走れN360!



長年不動にしていたN360を公道復帰させるべく、作業を開始しました。
長年のアカを落として、蘇ってくれるのか!
作業日誌で掲載した、このN360だけを追ってお知らせしていきたいと思います。
公道復帰までの道のりを、長い目で見てください・・・。

バイクの興しも大変ですが、クルマは更に大変です。
部品点数も多いですし、屋外保管がほとんどですから、各部の劣化も想像以上です。
各部のパーツをチェックしながら、使えるパーツと使えないパーツを見極めながら進めていきます。
メーカーではパーツの供給もほとんどが停止されている状態なので、パーツの確保から、流用ひん、また社外品探し・・・。
パーツがあるうちは簡単に交換修理ができますが、こういった現在の状況では1台復帰させるのも大仕事です。
ですが、そこが逆に腕の見せ所と言いますが、楽しみの一つとなります。
もともと旧車趣味はヘソ曲がり、わざわざ人と違ったモノを好み、具合いの悪い壊れたモノを修理して乗るのが好きなのですから・・・。
きっと、普通の人には理解してもらえない領域なんでしょうね!
当然、割りに合わない旧車の修理は、一般の修理工場では敬遠されてしまいます。
それをあえて挑戦していきたいと思います。















H氏より、この車輌を譲って欲しいとの申し出により、H氏のご希望の仕様にして完成後のお渡しする事になりました。
そのご希望とは・・・。
車検2年付き・N2のシングルキャブ・Sタイプ・レーサー風仕様・真っ赤にレーシングストライプの全塗装
そして街乗りも快適に乗りこなせる壊れない仕様?
N3のクルマがN2に!  外観は当然ですが、室内&小物パーツ&エンブレムもN2のSタイプに。
無理難題ではありますが、H氏の頼みでは・・・。
まあ私の愛車がH氏のガレージに納まって大切にして貰えると思えば。
自分のクルマを作ると思って奮発しますか〜。


〔 お引渡し日  H16.12.18 〕




H16.10.19
ガレージの奥からN2のパーツを引っ張り出して、今回のN360に装着するモノをピックアップしていきます。
最低限必要なモノが揃ったところで、そのパーツたちを洗ってから、コンパウンドでゴシゴシと・・・。
N3からN2への変更ですから、外装パーツだけでなく、装着される小物パーツまで全然違ってきますので
意外とパーツも多いんですよね・・・。  きっと今ではなかなか揃わないと思います。
長年集めたモノの中から良さそうなモノを。
用意したパーツたちを、ドサッとクルマに積み込んで板金工場に持ち込みました。
あとは残りのパーツを探して・・・。
次回に担当者と色を決めたいと思います。




H16.10.28
ボディカラーは、カラー見本とにらめっこしながら悩みましたが、レーサーという事もありますし
ホンダに拘って、ホンダのNSXのルマンレッドに決定いたしました。
ルマンレッドに白のレーシングストライプ。
段々とイメージがハッキリしてきました。  と言っても作る前から完成した時のイメージはハッキリしていましたが。
予算が限られて作っていますので、全て完璧にとは出来ませんが、可能な範囲で・・・。
ここまでくると、ガラスなどをそのまま残してマスキングしての塗装では中途ハンパですので
ガラス類を脱着して、下地からキッチリと塗り直したいと思います。
その為に、ゴム類もストックしておいた新品に交換しようと思います。
やり始めると、引くに引けなくなってきました・・・。
と言うか、私が乗りたくなってきました(笑)




H16.11.2
ガラス類や外装小物、更にドアまで脱着されてお化粧直しの準備が進められていきます。
フロントマスクは、N III タイプからN II タイプに交換され、リアもN II の特徴である小判型が装着できるようパネルの交換となります。
両サイドのステップのサビを落とし、腐った部分は鉄板を切り継ぎ溶接し、修正の上、成形していきます。
全体に大きな修正箇所もなく、旧車によくありがちなクサリ&サビも少なく、とっても良いレストアベースです。
一般的な全塗装ではなく、ガラスやゴム、そして小物類や、ドアまで脱着してのマスキング無しの全塗装ですから
後々マスキングした継ぎ目から塗装の剥がれがおきる事もなくスッキリするでしょう。
ブルーからレッドへの色換えでなければ、ここまではやらなかったのですが・・・。
なんか勢いで大工事になってしまいました。
hamaさんの希望に合わない場合は、私が責任をもって引き取る事になっていますので
ここまでやってしまうと、それもアリだな〜と、狙っています(笑)
ここまでパーツをつぎ込んでしまうと、とっても愛着が湧いてしまうので。




