SiS Xabre400 Preview

SiS Xabre400(セイバー)は
Good!! コスト・パフォーマンス

 2002.09.01    UPDATE:2002.09.05 「性能・耐性試験データ追加」
         
UPDATE:2002.09.14 「3Dmark2001SE "7009"データ追加」


グラフィックカードの新作ラッシュの夏

今年の夏は、グラフィックカードの新作ラッシュでしたね。
PC用のハイエンド・カードは4〜6万円に張り付いています。
高い!高すぎる!! 自作のローエンドPCなら工夫すれば組めてしまう価格。
私などには、到底手が・・・( --)/~~~~~(>_<)

グラフィック仕様はDirect9、AGP8×への移行期

新旧規格が入り混じり
ますが、ハイエンドはどれもすばらしい性能のようです。
Radeon9700、Radeon8500、GeForce4Ti4600、Parhelia
これらが、3Dmark2001SEの値で、10000を越えて競い合っています。
Radeon9700とParheliaは、DX9完全対応でハードウェアT&Lを削ったため、
現在のDX8.1環境下では意外とふるわないようですが、
DX9になれば一挙に性能を開花させることになるようです。
DX8.1環境下では、Radeon8500 VS GeForce4Ti4600 の一騎打ちのようです。

ミドルレンジに新星登場!SiS Xarbe400

1万円から2万円のミドルレンジは、GeForce4MX系の独壇場の様相でしたが、
ひっそりとSiS Xabreが発売されています。テストサイトの評判は意外と良いようです。

私は、パソコンではゲームをしませんし、3D系のベンチはまあ動けば程度の人で(^^ゞ、
所有4台ともGeForce2MX(400)で揃えています。

掲示板で(Tsutomuさんからだったと思いますが) 「Radeon8500」の凄い数値を聞いて、
「あなたはゲームをしない人、かつゲームソフトは未だDX5からDX7のレベル。」
と、自分に暗示をかけていました。
がぁぁ!ASAさんの「Parhelia」を聞くにいたり、ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノむずむずうずうず。

私のパーツ購入基準は安上がり(>_<)の 『トリプル2』作戦です。

 ・ 2万円以内
 ・ 最速との性能差が2倍を越えたら更新。それまではがまん
 ・ 使用中のパーツから2倍の性能向上があること

今のGF2MXは3DMark2001は2400程度ですから、パーツ更新基準にはまっていますo(^-^)o
と、言うことで・・・ 実用上の必要もないのに・・・ 買いました\(^o^)/
GF4MX440をターゲットにしていたのですが、なんとXabre400が7980円の店を見つけて、
即、路線変更。Kotekoteのこだわりを主張する割に、すぐに態度がかわるご都合主義(^^ゞ


まずは、Xabre400の諸源です。

JoyTech BladeMonster Xabre400
グラフィックチップ Xabre 400
コアクロック 250MHz
ビデオメモリ 64MB DDR SDRAM 250MHz
メモリチップ Hyundai AT-4
メモリバス 128bit
メモリバンド幅 8GB/秒
AGPバス 8×/4×
ビデオ出力 アナログCRT、S-Video、DVI
最大解像度 2048×1536ピクセル
付属品 ドライバCD-ROM、WinDVD、
Sビデオ端子ケープル、マニュアル

「Xabre(セイバー)」Xabre 400 SiS360 0.15μm
AGP 8X   DirectX8.1対応  ピクセルシェーダ実装
ハードウェアバーテックスシェーダ未実装 ⇒ バーテックスシェーダ ソフトウェア・エミュレーション
コア250MHz/メモリ500MHz(DDR250MHz)という仕様です。



移行期の変則的な作りですね(@_@)、「中途半端やなぁ〜」
特に、ピクセルシェーダは実装していますが、ハードウェアバーテックスシェーダは未実装のため、
これを認識するにはソフト側の対応が必要だそうで、まだ対応パッチなどがでたソフトはないようです。
3Dmark2001SEの場合は330にバージョンを上げるパッチを当てれば動きます。

クレバリーの通販で破格価格の7980円!で購入。 価格だけは、ローエンドの仲間o(^-^)o

ミドル・レンジのグラフィックス・チップの諸源比較
   RADEON 9000PRO Xabre400 GeForce4MX460
コアクロック 275MHz 250MHz 300MHz
メモリクロック 275MHz 250MHz 275MHz
バス幅 128bit 128bit 128bit
帯域幅 8.8GB/sec 8GB/sec 8.8GB/sec
最大メモリ容量 128MB 128MB 128MB
ピクセル・フィルレート 1100MPixel/sec 1000MPixel/sec 600MPixel/sec
レンダリングパイプライン 4 4 2
パイプライン当のテクスチャユニット 1 2 2
シングルパス描画テクスチャ数 6 4 4
ハードウェアT&L
バーテックス・シェーダ バージョン1.1 バージョン1.1 バージョン1.1
ハードウェア・バーテックス・シェーダ
ピクセル・シェーダ バージョン1.4 バージョン1.3

2002/9/1現在 価格.com 最安値(64MB)

