Use in FSB150-2228F & Info of SPD

Celeron800(SL4TF)が常用FSB146MHz で回るため、
FSB150 で 2228Fast の最速設定・複数枚刺しが通るメモリーを探してみました。
   2001.01.07  Takapen Signed   2001.01.14  Update 


なんと安い!SDRAM。

表記のように、FSB150の複数枚差しで、2228Fast の通るメモリーが欲しくなりました。

128MBのSDRAMは、ついに5000円をきりました。
(年明けは円安で、少し値上がりぎみだそうですので、2000年末が底値かな。)
また、お絵かき用のサードマシンを組む必要もありましたので、
久々、メモリーに手を出しました。当たりはメイン機で、はずれはサード機に流用作戦。

ところで、こんなにメモリーが安くなると、がっくし来ますね\(_ _)。
過去、どんなに高いメモリーを、買い支え続けたことか。
くやしいので備忘録として、記憶をたどってみます。おおよそこんな感じで間違いないと思います。

PCのメモリーの価格  (私の購入価格の記憶です(^^;;)
  タイプ 購入容量

購入価格

円/1MB

1993   4MB 40000円 10000円
1994 SIMM 8MB 40000円 5000円
1995 SIMM 8MB * 2 = 16MB 40000円 2500円
1996 SIMM 16MB * 2 = 32MB 32000円 1000円
1997 SIMM 32MB * 2 = 64MB 32000円 500円
1998 SDRAM 128MB PC100 34800円 272円
1999 SDRAM 128MB PC100 22800円 178円
2000/4 SDRAM 128MB PC133 12800円 100円
2000/12 SDRAM 128MB PC100 4880円 38円
   

4980円  
   

5180円  
合計     269440円  

          悲しい(><@)、のひとことですね。




メモリースペック(SPD情報)と耐性比較。

  Mosel Win Winbond Mosel Mosel GreenMemory GBCL2 M.Tec
基盤 94V-0
B6786RC
94V-0
B6781RC
711V
PC4GI 11-AA
94V-0
B6786RC
94V-0
B6786RC
94V-0
B6786RAb
CE2022112
002 A00
94V-0
B6786RAb
チップ Mosel
0003PR
V54C365804
VCT7
Win
9843
WTC39S6480
T-8
Winbond
04 3D C
W981216BH75
Mosel
0045PR
V54C365804
VCT8PC
Mosel
0037PR
V54C365804
VCT7
114Sin
MR8166
G64SD8
M8PC-7
無印
16M*8
SDRAM
-8-T
M.Tec
0049D
TBS6408
B4E-6
実装方法 64bit*16
両面
64bit*16
両面
128bit*8
両面
64bit*16
両面
64bit*16
両面
64bit*16
両面
128bit*8
片面
64bit*16
両面
CAS(1)
CAS(2)
CAS(3)
11ns-8ns
16ns-9ns
0ns-0ns
12ns-9ns
16ns-9ns
0ns-0ns
16ns-9ns
16ns-9ns
0ns-0ns
12ns-9ns
16ns-9ns
0ns-0ns
11ns-8ns
0ns-0ns
0ns-0ns
12ns-9ns
16ns-12ns
0ns-0ns
16ns-9ns
16ns-9ns
0ns-0ns
11ns-8ns
0ns-0ns
0ns-0ns
CS
We
(Latency)
   0
   0
   0
   0
   4
   4
   4
   4
   0
   0
   4
   4
   2
   2
   4
   4
SIZE
CLK
CAS
  128
   0
   2
  128
   0
   2
  128
   4
   2
  128
   4
   2
  128
   0
   2
  128
   4
   3
  128
   2
   2
  128
   4
   3
TRP
TRRD
TRCD
TRAS
   20
   15
   20
   44
   20
   20
   20
   50
   20
   15
   20
   50
   20
   16
   20
   48
   20
   15
   20
   44
   20
   15
   20
   32
   20
   20
   20
   50
   20
   15
   20
   44
SPD内表記 PC133U
333-542
PC125
333-622
PC100
222-622
PC125
333-622
PC133U
333-542
PC125
333-622
PC100
222-622
PC133U
333-542
2228Fast FSB150
over
FSB120 FSB137 FSB142 FSB150
over
FSB130 FSB150
over
FSB133
3338Normal FSB150 over FSB150 over FSB150 over FSB150 over FSB150 over FSB150 over FSB150 over FSB150 over
FSB150
動作設定
2228F 3338F
(333設定)
2238F
(R Precharge3)
2228N
(MA wait N)
2228F 2328N 2228F 2328F
(RtoC delay3)
備考           FSB133越で
Win起動せず
   ×
※Chip
 情報
2枚刺しで
認識できず

