モンキーを作ろう!





〔作業の第一歩は〕

春の古猿祭に向けて何か作らなくちゃ!
何かを作るにも、目標が無いとなんとなくダラダラとしてしまうものです。 自分にヤル気を出させるのも、イベントとかの開催は区切りが付いて良いです。
まずは頭にどんなモンキーを作ろうかなと思案して、だいたの構想ができたらイラストにしてみます。
イラストでは何度でも形や色の修正が出来ますから、よりリアルに完成した姿を見る事が出来ます。
完成した姿が頭にイメージできれば、あとはイメージ通りに作っていけばOKです。
頭にイメージした通りに完成するかは腕次第ですが、まあそこらへんは臨機応変に途中で方向転換もありと言う事で。
遊びですから、あまり気負わず気楽に作っていくのが楽しみでもあります。 これが仕事で頼まれものでは、より理想形に近づけなくてはなりませんが、趣味で楽しく、ノンビリと・・・。
まずは基本のフレームを用意しました。



〔見えない部分も〕

用意したフレームですが、長年の使用によりドロと油が堆積して裏側などは特に汚たない状態です。 表面もサビが発生して塗装も剥げていたり・・・。
フレームは外装を付けてしまえばあまり見えない部分ですから、手を抜いてしまっても良いのかもしれませんが、あとあと他のパーツを付けていく時に、最初にまあ良いかとスタートしてしまうと、どんどんまあいいかって感じになってしまうので、ここはサビ落としと塗装の剥がしをキッチリやって、地肌を丹念に磨いてあげます。サビ落としや磨きは、人それぞれ使う道具だったり方法も様々ですが、私は剥離剤はなるべく使わないようにしています。 せっかく下地を出しても、サビの再発は怖いですし、鉄は意外とデリケート、薬品を使ってアレルギーが発生して、サビの再発は困りますからね・・・。
人間じゃないからアレルギーなんてと思いますが、薬品が身体にもモノにも良いはずは無いですし、完全に剥離剤を洗う事もできないでしょうし〜。



〔サビを落としたら〕

サビを落としたら、鉄は空気に触れた瞬間からサビノ再発が始まりますから、なるべく早めに防錆処理をしなければいけません。
塗装を剥がしたらすぐにサフェーサーだけ塗っておきます。
サフェーサーを塗る前に脱脂や汚れを落とす為にシリコンオフやパーツクリーナーで綺麗に洗い流します。
油分が取れたら一気にサフェーサーを吹き付けて、乾燥したら再度上塗り。 裏側もキチンと塗っておきます。
サフェーサーは乾きが早いので扱いが楽です。失敗してもやり直せますから気楽に塗れます。
昔も同じように塗装していて、締め切った部屋で長時間作業をしていた時に呼吸困難になって危ない状態になった事があります。その日以来、塗装や強い塗料系の臭いをかぐとアレルギー反応が出るのか、身体にジンマシンのように反応してしまうので、細かいパーツ以外の塗装はせずに我慢していたのですが、そろそろ平気かな〜、なんて半分不安になりながら塗装しました。 換気を十分にして作業しましたが、なんとか完了。でも痒みは出ました・・・。 やはり塗装は業者さんにお願いしよう。



〔乾燥したら本塗りを〕

サフェーサーが完全に乾いたところで、軽くペーパーヤスリで足付けして、本塗りをしちゃいます。
何色にしようかな〜、なんて悩みながら、赤か黒か・・・。
結局悩んで翌日に。 完成後のイメージも出来ているのですが、せっかく塗り替えるなら黒は純正色なので芸が無いな〜なんて欲も出て。
でも最初のプランと変わってきちゃうので、ここは最初の予定通りに精悍なブラックを選択しました。
決まったら一気に塗ります。 気軽に会社で缶スプレーで塗ってますので、塗膜が薄いですから、時間をかけて重ね塗り。
最後はウレタンスプレーを塗れば良いのでしょうが、まあそこまでは良いかと、これでフレームは完了にします。
これで触っても手が汚れる事も無く、パーツの組み付けも気持ちよく出来ます。
一週間ほど自然乾燥させて、徐々にパーツを組んでいきます。



