◆作業を始める前に・・・
修理を進めていく上でパーツリストとサービスマニュアルはとても心強いパートナーとなります。 特に当時の原本にこだわる事はありませんから、コピーでもあれば役にたちますので入手しておきたいですね。
パーツリストは分解図がパーツ一つ一つ記載されていますから、現物をバラす前にイメージをつかんだりシュミレーションすることもできます。 頭の中にイメージを作ってから現物をバラしていくと作業も意外とスムーズに進んでいくと思います。 バラしてから構造を知るよりは予習してあった方がパーツを破損させる危険も回避できるのかなと思います。 更に組立て時の規定トルクや注意事項などもサービスマニュアルには記載されていますので、読んでおくとにわか仕込みであっても全く何も知らないでやるよりはリスクは低くなるでしょう。 オールドホンダ塾ではこんな資料も大切なアイテムとなってきます。
 ◆長年の不動車を始動させる場合・・・
長年眠っていたような不動車を始動させる場合、どうしても早く動かしたくて、タンクにガソリンを入れてバッテリーを交換して、さあ始動!
そんな気の早い人もいるかと思いますが、眠っていた時間の分だけ起こす時も慌てずじっくり時間をかけて直すべきかと思います。 眠っていたクルマの燃料タンクはたいてい内部がサビているものです。そこに急にガソリンを注いでもキャブにサビの粉が流れて燃料パイプや燃料フィルター、更にはキャブを詰らせてしまうだけです。 ガソリンが流れてもキャブ側でオーバーフローなんて事が起こります。 キャブを無駄に詰らせたり開けたり閉めたりさせたくないですからね〜。 キャブはとってもデリケート、開けたり閉めたりしている間にネジ山もバカになってきたりしてガタを増やしてしまいます。 これが面白がって直すことで起こるイジリ壊す現象かと・・・。
やはり始動させる前に燃料タンクの内部の洗浄とサビ取りは必須ですかね〜。 気が焦ってエンジンを早く始動させたい場合には燃料ポンプと純正タンクを使わず、補助タンクを用意して始動させるのが良いですね〜。 私は毎回そうしています。