タイトル
( 原題)
公開年
監督 出演俳優 ワシだけの評価・コメント
the EYE
(見鬼)
2001年香港・タイ
ダニー・パン
オキサイド・パン
アンジェリカ・リー
ローレンス・チョウ
★★★
設定はありふれすぎるほどありふれてるし、筋だけ聞いたらいろんなホラーの寄せ集めのような感じ、が、撮り方・見せ方が非常にうまいので、最後まで夢中で観ちゃったよ、ヒロインの身に起こる怪奇現象と霊の姿が底冷えのするような怖さで撮られていて、因習とか業といった単語を連想させるフラッシュバックのシーンも思わずゾゾっと来る、それでいてヒロインの優しさや母親の愛などが細やかに描写されているので、怖さと同時に物悲しい切なさが残る佳作になってたと思う。ラスト近くのシーンが『プロフェシー』にそっくりだったのでちょっと驚き、単なる偶然だと思うが。
CIAの男
(COMPANY MAN)
2000年米・仏・英
ピーター・アスキンダグラス・マクグラス
S・ウィーバー
J・タトゥーロ
A・カミング
W・アレン
D・レアリー
★★
豪華キャストのわりには未公開か〜と思ったら、ワハハハ、これじゃ未公開はしょうがないかな。でも、ライアン・フィリップのロシア語訛り風英語とか、アラン・カミングのクネクネのヒゲとか、文法メチャクチャでちゃんと喋れないデニス・レアリーとか、個人的に「うぷぷっ」というツボが何カ所もあったんで、なんだか憎めない映画。あと、つるっパゲになった自分の顔鏡で見て、「オスカー像にそっくりよ!」って絶叫するシガニー・ウィーバーに大爆笑。『エイリアン』のセルフパロディっすか?
シークレット・ウインドウ
(SECRET WINDOW)
2004年米
デヴィッド・コープジョニー・デップ
ジョン・タトゥーロ
マリア・ベロ
ティモシー・ハットン
チャールズ・ダットン
★★
映画のネタとしてはちょっと手垢付いちゃった題材で、半分くらい見たところでオチが丸見え。原作は読んでないけど、おそらく、作家である主人公のモートの心理描写や、劇中にもたくさん出てきた独り言の前後などに、膨大な量の文章がくっついているのでは?映画のほうは90分ちょっと、退屈はしないものの、端折り過ぎている感じを受け、ちょっと演出が荒くて展開の唐突さが目立った気が。終わり方は好き、(映画化に当たって変えてなければ)とてもキングらしいよね。デップの存在感はさすがで、作家モートの偏屈さがビシバシ伝わってきて面白かったよ、デップって何やってもやっぱりちょっと動きがギャグ。奥さんの浮気相手がT・ハットンってのがマヌケすぎでしたわ。
シーズ・オール・ザット
(SHE'S ALL THAT)
99年米
ロバート・イスコーヴ レイチェル・リー・クック
F・プリンゼJr.
P・ウォーカー
M・リラード
K・ポラック
K・カルキン
★☆
メガネとってオシャレしたら美人だった…30年前の別冊マーガレットかい(笑)やるなら思いっきりトーストくわえて「ちこくちこく!」くらいのことはしてほしいな、「お願い、あんみつおごるから〜!」とか。なんか全然盛り上がらないうちにあっと言う間に映画終わってたよ(笑)
シーズ・ソー・ラブリー
(SHE'S SO LOVELY)
97年米・仏
ニック・カサヴェテス ショーン・ペン
ロビン・ライト・ペン
ジョン・トラボルタ
ハリー・ディーン・スタントン
デビー・メイザー
J・ガンドルフィーニ
G・ローランズ
★★☆
「シーズ・ソー・ラブリー」なのに、ラブリーだったのはロビンじゃなくってショーン・ペン。可愛い、可愛すぎるぞ。トラボルタはかなりいい暮らししてそうなのに一皮剥くと思いっきりチンピラなのが笑える。仕事何してんだ?(笑)カサヴェテスの父ちゃんが監督していたらもっともっと味わいのある映画に仕上がってただろうなとは思うが、重く描けばいくらでも重くなりそうなテーマなのにとんでもない話の展開にも妙に素直についていけちゃうところがうまいというかなんというか…家庭なんて案外簡単に捨てられちゃうのかもね。
シーズンチケット
(PURELY BELTER)
2000年英
マーク・ハーマンクリス・ベアッティ
グレッグ・マクレーン
アラン・シアラー
ティム・ヒーリー
★★☆
実はシビアすぎるお話なんだが、飲んだくれ暴力父ちゃん、病気のカアちゃん、ヤク中の姉ちゃんとゲイリー・オールドマンな条件揃ってるわりには映画暗〜くなってなくてなんかトボけて笑いまで入っちゃってるとこがマーク・ハーマンの得意技。犬、優しいおデブ、侘しい父子(祖父子?)家庭と泣きの条件も揃えてます。スタートラインからすでに人生決まってる人っていうのは厳然と存在するわけで、15、6でそれを悟っちゃってるって辛いよなあ。主人公の役の子はヒネて悪そうでもあり、もろくて純な部分をまだ完全には捨てきれてなくもあるっていうビミョーな感じをうまく出してたわ。
ジーパーズ・クリーパーズ
(JEEPERS CREEPERS)
2001年独・米
ビクター・サルバジーナ・フィリップス
ジャスティン・ロング
ジョナサン・ブレック
パトリシア・ベルチャー
★★
デヴィッド・リンチの映画を彷彿とさせるわけわからん+不気味な恐怖感があって、前半は非常に怖くて面白かったのに、後半は「なんで?」の連発、突拍子もないモンスター映画になっちゃっててすごくもったいなかったなあ〜、前半の不気味さで引っ張ってくれれば傑作になりそうな予感だったのに。「ホラー映画の登場人物がバカやってるの見る度に腹が立つのよ!」って言ってたお姉ちゃん、お前もな(笑)
シービスケット
(SEABISCUIT)
2003年米
ゲイリー・ロストビー・マグワイア
ジェフ・ブリッジス
クリス・クーパー
ゲイリー・スティーブンス
★★☆
駄馬と見捨てられた小柄な馬、ジョッキーには大柄すぎる片目の見えない騎手、栄光の後に来るまさかの挫折と復活へのイバラの道。カンペキ(笑)20年くらい前に少年マガジンで連載してた人気マンガが原作なんだよって言われ たら、なるほどねーと思っちゃいそう、こんな良くできた物語がまさか実話とは、という驚きだけでも2時間半引っ張れるね。演出は意外とあっさりとしていて、大げさな音楽でダラダラと盛り上げることもなく、そこが良かったわ。自動車王ジェフ・ブリッジス(「タッカー」思い出したよね)、熱血漢で懐の大きい成り上がり実業家の役にぴったりで、とても良かった。
JSA/JOINT SECURITY AREA
2000年韓国
パク・チャヌク イ・ビョンホン
ソン・ガンホ
イ・ヨンエ
キム・テウ
シン・ハギュン
★★☆
あんなに純粋な友情で結ばれていた人間が、いとも簡単に豹変してしまえる、宗教対立でもなく、根っこがまったく同じ朝鮮民族同士で対立しあわなければいけないという悲劇のせいで。この友情物語、あまりにも救いがなさすぎて暗澹たる気持ちにさせられてしまったのが難だったかな…こいつぅ〜♪ってなノリの会話にことさら子供っぽいゲームで盛り上がってる4人、友情を育んでゆく課程の印象の付け方に日本映画に通じるストレートな湿っぽさがあるね。だけどそこがツボなわけなのよね〜…誕生日プレゼントか…泣かせるわね〜うっうっ。
ジェヴォーダンの獣
(LE PACTE DES LOUPS)
2001年仏
クリストフ・ガンズサミュエル・ル・ビアン
V・カッセル
M・ダカスコス
M・ベルッチ
E・デュケンヌ
J・レニエ
★★☆
おお〜、すごい、おフランスコスプレ時代劇+ツイ・ハーク+クイルズ!←どこが 白塗りヴァンサン大熱演、脱ぎっぷり良すぎて、養成ギプスよろしく毎晩脱ぎの練習してるに違いないとしか思えない準備万端ぶり。ハムナプトラなフロンサックとマニのコンビもメチャクチャでいいし、おかげで肝心の「獣」はけっこうどうでも良くなって来てたじゃん、実際どーでも良かったけど。ベルッチの扇子にもシビれたぞ。
ジェネックス・コップ
(特警新人類)
99年香港
ベニー・チャン ニコラス・ツェー
スティーブン・フォン
サム・リー
グレース・イップ
ダニエル・ウー
エリック・ツァン
仲村トオル
テレンス・イン
フランシス・ン
★★
香港若手クンオールスターキャストでしたね、まさにジェネレーションXってな感じ?アクションシーンはさすが導演ジャッキー・チェンという雰囲気でなかなかグーだけど、若手メンバー青すぎて全然イケてないよ〜特にダニエルね(笑)エリック、ジャンユーさんそしてトオルちゃんの中年組のほうがよっぽどカッチョ良かったぞ、あっでもチューリップハットはないだろう、ジャッキー・チェン!(笑)
ジェネラル 天国は血の匂い
(THE GENERAL/ONCE I HAD A LIFE)
98年アイルランド
ジョン・ブアマンB・グリーソン
E・ダンバー
ショーン・マッギンリー
J・ボイト
★☆
『私が愛したギャングスター』観てないのでなんとも言えないんだけど、たぶんこっちのマーティン(ジェネラル)のほうがリアルに描かれてるんだろうなあ、デブだし。リアルになってるぶん、ちょっと説明不足なシーンが多くて何が起こってんのかわかりづらいんスよ。でもダブリンの生活感っていうのはよく出てる気がしてそのへん面白かった。
ジェラシー
(BAD TIMING)
79年英
ニコラス・ローグ アート・ガーファンクル
テレサ・ラッセル
ハーベイ・カイテル
デンホルム・エリオット
★★★
これ、10年前に観たら絶対に受け付けないタイプの映画だったと思う。でも、すごく良かったぞ。サブリミナル効果のようなカット割りとか、あやしげな音楽。愛し合ってるのにどうしても破滅に走ってしまう男女の描き方が重苦しいんだけど、なぜか引き込まれて観てしまうのよね。最後までなぜ彼女が離婚していないのか、なぜハーベイ・カイテルがあんなにしつこいのかよくわかんないところがまた良いのだ。そ、それにしてもガーファンクルのあの体毛は何??首からつながって背中まで〜!