H16.11.4
外装の下地作りも一段落したようで、次は内装の引き剥がしに進みました。
ダッシュボードはそのままだよと言われたので、この際綺麗になるように、自分で脱着してきました。
すぐに終わりますからと言うと、そんなに簡単に外れるの?
簡単に外していくと、取り付けはやっておくねと言われました。
こんなに簡単なんだと感心していました。  と言っても本当は面倒ですが(笑)
ダッシュボードやシート、そして小物類も全て外されると、ドンガラ状態になってしまいました・・・。
ここまでやる予定ではなかったですが、坂を転がる石ころのように〜。
誰が止めてくれないかな。
この際、エンジンも降ろして色換えしたい気分ですが、そこまで塗ってよいとの了承を得ていなし予算もありますし。
11月末の納車予定になっていますので、パーツの確保や板金塗装も急ピッチで進めています。
なんとか雪が降る前に納車しなければ〜。
段々と何屋さんか解らなくなってきました・・・。  私は印刷屋さんです。




H16.11.9
さて本日は、内装の用意です。 ガレージから引っ張り出してきたN II 用のフロント&リアシートやダッシュボード、内張り等を
クルマに載せて会社へ行きます。  お昼休み?を利用して、内装パーツを水拭きし、汚れがとれたところへ艶出しを!
とりあえず乾燥させてから、アーマオールの自然の艶タイプをゴシゴシと塗りこみます。
このアーマオールは、他社に比べ、艶は出ますが、シート等がツルツルになって座る時に滑るなんて事がないのでオススメです。
艶も程よく出て、黒光りします。  なるべく程度が良いものをと探しましたので、シート等も破れもありません。
全て綺麗になったところで、板金工場へ運びます!
パーツを持ち込むと、工場に入っていたN360はサフェーサーが済み、パーツが外された状態で赤の下塗りまで進んでいました。
次は、外装パーツを組み付けて本塗りになります。  そしてレーシングストライプへと・・・。
今月末の納車に向けて着々と進行していきます。

内張りの下地のボードが、長年の経年変化でお約束のボロボロ状態なので、下地を作り変える予定です。
とりあえず、外装が進んでいるのを確認後、内張りの下地に使う材料とフロアーカーペットの生地を買出しに!
さてさて、材料がそろいましたので、次回は工作の時間ですね(笑)




H16.11.10
今日は昨日購入してきた、内張り用の材料を使い、ドアの内張りの左右を作ろうと思います。
N360の後期、ライフ・ステップバン等にも使われるようになった下地の材料であるダンプレートを使い
純正の下地から型取りして、せっせと切り抜いていきます。
純正の下地は、吸湿性があり、湿気や雨が大敵です。 少しでも塗れるとボコボコになり波打ってきたり
角が折れたり欠けてきたり・・・。 せっかくボディを仕上げているのに内装がこれでは・・・。
取り付け金具の穴や、ドアの内側の取っ手、ウインドレギュレーターの穴等を同じ位置に空け、
あとは純正の下地に付いていた黒い表皮を被せて、用意したタッカーで固定していきます。
なんとか左右セットで完成いたしました。  現物合わせで取り付けできるか確認していませんが
形になって、綺麗に出来たので、今日の作業は終了にしましょう。
次は、フロアーカーペット&トランクマットかな?




H16.11.17
車体とは別々に持ち込んだN II のパーツたちは、ボディとは別々に下地処理され、平行して作業がすすめられていましたが
ここで、やっとボディとドッキングいたしました。  単品では各パーツの合わせ面が調整できませんので
ボディに組み付けてからでは塗れない内側部分は塗装を済ませ、ボディに組み付けしてから調整いたします。
多少の修正&チリ合わせも済んで、いよいよ本番の全塗装へと進みます!
焼付け塗装ですので、塗装ブースに入れられて釜の中でジックリと・・・。
とりあえず、ペーパーをボディ全体に掛け、塗装の足付けを行って、ブースが空くのを待っています。
私も塗装はお任せしているので、塗り上がりが楽しみです。  ここまでくると、なかなか横から口を挟めませんので
塗りあがってみないとわかりません。  あ〜、もっとこうして欲しかった・・・、なんて無ければいいのですが。
色合いは、やはり微妙ですからね!  ずっと横で見ている訳にもいきませんし。
今日は、このへんで。




