
M・デーモン
J・ロバーツ
★★☆
あらら、ピンチもなにもなくて実にすんなり計画通りに進んでいっちゃうので、ドキドキハラハラ、しようがないっす。でもサントラがカッコ良かったり、ワイプとかでわざと古くさい感じの演出を狙ってたりしてた気がしたのと、あとこれは「ジョージ・クルーニーカッコイイ映画」として見るか、ブラピが毎回何食ってんのか(オレンジ色のスプーンで掬ってたのは何だ!)とか、Take my breath away〜♪で大笑いするとか、そういう見方して楽しむ映画なんでは?J・ロバーツ、相変わらず猫背でヘコヘコ歩くので原点1。
OVER SUMMER
(爆裂刑警)
99年香港
ウィルソン・イップフランシス・ン
ルイス・クー
ロー・ラン
ステファニー・ラム
★★★
家庭を知らなかった男が守ろうとした初めての家族。知り合ったばかりの他人同士なのにずっとほんとの家族だったような情愛が生まれてくるその課程がとても上手に描かれていて、香港映画特有のちょっとクサい演出・クールぶってんだけどしつこい音楽も、この映画では全部プラスの効果を上げてる、いい。ジャンユーさんはほんとにイイ男っすね〜、この人のカッコ良さっていうのはわかるのに時間がかかるんだけどクセになるわ。それにしても香港人、いつものことだけど「プリンス」とか名乗るのやめれや。
オー・ブラザー!
(O BROTHER,WHERE ART THOU? )
2000年米
ジョエル・コーエンG・クルーニー
J・タトゥーロ
T・ブレイク・ネルソン
H・ハンター
J・グッドマン
★★☆
ジョジクル克服映画だね、なんたってあのヒゲと踊りがさあ・・・ハウディ〜♪ホリー・ハンターを追っかけ回してるジョジクルなんてこれでしか見られないでしょ。サントラがなかなか良くてにわかカントリーファンになってしまいそうでもアリ。『オデュッセイア』は観てないのでどこをどうヒネってるのかっていうのはわかんないんだが、ほへ〜っと間延びした脱力気味の展開が退屈な人はこれすごく退屈かも。でもこの間の延び加減が真剣なんだか狙ってるのかまったく読めないとこがコーエン映画っていう気がして油断できなかったりもして。
大いなる遺産
(GREAT EXPECTATIONS)
97年米
アルフォンソ・キュアロン E・ホーク
G・パルトロウ
A・バンクロフト
C・クーパー
R・デニーロ
H・アザリア
★☆
ああ〜ちゃんと観てなかったからもっかい挑戦したけどやっぱりつまらんっす。「大いなる遺産」じゃなくておーいイーサン大丈夫かってな感じだわさこりゃ。だいたいお前はそれだけコケにされてまだその女がスキなのかイーさん、プライドってもんがないのかイーさん、目をさませイーさん!デニーロときたらとんだ迷惑野郎だし、クリス・クーパーだけが泣かせる演技をしてくれてたかな。
狼 男たちの挽歌最終章
(吸血讐雄)
89年香港
ジョン・ウー チョウ・ユンファ
ダニー・リー
サリー・イップ
★★★
これ、ユンファのキメキメ映画の中で一番好きかもしれない。鼻血出そうなくらい濃ゆい「男の友情」をさらに煮詰めて煮詰めて固めてみました、という感じだね。女を守るため・友情を貫くためにオレは命かけるぜ!後は任せたぜ!おう!←何? 銃撃戦のすごさは必見。ユンファ、かっこいいです。素直に認めます(笑)ダニー・リーもこの映画ではかっこいいぞ。
狼たちの午後
(DOG DAY AFTERNOON)
75年米
シドニー・ルメットA・パチーノ
ジョン・カザール
C・ダーニング
★★☆
どんどんエキサイトしてにっちもさっちも行かなくなってく、何にもできない気の優しいチンピラだっていうのが丸わかりなトニー。ベトナム帰りのうえにムチャクチャな家族に囲まれて、ふう〜、強盗ぐらいしたくなるよねえ、ってこんなこと言ってちゃイカン。アル・パチーノやっぱりうまいし男前、でもやっぱりちっちぇ〜。今観ると、あれがストックホルムシンドロームなのね、とお勉強にもなるね。
狼よさらば
(DEATH WISH)
74年米
マイケル・ウィナーC・ブロンソン
ホープ・ラング
ビンセント・ガーディニア
★★☆
自分で覚えていたよりもずいぶん地味な映画だったんだなあ、ジェフ・ゴールドブラム、わっか〜、香取慎吾そっくり…本人かと思ったよ。こんな目立つヤツがどうして捕まらないんだ?NY警察、何やってんの?ブロンソンが怒って人撃ちまくるのも無理ないな。そういや飛行機に平気で銃持ち込んでましたが、当時は荷物チェックなかったの?
