出産体験記

出産のため九州の実家へ里帰りしていた私。予定日から2週間たっても陣痛がこず産院に入院することになった。陣痛が10分間隔に来てから産院に連絡し、それから入院するというシナリオを描いていた私にとってはいささか拍子抜けだった。産院の先生によると、予定日から2週間以上遅れる人は全体の2%以下しかいないらしい。私はその2%以下に入ったわけだ。

出産の準備をして病院へ向かう。やはり初めての出産なので緊張する。陣痛とはいかなるものか。実は正直なところ、ここ1ヶ月ほどいつ陣痛が来るかびびっていた。お腹が痛むたびにこれが陣痛か?と寝れない夜もあった。

昼過ぎに病院に行くと、まず子宮口を開く処置をした。赤ちゃんが生まれてくるためには子宮口が10センチ開かないといけない。子宮の中に風船のような物を入れ、それを押し出そうと子宮が収縮し陣痛が起きる。風船が押し出されたときには子宮口が3〜4センチ開いているという仕組みだ。その風船を入れてもらって陣痛が起きるのを待った。夜の7時ごろからだんだんお腹が痛み出した。生理痛より痛い。先生は15分から10分間隔で陣痛が来ると言っていたが、3分から5分おきに痛みが来る。しかも痛んでいる時間が短いので、これでは子宮口がなかなか開いてくれない。開くためには強くて長い陣痛が必要なのだ。

夜中には風船が抜けるでしょうと先生は言っていたが、明け方の3時になっても抜けない。痛みはかなりきつく、自分で必死にお腹や背中をさすったり、呼吸法を試みて痛みを逃そうとする。夕方から来てくれていたダンナは、ベッドの横の床に寝ていてあまり役に立ちそうにない。でも途中であまりにも苦しそうな私を見かねて看護婦さんを呼んでくれた。

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