2000年8月3日   バリ島4日目。今日は楽しみにしていたラフティング(川下り)の日。山間部のウブドのほうまで行くため、いつもより時間がかかり、そのため娘を長く預けることになる。今朝来てくれたベビーシッターは昨日と同じ女性だったので、娘は彼女の顔を見るなり泣き出した。預けられるってわかってるのね。ごめんねー、今日までの辛抱だからね。
ラフティング Sobek
Bina Utama
ホテルのロビーで迎えの車を待っていると、私達の他に2人の日本人女性が待っていた。4人で迎えのバンに乗りこむと、ウブド郊外のアユン川へ向かう。山間部にさしかかると、天気が崩れてきて雨が降ってきた。あれれー、バリ島って8月は乾季じゃなかったっけ?
現地へ着き、ライフジャケットとヘルメットをつけ、パドルを渡されると簡単な説明を受けた。周りにいるお客さんはほとんど日本人。私達は同じホテルの女性2人組みと一緒のボートに乗ることになった。ガイドのお兄さんと一緒に川のほうへ歩いて下りる。かなり階段を下りていくのでちょっとびっくり。帰りはどうなるんだろう。お兄さんに「天気がよくないね」と言うと、「雨季だから」と答える。「えっ、バリ島って今乾季じゃないの?」 「この地方は雨季」 そうかー! 同じ島でも場所によって違うのね。
ガイドのお兄さんは日本語も話せるが、英語のほうがよくわかるようだったので、英語で話をすることにした。彼のお兄さんは今神戸に住んでいて、奥さんは日本人らしい。日本に行きたいのだけど、ビザを取るのに誰か日本人に一筆書類を書いてもらう必要があるそうだ。お兄さんの奥さんに書いてもらえばと言うと、どうも身内じゃだめらしい。そういえば、私も仕事で、ビザを取るのに「この人は安全です」みたいなものを一筆書いて申請してくれとレバノン人に頼まれたことがある。
とにかく、バリの男性は日本へ行きたいという人が多い。やっぱり逆玉狙ってるのかなぁ。お兄さんに夫とどうやって知り合ったのか聞かれたので、アメリカで知り合って結婚したというと、えらく感動していた。そういうもんかな?
やっと川岸へ到着。それぞれボートに乗りこみ、お兄さんからこぎ方の指導を受ける。といっても簡単で、お兄さんの合図に合わせて、前進、後進、ストップするというもの。
いざ出発。雨が降り続いているが、水量は普通らしい。でも、いきなり最初に早瀬があって、私はボートの中でひっくり返ってしまった。油断したら川の中へ落ちそうだ。水は冷たいので川の中に落ちるのだけは避けたい。早瀬ではかなり足を踏ん張るので、ぞうりだと不安定だ。水も入ってくるし脱げてしまう。女性の一人はぞうりの鼻緒が切れてしまった。私はダイブブーツをもってきていたので、これがなかなか役に立った。
川下りの間、みなといろいろ話をした。女性二人組みは先生らしい。夏休みが長いからこうやって旅行に来れるのね。いいなー。お兄さんに知っている日本の曲を聞くと、すきやきソングというので、みんなで「上を向いて歩こう」の日本語歌詞を教えてあげた。お兄さんはわざと私達にボートを後ろに漕がせて岩壁にぶつけさせ、私達をボートの中にひっくり返したりして楽しませてくれた。途中で滝があり、休憩を取る。滝の下で記念撮影。お兄さんが無理やり滝の真下に引っ張り込むので、結局ずぶ濡れになってしまった。川下りの間中、Sobekの社長が自らカヌーに乗って、みんなのビデオを撮影していた。ビデオはあとで購入できるらしい。
ゴールに着いた。天気が良ければ最高だったのだが、ずぶ濡れでちょっと寒い。どうせびしょぬれになるから、着替えればいいと思っていたが、着替えは上に置いてきてしまった。水着を洋服の下に着ておけばよかった。タオルで身体をくるみ震えていると、お待ちかねのランチタイム。お腹が減っていたせいか、ビュッフェスタイルのランチはすごくおいしかった。作り立てのほかほかだし、種類がたくさんあって味もいい。このバリ島旅行で一番おいしい食事だったと私は思う。
上に上がって着替えをし、ビデオの鑑賞会。早瀬のポイントでちらちらっと映っていたが、買わないことにした。だって見ないもんね。ビデオには珍プレーならぬ珍川下りの映像もたくさん盛りこまれており、川に落ちたりひっくり返ったり、落ちて流されたりのシーンが流れていて、これがなかなか面白かった。
夕食
今夜も昨日行ったレストランのあるサウスゲートへ行ってみることにした。そこは他にもたくさんレストランやお土産物屋さんがある。ホテルでタクシーを頼むと、お盆でタクシーの数が足りず、いつ来るかわからないと言われたので、少々高いがホテル専用のタクシーを使うことにした。といってもタクシー代は250円くらいだけど。サウスゲートにはレストランが道沿いに並び、店頭には割引券やサービス券を持った人が呼び込みをしている。どのレストランもホテルまでの送迎つき。一通り見まわって昨日とは違うレストランに入った。席に案内されると、奇遇にも昨日レストランでいっしょになった子連れの日本人夫婦がいる。娘より大きい男の子がいて、食事中騒いでいるのでお母さんは非常に大変そうである。「こんばんは」と声をかけ、少し話をすると、今晩の関空行きの便で帰るらしい。小さい子供連れで旅行する夫婦って増えてるのかなー。
メニューを見て、ナシ・ゴレンに目玉焼きがついてるのを見て食べたくなり、またもやナシ・ゴレンを注文。サービスドリンクでオレンジのカクテルがついていた。娘はエビセンがお気に入りで、エビセンばかりバリバリ食べている。おいしいね♪ でもご飯もちょっとは食べようね。

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