A kind of ASUS P2B-F Version

P2B-F のマイナーバージョンを整理してみました。
  
2000.12.02


P2B-F のマイナーバージョンの種類

P2B-Fは、「安定・メモリー高速」の息の長いボードです。
98年から2000年初等まで、3年間に渡り市場流通し、オークションでは今も人気のあるボードです。
CoppermineコアのCPUに移行した現在でも、現役で十二分に通用しています。

ところが、その流通期間が長かったため、Clock Generatorと、DC-DCコンバータの組み合わせで、
何種類かのマイナーバージョンが存在していることが、知られています。
大まかには「前期」「後期」とわけられていますが、所有しているボードを中心に調べたところ、
5種類のマイナーバージョンの存在が判明しました。 (なんでそんなにたくさん持っている!(^^ゞ)
またBIOSも未だ継続して更新されており、BIOSバージョンによって対応可能CPUが変わります。

これら、長期間に渡って販売され、継続してBIOS更新がされているため、複雑になり、
「Coppermineにするので買い換えます」など、悲しく無駄をするユーザーもいるようです。
また、オークションでは、「ボードリビジョンを教えてください」と質問される方が非常に多いです。
「Rev 1.00なら買いません」ということなのですが、実はP2B-FにはRev 1.00しか存在しないのです。
単一リビジョンで3年間も販売されたことを見ても、当初の設計の先進性が伺えます。

結論的に言えば、
全てのマイナーバージョンで、Coppermine(河童セレ)が動きます。
BIOSの更新(最新は1013a)を行い、
チップの違いによるVioの対処法、FSB設定の違いを知っていれば。



P2B-F のマイナーバージョンの見分け方一覧

  P2B-F 初期

P2B-F(赤箱)中期

P2B-F(青箱)後期
箱の色と大きさ

Clock Generator IC-Works W145H
ICS 9250BF-08
ICS 9250BF-08
ICS 9250BF-08
ICS 9250BF-08
FSBジャンパー
生成可能FSB
(100MHz以上分)
100 103 112 124
133
(PCIは全て/3)
100 103 112 124
133
(PCIは全て/3)
FS3にジャンパー
を立てると可
−>
100 103 105 110
112 115 120
124(1/3) 124(1/4)
133(1/3) 133(1/4)
140 150
100 103 105 110
112 115 120
124(1/3) 124(1/4)
133(1/3) 133(1/4)
140 150
100 103 105 110
112 115 120
124(1/3) 124(1/4)
133(1/3) 133(1/4)
140 150
DC-DCコンバータ HIP6019CB
HIP6019CB
HIP6019CB
HIP6019BCB
HIP6019BCB

出力可能CoreVolt

V-Core 1.8〜3.5V V-Core 1.8〜3.5V V-Core 1.8〜3.5V V-Core 1.3〜3.5V V-Core 1.3〜3.5V
判明初期BIOS 〜1005f 1006f 1006f 1007f 1009f 1010f
Mendocino対応 BIOSのバージョンが1006f.bin以降で対応。(BX2F1006.awd)
Coppermine対応 BIOSのバージョンが1011f.bin以降で対応。(BX2F1011.awd)
ボードRevision ボードRevisionは全て「P2B-F Rev.1.00」。 調べた限り、配線パターン等変更なし。
河童セレ動作
BIOS1011f以降、
Vcore1.8V以上
を指定で可能
BIOS1011f以降、
Vcore1.8V以上
を指定で可能
BIOS1011f以降、
Vcore1.8V以上
を指定で可能
BIOS1011f
以降で可能
BIOS1011f
以降で可能

ボードRevisionは全て「P2B-F Rev.1.00」で同じです。
P2B-F(赤箱)中期の最後のものと、P2B-F(青箱)後期は、BIOSの違いだけで、ハード仕様は同じです。