仕上げるにあたって、まずはバラバラにします。 ここまでサビ&クサリが進行していると、ネジやボルト類も完全に固着と言うより同化しています。 強度も弱くなっていますから、力の入れ方を間違えると、すぐにポキッと折れてしまいます。 ボルト類をおってしまうと、あとの始末が倍になってしまいますから、ここはあせらずじっくりと。 とりあえず各部に潤滑材をスプレーし浸透させます。 時間もあるので時々動かしながら 更にスプレーし一週間ほど寝かせます・・・。 一週間ほど経ってから、ボルト類を外していきますが、ここでも慌てては駄目です。 少しずつ少しずつパーツを傷めないように。 こうして、なんとか全てのパーツがボルト類を折る事無く外せました。 ホッ。 バラしたパーツは、そのままでは作業性が悪いので 整理用にケースに分類して保存します。 今回は、再塗装しなければなりませんから、赤いパーツのみをピックアップします。 使えるモノ、そして使えないモノに更に分類していきます。 なんとか使えそうでも、最終的な仕上がりや、予算等も頭に入れて分類しないと・・・。 分類が終わると、足らないパーツを探す作業に移ります。 |
一番最初に赤いパーツの塗装から始めますので 程度の良いモノに交換して再塗装することにします。 フレームなどは車体番号まで消えてしまって 走らせる事もできませんし、触るとボロボロ粉が落ちてくるので オーナーさんより違うフレームを用意頂きました。 しかし、これも新品ではありませんし、タンク取り付け部 など細かい場所も手を加えられているので 本来の姿に溶接して戻し、一緒に再塗装いたします。 結局、他のパーツも写真では形になっていますが 触ると形が崩れて、ポッカリ穴が空く状態です。 さて次の準備に! |
|||
バラバラにしたモンキーのパーツの中から、メッキの掛かったパーツを拾い出します。 そして、それらのパーツを更にバラバラにしてメッキの準備をします。 今回は、大きく分けて2種類のメッキをする予定です。 一般的なピカピカのクロームメッキと、機能メッキと言うかサビ止めの為のユニクロームメッキ。 全てピカピカのメッキにする方もいますが、今回は当時風と言う事でユニクロメッキも使います。 ボディパーツを塗り替えさえしなければ、再メッキもしないのですが 再塗装されてしまうと、メッキ類が光っていないと、そこだけ目立ってしまうので・・・。 クロームメッキするパーツ類は、メッキ屋さんの印象を良くする為に サビだらけだったパーツをゴシゴシとサビを落としてみました。 未再生風にするなら、このままでもと思いますが、再メッキするにはサビの根が・・・。 残りのパーツは、キチンと小分けして分類しながら小袋に入れていきます。 これで小さなパーツも紛失しませんし、後で探す時も一目瞭然です。 メッキパーツは、メッキ屋さんへお願いしました。 メッキの仕上がり次第で、またパーツの確保が必要になるかも・・・。 そして、次はアルミパーツだけを拾い出し、磨きの作業へ! |
バラした赤いパーツですが、全て塗装の剥離、そしてサビ落としと進め フレーム部のタンク留めの板が欠損していたので、溶接にて新規に作ってもらいました。 下地も済み、本塗り&クリアー塗装と高温焼付け、なんとか塗装行程は終了しました。 まだ細かいパーツの塗装や、タンクも待っていますが、とりあえず一区切り! 鮮やかな真っ赤になりました。 今回お預かりしたスベアのフレームですが、一度塗り直しされていましたが、塗装を剥がすと下塗りもなく、 下地もキチンとやっていなかったようで、塗装の中が結構サビが進行していました。 塗り直されているパーツは、塗装を剥いでみるまで解らないので、一種のカケのような感じですね・・・。 やはり長く持ち続けるなら、下地からキチンと仕上げた方が長持ちするでしょうね! |
サビサビだったメッキパーツたちを、再塗装に見合うように 再メッキに出していましたが、手元に戻ってきました。 今回はクロームメッキとユニクロームの2種類に分けて お願いしましたが、サビサビが嘘のように綺麗になりました。 ボルト類は、ホンダ車に拘っている方にお馴染みの 強度を示す8番ボルトも新品のように蘇りました。 このボルト類が、やはり8番でないと納得いかないんですよね。 これをピカピカのクロームメッキにしてしまう方もいますが、 私は、このユニクロメッキが好きです。 まあこればっかりは、仕上げる人の好みですよね。 他のユニクロメッキされたパーツたちも、良い感じ。 クロームメッキは、やはり下地に左右されちゃいますね。 少しでもサビの根が残っていると目立ってしまいます。 研磨でくるものは、なるべく研磨してメッキして いただきましたが、やはり元が元だったので 多少は目をつぶっていただこうかな・・・。 クロームメッキは元の素材以上にならないので とっても正直ですね〜。 納得がいかなければ、更に磨きとメッキ・・・と なりますが、今回はこれで良しという事に。 塗装とメッキが仕上がったら、 次は新たにハーネスを製作し、 その次はアルミパーツの磨きと進みます。 この辺で気が早やって、すぐにでも組み立てたく なりますが、そこは押さえてじっくりと・・・。 旧車の再生は、じっくりじっくり準備して、 組み立ては一気にが、私の進め方です。 |
|||
