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平成26年度 信濃学園事業計画

 信濃学園(以下「学園」という。)は、指定管理者(長野県社会福祉事業団(以下「事業団」という。))に、運営が移行されて4年目を迎えました。学園は、長野県社会福祉事業団第2次長期構想のもと、県下唯一の知的障害を主とする福祉型障害児入所施設という社会的役割を認識し、利用者の人権尊重を前提に、生活の充実と、さらなる福祉サービス向上を図るとともに、地域の社会資源としての一翼を担うことができるよう努めます。
 また、再び指定管理者として指定を受けられるよう支援技術の向上、サービス内容の充実を図りつつ、一層の効率的運営に努めます。
 学園では、次のとおり今年度の基本方針を定め利用者支援に当たります。

1 小集団のユニット(寮舎)での生活をとおして、利用者の安心・安全を確保し、一人ひとりのニーズに即した専門的療育の提供に努め、集団生活においても利用者一人ひとりが自分らしく安心して生活できるよう家庭的な「暮らし」の創生や社会体験等の充実を図りながら利用者の発育・発達を促進します。

2 施設利用の「有期有目標」の考えのもとに、利用者の望ましい将来像を描きながら、保護者とともに個別支援計画を策定して支援します。

3 利用者が地域に戻って生活(地域生活移行)ができるように、家族をはじめ児童相談所や学校、市町村を含む地域自立支援協議会等関係団体や関係機関との連携・協力体制の強化に努めます。

4 18歳以上の利用者については、日中活動の充実を図り、地域生活移行を優先課題として支援します。

5 利用者及び保護者の意見・要望に耳を傾け、またサービスの適正性の検証を行うとともに、職員の自己及び相互の研鑽を奨励し、より質の高いサービスの提供に努めます。

6 短期入所、日中一時支援、こまくさ教室等のセーフティーネット機能の充実を図り、在宅障害児への療育支援に努めます。

7 学園の現状や実績を公開・発信して、地域の方々の理解・協力を得て、開かれた施設運営に努めます。

○実施事業及び職員体制 (平成26年4月1日)

事業名 定員 現員 職員 42名
障害児入所支援 30名 29名
内訳 支援員 36名
その他 6名(うちパート2名)

うち県派遣職員7名

障害者入所支援   4名
生活介護   4名
短期入所支援(空床型)
日中一時支援

総務課

1 経営・人事管理

(1) 経営

ア 効率的・効果的な運営
 全職員は、利用者・家族の意見を尊重しながら、常にサービスの継続と向上を図りつつ、運営の効率化を意識して業務に当たります。特に、将来の地域生活移行に向けた体験、訓練事業について重点的に予算を配分し、実施します。

イ サービス評価と情報公開
 提供するサービスの評価を実施し、結果を公表することで、学園の透明性を確保するとともに事業に反映させ、サービスの質の向上に繋げます。

(ア)利用者及びその保護者・家族に対する満足度調査の実施 年1回

(イ)信濃学園職員によるサービス自己評価の実施 年1回

(ウ)「信濃学園福祉サービス評価委員会」の開催 年3回

【委員構成】 学園保護者の代表者、地域住民の代表者、学園ボランティア団体代表者、地域の社会福祉協議会、松本圏域の障害者相談支援機関の代表者、学識経験者等の外部有識者

(エ)指定管理者制度の第三者評価の受審
 「長野県指定管理者制度導入施設におけるモニタリング要領」に基づき、通常の定期報告、運営状況のまとめ等に加え、外部委員による第三者評価を受け、提供する福祉サービスの改善、充実に活かします。

(2) 人事管理
 職員は、経営理念を自覚・認識し、「長野県社会福祉事業団職員就業規則」、「非常勤職員就業規則」及び「施設運営規程」に基づき、業務に当たります。また、職員が明確な目標を持って業務を遂行することや資質の向上を図るために、事業団人事制度を実施(県派遣職員を除く。)します。

ア 勤務評価制度
 職務遂行上職員一人ひとりの優れている点や改善する点を明らかにし、上司による指導を通じて、やる気と能力の向上を図るため実施します。また、その評価結果を、昇給・昇格・勤勉手当に反映させます。

