清水町配水塔資料館(旧配水塔)は、JR高岡駅から約1.3qの市街地の清水町水道公園内の一角にあります。
この公園は、高岡市における近代水道の発祥の地で、昭和6年の通水当時には他に源井・ろ過室・ポンプ室・配水地
などの施設がありました。公園として整備されたのは昭和49年で、市民の皆様の憩いの場として親しまれています。
清水町配水塔は、高さが29.7mあり1階から4階までが鉄筋コンクリート造りで5階部分は銅版を張り詰めたシンプルな
ものですが、窓や1階入り口を洋風のアーチ式にデザインしたり、元内閣総理大臣の犬飼毅氏の毛筆書き『恵澤萬年』
を御影石に刻み込んだものを設置するなど、当時としてはモダンな外観になっています。
昭和33年までは清浄な水を、ポンプで配水塔5階の貯水槽に送り、配水塔の落差を利用して、市内にお届けしていました。
平成5年6月に通水60周年を記念して、1階部分を活用し、通水当時の工事写真や装置・工具などを展示し、資料館として
オープンしました。
☆『恵澤萬年』 揮毫の文意・・・「いつまでも変わらぬ 恵みにうるおう」
○所在地 高岡市清水町1丁目7番30号(清水町水道公園内)
○開館日 3月1日〜11月30日の月曜日を除く毎日(12月1日〜2月末日の冬期間は閉館)
ただし、水道週間中(6月1日〜7日)は月曜日も開館
○開館時間 午前10時〜午後4時
○入館料 無料
◎近代水道100選(昭和60年5月選定)
明治18年(横浜市において日本で最初に近代
水道の建設工事が開始された年)から昭和60年
までの百年間に建設された全国の水道施設の中か
ら、歴史的・技術的・景観的に優れた施設として、
富山県ではただ一つ選ばれています。