H16.12.7
少しずつは進行していましたが、年末になってくると板金塗装も忙しくなってくるようで、こちらの思ったように作業が進みません。
その後、何回か足を運んでみましたが、塗装は完了してパーツの組み付けに進んでいました。
赤に全塗装され、その後に白いレーシングストライプを入れられて、作業も終盤に。
先週末には、新しいゴムを使って、フロント及びリアのガラスが、ガラス屋さんによって入れられました。
ガラスが入ると、いよいよクルマらしくなってきました!
内装も徐々に装着され、あと一歩・・・。
ダッシュボードは付けとくねとの話でしたが、配線が解らず付けに来て欲しいとの連絡で私が行きました。
N3の2連メーターのダッシュボードから、N2の3連メーター付きのダッシュボードへのコンバートですが、
私の感覚でワンツーで交換OKと思っていたら・・・。
配線が全然違います。 ハーネスも違うのですね〜。  ガッカリ。
しかし、ダッシュボードが付かないと先には進めないので、なんとかしなくては。
と言って、元に戻すのは嫌だし。
家に戻って、夜中までN2の3連メーターとN3の3連メーター・N3の2連メーター、そして各スイッチ類を見比べて
現在装着されているハーネスに合わせて、カプラーや端子を交換していきます。
ついでに動きの悪いトリップメーターに注油して、動きをスムーズにしたり、メーターのガラスを磨いたり。
やればやる程、止まりませんね。  パーツが多すぎますね。
あとは、また再チャレンジしなくては!  早くしないと・・・。



H16.12.8
本日は、昨日色々と手を加えたメーター&ダッシュボードに付く各ステッチ類をダッシュボードに組みつけに行ってきました。
元のハーネスをN2のダッシュボード&メーターに合わせてN2用に全て交換すれば良いのですが
それも大仕事になってしまいますので、現在のハーネスに手を加えず、N2のメーター&ダッシュ側を変えました。
さてハーネスのカプラーやギボシ端子を一本ずつ確認してはめていきます。
なんとか、配線の本数・配線の色が全て合いました。  これでボディにダッシュボードが合体できます。
チョークレバーもエンジンルームに通し、メーターワイヤーを取り付けて、あとは数箇所のネジ留めで完了です。
なんとか形になりました〜。  各スイッチを点けてチェックします。
ウィンカーよし、ヘッドライトよし、ハザードよし・・・。  なんとか次に進めますね。
あとはエンブレムを付けて、車検に進みます。
欠損していたボンネットに装着されるウィンドウォッシャーノズルは、あえて純正にせず、機能部品ということで
現代の新品に交換しました。 ワンウェイバルブを取り付けて、ウォッシャータンクを取り付けて。
現行車のものは、噴出し口が1個が主流になってきましたが、そこは当時風に2個のタイプを探してきました。
現代の道を走っても、普通に走れないと困りますので、最低限の現代アレンジはしていかないと。
だからと言って、昔の雰囲気は壊したくないので、パッと見ても解らない部分だけの・・・。
本当は、自分のクルマなら板金塗装が終わってから自宅に持ち帰り、
暖かい時期に半年位かけてコツコツとパーツの磨きや、色差し、そしてメッキパーツなどの手直しといくのですが
時期が時期で納期も短時間ですので、なかなか細かい部分には手を付けられませんが、
手渡すhamaさんの後のお楽しみと言う事で、私はベース作りに徹します。
ここから、まだまだじっくりと作り込まないと、良いクルマにはなりませんからね!
やはり1年・2年と掛かりますね〜。
あとはハンドルをSタイプにして、Sタイプのシフト&コンソールに交換しなくちゃ!
いつ掛けても、エンジンはセル一発で掛かりますので、それは納得。
今日は、気持ちよく眠れそうです。




