2005/02/05

     生産現場に三現主義という言葉がある。
     入社してすぐ配属された生産管理の職場ではちょくちょく耳にしていた言葉だった。
     昨年まで配属していた生産技術の職場では常に頭に置いていた言葉だった。
     現在、製品試験の職場に所属している。
     そこは製品の耐久テスト等を行い、機能性能を評価する職場だ。
     いままでと環境を全く異にする職場だった事もあり、三現主義と言う言葉もいつしか頭から消えてしまっていた。
     
     有る試験で1種のみ部品が異様に摩耗する物があった。
     耐久試験は続けなければならず、上からの指示で部品交換の上試験続行とのこと。
     やはり再度同様の状況となった。
     それを消耗品と位置づけるかどうか・・・。
     
     だが、原因はもっと単純な所にあった。
     構成部品の不具合によりオイルが供給されにくい状況であった。
     自分の確認・観察不足と何も考えず指示に流された結果による再発。
     自分の意識の甘さにより発生した無駄時間。
     
     三現主義とは、「現場」「現物」「現象」のこと。
     現場に出向いて、実際に物をみて、その現象を捉えないといけないと言う事。
     私は初めて所属した職場の長にこれを教えて頂いた。
     その方は、責任感があり、誰からも信頼されていた方だった。
     何かあっても「俺が責任取ってやるからやってみろ」と言う人だった。
     もう退社されてしまったのが残念だ。
     見回してみると、そのような人材がいない様な気がする。
     今の若手は”かわいそう”なのかもしれない。
     自分の仕事への意識を改めると共に、微力ではあるが若手の教育をしていこうと思わせる出来事だった。
     
     不具合が途中でもみ消され、後から発覚した不祥事が新聞をにぎわせる昨今。
     自分で色々考え、言動に責任を持つ社員が増えていけば、状況は好転していくと信じる。
     我が社にはそんな社員が増えて欲しいと願う。