大鴉
(THE RAVEN)
35年米
ルイス・フリード・ランダー ボリス・カーロフ
ベラ・ルゴシ
★☆
大鴉って詩だったよね。カラス出しゃいいってものでは…(笑)カーロフとルゴシって、ライバルって言わてるけど、やっぱり大物度合いはカーロフよね?
オースティン・パワーズ
(AUSTIN POWERS:INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY )
97年米
ジェイ・ローチ マイク・マイヤーズ
エリザベス・ハーレー
マイケル・ヨーク
ロバート・ワグナー
ミミ・ロジャース
キャリー・フィッシャー
ロブ・ロウ
C・スレーター
トム・アーノルド
★★☆
実は期待していなかったんだけどけっこう面白かったぞ。「あの歯並びに目が釘付けよ」と言われてしまうオースティン(オースティンってイギリスっぽいからそういう名前ってほんと?)、ボンドばりに毛だけが一人前で気持ち悪いがまあ許す。古い007を意識していろいろと細かく気を配ってたり一生懸命イギリス英語の発音をしていて感心。もっともっとトホホ〜なギャグが盛り込まれてるかと思いきや、不覚にも面白くてかなり笑ってしまった〜(笑)カメオ出演の俳優さんたちも見物。ロブ・ロウは他に何やってるのか?
オースティン・パワーズ・デラックス
(AUSTIN POWERS DX)
99年米
ジェイ・ローチ M・マイヤーズ
H・グラハム
M・ヨーク
R・ワグナー
ロブ・ロウ
T・ロビンス
W・ハレルソン
★★☆
わっはっは、「2」の宿命としてオリジナルにはかなわないのは当然だけど、それでも充分面白いっす。ミニ・ミーのワルぶりがすごいお気に入り。でもなんたって泣かされちゃうロブ・ロウだわ!英語がわかれば下ネタジョークにもっと笑えたんだろうと思うとやっぱり残念。「ウィリー」のとこでウィリー・ネルソンってのが爆笑だけどね♪も〜じょ〜!
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
(AUSTIN POWERS IN GOLDMENBER)
2002年米
ジェイ・ローチM・マイヤーズ
ビヨンセ・ノウルズ
M・ヨーク
R・ワグナー
E・アダムス
S・グリーン
★★☆
本家『007』と同じく、一定の質が保証されてるシリーズになってきてのがスゴイ。質ってバカの質ね。ホクロネタとか、シルエットショーとか、ドリフ並み(いやそれ以下かな)のギャグなのにあまりのバカバカしさに大笑い。イーブルのあの顔、けっこう「マグナム」してるということに気付いたよ、カリスマ・モデルの素質ありっスね。セス・グリーンたらあんなことになっちゃってすっかりバカ専門俳優に…あ、元々か。
オータム・イン・ニューヨーク
(AUTUMN IN YEW YORK)
2000年米
ジョアン・チェン R・ギア
W・ライダー
ジリアン・ヘネシー
アンソニー・ラパグリア
★★
悪くないです。映像センスもなかなかいいです。でもこういうお話、私は乗れないんだよ〜、これってただの好みだと思うので申し訳ないけど、勝手にやってればって感じでしょうか。この金持ち中年ダンディオヤジとロリロリ難病娘のベタな悲恋もの観て、勘違いしてニューヨークに出て来ちゃう田舎者が増えそう。でもノニー、ロリロリと言いつつもいつの間にか30近くなってて、22歳のこの役が苦しくなってるわ。化粧が濃くてお肌が…リサ役の女優さんがなかなか良かったな。
オーディション
2000年アートポート
三池崇史 石橋凌
椎名英姫
石橋蓮司
★☆