H16.12.14
週末に控えた納車日ですが、いまだ車検の準備中です。
長年の不動車を興しているのですから、簡単に作業が進むとは考えていませんが、
やはりお約束のブレーキが完全固着していて、そのままではホイールシリンダーのピストンが抜けません。
簡単な場合では、とりあえず外して中を磨いて、カップの交換で済んでしまうのですが、
この車輌は、そんなに簡単には終わらせてくれないようです。
完全に固着して、ホイールシリンダーにピストンが同化してしまっていると、普通はアッセンブリー交換となりますが
パーツの無い旧車は、現物をなんとかして再使用するしかありません。
たいていの修理屋さんでは、固着して外れないパーツなどの使用は考えないと思いますが・・・。
しかし、そこをなんとかしなくては!
我が家に在庫していたホイールシリンダーを足回りから外し、現在付いているホイールシリンダーと合わせて
まずは鍋にて煮る事にします。 水からグツグツと煮立て、手を入れてアチッとなったら出来上がり!
さあ、用意した万力に煮立てたホイールシリンダーを挟み、一気にグイッと回します。
固着して全然ビクともしなかったのが、まるで嘘のようにスルッと外れてくれました。
調子に乗ったところで、固着したピストンをどんどん抜いていきましょう!
なんとか無事に全部外れました。 ホッ。
ホーニングブラシをドリルの先端に付けて、ホイールシリンダーの内側を磨きます。
段差や虫食いもありませんね。 なんとか再使用出来そうです。
予備のホイールシリンダーと合わせて、その中で程度の良いものを4つ選び、今回のN360に使用いたします。
外したピストンもサビと汚れを落として、これでホイールシリンダーは前後左右OKです。
あとは新品のカップに交換すれば大丈夫でしょう〜。
完全にサビついているブレーキシューは、我が家の予備のものに交換して、次の段階へ!
続く・・・。



H16.12.17
納車日が明日に控えて、hamaさんも引き取りにきてしまうと言うのに、いまだ車検が済まず・・・。
間に合ってくれるのか〜。
不安と焦りの中、仕事にも身が入らず・・・。
なんとか日も暮れた夕方に、無事に車検が済み、ホッとしたところでした。
これで明日は引き渡せる。 ところが・・・。
エンジンだけは調子が良かったN360が、なんとも不安定なクルマに。
アイドリングは安定せず、すぐにエンジンはとまってしまうし、加速時もボボボボいっていてもたつきます。
まるで別のクルマになってしまいました。  こんなクルマでは私でさえ乗るのが怖いです。
我が家になんとか戻っても、このままでは引き渡せる状態ではありません。
時間は夜の8時を過ぎ、迫ってくるhamaさんとの約束の時間まで、あとわずか・・・。
外は冷え込んで、手も動かない程の気温でしたので、ここは開き直って、明日の朝から作業と決めて
今日は室内作業をすることにしました。
やり残した室内のカーペットとトランクのマットを作らないといけません。
外観が綺麗になっても、内側が綺麗でないと印象が悪いですからね。
両方とも、以前から材料は用意してありました。
hamaさん号には、室内もチェッカーフラッグがいいな〜、グレー&ブラックのチェック柄のカーペット。
トランクは荷物が横滑りしないようにと、トランクのフロアーが傷つかないように、グレーの小さな山型のボツボツのあるマットを。
とりあえず、簡単なトランクマットから作ります。
我が家のN360に以前作ったマットを引っ張り出して、それを型紙にチョキチョキと切り出します。
簡単ではありますが、これで終了です。
早速、hamaさん号に敷きましたが、トランクを開けた時の印象が変わりますね!
さてトランクを閉めてと、 アレッ、トランクが閉まりません・・・。
思いっきり閉めないと、全然ロックがされませんね〜。
これでは、トランクを開ける気分にもならないでしょうから、ロックの調整をしないと。
10mmボルトを2本はずし、金具の位置調整をします。
何度やっても、パシッときませんね。 仕方がないので、留めの金具を外して、ハンマーにて曲がりを修正します。
さて取り付けて、位置調整しながらトランクを閉めてみます。
ボンッ! 綺麗にしまるようになりました。
トランクもN3からN2のSタイプ用に交換していますので、調整がイマイチだったのでしょう。
こういった細かい調整を少しずつしていく事で、このクルマが快適なクルマへとなっていきます。
さて、フロアーマットもやらなければいけないのですが、身体も冷え切って、明日のエンジンも控えているので
今日は断念します。  それはhamaさんの宿題にしましょうか・・・。



