2006/12/22
新入社員となったとある日を思い出していた。
車屋でのこと。ちょっと顔を出したことがある・・・程度のつき合いだった。
そこには、自分の会社のチェーンブロックがあった。
自分の身分は明かさず、チェーンブロックの使い勝手を聞いてみた。
「いまいちだねぇ。動きが悪かったり、たまに分解してるよ。」
自分の期待したものと違う回答に驚いた。
と同時にくやしかった。
俺は、技術系として入社したはずだったが、生産管理という機械とは関係のない職場だった。
数年の内にあちこちの職場に引っ張られ、やっと技術系の職場に異動となった。
俺の手で客が納得する製品を加工してやる。そんな思いだった。
だが、そんな思いで業務に当たれば当たるほど、手抜きをする年配の社員が気になって仕方がなかった。
俺は思いが押さえきれなくなり公に訴えて出た。
しかし、対象が年配だったこともあり、上役の考えは俺の物とは違っていたようだった。むしろ向こう側の立場だったんだろう。
程なく、俺は現場に異動となった。
俺もやり方はよくなかったと思う。見せしめだったのかもしれない。
この会社に俺は必要ないならやめてやる。そんな感情で、退職金の計算をしてもらった。
今思えば、ここで三人の力が俺を引き留めていたことを知る。
一人は人事の同期。退職金の計算はしてくれたが、退職は考え直せと・・・。
一人は入社からずっと気に掛けていてくれた役員の方。その職場をおまえが変えてみろと・・・。
もう一人は全く表に出てこなかった。俺が他に飛ばされる所を引き留めて、現職場で様子を見る様に働きかけてくれた人がいた・・・。
最近、その方と話をする機会があった。
俺は「当時は腐りそうになったが、今は以前の気持ちで与えられた業務は手を抜かずやっている。」と伝えた。
その方に言われた。「おまえの出番だ。」と・・・。
その人が裏で動いてくれていたことを今更知って涙が出そうになった。
俺は技術系の職場に復帰する。
多分、俺に与えられたラストチャンス。
自分の感情だけで動き、業務山積の状態で籍を外れ、迷惑を掛けた後輩たち。申し訳ない。
今度は俺が助けるよ。今も業務山積だけど、手分けしてやろう。
俺に期待してくれる人達にも、がっかりはさせない。
今も気持ちは新入社員のあの日と同じ。
客に恥ずかしくない製品を加工すること。