PL-iP3/T Perfect Remodeling [2]

BXマザーの救世主『PL-iP/3T』の完全改造法です。
電圧制御とともに、CPUの温度監視もできます。
   2002.01.06  Takapen Signed   2002.01.07  Updata 
                    
2002.01.13  配線図追加


PL-iP3/T Perfect Remodeling(2) 実践編


このシリーズのコンテンツは、性格上たくさんの画像を含み重たいです。

またこのページだけで、手早く改造できますが、それだけでは単なる工作教室になってしまいます。
ぜひ「理屈編」もお読みいただいて、応用する力、生きた知識の素である、
しくみを理解する楽しみを味わっていただけば、幸いです。

今回は、
1) Vcore電圧を可変にする。
2) オンダイのサーマル・ダイオードの温度検出を有効にする。
3) 配線を守り、マザーのリテンションキットに安定刺しするため、カバーを生かす。
の3点を目的にしています。

特に3)は重要で、頻繁に取り外すオーバークロッカーにとって、
外部に露出した配線は、切断、ランドやパターン剥離の事故の原因になります。
配線を引っ掛けて、なん枚もP2B-Fをお釈迦に経験則(^^ゞ。
ランド・パターンの補修は、体験上、かなり細かくむずかしい作業になります。



↓ 完成写真。Vcore可変、コア温度検出機能付き  
 
   
↓ 単なる『工房風景』。意味はありません(^^ゞが、在りあわせで間に合わすの見本。  
 
   
↓ 加工に使った材料  


PL-iP3/T

ポート引き出し用の9線ケーブル不要品。
FX/LX時代からの人、1つぐらい道具箱に
転がっていますね。(信号の外部引出し用)


汎用基盤

5ピンのディップスイッチ

2ピンのジャンパーポートが2つ
(電圧検出ポート用)

ジャンパーピンが2つ
(電圧検出ポート用保護・絶縁用)

耐熱皮膜電線、少々
(なければ、ケーブル類を引っ剥がすと、複芯
の線がたくさんとれます。SCSI/プリント/
シリアルなどのケーブルがgood!)



PL-iP3/Tの、L6911Eの信号線乗っ取りの準備


↓ 9線ケーブルの予備加工。  
    線の間隔と、L6911Eのピン間隔は、どんぴしゃ(同じ規格だからあたりまえ(^^ゞ
 
 
↓ 各ピンと、ケーブルのはんだ付け
   どのピンが対象かは、「理屈編」をご参照ください。
    <はんだの正当性を証明する導通テスト必須。ピンとケーブルの反対側を測ります>
 
 
↓ CPUから来るVID信号線のパターンカット
   どの位置のどの線を切るかは、「理屈編」をご参照ください。
 
 
   <パターンカットの正当性を証明する導通テスト必須>↓  
 
↓ ここで、コントロール基盤を作成しておきます。
   GND側の足は、裸電線で繋いでおきます。
 
 




PL-iP3/TのB14、B15(THERM系)の結線改造

↓ B14、B15端子は、みごとに結線されておらず、ダミー端子(^^ゞ
   どの位置の端子かは、「理屈編」をご参照ください。
 
 
↓ まず、細いB15端子に、リード線をはんだでつけます
   リード線は、芯線を3本ほどに間引いておきましょう。多いと、隣のB14やB16に接触します。
 
 
↓ B14端子に、リード線をはんだでつけます
   <導通テスト必須>
 
 
↓ 温度検出機能復活。
   リード線をソケット裏のTHREMDP、THREMDNにはんだ付け。どのピンかは、「理屈編」を。
   <導通テスト必須>
 
 




PL-iP3/T改の、コントローラーの組み付け


↓ コントローラーに、VID信号、出力検査線、GND線をはんだ付け
   どの位置の端子かは、「理屈編」をご参照ください。
   <導通テスト必須>
 
 
↓ ケースに組み付けて完成ですo(^-^)o
   ケース背面には、両面テープでしっかり固定します。
 
 
↓ いよいよ、電源を繋いで、ディップスイッチによる、出力可変をテストします。
   ジャンパーピンによる検出端子は、テスター棒がぴたっと挟めて便利です。
 
 
↓ 可変出力結果(青文字が実測値。デジタルの下1桁が振れる場合は、大きい数字を取っています)
   VID4信号は、絶えずGNDに落ちています(「0」)。きれいな可変出力結果です。
 
 




実機に組み付けで動作テスト

↓ バラック5号機、マザーはBX6SEに組み付け。  
 
↓ 下駄の「FSBクロックタイプ100」設定での、BIOS起動画面
   「Current CPU Temperature」が、正しく出ていることにご注目ください。
 
 
↓ 下駄の「FSBクロックタイプ133」設定での、BIOS起動画面
   「Current CPU Temperature」が、正しく出ていることにご注目ください。
 
 
↓ FSB100での、Win起動のWCPUIDや温度監視情報  
 
↓ FSB100での、スーパーπと、コントロールパネル情報
   i815Bマザー「GA-6OXET」とほぼ同じか若干速い!BXチップセットは秀逸なりo(^-^)o
 
 
↓ FSB133での、WCPUIDと、コントロールパネル情報
   FSB の情報表示が違う点に注目してください。BSEL騙しの改造を追加すれば、ばっちりになりそうです。
 
 
↓ 最後にもう一度、Perfect Remodeling の姿です。(シンクがいかん(・・;))