イ 目標管理制度
 職員が年度ごとに業務目標を設定し、上司との面談やアドバイスを受ける中で、目標達成に向けて意欲的に業務を遂行することを目的に実施します。評価結果は、勤務評価制度へ反映させます。

(3) 人材育成
 職員は、事業団研修要綱に基づく事業団研修へ積極的に参加するとともに、学園においても事業所研修計画を策定・実施し、職員の資質向上に努めます。また、他施設等への派遣研修も行います。

ア 新規採用職員を中心に学園の歴史及びその役割について理解を深めます。

イ 職員には、長野県社会福祉事業団第2次長期構想について十分な理解を求めていきます。また、OJTを活用しながら事業団職員としての立場、職業人としての基本的なマナー等を身に付けるよう指導します。

ウ 事業団の各種研修を中心に研修の機会を積極的に活用し、利用者本位のサービス提供体制の確立、職員の人権意識の高揚、経営に対する理解を深めるよう努めます。

エ 可能な限り、外部の福祉関係機関が開催する有益な専門研修等に職員を派遣し、知識及び支援技術の向上に活かします。

オ 年に1回全職員対象に「サービス自己評価」を実施し、自らの支援方法・技術を顧みることにより、資質の向上を図ります。

2 管理業務

(1) 健康管理

ア 日常の健康管理は、「信濃学園健康管理実施要領」に基づき看護師を中心に支援員等と連携を図りながら、快適な生活ができるよう健康状態の把握と健康増進に努めます。また、年2回の健康診断、歯科検診、ぎょう虫及び尿検査を実施するほか、必要に応じ主治医又は協力医療機関等に診察を求めます。
 なお、感染症については特に素早い対応と適切な処置により、感染の拡大を最小限にとどめるよう努めます。

イ 精神疾患、自閉症、生活習慣病等様々な疾病や行動障害のある利用者については、医療機関と緊密な連携を図り支援します。

ウ 重度化及び多様化する利用者の健康管理の充実、休日及び夜間の対応に備え看護体制の充実を図ります。

(2) 食事提供

ア 委託業者を交えて給食委員会を定期的(月1回)に開催し、利用者の健康状態を考慮した対応や利用者・家族の要望を反映させるよう協議し、良質な食事提供を目指します。

イ 管理栄養士が支援員や看護師と連携を図りながら個々の栄養ケア計画を作成し、適正な栄養が摂取できるように努めます。この内容は個別支援計画にも反映させます。

ウ 刻み食やおかゆ等の特別食など、利用者の咀嚼状況や疾病状況等に合わせた食事を提供します。

エ 個人の嗜好を考慮しながら、好き嫌いなく食べられるように、食材や調理の工夫をします。

オ 誕生日には、希望の特別献立やおやつ献立の日を設けます。また、七夕やクリスマスなどの行事にあわせたお祝い献立を提供します。

カ 利用者が、楽しく落ち着いて食事ができるようユニット(寮舎)毎、少人数での提供を行います。

キ 食材はできるだけ地産地消に努め、信州の郷土食メニューを取入れ地域性や季節感のある食事、おやつを提供します。

ク 社会体験の一環としてレストラン等での外食の費用を補助し、「食」に関する知識や「食」を選択する力を習得できるようにします。

(3) 居住環境の整備及び安全管理
 利用者の目線に立ち、より快適に暮らしやすい居住環境の改善・整備に努めます。
 また、安全管理上の施設内施錠箇所については、サービス向上委員会で十分調査検討を行い、安全を確保した上で段階的にオープン化を推進します。

(4) リスクマネジメントの強化
 職員がリスクマネジメントの意義や対応ノウハウを正しく理解する中で、ヒヤリ・ハッとした事例や事故報告に基づく傾向分析や再発防止に努め、事故等の予防や発生時の迅速かつ適切な対応が取れるよう徹底します。

(5) 防災安全対策
 「信濃学園総合防災計画」に基づき、職員の防災意識・技術の向上や利用者のスムーズな避難、避難時における危険箇所確認のため、火災事故を想定した避難訓練を毎月、大規模震災を想定した総合防災訓練を地域住民の参加を得て年1回実施します。
 また、自然災害、非常事態及び不測の事態を最大限に予測した十分な対応策を講じるとともに、波田学院及び地域と締結している防災協定により、防災懇談会を年1回実施し、波田しなのハイツも含め地域住民の協力により相互理解を深めて、有事に備えます。

