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弁論大会 |
| 1999年12月掲載 |
| ◆広州地区日本語弁論大会 ・「大学を卒業して知識がなければ、どうにもならない人間」 ・「一人っ子政策・・・いつか不要に」 12月18日、広州地区日本語弁論大会が行われた。領事館や広州日本商工会などが協賛で、一等賞をとると1週間、日本に研修に行くことができる。昨年は曁南大学の女子学生が日本へ行き、目の不自由な人のための歩道や駅の点字案内に感動して帰ってきた。 中国の大学生は制度上、あるいは経済上の理由で簡単には外国に行くことができない。比較的裕福な家庭の子女が多い曁南大学の日本語学科も例外ではなく、日本に行ったことのある学生は、今のところこの学生だけだ。 だから、この弁論大会は個人的にも大きなチャンスのある大会だが、大学対抗の形になってしまうので、大学の名誉をかけた大会でもある。今年の参加大学は中山大学・広東外語外貿大学・華南師範大学・曁南大学の4つ。主催校となる外語外貿大学からは4人。他の大学から3人ずつ出場できる。だから各大学は2・3ヶ月も前から、教員総出で特訓を始める。この特訓、曁南大学では伝統的に日本人教師が指導の中心となる。昼2時間・夜2時間の練習をこなし、週1回、その週の成果を日本語学科の中国人の先生みんなに確認してもらうことにした。 弁論の形式は毎年のように変わり、今年は1000字程度の文章を読み、自分の意見を発表。そして簡単な質問に1分以内で答えるというもの。課題文や質問については、北京外国語大学の先生によるもので、その時まで誰にも分からない。学生にとっては読解力・構成力・会話力・発表力・幅広い知識などを問われる、かなり難しい内容だ。 さて、この弁論大会、今年特に興味深かったのは、1分間の質疑応答の内容。2つの質問がされ、一つは読んだ文章に関してのものだが、もう一つは日本と中国の社会についての質問。緊張の中で予期しない質問に答える学生の姿は少しかわいそうでもあったが、私には学生の考えがたいへん素直に述べられていたと思えた。(質問と回答は要約してあります。) 【質問】今、国内ではWTO加盟の話題で持ちきりです。大学生のあなたはこのことについてどう思いますか。 【学生】学生なので初めはあまり関心がなかったのですが、今では中国の人々の生活の水準を上げ、国を発展させるよい機会だと思っています。 【質問】最近、中国では大学受験などに親がついてくる風景が見かけられるようになりました。このことについてどう思いますか。 【学生】私の場合はそうではありませんでした。そういうことには抵抗感を持っています。なぜかというと、大学生はあと一歩で大人です。独立の精神が大切だと思うか らです。 【質問】学生は本を読んでまじめに勉強するべきだという人もいれば、社会のことを知らなければ卒業できても役に立たないという人もいます。あなたはどう思いますか。 【学生】両方の考えを持った方がいいと思います。でも、まず勉強です。大学を卒業した人間として知識がなければ、それはどうにもならない人間です。しかし、どのようにして人間になっていくのかも知ることも大切です。勉強しながら、どのような人間になるのか考えることが大事だと思います。 【質問】クリスマスとバレンタインデー、どちらが馴染みやすく、好きですか。 【学生】どちらも好きです。どちらも恋人と過ごすことのできる大切な日だからです。恋人とはいろいろありますが、まあ、とりあえずこれで・・・。 【質問】「氷が溶けたら何になるか」という質問に、「水になる」と答えるのが正解で、「春になる」と答えるのは間違いだという話があり、それに対しての批判もあります。あなたはどう思いますか。 【学生】教育には一定の基準が必要です。しかし、その基準の答えの他にも答えがあると私は信じています。外国ではこの基準以外の答えを大事にしている教育もあります。そういう教育を受けた学生はいろいろなアイディアが出せると思います。 【質問】日本では仲間で食事をするとき割り勘をしますが、あなたはそれをどう思いますか。 【学生】この習慣は中国ではケチなような感じがします。中国人は今おごっておくと、次はおごってもらえると思いますが、日本人は他人に迷惑をかけないようにと、割り勘にするのだと思います。 【質問】中国では一人っ子政策を実施して約20年間経ちましたが、一人っ子の状態をどう思いますか。 【学生】一人っ子政策は中国の国情によって作られた政策です。今の中国にとってこの政策はとてもふさわしいものです。もちろん一人っ子のせいでわがままな子どももいますが、中国全体のことを考えると、大切な政策だと思います。しかし、中国がもっと発展すれば、この政策が不必要になる日がきっとくると思います。 |
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