ジェロニモ
(GERONIMO,AN AMERICAN LEGEND)
93年米
ウォルター・ヒルJ・パトリック
ウェス・ストゥーディ
R・デュバル
G・ハックマン
M・デーモン
★★
あ、パンチパーマじゃないジェイソン・パトリックかっこいい。ついでに頭の良くない玄関マットデーモンも控え目でちょっとかわいい。でもな〜硬派なのはわかるんだが映画メリハリなしでちょっと舟漕ぎ状態。ただでさえインディアンものとか黒人奴隷ものとかってのは見てるだけでハラワタ煮えくりかえりそうになるのでそれもちょっといけないかも。で、「すすめパイレーツ」にいなかったか、ジェロニモって?
シカゴ
(CHICAGO)
2002年米
ロブ・マーシャルR・ゼルウェガー
R・ギア
K・ゼタ・ジョーンズ
J・C・ライリー
★★★
苦手なモンは苦手、特にフォッシーのセクシー系?ダンスはワタクシヒジョーに苦手。でもそんなワシでもこれがスゴイ出来なのはよくわかるよ、ダンスも歌も構成も圧巻、素晴らしい。K・ゼタ姐さんは美貌と実力を兼ね備えた「スター」にふさわしい役柄。レニーは、ちょっと可愛いけど所詮は田舎出のイモ娘、おまけにバカ、けれどしたたかで厚顔無恥、時流に乗る術を本能的に持ちあわせているというロキシー役に見事にハマってた、芸能界ってこういう性格じゃないとやってけないんだろうなあ…としみじみ(笑)
潮風のいたずら
(OVERBOARD)
87年米
ゲイリー・マーシャルK・ラッセル
G・ホーン
ヘクター・エリゾンド
E・ハーマン
★★☆
K・ラッセル、大工?カーペンターつながり?(何が)ゲイリー・マーシャルってこういうロマンチックなコメディがうまいよね。どんどん可愛くなっていくゴールディに優しくなっていくラッセル。でもなんかこの家族、この後の崩壊が目に見えてるっていうか、先がちょっと、いやかなり心配だったりしてワハハ。ゴールディはかわいい。えーと、この映画87年ってことはこの時点で彼女そろそろ40なんだけど…絶句。
死国
98年東宝
長崎俊一 夏川結衣
筒井道隆
★★☆
田舎のじめじめとした因習と「女」の描写がうまい板東眞砂子の小説の感じがなかなか良く出ていたと思う。話自体よりも「死者が蘇る」イメージが怖い。途中ものすごく怖いところもあって良かったけどラストがなあ…もうちょっとなあ…さより(さゆり?)役の子がどうしてもオウムの石井女史に見えちゃって困った。
地獄のシスター
(SISTER SISTER)
87年米
ビル・コンドン J・J・リー
E・ストルツ
★☆
脚本「ジョエル・コーエン」に騙されて借りたら「Joel Cohen」だった…Hが多い…(笑)すごい真相が隠されていそうだったのに全然すごくない(笑)やたら髪の多いJ・J・リーが脱ぎまくっているんだけど、彼女は昔脱ぎ脱ぎ女優だったのね。
地獄の逃避行
(BADLANDS)
71年米
テレンス・マリック M・シーン
S・スペイセク
ウォーレン・オーツ
★★★
これは実行犯のキットよりもホリーが怖いよ。唐突に殺されちゃう被害者、平然とかまえるホリーの淡々とした声の調子。それを取り巻いてる地平線の見える絶景が妙にのどかでファンタジックで「天国の日々」を連想させる静けさ。ホントはミジメなキット役にM・シーンはカッコ良すぎるんだが、ちょっと狂ったような暗い目つきは奥が深い感じで息子たちよりもイケてると思う、個人的に。
死者の学園祭
2000年東映
篠原哲雄 深田恭子
加藤雅也
内田朝陽
林知花

映画全部が学園祭の余興だっての。深キョンって…美少女なんだが美少女なだけで何にもできないのね〜大根、それも土から抜いて全然洗ってない大根演技ってな感じでしょうか、舌もつれてますがな。赤川次郎に洗ってない大根。脱力は必至と見ていたけどこれほどとは。あっ一人で暴れるセイン・カミュもいたぞ。
ジターノ
(GITANO)
2000年スペイン・独
マヌエル・パラシオスホアキン・コルテス
レティシア・カスタ
マルタ・ベラウステギ
ヒネス・ガルシア・ミラン
★☆
さー何が起こるのか?ジプシーたちの愛憎渦巻く大復讐劇か?とか思ってたら終わってたがな。ベッドの中でだけ頼もしいホアキン・コルテス、全然意気地がないけどセクシ〜、イチコロ、ステキ〜、もうこの映画そんだけかも、雰囲気とカッコつけだけで引っ張られる2時間、でもいいや、ホアキンがカッチョいいから、まあちょっと秋野暢子に似てるんだけどさ。出てくる名前もなかなか笑えるんだけど、ペケとか…ピンポン?←それはペコ
七人の侍
54年東宝
黒澤明 志村喬
三船敏郎
藤原釜足
加東大介
宮口精二
★★★
「侍のテーマ」は良いね!7人集めるところも楽しい。ペキンパーが惚れ込んだのもわかる気がする。でも、古いので、展開がちょいとまどろっこしいよな気がしてしまった。あと、申し訳ないが台詞が…聞き取れない(笑)野武士に対抗する侍たちの団結してくさまと農民の活躍はいいが、野武士、なんであんなにしつこいの?名作にこんなこと言っちゃいけないだろーか。
シックス・ストリング・サムライ
(SIX-STRING SAMURAI)
98年米
ランス・マンギア ジェフリー・ファルコン
ジャスティン・マグワイア
★★☆
この映画お気に入り〜。しとしとぴっちゃんロケンロール。ボロボロタキシードに割れメガネ、連れてる子供はアナキンもどき。マッドマックスな風景にチャカチャカロケンロールなBGM、デスメタルのトップハットがDIOとかレインボーみたいなのもグー。ところで、ギター、メチャメチャ丈夫だけで何で出来てんの?
シックス・センス
(THE SIXTH SENSE)
99年米
M・ナイト・シャマラン B・ウィリス
ハーレイ・ジョエル・オスメント
トニ・コレット
オリビア・ウィリアムズ
ドニー・ウォルバーグ
★★★
やられました。素直な(アホウな)私はしっかり製作側の思う壺。古典的な怖がらせ方ではあったけどなかなかぞぞっと来たし、ドニー兄ちゃんのうるわしいパンツ姿も見られたし。けっこうツッコミどころはあるけど、ほぼ正しい楽しみ方が出来たので満足。でも、子役、確かにうまいんだが、ちょっと泣きすぎなんじゃないかと思っちゃった。タイタニックのリピーターとは全然別の意味でもう一回観たいね。
シックス・センス
(THE SIXTH SENSE)
99年米
M・ナイト・シャマラン B・ウィリス
H・J・オスメント
T・コレット
O・ウィリアムス
D・ウォルバーグ
★★★
「もうひとつのエンディング」を求めて借りたら入ってないじゃん(笑)「秘密」がわかってからもう一度見返すとなるほどなるほど、実に作り方がうまいっす。この時の奥さんの顔がどこ向いてたかとかドニー兄ちゃんのパンツがドブネズミ色なのはなぜだろうとか、細かいところに注意が向けられたので満足じゃった。
シックス・デイ
(THE SIXTH DAY)
2000年米
ロジャー・スポティスウッド A・シュワルツェネッガー
T・ゴールドウィン
M・ラパポート
サラ・ウィンター
★★
面白くないわけじゃないんだけどね〜、シュワはもういいよぉ、お腹いっぱい。シュワったら、ハッと驚いた顔がギャグかましてるみたいに見えたりしちゃうし、ベロッと皮を剥いたら中は金属びっしりだったりしてそうだし、どっちがクローンって、あんたたちどっちもクローンでしょ、それもアンドロイドのクローン。怖い。でもあの人間そっくりなおしゃべり人形が一番怖かったよ、チャッキーの花嫁ってあれでしょ?え、違うの?