(6) 個人情報保護
 利用者の個人情報を適正に管理するため、「長野県社会福祉事業団個人情報保護規則」を遵守するとともに、「信濃学園個人情報保護マニュアル」により、利用者に関わる個人情報の取扱いについて厳格に対応し、利用者・家族から信頼される施設運営に努めます。

(7) 苦情解決の適正運営
 利用者及び保護者・家族等からの苦情等の改善提案に対しては、「長野県社会福祉事業団苦情解決要領」に基づく苦情解決責任者及び苦情受付担当者を中心に迅速に対応するとともに、サービス向上のヒントとして活用します。
 また、苦情解決の公正性や客観性を確保し、利用者等の立場や特性に配慮した適切な対応をするため、第三者委員2名を置き、必要に応じて助言・立会いを求めます。苦情解決の結果は、「事業団事業報告書」や学園広報紙等で公表します。
 さらに、年1回保護者への「満足度調査(アンケート)」を実施し、満足度以外にも要望や苦情などを積極的にくみ取る環境を作ります。

(8) 金銭管理
 預り金及び児童手当の管理については、「信濃学園預り金取扱要領」等に基づき適切に処理し、年2回保護者に確認を得ます。

3 情報発信

(1) ホームページの充実
 学園ホームページを通じて、事業内容、日々の暮らしの様子、在宅者サービス等の情報を積極的に発信し、知的障害や信濃学園の役割について理解が深まるよう努めます。

(2) 広報紙の活用
 「信濃学園通信」(年3回)を継続して発行し、開かれた施設運営の一助とします。

支援課

1 提供するサービスの質の向上
 「さわやか宣言21(職員行動指針)」を基本として、障害児(者)入所支援及び日中活動(生活介護)に当たります。

(1) 施設入所利用者への支援

ア 個別支援計画を作成するとともに、定期的に見直して、一人ひとりに適した支援を実施します。

(ア)本人及び保護者の意向を尊重します。

(イ)ケアマネジメント手法を活用します。

(ウ)自立支援と利用者のQOLの向上を目指します。

(エ)チームによる支援体制により支援内容の充実を図ります。

イ 日常に関するサービス
 日課に基づき、利用者の暮らしを意識して支援を行います。

種類 内容
食事 ・利用者が落ち着いて食べられるよう食事環境に配慮します。
・利用者個々の食事状況を見ながら、栄養士と連携し、栄養ケア計画に繋げていきます。
排泄 ・利用者の状況に応じて、適切な排泄の支援を行います。
入浴 ・原則一日おきに入浴を行います。(必要に応じて、夏季等は柔軟に対応します。)
睡眠 ・利用者の状態に応じた援助を行い、安眠できるよう配慮します。
着脱衣 ・利用者の個性や好みを尊重し、場面や季節に応じた服装ができるよう支援します。
整容 ・個性に配慮し、適切な整容が行われるよう援助し、身だしなみを整えます。
・食後の歯磨きは毎食後行い、口腔内が清潔に保てるよう支援します。
移動 ・利用者の状態に応じ、安全に配慮した援助を行います。特に、養護学校通学等、自動車を使用する場合の移動には十分注意します。
洗濯・清掃 ・清潔で衛生的な暮らしができるよう支援します。

ウ 余暇・文化活動に関するサービス

(ア)休日及び学校の長期休業中における支援
 必要な休養を確保しつつ、利用者が豊かで潤いのある生活を送れるよう余暇活動の充実を図ります。また、周辺地域のイベント等の情報を積極的に提供し、利用者が興味を持って参加できるよう配慮します

 ア)寮ごとの活動:自然や伝統行事、季節の行事を体験できるよう、ドライブ、初詣、書初め、夏祭りなどを実施します。また、家庭的な雰囲気を味わい、生活体験の幅を広げられるよう、調理実習、野菜作りなどにも取り組みます。

 イ)グル―プ外出:社会体験の幅を広げ、将来の地域生活移行も視野に入れて、公共交通機関を利用した外出、レストラン等での外食、買い物体験や嗜好品の購入、文化芸術鑑賞などの機会を増やします。

