作業前&作業後




旧車を直していく上で、やはり問題になってくるのはパーツの事です。
新しいクルマのようにどんなパーツでも入手できれば、新品パーツに交換すればいいので作業も早いです。
しかし、パーツがなかなか揃わない旧車環境では、付いているパーツを磨いたり修正したりして大切にしなければいけません。
欠品のあるバイクやクルマを直す場合は、中古のパーツを入手したり、使えるパーツを2コイチ、3コイチなんてこともよくあります。
使える物は、なんでも直して使います。その為、旧車のパーツは、一部が壊れていても他が使える可能性がありますので捨てられません。
いつか使う日まで、そんなパーツたちは、出番をじっと待っています。

洗ったり、磨いたり、見るに耐えなかったパーツが一つずつ綺麗になっていくのは、とても楽しいものです。
皆さんも一度やってみると、きっとハマリますよ!

これ捨てるの? と聞かれたバイクやクルマたちも、綺麗に磨いて駄目なパーツを交換してあげると
急に手のひらを返したように、これ綺麗じゃん! 欲しいな〜!

どんな物も、作られた時は、みんな綺麗でした。 どんなにボロくなっても必ず元に戻せます。
時間は掛かっても、物の気持ちになって愛情を注げば、きっと蘇ります!
そんな物の再生にお付き合いくださいね。  私は何でも捨てられなくて困りますが・・・。


N360  ツインキャブ T360  クラッチマスターシリンダー
長年使用していなかったキャブでしたが
クリーナーとパーツブラシによって各部をゴシゴシ・・・。
油もホコリも綺麗に消えました!
スペアの部品があれば交換したいところですが
無い場合には再使用しかありません。 とにかく磨いて磨いて。
中身も取り出し作動チェックして、ついでに外観も。



ステップバン  シングルキャブ バモスホンダ  サンバイザー
こびり付いた油と砂のような厚い層がビッシリと・・・。
こんなキャブでも使わないといけません。
しかし洗浄してみると、油汚れに保護されて綺麗な姿が。
オープンカーであったバモスのサンバイザー、
やはり気候に耐えられなかったのか外されてありません。
予備にあった汚れたサンバイザーをお風呂に入れてゴシゴシと。



購入時のバモスホンダ 欠品を補充し、とりあえず動くようにしました
このバモスを発見した時には、しっかりシートが被せられ
なんとか雨風をしのいでいましたが、6年程放置され
最後には、バモスの上にTN360を載せられて・・・。
6年近く毎月通って、なんとか譲ってもらいました。
これは、その場でブレーキとエンジンも整備し
譲ってもらったホンダプリモ店にて、自走を披露しました。



発見時のLN360 全塗装&車検取得したLN360
まさに草むらのヒーロー、おまけに書類なし・・・。
林の中で半分は土に埋まった状態で。 屋根も赤錆。
前々オーナー&前オーナーがレストア断念したので私が。
みんなに見捨てられたLN360をなんとか復帰させたくて!
ちょっと意地になって直しました。  どうせ直さないだろ!
この一言で、やる気が出ました。 書類も再発行でき復帰。



仕上げ前のT360(AK250) 全塗装&車検取得したT360
フロントマスク&ボンネットがBK250でした。
細かいパーツの欠品もあり、エンジンも不動でした。
まずはエンジンを始動させるところからスタートです。
本来のAK250のフロントマスク&ボンネットに交換し、
AKの顔となりました!  細かい欠品パーツも探しました。
無事に始動し、塗装も完了!  公道デビューしました。



引き取り時のバモス2 公道復帰したバモス2
部品取り状態で欠品だらけのバモスでした。
書類も当然ありません。 職権抹消されていました・・・。
まずは書類上の前所有者探しから。
なんとか書類を再発行でき、パーツも揃って
走行可能な状態になりました。 一見、未再生原型車。
なんとか見れる状態に復帰いたしました。



仕上げ前のライフピックアップ ライフピックアップ
エンジンが壊れ、ボディも腐り、見捨てられ・・・。
パーツも部品取りされて解体寸前!
この状態を見ては黙っていられません。
まずはエンジンを直しましたが、元気よく走ってくれました。
次に、剥ぎ取られた欠品パーツを探し、揃ったところで
全塗装にてお化粧直し。  命を吹き込みました!



バモスホンダ  テールライト バモスホンダ  燃料メーター
よくあることですが、一部をマスキングして塗装される場合
余計な部分にも塗装がしてある事が多いです。
バラして、余計な部分の塗装を剥ぎ、磨き直します。
旧車の場合、メーターも当然疲れています。
分解して、しっかり作動する事を確認し、磨いて組み直し。
使えないパーツは、修正または交換します。



スーパーカブ C100  テールライト TN360 (初期型)  キャブレター
ぶつけて曲がり&欠けたテールライトも
ステーを修正して再使用。 プラレンズは交換します。
色も塗り直せば、新品状態?
長年の埃と油もクリーナーにて汚れ落とし。
まだまだ綺麗になります。
脱脂してしまうので、各部に注油。



スーパーカブ C100 スーパーカブ C100  メーター
不足パーツを補足し、コンパウンドにて磨くだけで
見違える姿になります。  なんでも塗装し直すよりも
丹念に磨くと未再生っぽくて、いい感じになります。
汚れを落とし、メッキ部分を磨いてあげるだけで
印象は変わります。 やはりメッキ部分は光っていないと。
入手したら、まずは洗車からですね!