H16.12.18
hamaさんの到着時刻13時半!
眠れるような眠れないような、とにかく朝まで待って、外が明るくならないと〜。
この頃の日ので出は遅く、作業は8時頃から始めました。
まずは、調子の悪いキャブを外してバラしてみます。
フロート、そして加速ポンプも問題ないですね〜。
エンジン側はとくに問題もないので、下手にいじりません。
調子の悪いのはキャブと決めて、とりあえずキャブをいじってみます。
なかなか本来の調子がもどってきませんね。
時間ばかりが気になって、なかなか神経が集中できないので、このキャブに見切りをつけて
ガレージに入り、あまり距離を使われていない、良さそうなキャブを数個引っ張り出してきます。
とりあえず、みんなバラしてチェックします。
同時にバラして、良さそうなパーツをいいとこどりして組んでいきます。
時間があれば、一つのキャブをじっくり洗浄して、調子をみるのですが、
そんなのんきにしている時間はありません。  ついにお昼になってしまいました・・・。
残る時間は1時間!
とりあえず組んだキャブに思いを託して、なんとか本来の調子をもどしてくれ〜、と祈りながら。
各部の詰まりも突貫工事でとりながら、エンジンに装着してみます。
さて、どんな調子かな?
セルも一発になり、吹け上がりもいいですね〜。 アイドリングも安定していて。
ちょっと試運転。 何か私の中で違います。 もう一つ何かが。
残る時間は30分。 納得がいかなければ渡せないし、さてどうしましょう。
ここまでくると仕方がありません。  我が家の調子の良いN360からキャブを移植しましょう。
我が家のN360にゴメンナサイと言いながら、hamaさん号に移植します。
とりあえず内部を少し洗浄して、エンジンに装着。  さて、これでどうだ。
セルも一発、吹け上がりも問題なし。 アイドリングもちゃんとしてますね。
じゃっかん回転が低かったので、少し上げて、さあ試運転。
ロー・セカンド・サード・トップと坂道&平坦もスムースに流れるように走るようになりました。
本来のN360のイメージになりました。
これならhamaさんも納得してくれるかな。
さあ、N360に乗って駅までお迎えに〜。 なんとか時間に間に合いました。
最後の最後まで、私に手をやいて。 このN360が少しでもてこずらせて、ここから出ないようにしているような。
何か我が子が旅立ちを拒んでいるようにも思えます。
それは私も寂しいですよ。 でも、私よりも大事にしてくれる人ですから。 きっと対面したら、納得してくれるんじゃないかな・・・。
作り始めた時から、駅までのお迎えはN360で颯爽と現れると、私のイメージの中で出来上がっていたので
それが最後の最後で閉ざされるかと思いましたが、なんとか実現して、私も嬉しいです。
さあ、お迎えにいくよ〜!




H16.12.18  13:30
駅まで、hamaさんをN360でお出迎え。
山道も快調に下り、街なかもクルマをぬって走るのにもストレスなく、そして旧車としてお荷物の走りでもなく、
現代のクルマに交じっても加速も劣る事無く、N360の性能に感心しながら走っていきました。
信号待ちしていると、通りすがりの人からの視線を感じ、嬉しいような恥ずかしいような・・・。
駅に到着すると、hamaさんは遠くから手を振っています。
N360の排気音で、遠くから来るのが解っていたのでしょう。
hamaさんを乗せ、さあ、我が家へ!
喜んでくれるかな〜、これが私の心配事でしたが、心配もなんのその、とっても喜んでくれました。
人のイメージは、それぞれ違うので、これがベストと思っても、やはり感性が違うとガックリなんて事もあります。
想像が膨らむ分、やはり現実を前にすると熱も冷めてしまうなんて事も多々あるし・・・。
気にいってくれたようで、私もホッとしました。
山までの上り坂もスイスイと快調に走り、hamaさんもいい,へと言ってくれました。
到着すると、私のオリジナルのキーホルダーを付けて、hamaさんにカギをお渡ししました。
まだまだ宿題は残っていますが、あとはhamaさんにお任せして、私はこの辺で・・・。
陽も暮れてきたので温泉にいきましょうとなりましたが、hamaさんから俺のN360で行こうやと言うので
私は助手席に乗り込みました。
なかなか助手席に乗ることも珍しいのですが、新しいオーナーさんの運転するN360は快適なドライブでした。
このN360も新しいオーナーを認めてくれたのかな・・・。