怖くない、痛くない、面白くないっす。女の描き方があまりにも中途半端でホラーにもスプラッタにもお笑いにもなってないんだよ。三池監督はスキなんだけど村上龍はキライだ(笑)石橋凌、あんな太ってドラえもんみたいになっちゃって…
オール・アバウト・マイ・マザー
(TODO SOBRE MI MADRE)
99年スペイン
ペドロ・アルモドヴァル セシリア・ロス
ペネロペ・クルス
マリサ・パレデス
★★★
生ぬるく辛気くさい「女性映画」は数あれど、コイツはだいぶ違うぞ、なんか紛れもなく女性映画なんだけど、ハリウッドでよくある、男に傷つけられた女が寄り集まって傷を舐め合ってるような感じのでは全然ない。すごくサバサバしてるのに思わず泣かせるぜ、という。スペインというお国の空気の乾いた感じとエキゾチックな音楽もぐぐっと来ちゃうね。エステバンの父ちゃん(こいつもエステバンか)すごい男前じゃん、願わくば一度男に戻って欲しかった〜(笑)
ALWAYS 三丁目の夕日
2005年
山崎貴吉岡秀隆
小雪
堤真一
薬師丸ひろ子
堀北真希
★★
懐かしの昭和っていうと、なぜか30年代。その前でもその後でもなく、30年代。エアコンもなくて狭い家に風呂もなし、給食はかの有名な脱脂粉乳、ごちそうはコロッケって、今それやれって言われたら絶対イヤなのに、あの頃は良かったなぁ・・・なんてノスタルジーに浸ってしまうという。しかも生まれる前なのに(笑)不思議な昭和30年代。とにかくベタに泣かせるシーンの連続で、それはわかってたので良かったんだけど、ちょっと、リアクションとか台詞が記号的すぎて(古い日本映画にありがちな台詞回しとか)、おなかいっぱい。吉岡秀隆もうまいんだろうけど、彼の個性が前面に出すぎてうっとーしく、後ろから跳び蹴り食らわしたくなるキャラ。原作マンガは淡々としながらしんみりさせるので、映画化するにはそれじゃインパクト弱かっただろうし、しょうがないんだろうとは思うんだけど。『スパイ・ゾルゲ』で昭和初期の街並みの再現CGに感動したんだけど、今回も本当に素晴らしい。三丁目の家々のセットもすごい。でもあんまり素晴らしすぎて、こっちはちょっと懐かしの昭和記念館とかにあるようなジオラマ?みたいに見えちゃった。
オールド・ボーイ
2003年韓国
パク・チャヌクチェ・ミンシク
ユ・ジテ
カン・ヘジョン
★★☆
てっきりエグい暴力描写がてんこ盛りなのかと思ってたら、そっちはわりと大したことがなくて、かといってエロってわけでもないんだが、精神的にドドーンと来るエグさの映画。これは15禁じゃなくて18禁にしなきゃダメだよ、高校生くらいでこんな映画観るのは良くないと思うわ、ってPTAのオバサンみたいなこと言ってるけど、ホントに。チェ・ミンシク、ものすごい熱演たったけど、がんばりすぎてラスト近くはちょっと苦笑モノだったかも。しかも監禁され始めた時に30歳って、そりゃないだろ、どう見ても45歳は行ってる顔してたでしょ、そりゃあオ・デスさんもなかなか真相に気付かないはず、なあ?(誰に同意を?)オチはちぃ〜とがっかり、でも面白かったよ。
オールド・ルーキー
(THE ROOKIE)
2002年米
ジョン・リー・ハンコックD・クエイド
R・グリフィス
B・コックス
ジェイ・ヘルナンデス
★★☆
常々ディズニーの実写映画は質が高いと思ってるけど、これもなかなかサワヤカな感動モノ。デニス・クエイド、ブルージーンズにピックアップトラックが似合う、とってもアメ〜リカンな雰囲気の人なんで、夢を捨てきれずにプロに再挑戦するテキサスのパパっていう役がすごくハマってた。野球映画っていうとケビン・コスナーが黙っちゃいない分野だけど、首の後ろが真っ赤に焼けてて、赤ん坊のおむつ替えながらプロテスト受けちゃうっていう野暮ったさが、コスナーじゃなくてデニス・クエイドだったゆえんってところでしょーか。本人ほんとは36どころじゃなくトシ行ってるけど、おめえら絶対高校生じゃねーだろ!という高校球児も続々出ていたし、いかにもおっさんが再挑戦という雰囲気が出ていた良かったかもね。
