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信濃学園通信 第88号 平成22年2月発行

「評価と今後のあり方」  信濃学園長 小山武司
 昨年9月から12月にかけて信濃学園が提供する福祉サービスについて客観的な観点から評価してもらうため、県認証評価機関による第三者評価を受審しました。
 12月下旬に結果が公表されていますが、理念・基本方針の職員共有や、日頃の個別支援方法、利用者への関わり方など良い評価を受けた事項もありますが、居心地面や、トイレのプライバシー確保、地域社会との交流など改善の指摘を受けた事項もあります。
 指摘のあった改善事項のうち施設改修は、多額な予算が必要なため、関係各位の理解を得ながら中長期的な展望で計画し早期実現に努力していきます。また、地域社会との交流などは、課題が多く難しい面もありますが、自己選択・自己決定できる環境を整えることが重要ですので、地域情報を多く取り入れ、利用者支援に活用していきたいと考えています。
 次に当学園の今後の方向ですが、有識者による「信濃学園あり方検討会」から平成20年3月に報告された内容では、将来も県内唯一の知的障害児入所施設として継続し、小グループ化の推進、18歳以上の利用者の移行支援のほか、運営については指定管理者制度の検討が謳われています。

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  この報告に基づき、運営方法の検討が重ねられ、指定管理者制度への変更に必要な設置条例の改正が昨年12月の県議会で可決され、平成23年4月導入に向け準備が進められています。
 また、当学園は知的障害児入所施設であり、18歳までしか入所できない有期限の施設で、残念ながら成人施設のような機能を有しておりません。諸般の事情から経過措置で18歳以上の利用者も入所されています。必要な支援を受けながら、地域社会で普通に生活することが理想だと思いますが、事前に協議するなかで準備しても全員の受け入れ体制が整えきれないのが現状で、移行候補の施設で体験を重ねても実現には結びつかない利用者もおり、その難しさを痛感するところであり、大きな課題となっています。
 一日も早い、それぞれの利用者に適した生活場所への移行が望まれておりますが、保護者の皆様はじめ、関係の皆様の理解と協力を得ながら、粘り強く取り組んでいきたいと思います。
 次に、新型インフルエンザの脅威が昨年秋口から迫っていましたが、当学園でも昨年12月初旬から罹患者が発生し、保護者の皆様には心配をおかけしました。幸いにも重篤化には至らず無事快復しておりますが、蔓延の防止、医療機関との連携、職員の勤務体制など、大変勉強になりました。施設で最も優先すべきことは、利用者の安全、安心の確保だと思っています。毎日の穏やかな生活は欠くことのできない基盤であり、そこから、支援の充実は始まると思います。今回を教訓にして、職員一同気を引き締めて、支援に携わっていきたいと決意を新たにしたところです。

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「よりよい支援に向けて」  児童指導員 増澤晴彦
 学園では、6か月毎に個別支援計画を作成しています。それを基に短期目標(1~2か月目標)としてスモールステップ目標を立て、日々の支援を行っています。南寮では、担当者及び班会で班利用者の支援目標の評価や見直し、方法について検討していますが、時として担当及び班だけでは気付かないこと等があります。また、支援に必要な支援者間の意思統一を強化することも含めて寮長から月1~2度平日の午後月曜日から金曜日まで勤務者による検討会を開催する提案があり、現在実施しています。利用者のことや支援方法等、より多くの支援者から見方や意見等話し合うことにより、よりよい利用者支援に繋げることが目的です。小さな一歩かもしれませんが、これからも利用者の生活や成長を、より良い形で支援していきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。

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「一人でも多くの笑顔を」  児童指導員 髙久義行
 信濃学園では北寮、南寮、こまくさ寮、さつき・なかよし寮の4つのグループを基本とした集団生活を送っています。
 しかし、集団生活の中では利用者個々の時間を確保することが難しいため、週末を利用して個別での余暇活動を計画的に行っています。
 活動は個人のニーズに合わせて内容は多岐にわたっています。ある音楽の好きな利用者は松本市内のCDショップ、本の好きな利用者は公共の図書館、ファッションに興味のある利用者は衣類量販店、車が好きな利用者はドライブ、など様々です。
 普段見られない個々の表情や反応が見られ、特に学齢期の利用者には地域での活動は社会性を養ういい機会にもなっています。
 今後も利用者の一人でも多くの笑顔が見つけられるよう、続けて支援してきたいと思います。

「伝統行事『餅つき』を楽しんで」  児童指導員 佐々木 望
 餅つきの由来をご存知ですか?餅は祝いの日の食べ物で、稲作農耕の食文化の表れであり、古代日本では、餅を神祭の食品にして、餅を食べることで生命力の再生と補強を願ったということです。現代は、食生活や居住様式の変化から、自宅で餅をつくことは少なくなりましたが、各種の記念や伝統行事として、今なお、餅つきが行われています。
 ここ信濃学園でも、去る、1月30日にもちつき会を開催しました。お忙しい折ですが、保護者の皆様には足を運んでいただきありがとうございました。また、四つ葉会ボランティアの皆様には、ご協力いただきありがとうございました。
 今年も一年元気に健康で過ごせるよう願いながら、順番で餅をつき、つき立ての餅と保護者会からいただいた苺をおいしく食べました。何よりも利用者さんの輝く笑顔が素敵でした。

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「おにはーそと ふくはーうち」  児童指導員 原田信一
 私が節分の係であったことを抜きにしても、今年は角界の様々な騒動があったせいか、テレビで節分の映像を目にすることが多かったように思います。
 ここ、信濃学園でも無病息災を願い、毎年の恒例行事「節分」を暦どおりの日程で行いました。職員扮する赤鬼の登場に戸惑う方や怯える方、飛び入りで鬼に扮する方もみられ(鬼そっちのけで豆に夢中の方もいましたが…)、大いに盛り上がりをみせました。この一年、利用者の皆さんの邪気が払われ、健康で幸せに過ごせることを願っています。
 「おにはーそと ふくはーうち」

【利用者の動き】
 1月27日に自立支援課1名、1月29日に発達指導課1名の利用者を、新たにお迎えしました。
 2月1日をもって、自立支援課の利用者1名が退所されました。

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【お知らせ】
 12月24日、ジャスコ三郷店からケーキ、シャンメリー、お菓子を寄贈していただきました。学園の皆さんで美味しく楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

【編集後記】
 暦の上では立春を過ぎましたが、まだしっかり雪が降り、寒い日が続いています。体調を崩さず元気に新年度を迎えたいものです。今年度最後の発行となりました。来年度も皆さまに学園の様子をお届けできるよう努力したいと思います。ありがとうございました。(職員K)


pdfファイルバージョンはこちらからご覧ください。
  第88号 平成22年2月発行(pdf形式440KB/2ページ)

 信濃学園ホームページでは、「利用者さんが写っている写真についてはご本人及びご家族のご希望に沿って」掲載させていただいております。

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