6デイズ/7ナイツ
(SIX DAYS,SEVEN NIGHTS)
98年米
アイヴァン・ライトマン H・フォード
A・ヘッシュ
D・シュワイマー
★★
ガラの悪い下品なハリソンさんっていいんだよね。大工仕事ならオレにまかせろ!ディテールにツッコミ始めたら止まらない穴ボコ映画だけど、アン・ヘッシュもけっこうコメディエンヌ演技イケてて驚きだし、まあまあ楽しかったよ、ロスはひとりで可愛そうだったけどね、50オヤジに負けちゃってね。
60セカンズ
(GONE IN 60SECONDS)
2000年香港
ドミニク・セナ N・ケイジ
G・リビージ
D・リンドー
C・エクルストン
R・デュバル
★★
クライマックスでいきなりテンション上がるんだが、前半タルくてモゾモゾしちゃったぞ。前宣伝もキャストも派手なんだけどギャグも滑ってるし説明多すぎるし。A・ジョリーはものすごく綺麗でセクシー。ニコちゃんも相変わらず良かったんだが、今回は家具フェチ野郎のC・エクルストンのキレキレに負けちゃってるよ、あんた。頼むからウチの車は盗まないでね…って眼中にないですね。
シッピング・ニュース
(THE SHIPPING NEWS)
ラッセ・ハルストレムK・スペイシー
C・ブランシェット
J・ムーア
J・デンチ
P・ポスルスウェイト
R・エヴァンス
S・グレン
★★★
ケチョンケチョンに酷評されてたけどアタシは『サイダーハウス・ルール』よりかこっちのがずっといい。異様に寒そうな画面からどん暗いばっかだったらどうしようというのは杞憂で、オカルトな要素やエグいお笑いもしっかり入っていてマル、力入ってなさそうに見せてものすごく凝った演技が要求される映画だと思うんで、ショボいK・スペイシーはけっこう良かったかも。呪いが消え去ったこの地でささやかな幸せを築いてゆけたら…しかしそれは表向きで、閉ざされた島の中、カイザーソゼとコバヤシの陰謀が刻一刻と練られてゆくのであった…(つづく)
死化粧師オロスコ
99年
釣崎清隆    
サイテー。内容がサイテーなんじゃなくて、カメラワークも曲もセンスなさすぎなのよ〜。延々と防腐処理風景を見せられるのはしょうがないんだけど、いくらドキュメンタリーでももうちょっと退屈しないような編集ってのは必要なんじゃない?とはいえオロスコさんのインタビューはなかなか感銘を受けました。いい人だった、この人。でもやっぱりゴハンの後だとちょっと気持ち悪くなったわ。
シビラの悪戯
(27 MISSING KISSES)
2000年独・グルジア
ナナ・ジョルジャーゼニノ・クヒアニチェ
シャルヴァ・イアシュヴィリ
エフゲーニ・シディチン
★★
エマニエル夫人で大騒ぎか〜、おめでたい。昔よく「イモ煮える夫人」とか言ってたよなー。ヨーロッパ映画によくあるちょっと笑えてのどかでロマンチックな、「ひと夏のなんちゃら」。いや、シビラかわいいわ〜、奔放でマセてて少年みたいに細長い手足に不釣り合いなでっかい胸、絵に描いたようなシビラの小悪魔ぶりがありがちな退屈さを助けてる、声スゴイけど。でもシビラってさあ、あのW・ハートもどきのどこが良かったわけ?
シビル・アクション
(A CIVIL ACTION)
98年米
スティーブン・ザイリアン J・トラボルタ
R・デュバル
C・クィンラン
W・H・メイシー
J・リスゴー
★★
実話ものでしかも民事訴訟なのでひたすら地味だが、トラボルタ以外のキャスティングが素晴らしい。腐りかけたバナナが似合いすぎてジェイムズ君状態のヨレヨレ弁護士デュバルがピカ一だけど、W・H・メイシーも言うことなし。ただどうしてトラちゃん演ずる弁護士がムキになってこの事件を追いかけ始めたのかがはっきりしないのが難。キャスリーン・クィンランって野際陽子に似てる。
至福のとき
(幸福時光)
2002年中国
チャン・イーモウドン・ジエ
チャオ・ベンシャン
フー・ピアオ
★★☆
そこそこ泣けるし、ヒロインの美貌が清楚で笑った顔が最高にカワイイ。さすがは美少女大好きチャン・イーモウ、中国語で「萌え〜」ってなんて言うんだろ。でもね〜、でも、もういいや、チャン・イーモウ。話がベタすぎるもん。あの見合い相手の関取親子、マンガみたいなんだもん、おっさんかわいそうすぎるもん。コメディタッチで行くなら『秋菊の物語』みたいに徹底したほうが面白いし、そうじゃなかったらどう考えてもバカやらせすぎだと思う、ベタさとバカさが吉本新喜劇レベルのような気がしちゃってこれで感動しろと言われても。実はちょっと泣いたけど。
シベリア超特急
96年ウィズダム
水野晴郎 水野晴郎
かたせ梨乃
菊池孝典
アガタ・モレシャン

念願かなってとうとう観たシベ超。ききしにまさるものすごさ!汽車のセットがまるでスマスマのコントのようだし、窓の外そよ風しか吹いてないし、誰もコンパートメントに鍵かけてない。演歌みたいな主題歌もついてるよ♪劇場版のラストはこれに輪を掛けてすごいらしいけど、予告編もNG集(映画自体NGという気もするが…)も見られたから満足としようかな〜。ハルオちゃん、あんたは幸せな人だ。
シベリア超特急2
2000年アルゴ・ピクチャーズ
マイク水野 水野晴郎
淡島千景
草笛光子
加茂さくら
長門裕之

1800円出して映画見たのなんて久しぶり、しかもシベ超って、私ってサエてるよね。今回の白眉シーンはやっぱり「やーめたっ」の一言に尽きるじゃろう。「ファシストはいかん」って、陸軍大将が反戦を主張してどうする、この非国民。しかもボーイ、「この鍵はボクが預かっておきます」って、なんでだあ〜、いろんな名画の要素が詰まっているって、どこにだあ〜、なんで宿帳に書く人と書かない人がいるんだあ〜、あ、これだけで一冊書けそうなのでこのへんで。ハルオちゃんの眠りっぷりも相変わらずお見事。ああ、楽しかった。3が待ちきれない。
下妻物語
2004年
中島哲也深田恭子
土屋アンナ
宮迫博之
篠原涼子
阿部サダヲ
樹木希林
★★★☆
「ジャスコ」のシネコンで自分ひとりであたりはばからず大爆笑しちまったよ、マジだよ、ブッ(ツバ吐いた)フザけた展開とカメラワークはマンガそのもの、今時そんな暴走族が!?という、あまりにも記号化されたヤンキー像、そんなぶっ飛んだ要素が全部この映画には必要不可欠のパーツになっていて、すごい傑作に仕上がってる、これだけフザけてるのに、感動の友情物語ってとこがすごい。ビラビラの服に身を包んだ深キョンに、頭のてっぺんから出てるような声で「私は性根が腐っています。」とかまされた日にはもうメロメロ。土屋アンナちゃんも最高、ド迫力のヤンキー演技可愛かったわ、携帯の着メロが尾崎豊ってのもなあ、オザキ。
ジャージー・デビル・プロジェクト
(THE LAST BROADCAST)
98年米
ステファン・アヴァロス
ランス・ウェイラー
ステファン・アヴァロス
ランス・ウェイラー
デヴィッド・ベアード
★★☆
ほんとにこれ「ブレアウィッチ」とそっくりだわ〜でもこれのほうが先に出来てたとか聞いたけど?どっちがマネしたのかわかんないけど、マネしたほうはかなり厚顔無恥よねえ〜、で、私としてはこっちのほうが断然面白いと思ったわ、ダレるばかりでドキュメンタリーっぽさ以外に売りがないあっちと比べてドラマ性高いし。確かこれに絡んだ実話もあったよね、そっちのほうが興味深かったりして。
ジャーヘッド
(JARHEAD)
2005年米
サム・メンデスジェイク・ギレンホール
ピーター・サースガード
ジェイミー・フォックス
ルーカス・ブラック
★★☆
湾岸戦争もう15年も前なのかあ・・・実感湧かないまま始まった終わった戦争にボーゼン。砂漠での過酷な訓練と退屈とでうんざりしている兵士たちの日常が描かれていて、わりと単調だけど、知られざる(って大げさな)湾岸戦争の実体を知ることができて面白かった。アホな海兵隊員の『地獄の黙示録』観ながらエキサイトしてるとこもアホっぽくてよし。しかし、海兵隊の訓練やる人とか上官って、ダジャレとか語呂合わせのセンスがラッパーよりもスゴイ。あんだけ頭が良かったら、海兵隊よりも他に行くところがあるんじゃないかと・・・余計なお世話。
ジャスティス
(HART'S WAR)
2002年米
グレゴリー・ホブリットB・ウィリス
コリン・ファレル
テレンス・ハワード
コール・ハウザー
ライナス・ローチ
マーセル・ユーレス
★★
いやあドイツ軍大佐、カッコ良すぎでしょ、もれなくただの冷血として描かれるドイツ軍将校だけど、よく考えたら将校にまで行くヒトはそれなりに見通しの立てられる人物なんであって、みんながみんな判で押したような分からず屋ではなかったはず。B・ウィリスも熱血ゴマちゃんコリン・ファレルも影薄れまくり、やっぱ将校服はドイツよねえ…って方向違うがな。なかなか面白いんだけど、黒人差別に裁判ネタ、犯人探しサスペンスと、いろんな要素詰め込みまくって、どれもイマイチ盛り上がらないで終わっちゃった感アリ.
