お気楽ヘッドホンアンプ

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ポータブルのHPAに続き据え置きでFOSTEX T50RPをドライブ出来るような物が欲しいと言うことでWEBを物色し ちょっと大変そうだけどSAITAMA-HA7の製作に挑戦しようかと考えていた時にDAC基板配布で有名な お気楽オーディオさんにて「お気楽ヘッドホンアンプ基板」の 配布を行っていたのでこちらにしました。 プリント基板とマニュアルが有るのが安心だったのでこちらに決めました。 合わせて電源基板も配布品を使用しお「気楽ヘッドホンアンプ基板+汎用電源基板TYPE B-MINI」という構成で製作します。 もう少しスキルが上がったらプリント基板製作含めてHA7にも挑戦し音の違いについてなど試してみたいと思います。

お気楽オーディオキット資料館
さいたまAudio

 

パーツについて

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この辺は各マニュアルに記載されているのでそちらを参考にすればOKだと思います。抵抗、コンデンサなどの種類については好みでと言うことで。 よくわからんって事なら抵抗は千石の金膜、電解コンも千石の安い低ESR品を使っておけば良いんじゃないかなと?
配布基盤が2枚セットなので まずは練習を兼ねて安い部品で製作、2枚目を本番用にして部品にちょっと贅沢してみる感じでいいかも、そうすれば部品による違いを楽しむことが出来るし失敗して全損なんて事は避けられるしw
ここからはマニュアルには記載されていないけど どうしたら良いのか解らなくて自分なりに調べてみた部品について記載します。

 

電源トランス

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マニュアル最終ページにある作例のデーターによると無負荷時電流は26mAと言うことなので100mA以上有れば大丈夫? っと思いスペース的に200mAの物を選択、入手製の良さから東栄変成器の物を使用(±18V CT付)
オンラインでトロイダルトランスの購入も考えたんだけど手続きするのが面倒だったのとすぐに作りたいって事でw 漏れ磁束の影響が出にくいよう書籍を参考にトランスを横にして取り付けした、後やるとすればショートリングを付けること位。
この横置きもちょっと怪しいかも(−−;; 音出しした結果はハム出てないんで結果オーライでしたが 立てたままの方が良いのかも。

 

ヒューズの容量

ehpa06.jpgトランスの電流値から考えると二次側の消費電力が18Vx2 x0.2Aで7.2W なので一時側の電流値は0.072Aとなる と言うことは100mAのヒューズを付けておけば余裕だろうと考え小型のガラス管タイプを使用(千石にて購入) と思っていたんだけど即断(;´Д`) 1回目はトランス二次側から電源基盤への配線間違え、基盤パターンの真ん中(Pin2)がGNDだと思いこんでトランスのCTを配線してしまったw   一度電源基盤との配線を外し一時側からトランスまでの配線で動作確認、交流で22V位出ているのでトランスまでの配線に問題は無い模様。 もちろん0.1Aのヒューズが切れる事も無い。 続いてピン配置を確認しつつトランス二次側と電源基盤を配線... 駄目です〜 やっぱり瞬断しちゃいましたよ 電源基盤のパーツ間違いなど確認したけれど特に問題無さそう、有るとすれば平滑コンデンサの容量か...

配布元の掲示板にて質問してみたところ早々に回答頂きました、下にまとめて結果を記載します。

 

平滑コンデンサの容量

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マニュアルには特に規定はなく「平滑コンデンサは部品表には掲載していません。好みのものを選定ください。」と有ったので ケースに収められるサイズで3300uF/25Vの物を選んだのですが こいつがヒューズ瞬断の原因ではないかと考えています。 平滑コンデンサの容量をを小さくするか、電流制限をしてやるかどちらかしか無さそうです。

検索ワード:突入電流・電流制限抵抗・パワーサーミスタ

 

トランス・ヒューズ・コンデンサまとめ

単純にヒューズの容量を変えれば良いのか、他に何か原因があるのか散々悩んだあげく 配布元の掲示板にて質問してみたところ早速回答いただけました。
ヒューズは1〜2A程度のモノを使うのが適当と言うことでした。 トランスの選択は問題なし、平滑コンデンサもOK、もっと大きくても良いくらいとの事。
これで安心して製作が出来ます、ヒロさん R.さん有り難うございました。

突入電流制限用に使用するサーミスターはパワーサーミスターとは似て非なる物らしいです。

 

