お気楽DAC2/DAC63S-Mini

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前作のCS8412+PCM56ですが、それなりに気に入ってはいたもの音がキツく感じるのと広がりに欠けるという印象がありましたが 他に比較するDACを持ち合わせていなかったのでDAC使うとこんな感じになるのかな? と思っていました。そこにタイミング良くこちらのDAC63S-Mini基板がリリースされたので音の違いを体験してみようと製作に取りかかりました。

基板配布元
お気楽オーディオキット資料館

 

パーツについて


 ほぼマニュアル通りと言って良い構成と成っています。
電源トランスをトロイダルコアトランスを使用した事、フィルターに銅スチコンを使用している事、DAC周辺のコンデンサにOSコンを使用している事、ケースにタカチのHENシリーズを使用している事が特徴ではないかと思います。
それとマニュアルには無いモノとしてDIRから信号線を引き出し入力信号のサンプリング周波数やプロテクの有無、エラー表示のLEDを追加してあります。

 

電源系

7VA ±15V
トランスはRSコンポーネンツから取り寄せたトロイダルコアトランス 7VA15Vx2 を使用しました。
このトランスちょっと接続が判りづらいのでメモがてら書いておきたいと思います。
一次側は黒黄を使用、二次側は赤茶を接続して0V(CT)とし 緑を+15V、青を-15Vとして使用しました、230Vの紫は適当に絶縁して未接続です。
強引に詰め込んだ割にはハムノイズも無く流石トロイダルコアトランスっと言った所でしょうか。


平滑用の電解コンデンサはとにかく大きいモノって事でMUSE FX 6800uF/25Vを使ってみました、有る程度寸法測定はしておいたんだけどココまでギリギリになるとは予想外w

 

DAC系

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大部分が汎用的で秋月千石で揃うパーツばかりです。 パターンとしては秋月で安いモノを仕入れ残りを千石でといった感じです。 秋月はスポット的なモノも多いんでWEB含め要チェックですね、レギュレターやICソケットなど。

一部のコンデンサを後から変更しています。
変更したのはレギュレターの出力部でサイズの関係で2種類、DAC系にはMUSE-FG、I/V+フィルタのOPAMPにはMUSE-FXです。 あと上にも書いたフィルタ部の銅スチコン。
これは始めからですがデジタル入力回りのカップリングには鈴商で仕入れたポリ系を使ってみました、多分シーメンス製だったと思います。
I/V部にはOPA2604と千石地下で売っている高精度抵抗を使用 。

 

その他

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ACインレットは秋月のでフィルタ付きとしては最安じゃないかと思います。 入力RCAジャックも秋月です。 ロータリースイッチ&ツマミは千石です、アルミ製のツマミって見栄えは良いんですが案外高いんですよね〜

 

製作について

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回路にはコレといって手を加えていません、工夫した点はケースへの実装面が主ですのでその辺につい説明したいと思います。

 

パスコン

ndac_08.jpgDAC、OPAMPのパスコンを付属のチップセラミックからOSコンへ変更しています。 表面実装用のパターンなのでコンデンサの足を曲げてやらないと取り付けが出来ません、注意事項はICソケットより先に付ける、回りのパーツと干渉しないようになどです。 表面実装用のOSコンなんてのも有るらしいですがアキバではお目に掛かった事がありません。

 

基板の固定

ndac_11.png元々基板にある固定穴ではスペーサーがケースと干渉してしまい固定する事が出来ないので新たに基板へ穴開けしてしまいました。スペーサーは10mmの物を7mmに削り高さを合わせています。

半田部分がケースと接触しそうなところはルーターにて削って処理しました。
またパターンが接触しそうな箇所はクリアーファイルを適当なサイズに切り両面テープにて固定して絶縁としています、ビニールテープでも良さそうですが経年変化でノリがベトつく事がるのでこの方が良いのではないかと主合います、似たような処理をシールド付きスイッチング電源で見た事がありますし。

 

インジゲーター

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パイロットランプ、セレクタだけでだとフロントパネルが寂しいので 入力周波数、プロテクト、エラー状態の表示をさせる基板を追加してみました。 TC9245Nから信号線を引き出し74HC138へ接続しLEDに接続となっています。
詳細は電気電子工作の小部屋さんを参考にさせて頂きました。古い在庫のLEDを使用したため輝度にバラツキがるので抵抗にて調節してあります。  電源はDAC基板のパイロットランプの引き出しから抵抗をジャンパ(R21)して持ってきています。

シリアルコピーマネージャ (電気電子工作の部屋)

 

放熱対策(未完)

電源レギュレーターの発熱が結構激しい(長時間放熱器を触っていられない、50℃位?)のでそのまま蓋をしてしまうのはちょっと不味いかもって事で吸排気用の穴空けを予定しています。 ただ穴開けしても放熱しきれるのかは微妙な気もします、前DACの用にケースへレギュレターを固定するのも手ですがそうするとメンテナンス性が問題になるしと微妙なんですよね...
ちょっと良さそうな方法を思いついたので試してみたいのですが肝心な部品が未だ手にないっていないので部品待ちです、入手次第完成させてたいと思います。

 

未完成(^^;;

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入力は4系統ありますがスペースと使用環境から同軸2系統としました。 スイッチもスペースの問題で小型のトグルスイッチを使っています。
全体のバランス良く立体感もあり聞きやすく長時間の視聴でも疲れないので大変気に入りました。
お気楽と言いながら内容は本格的な素晴らしいキットを配布されているヒロさんに感謝です。