ジャスト・マリッジ
(JUST MARRIED)
2003年米
ショーン・レヴィ アシュトン・カッチャー
ブリタニー・マーフィー
クリスチャン・ケイン
デビッド・モスコウ
★☆
あ〜、周り中に迷惑かけやがって。A・カッチャーはバカ丸出しだし、B・マーフィーは意地悪そう・尻軽そうに見えるので、どうもこいつらに感情移入できない。一生やってろ。っていうか、この結婚、今は収まってもまたすぐおんなじケンカして、ホントに一生かけて5回くらい結婚・離婚繰り返してそうなカップル。まあいいけどとりあえずお幸せにね〜。
借王 ナニワ相場師伝説
99年日活
和泉聖治哀川翔
志賀勝
夏樹陽子
根津甚八
なべおさみ
★☆
ちょっとお話のつじつま合わないとこがちらほら。あの作戦に根津っちがなんで必要なの?なんかやってた?今回は青柳のおばちゃま出てこないし、ちょっと違う雰囲気であんまり乗れなかったかも。信金の会長風情があそこまでワルってのにも笑っちゃったが、水戸黄門の悪代官みたいな顔と喋り方にもかなり笑わせていただきました。
借王 THE MOVIE 沖縄大作戦
99年日活
和泉聖治哀川翔
志賀勝
夏樹陽子
南野陽子
★★☆
南野陽子、いくつで何十億も借金作ってんだ?みんなよくもそう簡単に騙されるもんだと感心しながらも、あの声でキレ者役をやってる哀川翔がかわいくてしょうがない。これに乗せられるもんかと思うんだけど、見てるうちにああっファックスが来たらバレる!とかハラハラするんだよなあ〜思うツボじゃん。
借王 THE MOVIE2000
2000年
和泉聖治哀川翔
志賀勝
夏樹陽子
海野けい子
宍戸錠
★★☆
あ、哀川翔が銀行員!?って最初ぶっとびそうになったんだが(そんな銀行に誰が金をあずけるのか?でも竹内力の銀行員よりはまだいいか?)どうやら「借王」哀川、きちんと裏の顔バリバリの雲散臭い銀行員らしいとすぐわかったので安心←安心?でも、変装した哀川翔(色メガネ)がかわいいのでそればっかりに目が行って…しかも喋るとあの声だし。しかしあの変装したマダム・ギャバンにぼんじゅーるとか言われておかしいと思わない宍戸錠よ、あんたやっぱり失脚するだけの器だったんだと思うよ、私(笑)
ジャック・フロスト
(JACK FROST)
98年米
トライ・ミラー M・キートン
K・プレストン
ジョセフ・クロス
★☆
なぜマイケル・キートンなんだ。なぜ雪だるまに生まれ変わるんだ。トホホすぎるぞ。せめてキートンに顔似せてマユゲぐいーんと弓なりに付けるとかさあ(笑)動く雪だるまの質感が大福モチのように柔らかそうで妙ちきりんだったりドライヤー持って武器にするとこなんかがまんま「キラー・スノーマン」なんだが、キラスノのほうが断然面白い、笑わせてくれるもんね。
ジャニスのOL日記
(JANIS BEARD 45WPM)
99年英
クレア・キルナーアイリーン・ウォルシュ
リス・エヴァンス
P・ケンジット
★★☆
おブスのジャニスが可愛い、もったりしたサエない子でね〜、でも妄想癖・虚言癖・独り言癖が3拍子揃ったものすごくヘンな子で しかも異常に陰にこもってるくせに異常に前向きなので、笑える笑える。アルマジロのギター?死んだ父ちゃんもいったい…マメ台風みたいな子が職場の雰囲気を変えてゆき、恋してみんなと仲良くなって、って、ハリウッド映画でこれ作ると多分『ショムニ』みたいなノリのコッテコテな感じになると思うんだけど、さすがはイギリスもの、笑わせどころも間とか表情とかでやっちゃうところがたくさんあって、そのへん、観る人によっては盛り上がりに欠けると感じるかもしれない。パッツィ・ケンジットは相変わらずお綺麗。
Shall we ダンス?
96年大映
周防正行 役所広司
草刈民代
竹中直人
渡辺えり子
★★☆
またフェリーで観ちゃった(笑)舞さん、確かにステキなんだが、鶴のような首とあの手足、どう踊ったってカッコイイに決まってるじゃん。社交ダンスにしろなんにしろ、一生懸命練習して踊れるようになるとうまいヘタは関係ナシに楽しいよね。でもあの衣装とあの密着度はやっぱ日本人には合わんと思う…
SHALL WE DANCE?
(SHALL WE DANCE?)
2004年米
ピーター・チェルソム リチャード・ギア
ジェニファー・ロペス
スタンリー・トゥッチ
スーザン・サランドン
★★☆
ほぼ同じにうまくリメイクしてあったし、まあまあだったけど、一部、オリジナルになかったエピソードが入っていて、このへんが奥ゆかしさの足りないハリウッドっていうか、ここまでクドくやらないとわかんないのかな、アメリカ人、とか思っちゃったかも、ごめん。それと、日本と違って、プロムだのパーティだので、わりと踊る機会の多そうなアメリカ人、日本人の男性サラリーマンが意を決してソシアルダンスを!っていうほどには特殊なことではないんじゃないかなと。でもギア様、けっこうきちんと役にハマってたね、むしろ、日本版の役所さんのほうが、こんなカッコいい人がな〜って感じで違和感あったかも。この人以外だったら誰が、っていろいろ考えたんですが、ウィリアム・ハートじゃ暗すぎ、ケビン・クラインじゃ説教臭そうすぎ、ジェフ・ブリッジスじゃカッペすぎ、L・ニーソンじゃ巨人すぎ、P・ギャラガーではまず妻子がいなさそう&サラリーマンでありえなさそうという感じで、R・ギアで良かった。もうちょっと若かったらH・フォードでもOKだったかな?でも演技できないしダンスも無理そうなのでやはり却下かも。
ジャングル・ジョージ
(GEORGE OF THE JUNGLE)
97年米
サム・ワイスマン B・フレイザー
レスリー・マン
T・ヘイデン・チャーチ
G・クラットウェル
★★
じょっ、じょー、じょーじおぶざじゃんぐる♪この歌頭回るんだよぉ。ちゃんと大人も一緒に観るというのを承知の上で作られてるので充分楽しめるっす。あんなに引き締まったB・フレイザー初めて見たぞ、なんてバカかっこいいんだ!ステキー!もっと半裸でバカやって私をうっとりさせてくれ〜。ナレーション、爆笑モノ。
ジャングル2ジャングル
(JUNGLE2JUNGULE)
97年米
ジョン・バスキン ティム・アレン
マーティン・ショート
サム・ハンティントン
ロリータ・ダビドビッチ
リリー・ソビエンスキー
★☆
いやあ〜吹き替え版で観てしまったので面白さが損なわれてたかもしれないけど、思ったとおーーりの内容でした(笑)ティム・アレンってよく知らないんだけど、彼は面白い人なんだろうか?マーティン・ショートがもうちょっとトホホな味を出して活躍してくれるともっと嬉しかったな〜。ロシアン・マフィアをバカにしすぎ(笑)
シャンドライの恋
(BESIEGED)
98年伊
ベルナルド・ベルトルッチ サンディ・ニュートン
D・シューリス
★★★
ローマの町並み・螺旋階段にピアニストでびしゅー様の世界一美しい指…揺れるヒロインを好演のサンディ・ニュートン(お肌が綺麗!)もさることながら、純愛キンスキーはでびしゅー様の持つヨーロピアンな繊細さにぴったりはまっていて、切なさをいっそうかきたててました。ここしばらくのベルトルッチの映画ではこれが一番好き。
ジャンヌ・ダルク
(JOAN OF ARC)
99年米・仏
リュック・ベッソン ミラ・ジョボビッチ
J・マルコビッチ
F・ダナウェイ
D・ホフマン
V・カッセル
C・カリョ
P・グレゴリー
★★☆
リュック・ベッソンはやっぱり天才肌のお人なんだろうなあ。なんかフランス映画のセンスをハリウッドに持ってきてテンポ良くした感じというか…元々ベッソンの映画ってフランス映画っぽくないからそれはあてはまらないか。神がかりの霊感少女ジャンヌの描き方がグー。ミラジョボの美貌もグー。ヴァンサンたちもイケててグー。でも一番グーで怖かったのは「エイリアン・ネイション」みたいなフェイ・ダナウェイの青筋オデコだグー。
上海グランド
(SHANGHAI GRAND)
96年香港
ツイ・ハーク アンディ・ラウ
レスリー・チャン
アマンダ・リー
★★
男の友情は常に愛情にうち勝つのか?レスリーもアンディもかっちょいい〜、の映画。別にいいんだが、いつまで若者の役をやれるのか?レスリー。
シャンハイ・ヌーン
(SHANGHAI NOON)
2000年米
トム・ダイJ・チェン
O・ウィルソン
L・リュウ
ブランドン・メリル
★☆
トホホ…中国政府から苦情来んかなあこれ。お姫様、本物だったら庶民なんか見たこともないよ、絶対「米がなければ月餅を食えばよいではないか」って言うよ。ってそういうことじゃないが、リンチェイの「ワンス・アポン〜チャイナ&アメリカ」に設定そっくりじゃない?馬は良かったけど。インディアンって結婚してからコロコロ相手変えてもいいわけ?