 ウ)個別外出:利用者の好みや興味に応じたプログラム「ふれあいタイム」を実施し、利用者と1対1でじっくりと関わる時間を設けます。

(イ)七夕、クリスマス会、もちつき会、豆まき、ひな祭り等、利用者が全員で参加する行事を計画し実施します。

(ウ)のびろ祭(文化祭)
 学園と松本養護学校信濃学園分室との共催により、学習の成果を発表する場や芸能文化に触れる場等を通じ、地域の方々と交流を深める機会とし、保護者とともに楽しい一日を過ごすことができるよう計画します。

エ 自閉症療育支援事業

(ア)自閉症等発達障害を併せ持つ利用者の生活の安定及び発達の促進を図るとともに、学園の職員個々の療育支援の技量向上と療育体制構築の基盤作りを目的として実施します。

(イ)外部講師を招き、専門的療育支援(視覚化等による構造化された支援)の実践過程について指導、評価を受けます。

(ウ)事業実施の目的、経過、効果、課題などを取りまとめて、報告書を作成します。

オ 社会体験事業

(ア)将来の地域生活移行を見据えて、様々な社会体験や生活体験を通じて、地域で暮らしていく力を高められるよう、利用者のニーズに合わせて積極的に企画・実施します。

(イ)余暇・文化活動において、公共交通機関の利用料、文化施設等の入場料、買い物体験、外食などの経費を援助します。

(2) 18歳以上の利用者への支援

ア 利用者一人ひとりのニーズに合致した個別のプログラムを作成し、日中活動(生活介護)のサービスを提供します。

イ 地域生活移行に向けて、基本的生活習慣の獲得や創作的活動等の機会を提供します。

ウ 成人施設等での体験実習を積極的に行うなど、地域生活移行に至るまでの支援を充実させます。

(3) 各種療法に関するサービス
 外部の講師等による以下の療法を実施し、利用者の生活の質の向上を目指します。

種類 内容
音楽療法 音楽に親しむことにより心のケアを進めます。
作業療法 日常生活の諸動作の向上を図ります。
心理療法 利用者個々の心の安定を図り全般的な発達を支援します。

(4) 関係機関との連携
 円滑な学園運営や利用者の支援に当たり、個別支援計画に基づき、市町村、児童相談所、学校、医療機関、圏域障害者総合支援センターなどの関係機関とケア会議を開催し、利用者一人ひとりを支えるネットワークを構築します。特に、松本養護学校とは連携を密にして統一的支援に努めます。

(5) 家族との連携
 保護者懇談及び家庭訪問を実施するとともに、利用者一人ひとりの学園での生活や成長の様子等をお知らせする「なないろ通信」を年3回発行し、家族と多面的な協力関係を築きます。
 また、各種行事への招待、職員と協働で行う環境整備等を通じて良好な関係を維持していきます。

(6) 地域生活移行の促進
 個別支援計画に沿って、関係機関と連携して、地域生活移行に向けた取組を進めます。

(8) ボランティア・実習生等の受入体制の整備

ア ボランティアの受入については、「信濃学園ボランティア受入マニュアル」に基づいて積極的に受け入れ、地域との交流、連携を図りながら、学園への理解を得るとともに学園活性化の機会とします。

イ 保育士、社会福祉士、介護福祉士等の人材育成への協力等を目的に「信濃学園実習生受入マニュアル」に基づき、実習生を受け入れます。

2 在宅障害児への療育支援

(1) こまくさ教室の実施
 在宅の障害児及びその家族への療育支援の場として、年8回「こまくさ教室」を開催し、専門スタッフによる医療・各種療法・心理・発達・生活などの相談に応じるとともに、年1回公開講座を開催することで療育への関心が高まるよう努めます。

(2) 短期入所
 介護を行っている方が一時的に家庭で介護できない状況にあり、かつ、短期的な療育を必要とする在宅障害児を対象に、セーフティーネットの機能として、短期間の入所による支援を行います。また、当該利用者の中・長期の生活設計が整うよう関係機関と連携し、在宅における利用者支援の仕組みづくりに協力します。

(3) 日中一時支援事業
 在宅障害児について、介護を行っている方の一時的な負担軽減を図ることを目的に、市町村から委託を受け、利用者の日中における活動の場を提供して支援します。


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