2006/11/9
社民党県連合幹事長 中川博司

なぜ急ぐ、教育基本法改正案の審議!

先ずは「いじめ自殺問題」「高校単位未履修問題」を議論すべき!

 「教育基本法改正案」の特別委員会での再審議が10月30日から始まりました。与党側は、これまでに審議時間が70時間に達したので、できるだけ早く審議を終了し、参議院に回すべく8日に地方公聴会を開催し、遅くても14日(火)までに衆議院を通過させようとしています。教育の憲法といわれる「教育基本法の改正」をなぜそんなに急ぐ必要があるのでしょうか?大切な法案であるならば、形式的な審議時間にとらわれることなく、国民に真剣に呼びかけ考える時間をつくることが必要です。なぜならば、教育基本法は憲法と同様、国民が政府に対して「戦争に協力する教育は大きな問題があった。新しい教育はこうでなければならない」と規制をすることが本旨です。ですから、国民が本当にその改正の内容を吟味する必要があるのに、国会の中だけで議論が進んでしまっているのです。いま、世の中は「いじめ」による子どもたちの自殺問題、高校の単位未履修問題で騒然としているなかで、今起きているこれらの問題の原因・背景・責任を明らかにし、子ども達が自ら命を絶つようなことがないようにすることに全力をあげることこそが政治の使命であるはずです。

教育改革タウンミーティングで、なんと内閣府がヤラセ発言! 

11月2日の特別委員会で、内閣府のヤラセ発言が暴露されました。今年の9月2日(土)、青森県八戸プラザホテルで開催された『教育改革タウンミーティング 八戸』で、会場から意見を求めてディスカッションする形で準備されていました。この会場で、政府が推進する教育基本法改正案に賛成し、期待する意見が飛び出すように「官製ヤラセ」が仕組まれていたのです。

教育事務所から、学校長宛に教育基本法改正に賛成する発言内容を指示し、そのうえ「できるだけ趣旨を踏まえて、自分の言葉で。(せりふの棒読みは避けてください)」「『お願いされて・・・』とか『依頼されて・・・』というのは言わないで下さい。(あくまで自分の意見を言っている、という感じで)」と「ヤラセ」を仕込んでいるのです。

他の会場でも「ヤラセ」が仕込まれたのかどうか、内閣府は明らかにすべきです。これと同様のことが今までも国の重要課題であったとすれば、許せない問題です。詳細は保坂展人衆議院議員のプログが詳しい

国民世論は、「慎重審議」を求めているにもかかわらず、政府・与党は衆議院で、教育基本法「政府法案」を強行に可決させようとしています。教育基本法の改悪は、戦後民主教育の否定、憲法改悪へとつながります。今こそ、大きなを声をあげて反対しましょう。