シャンプー台の向こうに
(BLOW DRY)
2000年英
パディ・ブレスナックN・リチャードソン
A・リックマン
R・グリフィス
J・ハートネット
R・L・クック
★★☆
演出、うまい!けっこう複雑な家庭環境や人間関係をくどい説明口調まったくなしですんなりとわからせてくれるところなんか脱帽モノ。展開は実はけっこうぬるくて、アメリカ映画だと演出がハデハデで非常に劇的になるところがそうはならない。「全英ヘアドレッサー選手権」も会場がどっかの体育館みたいなとこだったりしてすごく野暮ったい、でもそういうとこがイギリス映画らしくてなんか良かった。ジョシュ、ようわからんかったがこいつブリ英語できてんのかな?
秋菊の物語
(秋菊打官司)
92年中国・香港
チャン・イーモウコン・リー
レイ・ラオション
コオ・チーチュン
リュウ・ベイチー
★★☆
久々に見た絵に描いたような田舎者。ワハハハ、あんた以外の人たちはもうとっくに仲直りしてるんだけど、秋菊。納得いかないわ、一言謝れ〜って気持ちはわかるんだけど、やればやるほど笑えてくるじゃんか、こりゃコン・リーも形無し、っていうかコンリーの必要アリかい?デカくて足長くて白人体型なんで田舎服(どんな服だ)似合わないんだよねえ〜。
十五才・学校W
2000年松竹・日テレ・住友商事
山田洋次金井勇太
麻見れい
丹波哲郎
秋野暢子
赤井秀和
★★☆
これ観て「みんながあんなふうに都合良く親切にしれくれりゃいいけどね〜」と言ってた義母。確かに。全体的にんなわけないだろ、といういい子・いい人ばっかりでなんだかなー、でもさすがは山田洋次、泣かせのツボをついていて飽きせない、うまい。でも、トラック運ちゃんの息子は紛れもなくそうだが、主人公のあの子は、そもそも不登校にはならない子だと思う。
13F
(THE THIRTEENTH FLOOR)
99年米
ジョゼフ・ラスナック クレイグ・ビアーコ
G・モル
V・ドノフリオ
A・ミューラー・スタール
★★☆
あららん、「ダークシティ」に「トゥルーマン・ショー」…(笑)すぐわかっちゃったんですけど。でもセピア色の「仮想世界」、雰囲気は出てるし、あっちの世界とこっちの世界のわかりやすい説明もヨシ。なぜか男性陣は古い仮想世界でのほうがカッコイイ、でもグレッチェン・モルはスーパーのレジやってるのが一番カワイイ、ちゃんと現代っ子に見えるじゃん、やればできるんだね。
13階段
2003年
長澤雅彦反町隆史
山崎努
笑福亭鶴瓶
井川比佐志
宮迫博之
★★
なんじゃああこりゃああああ〜、お、面白かったのに、最後の最後でウルトラ大脱力、評価いきなり5割引、昔のマンガか!ミステリーとしてもなかなか、ほとんど台詞のない反町くんの起用も正解、死刑制度について社会へ問いかける内容でもある。がしかしラストで全部台無しだったでしょ、誰も何にも言わなかったの、これ?
シューティング・フィッシュ
(SHOOTING FISH)
97年英
ステファン・シュワルツ ダン・フターマン
ケイト・ベッキンセール
スチュワート・タウンゼント
★★★
とにかくカワイイのと、笑いが下品じゃなくてしかもかなり底のほうから笑えてくるというツワモノコメディ。サギ師ふたりの妄想モードとかタイミング絶妙のヘンなBGMが最高。競馬馬はどこの国でも変な名前なのか?バキューム・パック(笑)
17歳のカルテ
(GIRL,INTERRUPTED)
99年米
ジェームズ・マンゴールド W・ライダー
A・ジョリー
W・ゴールドバーグ
クレア・デュバル
ジャレット・レト
★★☆
ノニー…あんた、いくらなんでも10代はきついって。その額の横ジワとお肌、病気の役作りとは言わせねえ。雑誌にこの映画「青春の痛みと切なさがあふれて」なんてトンチキなことが書いてあったけど、何言ってんの?ムチャクチャ深刻じゃん。甘え病のノニーは横に置いといていいんだが、他の入院患者の子たちの根底にはずどーんとどす暗いしがらみが横たわっていて、特にチキンの彼女のあまりの病の根の深さに、ああするよりもう道はないよってどうしようもなく哀しい納得をさせられてしまった。でもサラことアンジェリーナの描き方がちょっとおセンチ臭くて残念、ホントのサイコパスは多分あんなに繊細な悩みは持ったりしないと思う。クレア・デュバルが密かに熱演でポイント高し。
12人の優しい日本人
91年ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
中原俊 相島一之
中村まり子
梶原善
豊川悦司
★★☆
何で日本に陪審員?と思ったら設定はもしも…の世界だったのね。実際にあの事件があったらまず執行猶予つき有罪だろうけど、「そんなこと考えるなんて心がねじくれている」とかって言う人、いそう、いそう(笑)映画だから面白おかしいけど、ああいう人たちに運命決められちゃうって、陪審員制度はやっぱりまずいんじゃないかと。トヨエツがあやしすぎてステキー。
ジュエルに気を付けろ!
(ONE NIGHT AT McCOOL'S)
2001年米
ハラルド・ズワルト M・ディロン
L・タイラー
J・グッドマン
P・ライザー
M・ダグラス
★★
ワハハハ、ムチムチ美女に次々に騙されてドツボにはまってゆく大バカ男たち…なんでマット・ディロンって最近こんな役ばっかなんだろう(笑)そんな美女なら豪邸持ちの金持ち男を捕まえられそうなんだけど、でも悪女リヴ・タイラーの欲しいものはただの家っていうのもなんかヘンで笑える。クライマックスの銃撃戦、バンバン撃ってるのにかかる曲が「YMCA」で、ここんとこが白眉の爆笑シーンだわ〜でもかなりブラックなお笑いなので、「ベリー・バッド・ウェディング」を 笑って観た人じゃないとこの映画面白くないかも。
呪怨
清水崇 柳ユーレイ
洞口依子
栗山千明
三輪ひとみ
★★☆
こ、こええ〜。並みの劇場公開映画よりも怖いって、これ。家が呪われてああなのか人が呪いはじめたのかわかんないのがいい。ただバケモノが顔見せちゃうと一気に怖くなくなるんだよね、足だけとかで充分っす。
呪怨
2002年
清水崇奥菜恵
伊藤美咲
上原美佐
市川由衣
津田寛治
田中要次
★☆
お化け屋敷があるんだよ、って、これじゃホントに遊園地のお化け屋敷じゃんか。白塗り坊やは石井輝男のエログロ映画のダンサーかと思ってしまったぞ。こうしたら怖いんじゃないか?っていうのを全部放り込んでみましたって感じで、結果、手の込んだビックリハウス状態でもう何が出てきても怖くも何ともない。一作目でやめとけば良かったのでは…せっかく監督の名前が「たたり」って字に似てるのに。関係ないけど伊藤美咲&奥菜恵の使ってた電話機、うちのと一緒だったのよ、コワ〜(怖くないけど)
ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ
(JE T'AIME MOI NON PLUS)
75年仏
セルジュ・ゲンズブール J・バーキン
ジョー・ダレッサンドロ
G・ドパルデュー
★★
ジェーン・バーキンの洗濯板胸!まな板の上にホシブドウ。ほんとにかわいい男の子みたい。ゲイの男が惚れてしまっても頷けるね。シャルロットを撮った時もそうだったけど、舐めるみたいなカメラワーク、セルジュがジェーンに惚れ込んでいたのがヒシヒシと伝わってくる。若いドパルデューが牡っぽくて見物。