オーロラの彼方へ
(FREQUENCY)
2000年米
グレゴリー・ホブリット J・カヴィーゼル
D・クエイド
エリザベス・ミッチェル
★★☆
世間で言われてるような「感動モノ」っていう気はしなかったんだが、タイム・パラドックス映画としてはとっても楽しめた一本。殺人事件が絡んでくるところから俄然面白くなってきて、おお!の大団円はご立派。細かくツッコミ出すと夜が明けるけどね。D・クエイドは行動力があって頭もいい、最高の父ちゃんだったわ〜。ハムって昔やってる子いたよね。
奥さまは魔女
(BEWITCHED)
2005年米
ノーラ・エフロンニコール・キッドマン
ウィル・フェレル
シャーリー・マクレーン
マイケル・ケイン
★☆
あらまー、噂は聞いてたけど、どうにもこうにもハァァ〜。なんとも中途半端なラブコメだな〜、ヒロインが「魔女」の設定、話はいくらでもうまく膨らませられたのに、二人の恋も脇役陣の使い方も話の持っていき方も、全部中途半端でやりっ放しって感じだ。映画の中で撮影してる『奥様は魔女』(向こうのシットコムは何十年も撮影法変わってないんですね)はすごく面白そうなのに、本編さっぱり。グリーンジャイアントになってるM・ケインは笑ったけど。それでも、私は子供の頃よくドラマの『奥様は魔女』を観ていたので、オマージュ的にあちこちで懐かしい(オープニングのアニメとか)映像が出てきて嬉しい気持ちになったんだけど、でも、これ、みんなオリジナルを観ているという前提で作られてるので、若い人なんかで古いドラマを観てない人はおいてけぼり食らっちゃう映画だったんじゃ?それとも、アメリカではこの『奥様は魔女』っていうドラマ、サザエさん並みの普及度なのか?
奥サマは魔女〜魔王の陰謀〜
(UN AMOUR DE SORCIERE)
97年仏
ルネ・マンゾール V・パラディ
J・レノ
G・ベロウズ
J・モロー
★☆
トホホ…フランス人ばっかより集めたフランス映画が全部英語、ムリヤリハリウッドコメディのノリに仕上げようとしてもうメタメタやん。全体的にチープなのにそのチープさを全然生かし切れてなくて中途半端もいいとこだぞ。何度も聞きますがフランスではすきっ歯でもあれこれ言われないんかな?
お受験
99年松竹・角川
滝田洋二郎 矢沢永吉
田中裕子
西村雅彦
大杉漣
★★
「お」受験ってなってるところですでに背筋に寒気が。アタシみたいなイナカ住まいじゃ小学校受験なんてじぇんじぇんピンと来ないんだもんな〜。父ちゃん、福岡国際3位という経歴に説得力があって、計画倒産のスケープゴートになっちゃったりする実業団選手の描き方がちょっと興味深い。子役、可愛かったなあ。
オスカー・ワイルド
(WILDE)
97年英
ブライアン・ギルバート スティーブン・フライ
ジュード・ロウ
ヴァネッサ・レッドグレーブ
トム・ウィルキンソン
★★
イギリスは今でも男色は有罪になるんだっけ?イギリス人は人間の本能を否定してきた国民だそうだが、ダメだと言われるとよけいやりたくなるのが情ってもんでしょう。ぷっくりしたでかいオスカーの雄弁ぶりがなかなか心地よくてなんかちょっと惚れそうだったかも。イギリス上流階級の気取りかえったブリ英語もくせになりそう。しかし「太陽と月に背いて」とか「モーリス」でも思ったけどどうして男色の罪で相手がいるのに一方だけ逮捕されるのかな?ジュード・ロウ様のおとこおんなぶりがもうたまらん!