11790円

9470円

12980円

まだ9000円から12000円の店が多いですが、探せば特価品が見つかるかも。

気に入りました!すばらしいコスト・パフォーマンスo(^-^)o


<性能は>

DirectX 8.1対応低価格ビデオカード対決! RADEON 9000 PRO vs Xabre400
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0724/hotrev169.htm
SiS Xabre 400の鮮やかな登場
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0725/hot211.htm
Tom's Hardware Guide 「Xabre Rattling - SiS's New Graphics Chip」
http://www.tomshardware.com/graphic/02q3/020730/index.html

上記のテスト結果と評価が、妥当でほぼ一致した感触です。
とりあえず、3Dmark2001SE330 の、「Game4 Nature」が見れたのが感激。
フレームレートは20〜30くらい出ていて、一応きれいに見れます。

 Xabre400 (DDR64MB)  3Dmark ベンチ結果 
色数 CPU Core Memory 3Dmark2000 3Dmark2001
16bit Color 1558MHz 250 250 9906 7195
    260 255 10068 7243
   

261

300

10591

 
    104.4% 120.0% 106.9%  
32bit Color 1558MHz 250 250 8032 6585
    260 255 8162 6619
 

 

 

280

300

 

7009

  100.1% 105.2% 120.0%   106.1%
 解像度1024×768 Antialiasing=None リフレッシュレート100Hz
 GA-6OXET、FSB165、PentiumIII-S 1.26、Memory512MB(2-2-2-5/7)



という結果で、
「3Dmark2000」は『10000』に到達(既定値16bit Color)、
「3Dmark2001」は『 7000』に到達(既定値32bit Color)。

GeForce4MX440より速く、GF4MX460よりは遅い、GF4MX450?相当でしょうか。
CoreとMemoryをクロックアップすると、GF4MX460の値をも凌駕します!
GeForce2MX440と比べると「3Dmark2000」で60%、「3Dmark2001」で3倍近いUP!



 


<オーバークロック耐性は>

Memoryはさすが 『Hyundai AT-4』! DDR300MHzまで回ります。
完走限界はCore285、メモリ300です。(Coreは時々フリーズ)。
常用限界は、Core280、メモリ300 です。
3.6(3.3)nsがあるはずなので、来年秋に発売予定のXabre600はそっちが載ると思います。

<画質・発色は>

nVIDIAより良さそう、好みです。
nVIDIAより、明るい、少し赤みがかっている、フォーカスは鋭い、
ただし、ATIのような原色系の華やかさや、赤さはではありません。
また、Matroxのようなシャープさでもありません。
大人しい発色です。

nVIDIAが、暗い・青いですから、
特にnVIDIAの3Dベンチは暗すぎ、暗いを通り越して黒いですね(-。-)
ゲームをする度に、ガンマ補正してやる必要があるくらい・・・。
Xabreだと、ベンチがずいぶんきれいに見えます。
nVIDIAのくすんだ暗めの色と、甘いフォーカスに慣れ親しんだ目にとっては、
(慣れると目が疲れない(^^ゞ、人にやさしいnVIDIAの配慮ですな〜)
違和感のない、きれいで、少し明るく、少しくっきりの、良いできです。


<コスト・パフォーマンスは>

コスト・パフォーマンスは最高でしょうo(^-^)o
ハイ・エンドを見れば、
Radeon9700、Radeon8500、
GeForce4Ti4600、
Parhelia(なんと!98/MEには対応していない。ドライバ開発予定もなし!)
と、Xarbeの倍近い3D性能をたたき出すものがありますが・・・高いです。

ゲームをするわけじゃなし、2Dがハイカラーで映ればよい(^^ゞ私のような人には、
かつ、最新カードとベンチがかなり開くのは・・・、多少しゃく (-o-)y-0?゜
という私のような人には、おすすめできますね。

心配していた2D性能ですが、
HDBENCHでは、GF2MXと大差ありません。
FRは15%くらい遅くなります。他の2D系のベンチも1割強遅い感じです。
短命で本流にはなれないでしょうが、8000円弱ですから、十分じゃないでしょうか。

<不具合と解消法>

ひとつだけ、不具合を見つけました。
Win2000+DX8.1環境下で、DirectXのハードウェア検出に失敗します。
DX7のテストは走りますが、DX8.1のテストは動きません。
また、3Dmark2001SE330も、起動時エラーが(^^ゞでて動きません
ピクセルシェーダ−有り、バーテックスシェーダ−(ハード)なしの変則構成が、
うまく検出できないようです。
2000/XP用のドライバの問題のようで、改良されるといいのだけど・・・

Win2000での解決策を見つけました。
『DX 診断ルール(DxDiag)』の『ディスプレイ』タグから、
『AGPテクスチャ・アクセレータ』の『無効』ボタンを押して使用不可にすれば、
3Dmark2001SE330が問題なく起動し、完走できるようになります。

Win2000では、これでハードウェア・ピクセルシェーダもちゃんと機能して、
ベンチ結果もWin98SE+DX8.1をわずかですが上回ります。描画レートも問題なし!
Win2000/XPでお困りの方は、ぜひお試しください。
(注:Win98SEでは、ハードウェアアクセレーターがOFFになり、がた落ちします。)

変人のお気に入り!になってしまいました。