ジュラシック・パーク3
(JURASSIC PARK V)
2001年米
ジョー・ジョンストンS・ニール
T・レオーニ
W・H・メイシー
A・ニヴォラ
★★☆
そそ、そんなに急がなくてもってくらいに展開が早くて、長い映画のダイジェスト版みたいだけど長ったらしくなくていいぞ。飛竜が出てきた時は「ネバーエンディングストーリー」か?って感じでファンタジーも入ってます。「3」映画としてはこれ以上は望めないくらいに面白くて伏線も盛り上がりも申し分ナシ。ただ、「1」はありそうかも、と思わされたけど、回を追うごとに「ちょっと待った」な展開が増えてるのはなんだかな〜でも許す、メイシーがとことんメイシーしてくれてたから(笑)最後に、携帯の着メロあれにしたいんだけど、メロディライン覚えてないのよ〜。
修羅雪姫
2001年東京テアトル=ザナドゥー
佐藤信介釈由美子
伊藤英明
佐野史郎
真木よう子
嶋田久作
★★☆
ママに代わっておしおきよ!設定面白いし雪ちゃんは可愛いがそんだけの低予算映画、でも雰囲気だけで楽しめるしアクション指導ドニー・イェンってだけあってスピード感がスゴイのよね、さすが。風呂にも入ってなさそうなわりにはカラーリングバッチリでヘアケアには余念がないご様子の雪ちゃん、なかなかがんばってました、釈由美子、マジでパーかと思ってたのでちょっと見直したわ、あ、でも台詞少ないのは覚えられなかったからなのかも…とイジワルを言ってみる。
シュリ
(SHURI)
99年韓国
カン・ジュギュ
ハン・ソッキュ
ハン・ソッキュ
キム・ユンジン
チェ・ミンシク
ソン・ガンホ
★★★
クレジットが一文字も読めない映画ははじめてよ。「ハリウッドを越えた」は誉め過ぎだと思うし、よくよく考えるとかなりつじつまの合わないところがあってツッコミどころの多い映画。でもあの勢いと細かい今風のカット割り・テンポで一気に見せられちゃうのさ。香港や台湾と違って人も街も違和感ナシで、よくできた邦画を見せられた気分。でも北朝鮮の人がの根食ってんのは韓国人のせいじゃないと思うが(笑)ラスト、ちょっとベタベタすぎかな〜。
シュレック
(SHREK)
2001年米
アンドリュー・アダムソン(声)M・マイヤーズ
C・ディアス
J・リスゴー
V・カッセル
★★★
うわはは、ジョン・リスゴーのなんとか卿、気持ちわり〜っ。ガランガランのディズニーランドもどきに、ミュージカルばりのお歌が嫌いなシュレックなどなど、終始ディズニーに挑戦的なシーンが多くてなかなかやるじゃんと感心。綺麗ごとを言いつつも結局人間外見じゃんと思わされて後味悪い「美女と野獣」や「カエルの王子様」なんかとはひと味もふた味も違ったファンタジー、いいじゃん。山寺ちゃんのドンキーも聞いてみたかったなあ。
シュレック2
(SHREK 2)
2004年米
アンドリュー・アダムソン
ケリー・アズベリー
コンラッド・バーノン
(声)マイク・マイヤーズ
エディ・マーフィー
キャメロン・ディアス
アントニオ・バンデラス
ジュリー・アンドリュース
★★☆
くぅ〜、バンデラスのお願い猫がめちゃくちゃ笑えたっ、可愛すぎる。毛玉吐くのもグー。どう見ても『リトル・マーメイド』としか思えない人魚をぶっ飛ばしてたりするのはやっぱりディズニーを意識してるんだろーか、1作目ほどじゃないけど、『スパイダーマン』とか『ミッション:インポッシブル』のパロディもあって面白かったわ〜、チャーミング王子のホクロが妙にリアルで気持ち悪かった、いるよこういうヤツ。
春夏秋冬そして春
(SPRING, SUMMER,FALL, WINTER... AND SPRING)
2003年韓国・独
キム・ギドクオ・ヨンス
キム・ジョンホ
キム・ヨンミン
キム・ギドク
★★
キム・ギドク作品はこれがお初なんですが、いわゆるキム・ギドク映画とはちょっと毛色の違う作品のようですね。湖の上に浮かぶ庵に暮らす、年老いた僧と弟子?の子供。終始その湖と庵の周りが舞台で、会話も殆どなく、ストーリーはごく単純なのでわかりやすいです。でも、ものすごく不思議な余韻の残る映画でした。感動するとかそういうのではなく、教訓を残すわけでもなく、でも寓話のようで、現代のお話なのに関わらず、まるで時代を超越したようなその空間の中で、未来永劫この春夏秋冬が続けられていくのかな・・・といった感じ。キム・ギドクっていう人はなにやらすごい作家なのだなあというのだけは感じました。
将軍の娘 エリザベス・キャンベル
(THE GENERAL'S DAUGHTER)
99年米
サイモン・ウエスト J・トラボルタ
M・ストー
J・ウッズ
J・クロムウェル
T・ハットン
レスリー・ステファンソン
クラレンス・ウィリアムス3世
★★
レイプより恐ろしいもの、それは…いや、私はレイプより怖いことっておいそれとは思いつきませんがな。女と男で見た感想がガラッと違いそうな映画。後味悪いのよ…泣いてる子もいたし。謎もなあ?キャスティングでばればれだって、犯人。原作は面白いんだろうと思うけど、トラボルタが名探偵って、ミニドラの美女役よりも違和感あり。
小説家を見つけたら
(FINDING FORRESTER)
2000年米
ガス・バン・サント S・コネリー
ロブ・ブラウン
F・M・エイブラハム
★★
けっこういいんだけど、長いよ。長すぎるせいでいろんな描写がどれもこれも中途半端でピントがぼやけちゃってる気がしちゃったよ、ジャマールの有能ぶりもピンと来ないし。でもコネリー爺の作家っぷりはあっぱれ、ステキー。頭良さそうでオシャレでイカした爺さん。靴下裏返しに履くけどね。若い頃の写真、マユゲがたわしみたいだけどね。
娼婦ベロニカ
(DANGEROUS BEAUTY)
98年米
マーシャル・ハースコヴィッツ キャサリン・マコーマック
ルーファス・シーウェル
O・プラット
J・ビセット
モイラ・ケリー
★★☆
オリプ良かったわ!って、オリプ映画じゃないって別に。カアチャンがじきじきに娘に娼婦になれと薦めるのがぶったまげなんだけど、今と存在意義が違ってたんだからしょうがないか。キャサリン演ずるベロニカは綺麗でしかも目のさめるくらいかわいくて、マルコには絶対もったいないぞ、娼婦になって正解だったりして。この時代の女性の服装はシルエットも綺麗ですごく好みだね。
少林サッカー
(少林足球)
2001年香港
チャウ・シンチーチャウ・シンチー
ン・マンタ
ヴィッキー・チャオ
★★★
ぶははは、ホントに「アストロ球団」実写版だわ、絶対読んでただろ、チャウ・シンチー。ムダなシーンがてんこ盛りだったりムイがなんであんなに太極拳うまいのかとかまったく説明なかったり美人女優がすごいメイクでブス役やらされてたりとかしっかりカネはかかっているが香港映画の王道行っててグウ。願わくば「タマゴネタ」しつこくあともう一回やってくれると嬉しかった、チャウ。しかしまさかチャウ・シンチーの映画が近所のシネコンに来る日が来るとは・・・しかも等身大パネルが飾ってあるとは・・・グッズが売ってるとは・・・これがタイタニック抜いちゃうんだから香港ってとこは・・・とうていかなわん。ところであれってサッカー?