オスカーとルシンダ
(OSCAR & LUCINDA)
97年米
ジリアン・アームストロング R・ファインズ
C・ブランシェット
T・ウィルキンソン
★★☆
赤毛で挙動不審のレイフ・ファインズ、いい!なんかいいぞコイツ。格調高そうなふりして実はギャンブル狂で惹かれ合うふたりってのが面白い。C・ブランシェットは美人になったりそうじゃなかったりと不思議な人だ。好き。ガラスの協会はそのまんま世間ずれして ないオスカー自身を象徴してるみたいな気がして儚げでキレイだった。しかし映画や小説って必ず一回こっきりで子供できるよね。
踊る大捜査線
98年
本広克行 織田裕二
深津絵里
柳葉敏郎
小泉今日子
いかりや長介
ユースケ・サンタマリア
★★☆
ドラマの再放送で予習した甲斐あり(笑)わさびラーメン、かちどき署とのケンカなどの小技に笑いがちりばめられているのでドラマを知らずに観たら笑いが1/3に減っていたことでしょう。キョンキョンがサイコっていうのはちょっと?サイコなヤツは歯の矯正なんてしないような気が。あと、全然寝ていない青島くん、無精ひげがあったら完璧でした、惜しい(笑)織田裕二が嫌いな人は克服できます。ただこういう「ドラマの続編」としてでしかヒットする日本映画が出ないのが残念。みんな、映画を観よう。
踊れトスカーナ!
(IL CICLONE)
96年伊
レオナルド・ピエラッチョーニ レオナルド・ピエラッチョーニ
ロレーナ・フォルテーザ
バルバラ・エンリーキ
★★☆
アハハハ、これってイタリア製バカ映画だったのねえ〜。基本的に皆ハッピーで誰も深刻になってないのがお気楽。スペイン産美女はちょっとペネロペ・クルスを彷彿とさせるけど、ずっと細くてプロポーションに目を見張りっぱなし。ちょっとマヌケな会計士君はイギリス映画だったらカーライルがやってるってとこかなあやっぱり。ぴりぴ〜♪
鬼が来た!
(鬼子來了)
2000年中国
チアン・ウェンチアン・ウェン
香川照之
チャン・ホンポー
ユエン・ティン
澤田謙也
★★★☆
もんのすごい映画だな、うなされそうです、ワシ。予備知識なしで、おもろいがヌルいな〜と思ってたらとんでもなかった、あの延々と続く宴会の、不穏に移りゆく空気。途中までのお笑いタッチのせいで衝撃度5割増し。鬼はどこにもいなかったはずなのにある時突然出現するものらしい、誰が鬼になるのかはわからない、鬼は人間に取り憑いたり乗り移ったりするのかもしんない、と、そう思わないとこのやり場のない絶望的な気持ちが昇華できん。そうでないとどうしてあの人たちが鬼になってしまったのかがわからない。ほんとはわかってるんだけど認めたくない。人間の情とか絆なんて一瞬でひるがえってなかったものになっちゃうものなんだな…
鬼教師ミセス・ティングル
(TEACHING MRS.TINGLE )
99年米
ケビン・ウィリアムソン H・ミレン
K・ホームズ
マリサ・カプラン
バリー・ワトソン
M・リングウォルド

か、可愛そう、ミセス・ティングル。鬼じゃなくて、ただのイヤミなえこひいきババアじゃないすか。このくらいの人はいたような気がするぞ。人をはねて海に沈めといて最後には被害者面してた「ラストサマー」とそっくりじゃないか、この高校生って??さすがはケビン・ウィリアムソン。
オフィスキラー
(OFFICE KILLER)
97年米
シンディ・シャーマン キャロル・ケイン
M・リングウォルド
J・トリプルホーン
B・スコヴァ
★★☆
パソコンとかEメールとかが出て来ちゃう思いっきり現代の話なのに、妙に古くさい。大げさで思わせぶりな演出で恐怖を盛り上げようとしてるんだけど、今観ると全然怖くなくて、それどころかなんだか知らないけどコミカルで笑っちゃう、古いハリウッドホラー映画みたいな雰囲気。また音楽がちょっとトホホな感じでいいんだ。あんなとこに何日も死体を置いといて臭いはなかったんだろうか、と思っちったが、臭いとかそういうのを感じさせないのもあの映画のヘンに可笑しいところだったりするのよね。モリー・リングウォルドがこんなところでトウの立ったビッチ役をやってるのに感慨を深めてしまった。ああ、ティーンの女王も30過ぎて…っていうか、原千晶に似てないか?
