Ultra66 don't Transform into Ultra100 |
「Ultra66 がUltra100
に大変身(☆o☆)」に、いよいよ決着がつきました。
初めての方は、05.26付、05.28付の記事を、まずお読みください。
2000.06.08 Takapen Signed 06.09 ぶんぶんさん提供「Ultra100」ボード写真
Ultra66 INFファイルのベンダー・デバイスIDの謎に迫る。
前記事でも書きましたように、Ultra66を刺したPCに、Ultra_160_Bld18.zip ドライバを入れると、
「Promise Ultra100(tm) IDE Controller」と、デバイスマネージャーに表示されます。
これもまた、前記事でのINFファイルの解析で、
PromiseのベンダーIDは「VEN_105A」で、デバイスIDは、以下の組み合わせとなっていました。
新たに「FT66D130b25」のINFファイルの解析で、FT100のデバイスIDが判明しました。
予想通り、FT100は「VEN_105A&DEV_4D30」でした。
Ultra系 | FT 系 | |
DEV_4d33 | 33 |
66 |
DEV_4d38 | 66 |
33 |
DEV_4d30 | 100 |
100 |
U66@FT66
改造で判っている、信号線からくるUltraとFTの識別と、
BIOSからくるデバイスIDを、クロスに掛け合わせて、パターンを作り出しているようです。
BIOSからくる情報を受け取り、Windows98は、どのようにUltra66を(ドライバを)
認識しているのか?知る方法があれば、いっそう謎に迫れます。
探していると、SiSoftの「Sandra 2000」というソフトが、
このWindowsのハードウェア認識情報を、細かに解析表示してくれることがわかりました。
以下が、「Sandra 2000」のPCIデバイス「Ultra66」の解析画面です。
ばっちり、混乱しまくっていますね(^^;;
「OEM Device Name」「 OEM Hardware ID」「
Product Device Name」 は、Ultra66
「Product Hardware ID」 は、Ultra33
そして、「Windows Device Name」 は、Ultra100
です。
まあ、ドライバは共通ですので、動作などにはまったく問題ないでしょう。
UltraATA/100 の実在機による「Fiverさん」の追加検証結果
前記事でも、「きち」さんの「伝説の伝言板」の常連さん「Fiver」さんに、
UltraATA/100のすばらしい実証報告をいただきました。
今回、わざわざ、さらに追加の検証、(決定打です!)をいただきました。感謝です。
失礼ながら、全文を引用させていただきます。
<きちさんのBBSでのFiver さんの投稿>
投稿日 : 2000年5月28日<日>00時00分 私の駄文なんぞ、どんどん自由に引用していただいて、かまいません(^^; で、早速、TakapenさんのHPに紹介されていた、Ultra用のUpdateを取ってきて、 Ultra66→100にしてみました(確かに、表示上はなりますね(^^;)それに IBM DTLAを、繋げてみました。もしも、Ultra100になっているのなら、UDMA5と 表示されるはず、、、 BIOSで、Ultraの接続表示を、じっと見ていたところ、、やっぱり、UDMA4で 繋がってました(^^;ということは、Ultra66は、そのままのようです。 私も、ほのかな期待を抱いていたんですが、、残念です(^^; |
ほんとうに、残念(-o-)y-゚゚゚。
理屈の予想通り、表示は変わるが、Ultra100としては、機能していないのです。
これで、興味と残されたわずかな可能性は、
「チップが同じで、配線パターンがいっしょであれば、改造が可能かも」
と、いうことになります。
「ぶんぶん」さんの、チップ検証報告。
6月5日に、Ultra100、FastTrak100が発売になりました。
ぶんぶんさんから、早々に、入手報告と、チップ・基盤の報告メールをいただきました。
最新情報、ぶんぶんさん、感謝です。2回のメールの要点を、以下に引用させていただきます。
(ぶんぶんさんは、HP上で、手作りのすごいシンクを披露されています。ぶんぶんさんのHPはこちら
今日大阪のPC1‘sでU100買ってきました。 必要であれば写真その他チップなどの定数調べますよ。 私も改造大好きですので。 (チップは)今までのものと違うようです。 FT100のほうは秋葉ホットラインのほうに写真が出ていたのですが U100のほうも同じチップがつかわれています。 型番はPDC20267です。 U66はご存知でしょうがPDC20262です。 たぶん周波数が上がったための耐性強化かな? プロセスルールを変えたのかも知れませんね。 家で使ってるマシンはすべてRAIDが組み込んであります。 今回U100を買ったのもU66のときのように改造すればFT100に なるのではと思い買いました。 また現在100Mhzのクリスタルを持っていまして、 FT66のクリスタルがソケット式になっています。 FT66でATA100対応のHDDが性能UPできるか検証するためでもあります。 いままではHDD壊したくなかったので少し躊躇していたのですが DTLA307015がATA100に対応しているということを聞き クリスタル変更を決断しました。 当然2台仕入れてきました。(^_^) |
ぶんぶんさんからは、ボードのパターンの写真報告までいただきましたm(._.)m。
超精密画像で、ランドのNo.やチップ抵抗の有無まで、見分けられます。
ここには、縮小版を掲載しております。画像をクリックすると、精密画像が見れます。
ぶんぶんさん提供「Ultra100精密画像」
「夢」はやぶれたが、新たな「夢」が・・o(^-^)o
Fiverさん、ぶんぶんさんの検証で、Ultra66−>Ultra100 への変身の夢は、
PCおもちゃ箱の藻屑と消えました。
しかし、新たな夢が、生まれました(☆o☆)。Ultra100−>FastTrak100
への変身の夢。
歴史は螺旋を描いて発展する!ですね。
わたしは、このあたりで挫折ですが、Fiverさんやぶんぶんさんの活躍に期待しています。
また、「ごえもん」さんのページやMLで、ごえもんさんとあの改造の大御所KAZ'の
2つのボードの解析が始まっています。
<エピローグ>
6月6日、Quantumより、Ultra100規格の正式発表がありました。
プレス発表の、日本語訳がQuantum日本のHPに掲載されています。
以下、要点の抜粋です。
UltraATA/100は、2005年頃に予想されるシリアルATAインタフェースの台頭までの期間、 最も現実的かつ効率的な高速ATAインタフェースとして広く普及することでしょう。 来年には、ディスクの転送速度は66MB/秒を超え、データのボトルネックの発生を回避するために、 Ultra ATAを66MBから100MBに拡張することが必要になります。 ATA/66からATA/100へのアップグレードの際には、 Ultra ATA/100アダプターカードを購入する必要があります。 また、ATA/33からアップグレードする際、80ピンのコンダクタ・ケーブルも必要となります。 |
来年、2001年中には、内部転送速度が66MBを越すとアナウンスされています。
UltraATA/100に対応したカードが要るとも。
年末発表予定の、Intelの次期CPU主力チップ「Willamette」と合わせればo(^-^)o、楽しみですね。