   ×
テスト環境:BX6SE 追試P2B-F改、 Celeron800(Vcore2.3V)、 Vio3.60V、 テスト条件 Memtestが5ループOK

総合評価

× ×
  Mosel Win Winbond Mosel Mosel GreenMemory GBCL2 M.Tec

 無印GBCL2のチップのメーカーが、SPD情報によれば「Kingston KGM 100X64C2128 1A1E951B 128MB」とでます。
  SPD情報通り、Kingston製とすれば、耐性のすごいのもうなずけます。ただ「64C」というのが怪しい気もしますが・・・。


<総評>

 (手持ちのメモリー)
・ Mosel PC133 CL3 は、メインで使っており、期待通り。
・ Win PC100 CL2 は、98年製造ですから、期待はしていませんでしたが、3338FであればFSB150がOKには驚きました。
・ Winbondは、7.5ナノ品ですから期待していたのですが、Ras Precharge Time を3にしないとFSB150は無理でした。残念。

 (2000年末購入のメモリー)
・ Mosel PC100 CL2 VCT8PCは、評判の高かったメモリーですが、やはり「最近の製造週はいまいち」の評判通りでした。
・ M.tecは「当たりはずれがある」と評判ですが、単体ではそれなりでした。ところが2枚刺しにすると、相手に何を持って
  きても、マザーがBX6SEでもP2B-F改、P2B-Fでも、スロットの組み合わせをどうしようと・・・、ガン!と認識できません。
  当然、2枚刺しではWinも起動できません。

   


単体では動くので、相性ということになるのですが、あまりにきつい相性(^^ゞ。
販売店の「Dos○ラ日本橋店」に無理な相談をしてみました。
「Mosel、Winbondとは相性がきつく動かないことが多いようです。」「保証規定外ですが上の者に相談します」
という、意外な対応。「返品は無理ですが、他のブランドに交換しましょう。」 とおっしゃってくれました。
なんとうれしい(o^_^o)
ところが、交換できるメモリーが、GreenMemoryの64bit*16両面
 (いい噂は聞かないな。128bit片面なら最高なのに(^^ゞ)
と、M.tec PC133 CL3。Winbondもあったのですが、これは有名メーカーということで高くなるとのこと。
仕方なく、GreenMemoryを選択して交換していただきました。担当の方がとても親切で気に入りました。

サード機作成用のパーツの、事前の価格調べも兼ねて出動したのですが、あまりの対応の良さに感心。
常用の2店で揃える予定だったのですが、全て「Dos○ラ日本橋店」の、この担当の方のお願いして、
相談にのってもらいながら揃えました。初心者に見えたのか(^^ゞ、じつにていねいで、
ちゃんとスペックや特徴を説明して、同スペックなら安いものを選んでくれるのです。
若いのにやわらかい笑顔の「Y」さん、ありがとうございましたm(._.)m。
日本橋で気持ちよく買い物できたのは、久しぶりでした。
 (トータル2,3千円の差が惜しくない、気持ちいいサービスでした。)

・ GreenMemory (VM 128MB PC100)は、上記の交換で入手。
  64bit*16両面ですから、期待はしていなかったのですが、それ以上に最悪でした。
  FSB133を越えると、なにをしようとWindowsが起動できないのです。単体2228F−FSB130、
  2枚刺しでも、2228F−FSB125でWinは起動しますので、クレームにはあたりませんが。
  なにかFSB133を境に、プロテクトでもかかっているのでは?と疑わせるほどでした。
  ところが、ピュアDOS起動のMemtestは、2328Nで、FSB150が通るから、本当に変なメモリーです。
・ GBCL2。噂になった、「無印128bit*8片面」です。期待どおりのすぐれもののようです。
・ Mosel PC133 CL3 (2枚目)期待通りの150MHzOver。「無印のPQI GB」を探してみましたが、
  展示品にはあっても、実物はみな「M.tec」でした。安全パイで買いました。

 ( × メモリーに共通する特徴)
・ 基盤が「B6786RAb」 で、実装されているチップコンデンサーが小さいということです。
・ また、SPD情報を読み取ると、「Cas」が3になっているということ。
 全てに共通するわけではありませんので、鵜呑みにはしないでくださいね。
 わずか2枚での共通点ですから、統計的な価値は、なんだありません。
 特に、SPD情報は、購入してからでないとわかりませんから、購入時の指標にはなり得ません。