H16.12.19  5:50
まだ暗闇の中、外からは何やらエンジン音が・・・。
慌てて外に出てみると、hamaさんはN360に乗り込み、暖気していました。
息も白くなるほどの寒さの中、N360は勇ましくhamaさんと共に、遠くに消えていきました。
ずっと後ろ姿を見送っていましたが、ホッとしたような、寂しいような。
いつまでもN360の甲高い排気音が山にこだましていました。
この走れN360コーナーも、我が家から旅立っていったN360と共に、終わりとなります。
長い間、ご覧いただきありがとうございました。

完結!












眠った獅子を起こします やはり基本はキャブから
点滴方式にてエンジン始動 まずは洗車にて垢落とし
N III SDX インパネ スロープを使って高さを確保 穴あき&折れたマフラー 車体から取り外した燃料タンク
燃料計ユニット N II 用フロントマスク サビ取り剤
WAKO'S ピカタン

防錆処理剤 POR15
Metal Ready
¥2,080
コーティング剤 POR15
Fuel Tank SeaLer
¥4,620
サビ取り中 サビ処理後の燃料計ユニット コーティング剤の乾燥中
コーティングしたタンクの装着 エアー抜きのホース エアー抜きホースを新品に 給油口からのパイプの掃除
折れたマフラー・・・ マフラーの脱着&装着 汚れ落とししてから 用意した中古マフラーセット
N II 用 トランク N II 用 フロントフェンダー
当時モノで色換えなしで
サビ&クサリはありません
Sタイプ用 ハンドル Sタイプ用 トランクエンブレム
このエンブレムでも3種類アリ
Sタイプ用 
フロントフェンダーエンブレム
これは新品を使います
Sタイプ用 
フロントフェンダーエンブレム
フューエルリッド
留め金の折れていないモノを
N II 用 フロントウィンカー
N II 用 バックランプ
丸型小判タイプ
同じ小判タイプにも種類が・・・
N II 用 ウィンカーレンズ N II 用 バックランプ用パネル
N3からN2には必要です
N II 用
ベンチレータールーバー
分解して洗って磨いてみました こちらも洗って、磨きました N II 用 ボンネット
一度も色換えされていない
当時モノのボンネットです。
N II 用 グリル
いよいよ全塗装に向けて
パーツを剥がしていきます。
フロントガラスも脱着します
N3からN2変更の為
フェンダーを交換します
リアもガラスを脱着して
バックランプを小判タイプに!
板金の準備に入りました
フロントマスク&ボンネットを
N3からN2のモノに交換します
N III マスクからN II マスクに
交換されました!
大きな事故歴もなく
フロント部はスッキリ
外装の外せるパーツは
全て脱着されていきます。
色換えの為、ドアも脱着・・・。
リアのバックランプも
N II の特徴である小判型に
する為のボディパネル交換
ガラス類&ゴム類も全て
外されました・・・。
ここまでやる予定では?
左右とも交換が完了し、
フロント&リアともN II に!
リフパネルの小傷も拾って
修正しています
サイドステップの左側の
サビを落とし修正しています
グルッと一回りしてきました。
サビ&クサリも少なく
とても程度の良いボディです。
色換えが勿体無いです・・・。
スポット溶接された
N II タイプのフロントマスク。
りりしい顔になってきました。
サイドステップの右側も
サビを落とし修正します
クサリが全然無いんですよ!
綺麗なボディになるかな〜。
N II 用 フェンダーミラー
S800用の新品を装着します
ガラス脱着にての塗装の為
フロントウェザーストリップを
新品に交換いたします。
¥8800
リアのウェザーストリップも
新品に交換します。
左側がリア用です
¥8500
ドアとボディの合わせ目の
ウェザーストリップも
左右を新品に交換します
¥4925×2個
せっかく塗るのですから
ダッシュボードも取外しました。
15分もあれば外れます。
ダッシュボードは
N III からN II に交換予定
でしたので丁度良かったかな
引き剥がしてきた
ダッシュボード
邪魔なN III パーツも
軽トラにて引き揚げてきました。
次はN II Sタイプのパーツを
持ち込まないと〜
出番待ちの外装セット シートも外され塗装待ち すっかりドンガラ状態 中が綺麗なので勿体無い
吸湿性のある内張りの下地。
長年の湿気と雨でボロボロに
湿気に左右されない材料で
新しく作り直します
純正の下地から型取りし
外枠をカットします。
次に純正の下地と同じ
各穴をカッターにて切り抜いて
ドアの内張りは左右対称。
同じモノを二つ作ります。
純正の内張りの表皮を剥がし
新しく作った下地に
タッカーで留めていきます。
破れもなく、
しっかりした内張りになりました。
無事に左右の内張りが
完成いたしました。
これで室内に湿気がこもっても
大丈夫かな。
N II 用 フロントシート
Sタイプ用
N II 用 リアシート
Sタイプ用
N II 用 ダッシュボード &
Sタイプ用 メーターセット
N II 用 ドアの内張り
リアサイド小物入れ スプレータイプ防錆シーラー
サビを完全に落とした後に
シュッと一吹き!
サビの再発を押さえます
サフェーサー 業務用
一般用のサフェーサーよりも
錆等に強いようです。
一般のサフェーサーよりも
1.8倍くらい高いそうです
ボンネットのサビ処理後
下地を修正し
左記のサフェーサーを拭きつけ
赤の下塗りへ

