cC0 Celeron800-SL4TF- Impression

100MHzベース cC0 Coppermine-Celeron800(SL4TF)登場。
驚きの耐性!空冷FSB148MHz 1181MHzでWin起動。1167MHzでπ完走。
恐るべき耐性で、
Celeron Kotekote の 20世紀最後を飾ってくれました。
  UPDATE:2000.12.17 


100MHzベース cC0 河童セレ800 フライング入手。

cC0コアの河童セレも、いよいよ100MHzベースのものが登場します。
正式発売は、2001年1月中旬ですが、12月15日に、フライング発売の報が!
通販価格は、24800円と超プレミア価格につき、見合わせようと思っていたのですが(^^ゞ

本日、「パソコン工房くずは店」に寄ると、なんと1枚だけ (@_@) ショーケースに・・・。
この1枚だけというのが(○o○)、心を動かすんですよね。
値段は19900円と、また、心得ていらっしゃる(><@)・・。
「1枚だけしかないんですか?」 (おぃおぃ!2枚あったら2枚買うのか(・・;))
『ハイ!1枚だけしかありません。』
「じゃぁ・・、1枚だけください。」 (算数のわかっていない日本語)

価格はプレミアにつき、別として、
仮に15000円でも、Duronにはコストパフォーマンスでは劣るかもしれません。
しかし、BXにこだわるセレロン使いとしては、行くしかありません。
FSB100に魅力があるのかというと、これも魅力は全くありません。
逓倍率8倍が、唯一の魅力です。高FSBに近づく可能性があるという点で。
(Dual可のうわさもありますが、IntelのDataSheet未発表につき、未確認です。)

FSB100ベースの河童セレ800 2000年末の存在価値

『Celeron533AのcC0コア版じゃないか』 とおっしゃった方がありますが、
Celeron533AにcC0コアはないのです。ここの所が大事。
オーバークロック時のマシンのトータルスピードは、FSBに左右されやすいのです。
『PenIII800のcC0を買った方が、コストパフォーマンスは良い』 とおっしゃる方もいます。
cC0 PENIII800−SL4MAは、今のところPHILIPPINES産しか出回っていません。
今回のCele800−SL4TFは、MALAY産なのです。
この意味がわからなければ、耐性報告をもう一度よく見るといいかもしれません。

と、言うわけで、今回もまた、セレロン使いとしては、無様な結果は残せません。
気合と期待!20世紀最後の夢がかかっています。 (相当の不安も(-o-)y-゚゚゚)


外観上は、裏面のキャパシタの数が8個に増加。

裏面のキャパシタの数に、ご注目ください。
一旦減らされたのですが、増加しています。
しかも、サイズが少し大きくなっています。(コンデンサー容量が大きくなっていると思われます。)
回路に並列に入っており、高クロック動作時のノイズ除去が目的と思われます。

Celeron 800/128/100/1.7V
Q047A834-0641 SL4TF Malay
左 800 SL4TF
   キャパシタの数 8個
右 600 SL4PB
   キャパシタの数 5個



テスト環境EPoX BX6SE Rev0.31にて、耐性上限をさぐる。

マシン構成です

パソコン(メイン)
  Case
  マザーボード
  CPU
  CPUクーラー
  CPUドータボード
  Memory 1
  Memory 2
  UltraATA66ボード
  内臓Hard Disk 0
  内臓Hard Disk 1
  内臓Hard Disk 2
  CD
  ビデオカード
  サウンドカード
  ネットワークカード
  内臓Modem
  マウス
  キーボード
  スピーカー
  Printer
  OS
 
Faith Inspire Takapen's Special (98.12) 
  Freeway FW-OTX-XS 250W
  EPoX BX6SE Rev0.31  
Vio3.50V
  
Celeron800(SL4TF) cC0コア FSB100MHzベース
  
α-PEP66U(山洋6cm高速ファン)
  
MSI MS-6905Master
    <2228F 133MHz が限界のため、外す>ノーブランドSDRAM 128MB(PC100 CL=2)
  ノーブランドSDRAM 128MB(PC133 CL=3) Mosel V54C365804 VCT7 0003PR (00.4)
  Promise Ultra66 (00.4)
  Quantum LM20 20GB 7200rpm (00.4)
  IBM DTTA371010 10GB 7200rpm (99.4)
  Quantum FBEX-6400A 6.4GB 5400rpm
  TAEIL CDD-7320T 32倍速
  GB RIVA TNT(AGP)Core115/Mem125MHz
  DCS S817 (YAMAHA YMF724PCI)
  Acer ALN-201T PCI(10Base-T)
  Diamond Supra 56K PCI
  Logitech USB Wheel Mause +  PS/2
  112日本語
  EP691 アンプ内臓ステレオ
  EPSON PM670C
  Windows98SE + IE5.5 ACPI電源管理