溺れゆく女
(ALICE ET MARTIN)
99年仏・スペイン
アンドレ・テシネJ・ビノシュ
A・ロレ
マチュー・アマルリック
カルメン・マウラ
★★
タイトルと内容全然合ってないんだけど。いかにもおフランスなラブストーリーかと思いきや家族との愛憎を描いた重たい映画だった。無償でマルタンのために尽くす聖女ビノシュは意外といい感じだけど、お話もビノシュもやっぱり「意外と」止まりなのが惜しいです。
溺れる魚
2001年東映
堤 幸彦 椎名桔平
窪塚洋介
仲間由紀恵
IZAM
渡辺謙
伊武雅刀
★★
あっエースのジョーが出てるう。ダイヤのルーはいないけど。 あうー、一生懸命笑わせようとしてるんだけど、あまりに狙いすぎていて全然笑えない〜、今時の観客は目が肥えているからこのくらいじゃ笑ってくれないぞ。もっと「間」がちゃんとあればきっと面白いんだろうけど、テンポが早すぎてどこで笑えばいいのかよくわかんない。なんかB&Bの漫才みたいな(古すぎる)映画でした。IZAMはなかなか綺麗です、でもファンデーションでも隠しきれない青いヒゲの剃り跡が…(笑)窪塚君は女装趣味野郎がとても似合ってました。イエース。
親指タイタニック
(THAMB TANIC)
99年米
スティーブ・オーデカーク (声)スティーブ・オーデカーク
メアリー・ジョー・ケフナン
ポール・グリーン・バーグ
★★
ハハハ、確かに面白いけどさあ〜。これ劇場で観せられたらちょっと腹立つかも、えーっとセサミ・ストリートくらい?「なんてデブな女なんだ!」ってのとローズの顔面窓ガラス激突はナイス。アップになると指紋が怖い〜。
折り梅
2002年
松井久子 原田美枝子
吉行和子
トミーズ雅
田野あさ美
金井克子
★☆
舞台が隣の市で、ロケも全部そこでしていたらしく、 義父の入院している病院が出てきたりしたので、あ、あそこじゃん、なんて言いながら観てた。感想としては、ちょっと理想論に傾きすぎてるんじゃないかな〜というもので、 痴呆の老人を抱えるというのは本当はこんなものじゃないのでは、と 素人目にも思えてしまったんだが、あまりにハードな部分は敢えて取り上げないようにしたかったんだろうか。
オリバー・ツイスト
(OLIVER TWIST)
2005年英・チェコ・仏・伊
ロマン・ポランスキーベン・キングスレー
バーニー・クラーク
ジェイミー・フォアマン
ハリー・イーデン
★★
うわぁ、噂には聞いてたけど、オリバー君他力本願。チョー他力本願。本人何にもしてないし。だいたい、孤児院育ちだったりしたら、嫌でももうちょっと処世術みたいなものを身につけてるはず、弱肉強食の世界なんだから、ズル賢く世渡り上手にならざるを得ないのに、修得した技はしくしく泣いて許してもらうだけって、なんて使えねーヤツ。「この子には何かがある」とか言われてたけど、別に何もないと思うんだけどね〜、勝手に買いかぶられて出世してゆくさまは、顔とチチだけでのしあがっていくグラビアアイドルのようでした。あっ、言葉が過ぎました、ごめんオリバー。元のお話が面白いので、普通に楽しんで観られたけど、オリバー君は予想以上のカマトトキャラ(死語)でイライラ。B・キングスレーのフェイゲンは怪演で、こういうワケのわからない人が出てくるあたり、ディケンズの小説の感じが良く出てました。
オリヴィエ・オリヴィエ
(OLIVIER ORIVIER)
92年仏
アニエスカ・ホランド フランソワ・クリューゼ
ブリジット・ルアン
グレゴワール・コラン
★★☆
フランスの田舎ののほほんとしたお話かと思ったらすごい展開に。ねえちゃん超能力だしおっきくなったオリヴィエは謎だし。この監督さんは油断させといて過激に走るというクセがあるな。でも子供は天使だ、みたいな胡散臭いスタンスをとってなくて、けっこうガキんちょの汚くいや〜な部分を描くのがうまいのよね。是非「悪童日記」を映画化してほしい。
オレンジ・カウンティ
(ORANGE COUNTY)
2002年米
ジェイク・カスダン コリン・ハンクス
ジャック・ブラック
キャサリン・オハラ
スカイラー。フィスク
★★☆
