その2 キングピン ストライクへの道 KING PIN
'96年アメリカ 監督 ピーター&ボビー・ファレリー 出演 ウッディ・ハレルソン ランディ・クエイド ビル・マーレー 素晴らしい腕でプロボウラーとなり、前途洋々かと思われたロイ(ウッディ・ハレルソン)は、ライバルのアーニー(ビル・マーレー)の陰謀で黄金の右手を失ってしまう。 すっかり落ちぶれてしまったロイだが、アーミッシュのイシュマル(ランディ・クエイド)の才能に出会い、彼にかつての夢を託そうとする。 そして迎えた雪辱戦… …ストーリーだけ聞くと感動のスポ根映画である。 たぶん、脚本を書いた人もそのつもりだったと思う。 がしかし、これがギャグ満載のトホホボウリング映画なのである。 『卒業』をはじめ色々な映画のパロディが意味もなく差し挟まれ、特に中盤、主演がウッディ・ハレルソンであることに引っかけた『幸福の条件』('93年 共演デミ・ムーア)のパロディが もう手放しで爆笑!(ヒント:百万ドル) アーミッシュのイシュマルはものすごいオカッパ頭だし、ロイとアーニーの対決シーンでのハゲ頭の乱れ方は並大抵ではない。ふたりとも外人版落ち武者状態だ。 監督さん、ボウリングなんかどうでもよくてこのものすごい髪型合戦が撮りたくて作ったに違いない、絶対そうだよ、そうに決まってる。 いったい監督何者なんだと調べたところ、『ジム・キャリーはMr.ダマー』のファレリー兄弟だとい うことが判明。うわははは。 アーミッシュをかなりおちょくって描いているのだが、「アーミッシュは映画を観ないから何をやっても大丈夫」とのたまう監督、さすがだ… こんな映画に出てしまうウッディ・ハレルソン、あなたが好きです。 ビデオ屋さんにあまり置いてないのが難点。見かけたら、すかさずゲットしよう。 |