共通条件 PCI 1/4(FSB124以上)  AGP 2/3  Vio3.60V  メモリー128MB*1(2228Fast)


まずは、定格電圧1.70Vにて、FSB125 1002MHz でWin起動

CoreVolt FSB

CPU

BIOS Win98 Win2k Superπ FinalReality 3Dmark2K HDbench  

1.70V

100

800MHz

 
 

120

960MHz

 
 

124

995MHz

 
 

125

1002MHz

 

1ギガ突破!
 

126

1010MHz

×

×

    ロボットで落ちる
 

127

1017MHz

×

×

      起動に失敗することも
 

128

1024MHz

×

×

         

定格電圧で、1ギガ突破しました。期待を抱かせますねo(^-^)o


V-Coreを2.00Vに昇圧して、FSB140 1117MHz でWin起動

CoreVolt FSB

CPU

BIOS Win98 Win2k Superπ FinalReality 3Dmark2K HDbench  

2.00V

125

1002MHz

       
 

133

1067MHz

あっさり突破
 

138

1102MHz

1.1ギガ突破
 

140

1117MHz

 

めざす常用帯域
 

141

1131MHz

×

×

    起動に失敗することも
 

142

1138MHz

×

×

      一度だけ起動成功
 

143

1145MHz

×

×

×

       

FSB133MHzをあっさり突破して、140MHz常用の可能性が見えました。
V-Core電圧のアップに、耐性が素直に追随してきました。いい傾向です。
発熱が少ないのも、驚きました。cC0の566や600と比べて、高負荷時のコア横の温度が3度は低い!


V-Coreを2.20Vにさらに印加して、究極耐性チェック。FSB146 1167MHz でWin起動

CoreVolt FSB

CPU

BIOS Win98 Win2k Superπ FinalReality 3Dmark2K HDbench  

2.20V

140

1124MHz

       
 

144

1153MHz

       
 

145

1160MHz

安定限界かな。
 

146

1167MHz

 

1’54”

FRはリセットすることも
 

147

1174MHz

×

×

×

×

 
 

148

1181MHz

×

×

      起動に失敗することも
 

149

1196MHz

×

×

×

      一度だけ起動成功

FSB150MHz 1200MHz はさすがに無理でした。
しかし、FSB145MHz 1160MHz では、なんとか安定させれそうです。
128MB PC100 CL2 メモリーの根性がなく、2228Fについてこれないのが残念(98年物だからしかたなし)
メモリーをもう一枚手配しなくっちゃね・・・とほほ。
P2B-Fの実用機では、FSB140MHz 1124MHz で当面使うことにしましょう。


FSB148でのWCPUID取得画面




FSB146でのSuperπ 1分54秒




FSB146でのPipipih3 1分12秒46



ついに、河童セレで、FSB140MHz を越える領域での、空冷常用が可能となりました。
さらに冷却を強化すれば、FSB150MHzが可能かもしれません。(お正月の楽しみ(∂∂)♪)
リコール中の0.18μ- Coppermineコアの、最速PenIII1.13GHz を越え(2001年第2四半期予定)
20世紀をしめくくる、Kotekote話になりました。

Celeron800は、買いか?

今の価格では、決してコストパフォーマンスが良いとは言えません。
すでに、1ギガ前後で動作するCPUをお持ちの場合は、必要ないでしょう。
20世紀最後の遊びということでなら、大いに楽しめます。
コストパフォーマンスなら、PenIII800 を、さらに言えば、雷鳥/Duron軍団でしょう。
しかし、そのAMD軍団も、本命DDR-SDRAM対応のマザーが2001年の主力になります。
Intelは、0.13μにシュリンクされたPenIVが2001年後半には登場します。
来年2001年〜2002年にかけて、PCの構成は大きく変わり、出費も必要になります。
CeleronとBXマザーに固執してきたのは、移行期の無駄を省く思考にほかなりません。
O/Cには、いろいろな目的や考え方があります。ふところ具合も大きく影響します。
Kotekoteの意味は「使い倒す」ということでしょうか。
(その割に、ちょこちょこ出費が多いな〜(^^ゞ。新しいPCが組めるよ!o(゚◇゚)○)