なんともほのぼのした青春映画(なのか?)なんだけど、C・ハンクスのおブスな彼女がかわいくていい感じ。コリンは、顔がっていうより、声が似てるよね、トム・ハンクスに。これ、何気にベン・スティラーやらチェビー・チェイスがチョイ役で出ていたりして、トムハンクスの人脈の広さを感じさせられる映画でした。どーだ、俺って人望あるだろ?(笑)ジャック・ブラックが相変わらずものすごいんですが、貸してくださった方が「かよこさん吐くかも」と仰ってたのですが、私が吐くんじゃなくて、JB本人が思いっきり吐いてました。香港映画かい。
女盗賊プーラン
(BANDIT QUEEN)
94年インド・英
シャカール・カプール シーマ・ビシュワース
ニルマル・バンディ
★★☆
おおっ、すごい迫力。女のはしくれとしてはこの映画、非常につらいものがあったけど、プーラン、すごいぞ。この監督さんも、すごいぞ。「エリザベス」で感じた迫力は本物だったのね。プーランの情夫の盗賊のかしら、メチャメチャかっこいいじゃん、タイプ(笑)同じモテモテインド人でもラジやんとは違いますね。あたしもさらわれたいわ〜。カースト制度は究極の悪習だと思うけど、どんな宗教でも多かれ少なかれ結局男に都合がいいようになってるよね。
女と女と井戸の中
(THE WELL)
97年豪
サマンサ・ラング サマンサ・レイブ
ミランダ・オットー
★★
孤独な中年女の寂寥や嫉妬の感情とそれを逆なでして弄ぶような若い女。井戸の中の抽象的な「男」の存在よりも、若い女のおそろしく計算高い行動に背筋が寒くなるんだよね。青で統一された画面やストーリーにもセンスと完成度を感じるんだけど、好き嫌いで言ったら、嫌いなほうになっちゃうな、この映画。
女はみんな生きている
(CHAOS)
2001年仏
コリーヌ・セロー カトリーヌ・フロ
ラシダ・ブラクニ
ヴァンサン・ランドン
リーヌ・ルノー
★★★
軽快なテンポとわかりやすいストーリー展開で面白い、出てくる男たちがよくもまあこんな、と感心するくらいの横暴バカ男ばっか。こいつらが次々にぎゃふんと言わせられてゆくところはなかなか痛快。どんなに力が強くても、我慢の限界を超えて開き直った現代の女にはかなわないってやつですかね。でも、ラストはちょっと寂しかったな〜、たまたま彼女たちの周りにサイアク男しかいなかっただけで、世の中こんな男ばっかじゃないと思うぞ。もう少し救いというか、潤い?が欲しかった気がしたかな、このへんが唯一フランス映画っぽいといえばぽい感じ。でも、ダンナに息子・息子の彼女たち、このへんのキャラクターは私のイメージするフランス人そのまんまだったので、おっとりして我慢強いエレーヌはなんだか新鮮だったわ、こういう人もいるんだなあって。当たり前だけど。あと娼婦役の人、確かに美人だけど、魔性のオンナというにはちょっと無理があり、そのへんもヨーロッパ映画だった(笑)
陰陽師
2001年TBS他
滝田洋二郎野村萬斎
伊藤英明
真田広之
小泉今日子
今井絵里子
★★☆
ちょっと長すぎるかなという気もするが、よくわからん術のかけかた・解き方もわからんなりに観てるだけでワクワクするし、ちゃっちい特撮場面も不気味面白くてなんだか好き。野村萬斎の晴明、発声法が全然違ってたね〜腹の底から出てるという感じで、身のこなしも優雅で着物に着られちゃってないので、やっぱり吾郎ちゃんとは格が違うかも。でも顔がどうしてもコロッケの森進一のモノマネ(おふくろ〜さんよぉおお〜♪)に見えちゃうのが玉に瑕。岸辺一徳が帝やってる都、滅ぼしたくなるのもムリはないな。
陰陽師U
2003年
滝田洋二郎野村萬斎
伊藤英明
深田恭子
中井貴一
市原隼人

あのう、なんか、アホみたいな映画になってました。観てるとなぜか子供の頃観ていた「マグマ大使」とか「仮面の忍者・赤影」とかを連想させられちまって困りました、なんか笛吹いてるし…卍党だっけか?水中から要塞がゴボゴボ出てくるやつ。若手キャストの学芸会並みの演技力もトホホさに拍車かけちゃってて、特に深キョン、一種類の演技しかできないんだから喋らせちゃダメだってば〜、「すさ!」って、二文字のセリフを言うのにどうして舌がもつれるんでしょうか?相変わらず伊藤キノコにガンガン流し目ラブコールを送っている晴明、でも、あれは絶対女装気に入ってたな、萬斎さん…