下地処理されたパーツを
組み付け、チリ合わせを!
ボンネット&フェンダーも
しっくりいくように〜。
ドアも両側、そしてトランクも
付きました!
ドアノ内側もしっかり塗られて、
あとは組み付けた状態で
いよいよ、全塗装に入ります!!
赤に白のストライプが バンパーレス!
ナンバーはサイドに移設
ダッシュボードを装着
しかし配線が・・・
気分はブルーです
配線を組替えて・・・ N3のTSタコメーターと
N2のSタコメーター
Sタイプ用のトリップメーターが
固着して動きません・・・。
バラしてギアに注油して!
ガラスも磨いて・・・。
配線もOKかな?
再チャレンジしなくては!
なんとか配線も結線し完了!
ダッシュもボディに装着。
内装も形になってきました。 ハンドルを交換しなくちゃ!
スイッチ類、作動OK。
ウォッシャーノズルを
現行タイプの新品に!
噴出し口は2個タイプです
サビサビで使いたくない
ブレーキシュー
曲がりもあるので交換します
F&Rのホイールシリンダー
完全に固着してピストンが
外れません・・・
我が家のスペアのパーツから
ホイールシリンダーを外します
バックプレートから次々と
パーツを分離していきます
きっちり左右分、外せました
いざと言う時は、
やはりスペアパーツですね!
外したホイールシリンダーから
ピンとゴムを外します
予備も含めて
ホイールシリンダーを
鍋にて煮込みます!
外したゴム類は
毎度の方法で再生します。
カチカチになったゴムも柔らかく
さて程よく煮立ったところで
サッとホイールシリンダーを
取り出して万力に挟んで
一気にグイッと回します。
完全に固着してビクとも
しなかったのが嘘のように
スルッと抜けてくれました!
サイズに合わせブラシを使って
ホイールシリンダーを磨きます
磨いた後の内面です。
ツルンと綺麗になりました。
段差や虫食いが無ければ
再使用が可能です。
1インチサイズのシリンダー
綺麗になりました
9/16インチサイズの
ホイールシリンダー
取り外したピストン サビや汚れを取り除き
虫食いが無いものを
再使用いたします
車検は済んだものの・・・ リアもバンパーレス キャブを外して 別のN360からの移植
これが少しでもヒビが
入っていると息継ぎしますよ
ボンネット押さえのバーを留める
ゴムが欠品していて、
エンジンを掛けるたびに
振動してうるさかったので装着
ウォッシャータンクは
純正タイプの電動に
オプションの
サイドシールプロテクター
左右セットを装着
トランクマットも新しく フロアカーペットも新しく!
しかし材料はありますが
間に合いませんでした・・・。
チェッカーフラッグ柄です
私のやれる事は
これにて終了!
あとは次のオーナーさんに
横から見てもカッコいいですね。
あとはローダウンかな・・・