SPD情報の読み出しツール紹介。

今回使用した、SPD情報の読み出しツールと、メモリーテストツールを紹介しておきますね。

  ツール名 作者 ホームページ/ダウンロード先
Wspdstat SPD STATUS for Win PENTIUM 666MHz http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/8264/index.html
Spdch SPD Data Checkerch p araffin http://www.infoaomori.ne.jp/~paraffin/
Sandra SiSoft Sandra2000 SiSoft http://www.sisoftware.demon.co.uk/sandra/
Wnbtune North Bride Tune Softhouse333 http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an011668.html
Memtest Memtest 1.04 Alexander Grigoriev http://www.home.earthlink.net/~alegr/

Pentium666MHz さんは、ハードウェアモニターのLM75/LM78 Status」や、Voodoo関係で有名な方です。
p araffin さんは、ハードウェアモニターの「LM78mon」で有名な方です。
Softhouse333 さんは、メモリ関係や、K6のキャッシュコントローラーで有名な方です。
SiSoft さんと、Grigoriev さんは、表記ツールが世界中で使われている有名どころです。

文末ながら、お礼申し上げます。

ところで、結論ですが、FSB150-2228F の複数枚刺しは?

Mosel PC133 CL2 128MB と、GBCL2 PC100 CL2 128MB の2枚刺しで、快調に動作しています。

残りのメモリーは、予定通り、お絵かき用サードマシンに移植されました。
FSB120MHz-2228F の3枚差しで、これまた快調に動作しています。
そして、GreenMemoryだけが、虚しく中に浮いています。
(気持ちよく買い物し、新たな常用店を見つけた代償として、飾っておきます。)

128MBのSDRAMは、徐々に製造中止となり、早晩市場から消えるでしょう。
今のうちに、3枚刺しを目指して、もう1枚購入しておこうと思っています。
堅くいけば、Infineon か Winbond か 実証済の GBCL2でしょうが、あと1銘柄・・・
怪しいのがいのが残っています。「無印 PQI GB」です。GB100は、だめなようですが、
GB133片面は、当たり外れはあるものの、2228F で FSB170が回るものあるとか。
PQIをきっと買っていると思います。


FSB150 2228Fast の3枚刺し(1/14追加)

FSB150で、2228Fast が通るメモリーが3枚揃いましたので、3枚刺しに挑戦です。

一発でOKになってくれればいいのですが、さすが3枚刺しは手強いです。
スロットの組み合わせを、いろいろ試すはめになりました。

  Slot 1 Slot 2 Slot 3 結果
2228F設定 GBCL2
PC100
Mosel (Old)
PC133 0003
Mosel (New)
PC133 0037
FSB147
2228F設定 GBCL2
PC100
Mosel (New)
PC133 0037
Mosel (Old)
PC133 0003
FSB147
2228F設定 Mosel (Old)
PC133 0003
GBCL2
PC100
Mosel (New)
PC133 0037
FSB148
2228F設定 Mosel (New)
PC133 0037
GBCL2
PC100
Mosel (Old)
PC133 0003
FSB148
2228F設定 Mosel (Old)
PC133 0003
Mosel (New)
PC133 0037
GBCL2
PC100
FSB150
2228F設定 Mosel (New)
PC133 0037
Mosel (Old)
PC133 0003
GBCL2
PC100
FSB150
結果 Mosel同士をチェンジしても、結果はかわらず、
GBCL2が耐性を左右している。

BX6SEのメモリースロットは、Slot1(Bank0/1)、Slot2(Bank2/3)、Slot3(Bank4/5)です。
また、Slot1と、Slot3は、同配線上にあり、Slot1が先に読み込まれるマスターのようです。
SPDの情報を取得すると、
Module1にSlot1のメモリーのSPD情報が、
Module2にSlot2のメモリーのSPD情報が、
表示されます。


また、メモリーと通りは、BXチップから遠い、Slot3>Slot2>Slot1の順で良いというのが定評です。

以上を総合すると、GBCL2がネックになっていると思われます。
さすがMosel!

と、いうことで、めでたく3枚刺しに成功しました。
年明け以降の円安で、メモリー価格が上昇に転じるようです。
底値で、4枚のメモリーを購入して試せて、ラッキーでした。
〆て、2万円のテスト結果でした(v~v)