ボリューム

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こちらは贅沢してALPSの高いヤツを買ってしまいました、10Kx2Bです。 っと思っていたんだけど大きくて微妙にケースに収まらない もしくは納めてもバランスが悪いって事で いつも使ってる小型な基板用のモノを使用、これも悪くは無いと思うんですけどね。 取り付けはパネルに直接、軸長が微妙に長いので(3〜5mm)切断しました。

 

電源スイッチ

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基板用のトグルスイッチを使用しました。
そのスイッチにアクリルパイプを取り付けLEDを仕込みパイロットランプを兼用しています。

 

ケース

タカチのHEN110520Sを使用 見栄え良く価格もお手頃です、もう少し幅広なモノとかバリエーションがあると良いんだけどな〜 ただアンプ基板がかなりギリギリなので少し工夫が必要 スペーサーもそのままだと駄目なので基板の取り付け穴を内側へ広げてやりました。

ケースボックスラック/タカチ電機工業

 

製作について

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まず基板に部品取り付け、ケース加工、組み立て、配線、レタリングといった手順で行っています。  半田付けについては特別なことは無いと思うのでケース加工などを中心に書いてみました。

 

ケース加工

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手持ちの工具で加工しています、ハンドドリル、リーマー、ヤスリがメイン。 まずシャーシーを加工して配置を確定し、パネルの加工って流れです。 コレと言って特別な事は行っていませんが、対象をしっかり固定して作業する事がうまく仕上げるコツではないかと思います。 あとパネルの加工時に傷を付けないように塗装用のマスキングテープを使用しています、全面に貼り付けて上から普通のペンで寸法入れられるのも便利です。 基板取り付け位置は現物を当てて位置を決めてしまうのが簡単・勘違いがなくて良いです。

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初めてネジ穴の皿加工をしてみました、加工に使ったのは「バリ取りカッター」です、近所の島忠で\500位でした。 少々面倒な作業ですがコレを行うとシャーシー裏面の見栄えが非常に良くなります、普段は見えない場所なので自己満足なんですけどねw ただ皿穴加工専用ドリルでやった場合と比べると加工面が荒く微妙です、ネジを締めてしまえば見えないんで問題なしですけど。 

 

ヘッドフォンジャック取り付けとシャーシーGND位置

ehpa11.jpg1点アースという言葉を目にしますが気にしないで製作しています。 だたアースラインがループにならないようシャーシとの接続が一カ所になるようにしてあります。 場所はヘッドホン端子のアースです。

ジャックの固定はL字アングルを使いサブパネル式?にしてメインパネルの面位置にジャックを合わせています、こうすると表から固定用のナットが見えないので見栄えが良いです。 加工順序はメインパネル穴、L字アングル穴、L字アングル固定ネジ穴、シャーシネジ穴です、面パネル以外は見えない位置なのでブツ合わせで加工しています。

 

基板配置とスペーサー

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 まず初めに紙に底面部の寸法を書きその上で実際の部品を動かして位置決めします、フロント部はスイッチ類の為30mm空けておきます。 ギリギリ納めることが出来ましたがAC100Vラインと基板類が近いのでショートしないよう収縮チューブ等を使って確実に絶縁しています。

アンプ基板ですが基板自体は何とか収まるのですがケース側底面にスペーサー当たってしまい取り付けられない状況になってしまいました。 仕方なく基板の取り付け穴を数ミリずつ内側へ広げ逃がしています、さらに10mmのスペーサーだけだと蓋の開閉が出来なくなってしまうためワッシャーを挟み高さを調節してあります。

 

パネル装飾

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 パネルはインレタする代わりに透明ラベルシートを使用しレーザープリンターで出力した物を貼り付けてあります。 使用したラベルはA-ONEの310232です、屋外対応のため耐水性もあり安心して使えそうだと購入してみました。 印字自体はなかなか良いのですが非常に貼りにくいです(−−;; 一度剥がした台紙に接着面が触れただけで痕が付いてしまいます、さらに気泡も入りやすく抜きにくいです... 厚みのあるシートなので気泡は仕方ないにしても痕が付くのは頂けないですね〜 他に良い物があると良いんですが10枚入りなのでしばらくこいつとつきあうことになりそうです。

スイッチ部は上でも書いたように基板用の物にアクリルパイプを着けLED仕込んでます、取り付けはL字金具を使用。 チップタイプのLEDを3つ仕込みましたが今ひとつ拡散具合が良くなくて光量に偏りがでてしまってます。

31032 レーザープリンタラベル 透明フィルム 屋外でも使えるタイプ A4判 ノーカット (エーワン株式会社)

 

完成

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