少林寺
(少林寺)
82年香港・中国
チャン・シンイェン リーリンチェイ
ユー・ハイ
ティン・ナン
★★★
リンチェイ19歳、か、カワイイ…「先生〜〜!!」って絶叫するとこくらいしか覚えてなかったけどお嬢さんの犬を殺して食ってたとはさすがは中国人…この生臭ボウズ(笑)80年代とは思えないすごいセットに主題歌、トホホギャグは微笑ましくて涙が出そうだが、ワイヤー・コマ送りほとんどなしでこれだけのアクションを見せてくれるのはやっぱりすごい。シャオリ〜ン♪シャオリ〜ン♪
女王陛下の戦士
(SOLDAAT VAN ORANJE)
77年オランダ
ポール・バーホーヴェンR・ハウアー
ジェローン・グラッペ
スーザン・ペンハートン
★★
なんか、一見真面目な映画なんだけど、全然必要ないところでちゃんとエッチシーンが入ってたり、拷問シーンが「よりによってどうしてそれ?」っていうようなのだったり友達が捕まったり死んだりしてるのに全然堪えてなさそうな登場人物だったりするところがさすがバーホーヴェン、きっちり変態どころは押さえてくれてます。ルトガー・ハウアーはお美しい、パイロットとかパジャマとかコスプレがステキ〜。
ジョー・ブラックをよろしく
(MEET JOE BLACK)
98年米
マーティン・ブレスト B・ピット
クレア・フォーラニ
A・ホプキンス
★★
長すぎるっ。二時間以内におさめたら同じものでももうちょっと面白かったと思うぞ。美人だけどヒロインがキツネ顔で入れ込めないな〜。ブラピのマヌケ演技はマル。
ショーガール
(SHOW GIRLS)
95年米
ポール・バーホーベン エリザベス・バークレー
カイル・マクラクラン
ジーナ・ガーション
★★☆
ラジー賞とっちゃったのは仕方がない映画でしょう。でもラジー賞は「つまんない映画」じゃなくて「悪趣味な映画」が貰う賞だからね。面白かったっすよ。エッチだエッチだと言われている割には踊りややってることがワイルドすぎて全然エッチじゃないしね。よっしゃ、のしあがってやるぜ!な気合いが伝わってきてイケてますよ。好きよ。
食神
(食神)
96年香港
チャウ・シンチー
リー・リクチー
C・シンチー
カレン・モク
シッ・カーイン
ン・マンタ
★★★
ぶははは、あいかわらず少林寺18賢人のおしおきがしつこい。必ず前で3人くらいポーズ取ってるし。カレン・モクってほんとすごいよね〜最後の最後までブス演技でがんばってるんだもん、ちょっと出来ないでしょ、人気女優&歌手として。でも香港だからなあ、それですべてが説明できちゃうのがすごすぎる、だって香港だから。
処刑人
(THE BOONDOCK SAINTS)
99年米・カナダ
トロイ・ダフィー S・P・フラナリー
N・リーダス
W・デフォー
ビリー・コノリー
★★☆
おーなんてバカカッコイイ兄弟だ、こういうのを「クール」っていうの?(笑)悪いヤツは殺す!そんでもって十字切っちゃうよ。なんでもいいけどホントに悪いヤツなのかどうか確認してから殺したほうがいいぞ、友達に「コイツは悪い」って言われたら殺すって、あんたそりゃ魔女裁判状態じゃ…しかしマフィアだってイタリア系だしバカ兄弟もアイリッシュのバリバリで、なんでカトリック教徒ってこんなに凶暴なんだよワハハ、「汝殺すなかれ」って言われてるじゃんか。あ、デフォー、あんた…もう何も言いません。
女校怪談
(WHISPERING CORRIDORS)
98年韓国
パク・キヒョンイ・ミヨン
キム・キュリ
★★
怖くないし、ちょっと散漫で途中退屈しそうになるんだけど、学校生活の描写が興味深くて、オチが良かった。98年の映画だけど、韓国、高校でまだこんな体罰当たり前の管理教育してたんだろーか、それとも映画だからかな。自分の通ってた当時は公立の新設校だとこんな感じだったけど、今日本でこんなことしたら新聞の三面記事に出ちゃってワイドショーで大騒ぎになること間違いなし。
ショコラ
(CHOCOLAT)
2000年米
ラッセ・ハルストレム J・ビノシュ
A・モリーナ
L・オリン
J・デンチ
J・デップ
P・ストーメア
ヴィクトワール・ティビソル
★★☆
うぎゃーチョコが食べたい!「サイダーハウス・ルール」の妙にしっくりこなかった感じから変わって、これはなかなかトボけた味わいのおとぎ話になってて面白かったわ。蜘蛛女も今回はいい蜘蛛女(それ何?)だったし、デップ兄ちゃんは思いの外出番少ないけどポイントは押さえてるし。でもビノシュとチューすんのはやめてね。あとビノシュのずどーんとした足に赤い靴が怖いので、みんなのお母さんと同じように黒い靴履いてください、頼むわ、私のために。
ジョニー・スエード
(JOHNNY SUEDE)
91年米・スイス
トム・ディッチロ ブラッド・ピット
ニック・ケイヴ
★★
すぐ妄想モード入っちゃうでかい頭のブラピ。売れてないとモテない役だね…ニック・ケイヴの歌がいいぜ。
女優マルキーズ
(MARQUISE)
97年仏・伊・スイス・スペイン
ヴェラ・ベルモン ソフィー・マルソー
ベルナール・ジロドー
ランベール・ウィルソン
★★
なんかずっと変わらないと思っていたソフィー・マルソーも、アップになるとちょっとお年来はじめたような気がしちゃった。踊りのシーンは全部自分でやってたよね。当然のようにバレエやってるのかな。マルキーズの夫がすごくいいヤツだった。惚れたぞ。ルイ太陽王はレオレオ仮面の王様とずいぶん違うけどこっちがほんとだよね。宮廷ってあんなにおおざっぱでお下劣だったのか?シモネタやたらに多し(笑)
ショーン・オブ・ザ・デッド
(SHAUN OF THE DEAD)
2004年英
エドガー・ライト サイモン・ペグ
ケイト・アシュフィールド
ビル・ナイ
★★★
ガハハハ、聞きしにまさるユルユル加減!ショーンはデヴィッド・モースもどき、ショーンの彼女はジェニファー・ティリーもどき、キャスティングからしてばったもんクサ〜って感じも冒頭からグー。バカだからニュースも見ないし周りに気を配ってないしで、わらわら湧いて出てくるゾンビにまったく気付かないショーン。やっとゾンビをまともに見たかと思ったら、「うわーこのオンナ酔っぱらってるう〜」って、お前がな!バカ友と二人で頭をひねって考え出す「カアチャン救出作戦」も超アホアホ。全編にちりばめられたテンポも何もあったもんじゃないギャグのユルユル加減は、まさにショーン行きつけのパブ・ウィンチェスターのぬるいビールって感じ。でも、意外とゾンビ映画として(Zのつく言葉は言うな!)よくまとまってて、もしかして大まじめな『ドーン・オブ・ザ・デッド』よりちゃんとしてるんじゃないか?という気も。全編バカなのにちゃんと感動シーンもあり(ま、次の瞬間にはボケが来るんだが)、ゾンビ君たちは怖いと言えば意外とまっとうに怖いし、格闘シーンもそれなりに迫力アリ。でもユルユル。これはもうイギリス映画じゃないと出せないたるみ具合でしょう、アメリカ映画でリメイクとかしてもダメだね。
ジョンQ
(JOHN Q)
2002年米
ニック・カサヴェテスデンゼル・ワシントン
ロバート・デュバル
アン・ヘッシュ
レイ・リオッタ
ジェームズ・ウッズ
★★
気持ちはわかる、わかるがムチャすぎ。あれが通るなら世の中無法地帯だわさ。病人人質にとって駄々こねるって、自分さえ良ければどーでもいいのか?だいたい、ジョンQって言ったらジョン・キューザックでしょ?間違えてるじゃん←間違えてない 他に類を見ないほど優遇されている日本の健康保険制度から見ると、金が払えなきゃ退院しろ、というアメリカの医療体制はシビアだ。でも資本主義ってそういうものなんじゃないだろうか、ヒドイこと言うようだけど。でも、こういうことがきっかけで改革って起こるものだし・・・ちょっと難しい。
知らなすぎた男
(THE MAN WHO KNEW TOO LITTLE)
97年米・独
ジョン・アミエル B・マーレー
J・ワーリー
P・ギャラガー
★★☆
ぎゃはははビル・マーレーのあの顔。ビル以外の人もあちこちヘンチクリンで掘り出し物の怪作〜。いちいち深読みして戦々恐々とするするわるものたちもいいが、弟のギャラガーもなんかいいんだよ、これ。J・ワーリー、ちょっとやつれて綺麗じゃなくなってる。マトリョーシカには気をつけろ。
白いカラス
(THE HUMAN STAIN)
2003年米・独
ロバート・ベントン アンソニー・ホプキンス
ニコール・キッドマン
ゲイリー・シニーズ
エド・ハリス
ウェントワース・ミラー
★★
重すぎ、暗すぎ、重くても暗くても面白い映画はあるが、その重さと暗さをとことん描き切れてないために辛気くさいだけの作品になってるような気が。多分これ原作は素晴らしいんだと思う、が、どこが足りないんだろう、名優も揃ってるのに。若い頃のエピソードで、ネクタイを締め、立派な職についていると思っていた父親が、"ただの"食堂車のウエイターだったと知った時の気持ちと、それを恥ずかしいと思い、自分の人種を恥ずかしいと思って隠してきた人生への漠然とした悔恨は、地味ながらもよく描かれていたんだが。恋人連れての自宅訪問シーンはたまらんものがあったなあ。
白い婚礼
(NOCE BLANCHE)
89年仏
ジャン・クロード・ブリソー ヴァネッサ・パラディ ★★☆
最近やつれてちょっと怖いがフレンチ・ロリータのヴァネッサちゃん、いやほんとにロリロリでかわいい。あんな小悪魔みたいな娘にあれこれちょっかい出されたらそりゃもうイチコロだよなあ、おじさんすっかり人生狂わされちゃったよ、奥さん立場ないじゃ〜ん、扱いひどすぎ(笑)真面目な人の不倫は一途で怖いよ。でもヴァネッサちゃんはちょっと足短いぞ、発見、ウヒヒ。
白い花びら
(JUHA)
99年フィンランド
アキ・カウリスマキ サカリ・クオスマネン
カティ・オウティネン
アンドレ・ウィルムス
★★☆
悪いヤツにたぶらかされる若く美しいイナカ娘、妻を追って自ら破滅への道をたどる夫、単純な寓話のようなストーリーに場面場面を盛り上げる大仰な挿入曲、影絵のように大げさな身振りと表情が合わさってなんとも不思議な感じ。その「美しいイナカ娘」がカティ・オウティネン…哀しさというよりは滑稽さが先に立ってしまうのが、本物の美女がやってるよりも何倍もまた哀しい。ヨヨヨ…
新・弁護士プレストン3 煽動
(THE DEFENDERS:TAKING THE FIRST)
98年米
ピーター・ウォーク ボー・ブリッジス
M・プリンプトン
ジェレミー・ロンドン
フィリップ・カスノフ
★★☆
このドラマなかなか面白いじゃん、「言論の自由か殺人教唆か」という微妙なテーマも興味深いし、ガンガン責めるボー&マーサのプレストンコンビもイケてます。ボーとジェフのブリッジス兄弟って兄ちゃんのほうがコメディ顔だと思ってたんだけど、最近ジェフもたるんできて双子のようになってきてないか?ジェレミー・ロンドンはけっこうカワイイんだが、線が細いんだかもっさりしてるんだかちょっと判別不明なところアリ。
シン・レッド・ライン
(THE SHIN RED LINE)
98年米
テレンス・マリック ショーン・ペン
ニック・ノルティ
ジム・カビーゼル
J・キューザック
ジョン・C・ライリー
W・ハレルソン
J・クルーニー
J・トラボルタ
★★★
リアルな戦闘シーン、船から上陸していく場面など、「プライベート・ライアン」そっくりだと思っている人多いと思うが全然違う。自然描写の綺麗なところや、激戦区の騒音の中にもかかわらず兵士たちの内面の声などがものすごく静かなところが「天国の日々」に通じるものがあって、私は戦場を知らないが本当にその場にいたら自分の心というのはこういう感じなのかもしれないと思ってしまった。ショーン・ペンはほんとにいい俳優だ。
深海からの物体X
(CREATURES FROM THE ABYSS)
99年伊
アル・パッセリ クレイ・ロジャース
シャロン・トゥメイ
マイケル・ボン

アッハッハ、「アナコンダ」とか「TATARI」とかってすごくちゃんとした映画だったんだなあ〜お金があるって素晴らしい。でもこの映画ってそういう問題か?いちおう「エイリアン」みたいな感じを目指してるのはわかるんだが、寄生の仕方が支離滅裂でトッホッホ。女の子がキャー!キャー!ってやたらめったら叫んでるだけの間の悪さはちょっと「悪魔のいけにえ」風で良かったかな←ウソつけって で、なんで口からクワガタ虫が出てきたの?