〔イメージはカフェレーサー〕

フレームもなんとか準備ができましたので、次は装着するパーツの準備。 こればっかりはパーツが揃わなければ形になりません。最初にイメージしたパーツを探しながら作業を進めます。 ハンドルは私のイメージではセパハンです。 当時の流行もの、乗りもの館のセパハンが良いかなと。
そんな話をしていたら、持っているよ〜との話なので、譲って頂く事に。 仲間同士でお金のやりとりは嫌だから、物々交換でとの事なので、仲良く交換しました。 こんな時は、持つべき物は友かなと、ちょっと都合よく(笑)
段々とパーツも揃って、イメージがよりリアルになってきました。フレームにハンドルとくれば、もう完成ですね〜。
まあそんな簡単ではなく、まだまだパーツは全然足りませんが、ここからは気長にやりましょう!
慌ててもパーツは揃いませんし、一気にやるにはお金に余裕も無いし・・・。なるべくお金をかけずに、ノンビリと。 パーツの深追いはしません。 パーツに追われて嫌になっちゃうので。



〔ハーネスチェック〕

予定ではヘッドライトは純正のものではなく、メーター別体のものを使う予定なので、メーターもメインスイッチも新たに装着しなければいけません。
別の場所に移動するにはハーネスも新たに作り直さないと!
とりあえず手元にある5Lのハーネスをベースに、メインスイッチを後方に移動できるように作り変えます。
バイクに跨ってキーを入れる動作がイキなように、私のイメージでは後方にあるとカッコ良いかなと。
イメージした部分にハーネスも改良して、更に始動性が良くなるようにアースも追加しておきました。
これで火花も良く飛ぶかな〜。
汚れたハーネステープを剥がして、新たにテープを巻き直しました。
これでハーネスも用意OK。
少しずつですが完成に向けて作業は進みます。



〔メーターステーの製作〕

ライトケースを別のものにするにあたって、メーターも移動しなければいけませんので、メーター用のステーも新規に作ります。
カフェ用に用意した、トップブリッヂも他車流用で探し、それに合わせてメーターステーも考えてみました。
素人製作ですから、現物合わせで試行錯誤しながらの作業です。まずは紙に簡単に型とりして、実際にフロントフォークやトップブリッヂニ合わせながら、何度か書き直して・・・。
大体の感じがつかめたらメーターの取り付けのネジ穴も考慮して完成後のイメージに近づけます。
ある程度の型紙が完成したところでパソコンに取り込んで左右対称に作り変えます。
とりあえず付いていればOKてな感じだと気分が良くないですからね〜。 隠れちゃう部分なんですが、きちんと作ろうと思います。
何個か試作の厚紙で取り付けテストして、最終的に決まった型紙を元に、購入してきたアルミ板から削り出します。会社に道具は揃っていないので、グラインダーで大雑把に荒削り。



〔イメージ通りに出来ました〕

グラインダーを使って荒削りした後は、万力に挟んでシコシコと棒ヤスリで削ります。道具は無くてもなんとかなるものですね。
ホームセンターで購入した3mm厚の板が、型紙通りに形になりました。 カットした部分のバリを取って、あとはペーパーで表面を整えました。一度ブラストをかけて梨地にしてから艶消しの黒でも塗ると更に雰囲気が出るのですが、せっかくアルミなのでしばらくこのままで。
機械でくり抜いた綺麗な切り口ではなく、棒ヤスリで形を整えたところが当時っぽくて良いかな〜なんて感じます。
削るのが思いのほか大変で、形になった姿を見ると、たかがステーひとつなんですが、手作りした〜と思いも深いです。

メーターは二連にせず、気分でタコメーターとスピードメーターの一個どちらか好きな方を付けられるように、取り付けネジも2タイプ空けました。 なるべく当時の若者が作ったようにが理想ですが、メーターも当時風にCB50用を選んでみました。



〔それっぽくなってきました〕

5Lベースで新しく組んでいますが、モンキー以外のトップブリッヂを流用し、メーターステーを新たに作って、なんとか綺麗にメーターが付きました。 本当はカフェレーサーをイメージしているので、更にメーターの角度を付けて雰囲気を出したいのですが、一応公道も走らせたいのでヘッドライトを付ける関係上、角度とスペース的にこれがベストかなと思います。
このままでも純正のようにハンドルが抜き差しできるように、というのがミソです。何かを作って、他の機能が犠牲になると言うのでは駄目ですからね〜。
フロントフォークに、新たに車外で流用したヘッドライトケースを取り付けて、段々とバイクらしくなってきました。 ホンダさんから純正の新品ネジやボルトを調達して、取り付け始めました。
まだまだパーツが全然足りないんですよね〜。
モンキーを何も無いところから一台パーツを集めて作るのは、なかなか根気と気力が必要で大変です・・・。 お金も少しずつ作らないと大変です。 その分出来る事は自分でやりますが。



つづく