ボディの程度もスゴかったですし、数十年の不動車と言う事で 動かすにあたって、突然の断線や接触不良は危険ですので 新しいコードを使ってハーネスを製作します。 ここで使用するコードは、純正と同じ配線色のタイプを使います。 キチンと純正色にする事で、配線の役割が色を見ただけで解りますし 結線のミスも無くなります。 色にも意味がありますし。 コードを束ねるZ50Mのハーネステープは、銀色のモノを使用します。 純正のハーネステープをバラし、長さを同じに合わせて、ギボシ端子やカプラーを付け 最後に銀色のハーネステープを巻けばOKです。 今日は、6極のカプラーが入手出来なかったので、最終仕上げは、また今度。 結局、6極のカプラーはカーショップやホームセンター等では見つけられず 部品商にて取り寄せしてもらう事にしました。 カタログにて似たタイプの物を見つけ発注しましたが、翌日には届きました。 ただ難点は、一つでは注文出来ずに、最低10個からの発注でしたが 入手できるのであれば、とても有り難い事です。 さて、早速入手したカプラーを付け、あとは銀色のハーネステープをコードに巻いて完成です。 メインキーシリンダーも装着して、無事に新しくなりました。 これで電装のトラブルは無くなるでしょう。 |
今日は、アルミパーツの磨きをいたしました。 最初にある程度の汚れを取り、クリアー塗装されているモノもクリアーを剥がします。 そしてグラインダーにバフを装着し、青棒を付けて磨きます。 ツルツルピカピカは、あまり好きなタイプではありませんが、 塗装やメッキが新しくなると、アルミパーツも磨かないと、釣り合いが取れませんからね・・・。 深夜の作業なので、近所迷惑にもなりますから、今日はこの辺で終了とします。 さて、そろそろ形にしていきましょうか! |
暑い日、寒い日と、寒暖の差が激しく、なかなか身体も調子が出てきませんが、 今日も深夜の作業をしてまいりました。 塗装が仕上がったフレームとフロントフォークを細かいパーツを付けながら徐々に組んでいきます。 形になってくると面白くなって、ついつい先へ先へと先走りしてしまいます。 しかし、組んでいくと、用意したつもりのパーツが揃っていなかったり・・・なんて事も。 一つでも足らないと先送りとなってしまいますので、なるべくキチンと揃ってからの組み付けを心がけていますが 組んでみないと不足が何かも判明してこない事も多々あります。 Z50Mは、他のバイクと共通パーツもあるので、我が家のパーツで在庫しているものもあるので 箱からガサガサと探しながら、のんびり気長に・・・。 サビが無い車体も久々ですが、手が汚れない作業も気持ちが良いですね〜。 でも、逆に傷を付けないか、ちょっと神経をつかっちゃいますね! フレームに傷がつかないように、モンキー専用にカーペットも購入し、結構気を使っています(笑) 深夜の作業は寒いので、今日はここまで。 |
せっかく綺麗にお化粧直しをしましたから、私の持っているパーツも合わせて、できる限り新品にしてしまいましょう。 ゴム類はもちろんですが、アクセルワイヤー・スピードメーター・スロットルワイヤーも当時の純正の銀タイプ。 新品パーツは昔から集めていましたが、いざとなると勿体無い病で、なかなか使いませんが 汚れていないパーツは、たまには気持ちがいいものですね〜。 さて、今日は祝日で時間が空いたので、小物をコツコツと組み付けてみました。 そしてシートを組もうとしたら、黒の取り付け金具がサビサビで汚ない事に気づきました。 このままでは取り付けるのは嫌なので、サンドブラストをかけてサビ落とし。 サビを落としてみると、歪んで曲がっている事が解り、慌ててハンマーで直線に修正します。 さて、またサンドブラストをかけ、ホコリを飛ばして、次はサフェーサーを掛けます。 サフェーサーが乾くと、更に黒く塗装して、あとは乾くのを待ちます。 調子が出てきたので、抹茶サビだったホーンもサンドブラストを掛け、同じくサフェーサーと銀色に塗装します。 こちらも乾燥させて、乾いたところで、メッキに出しておいたカバーを中身を組み合わせて完成。 綺麗になったシートの金具をシートに組み付け、ボディに装着します。 段々とモンキーらしくなってきました(ホッ) 後は細かいパーツと、タンク・足回り・そしてエンジンを付ければ完成です。 ご要望で、エンジンも綺麗にして欲しいとの事なので、これまたオイオイと。 こうなってくると、早く完成させて、乗ってみたいですが、そこはあえて押さえて、更に気長に・・・。 慌てると、気が早やって、段々と作業が雑になってきてしまうので。 今日の作業は、こんなところで。 |
燃料タンクもアイボリーに塗りあがり、フレームに補器類もつけたところで、いよいよタンクを装着いたします。 タンクが装着されるといよいよバイクらしくなってきました。 届いたばかりのエンブレムをタンクに取り付けモンキーらしさも一層湧いてきます。 組み立て始めると、赤がとても眩しく感じます。 部屋の中での作業ですが、眺めては組み、眺めては組みと、眺める時間が長くなってきました。 モンキーって、ほんとに可愛らしいと言うか、見ていて飽きない素晴らしいバイクですね。 みんなが惹きつけられるのも納得します。 今回の塗装は、いかにも塗り替えましたと言う厚ぼったい感じではなく、しっとりした感じに塗ってもらいました。 クルマの仕上げと、バイクの仕上げのまた違うところです。 さて、このバイクの今日の予定は終了なので、時間のあるうちに次のバイクを組みますか! |