新・三銃士
(RETURN OF THE MUSKETEERS)
90年米
リチャード・レスター M・ヨーク
R・チェンバレン
O・リード
キム・キャトラル
C・トーマス・ハウエル
★☆
トーマス・ハウエルってこんなにかっこよかったっけ?ちょっと見直したぞ。けっこう笑えるんだけど、脚本ほころびすぎだって(笑)銃士隊のおっさんたち、イギリスの王様は結局救えないし、運動神経悪そうな女刺客にてんてこ舞いだし、何やってるの〜?R・チェンバレン、M・ヨークなどなど豪華キャストの映画なのに、存在ちっとも知りませんでした、ごめん(笑)
シン・シティ
(SIN CITY)
2005年米
フランク・ミラー&ロバート・ロドリゲスブルース・ウィリス
クライヴ・オーウェン
ミッキー・ローク
ジェシカ・アルバ
ベニチオ・デル・トロ
★★☆
ロドリゲスの映画だからエグいながらも笑えるのかと思ってたら、エグいだけだったか。モノクロ+一部カラーっていうのをうまく使ってて、なるほどアメコミ風。豪華キャストが登場時間短くて使い捨てって感じだけど、どの人も持ち味がちゃんと出ててそこは満足。中でもE・ウッドがものすごく気持ち悪い。イライジャ、この路線で行ったら?ただ、何となく勝手にタランティーノ風な人間関係の交錯を期待していたんで、個人的に少々肩すかしを食らった気分でした。勝手に。でも一気に観られたからやっぱ面白かったのかな。C・オーウェン@宇梶似、これ見て初めてかっこいいと思ったかも。
真珠の耳飾りの少女
(GIRL WITH A PEARL EARRING)
2003年英・ルクセンブルグ
ピーター・ウェバースカーレット・ヨハンソン
コリン・ファース
ジュディ・バーフィット
トム・ウィルキンソン
キリアン・マーフィー
★★☆
前半、ロン毛のC・ファースにちょっとやられてポッとなっちゃったんだけど、怖い義母さん・奥さんと、可愛いメイドとの間でオロオロしてるフェルメール=コリンがなかなかに姑息で情けなくて、おまえはぁ〜、とだんだんツッコミモードに入っちまった。気むずかしそうな顔して、やることだけはしっかりやってるしなあ。メイド役のS・ヨハンソンはすごく役に合っていてイイ。色白で透明感があって純情そうなのに、ポッテリした唇がちょっとエロい、フェルメールが挙動不審になるのも無理ないかも。ひとつひとつの場面、どれも絵画の構図として成り立ちそうな色合い・アングルで撮られていて、フィルムの色付けも窓ガラスを通して差し込む日差しのようですごく綺麗。
新生人Mr.アンドロイド
(MAKING MR.RIGHT)
87年米
スーザン・シーデルマン J・マルコヴィッチ
アン・マヌソン
グレン・ヘドリー
★★
映画自体は可もなく不可もなくという感じなんだけど、一見ハッピーエンドの終わり方だけど妙にもの悲しいところがちょっといいかな。ジョン丸がとにかくカワイイ!アンドロイドジョン丸と博士ジョン丸、どっちがいいか選べない〜。しかもパツキンのヅラが富士額。
人生は、時々晴れ
(ALL OR NOTHING)
2003年英・仏
マイク・リー ティモシー・スポール
レスリー・マンヴィル
アリソン・ガーランド
ジェームズ・コーデン
★★☆
この邦題すごいなあ、時々晴れ、そのとーり。土砂降りってわけでもないがぴーかんとはほど遠い、イギリスのどよ〜んとしたお天気そのまんまの暮らしっぷりの人たち、しかも一家総泣き顔。愛情がないわけではないのに、家族の中でおのおの孤独を抱える人たち。結局何にも解決してないが、一瞬の晴れ間のおかげでその先また何年もどよ〜ん続きでも生きくものなのかもね。マイク・リーお得意のイライラ感は今回も健在、しかしなんだかずーっとかかってた「母を訪ねて三千里」ってな感じのおセンチBGMはやめて欲しかったかも。
親切なクムジャさん
(SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE)
2005年韓国
パク・チャヌクイ・ヨンエ
チェ・ミンシク
キム・シフ
★★☆
やるなあ、韓国映画。日本映画だと、倫理的に越えてはいけないラインっていうのがある気がするんだけど、これは越えてる。『オールド・ボーイ』の時もそう思ったけど、容赦ないっすね。山場を越えてからが長くて、冬ソナに通じる引っ張り・クドさがあるんだけど、胃の当たりがスーッと冷たくなるような容赦のなさが、個人的に清々しかった。イ・ヨンエ、綺麗なのにすごい顔を披露していて、根性あるなと思ったよ、さすがはチャングム。でも、美人は妙ちきりんな真っ赤なアイシャドウしててもやっぱり美人なんだなあ。
心臓を貫かれて
(SHOT IN THE HEART)
2001年米
アニエスカ・ホランドジョヴァンニ・リビシー
エリアス・コーティアス
サム・シェパード
エイミー・マディガン
★☆
ユタ州といえばモルモン教、でもモルモン教徒のママ(エイミー・マディガン@老けててびっくり)と、カトリックのパパ(サム・シェパード@やっぱり田舎者)が、このカトリック野郎とかモルモン教徒のバーカ、みたいなののしりあいの夫婦ゲンカをしてたり、古い時代のモルモン教の暗部みたいなものが垣間見えるシーンがあり、ほとんど知らなかった私はへえ〜と感心することが多かった。A・ホランドの映画はアートっぽい作風ながらえげつない描写が多いというイメージだったが、今回はそういうのはなく、でも地味すぎて少し退屈だったかもしんない。
シンデレラマン
(CINDERELLA MAN)
2005年米
ロン・ハワードラッセル・クロウ
レニー・ゼルウェガー
ポール・ジアマッティ
クレイグ・ビアーコ
★★★
アカデミー狙い丸見え、わかりきった展開と盛り上がり、ラストも定番通り。でもさすがはR・ハワード、クサいお話をイヤミのない感動大作に仕上げていて感心。ラッちゃん、すごい痩せてた!元から腫れ上がったみたいな重たいマブタなんで、殴られてボコボコになっても妙に平気そうだったけど、寡黙なボクサー役、カッコ良かったわ。惚れるかも。脇で檄を飛ばすP・ジアマッティが良かったよ、もしボクサーになったら(ならんけど)この人にセコンドやってもらいたい。
シンプル・プラン
(A SIMPLE PLAN)
98年米
サム・ライミ ビル・パクストン
B・B・ソーントン
B・フォンダ
★★☆
原作よりもずっと面白くなっている珍しい映画。冗長な部分が省かれていてちゃんと締まってましたがな。サム・ライミなテイストはさほど感じられなかったけど、キャストがはまっていてナイス。白と灰色の画面の中のB・B・ソーントン(ビリボブ)の顔がもう怖すぎる!あの夫婦、離婚するでしょうって誰かが言ってたけど、私はしないと思うね。とりあえず、あたしだったら気が小さいから素直に届けて謝礼もらって満足するな、やっぱり…それじゃ映画にならんな。
人狼
2000年バンダイビジュアル
沖浦啓之 (声)藤木義勝
武藤寿美
★☆
面白すぎて何度も鼻ほじりそうになるのこらえてました。まず最初のナレーションの説明多すぎ、こんな映画は×、の典型的パターン。最後まで観たらなんとか欲求不満が解消されるものの、あまりにたるすぎて途中までイライラ最高潮。昭和30年代?という時代背景の再現の難しさは認めるんだけど、この時代の「絵」を描きたいがために映画作っちゃった感じで、設定に内容がついていってない気がする。キャラクターの顔がリアルすぎてアニメである必要性も薄いのよね。全編通してどん暗く語られる変形「赤ずきんちゃん」の話は「カチカチ山」入っててちょっとオモロイ。