遠赤外線が融雪に有効な理由

遠赤外線とは。。。


遠赤外線は電磁波(非熱エネルギー)で、地球上すべての物質から放射されています。
炭素やセラミックは特に量が多く、加熱させることにより一段と発生量が増します。

遠赤外線の特定の波長は物質の分子運動を活性化させ温度を上げる働きがあります。


遠赤外線の特徴。。。


遠赤外線には融雪に有効な次の特徴があります。

放 射
遠赤外線エネルギーは空気中を伝わらず直接、物体(雪、氷)に達するため空気の流れ(風など)の影響は受けません。

深達力 (浸透力)
雪や氷などの対象物に深く浸透し深部に働きかけます。


遠赤外線 可視光線・近赤外線
深部に働きかける波長 表面で反射する波長

遠赤外線は吸収する波長のため雪や氷の全体を融かします。

近赤外線・可視光線は反射する波長のため雪や氷の表面しか融かしません。


共 振
物質を構成する分子はつねに微細な振動をしています。この分子は類似した振動数の波長に出会うと振動が激しくなり発熱します。
遠赤外線の波長は雪や氷の波長と類似しているため分子と共振し活性化させ発熱させます。



融雪に有効な波長帯。。。


雪や氷は、2.7ミクロンの波長をもっとも吸収します。

しかしながらこの波長を発生させるには400℃以上の熱源が必要になりロードヒーティングやルーフヒーティングには実用的ではありません。

当社のCHU融雪システムでは次に吸収率の高い9.8ミクロンを使用しています。
9.8ミクロンの波長は20℃前後の熱源で発生するためランニングコストも抑えられ実用的です。