8月21日(水)
フェリーが出航したのは予定を1時間オーバーした午前0時30分だった。港の中を進んでいるときは静かな航行だったが、船内放送では酔い止めの薬を売店で販売している旨を繰り返し放送している。神威岬へ行ったときも風が強く、海は荒れ模様だったので、やはりフェリーも揺れるのだろうか・・・? 18,000トン、全長約200mという巨大な船なので少々の波ではびくともしない筈だが・・・
ロールを減少させるフィン(船内パンフレットより) 上部甲板は風が強い(後方はフェリーの煙突)

防波堤の外へ船が出た途端に、船体は大きくロールしたり、上下にゆっくりピッチングしたりし出した。立って船内を移動しようとするとよろけてしまい真っすぐ歩くことができない。そのうちだんだん気分も悪くなってきたので、それまですわってノートパソコンで写真の整理等をしていたのだが、急遽とりやめ、横になった。横になって寝ていると少々揺れてもそれほど気分が悪くなることはない。子供達もこのフェリーには何度も乗っているが、これほど揺れたのは初めての経験だ。家内がよろけながら売店まで行って酔い止めを買ってきたが、子供達は錠剤がうまく飲めない。結局酔い止めを飲むのはあきらめて皆ベッドに横になって寝ることにした。子供達は2段ベッドの下の段なので問題ないが、大人は上の段なので、はしごの上り下りも少々こわい感じになってきたので私と家内は机やテレビが置いてある場所で毛布をかけて寝ることにした。
フェリーが外洋に出てきたのか、揺れは一層大きくなり、テーブルの上に置いたペットボトルや携帯電話がテーブルから転がり落ちてくる程の揺れになってきた。子供達は寝てしまったようだが、船酔いは大丈夫だろうか? 時折「バーン」と船底を波が強く打つ音と振動が伝わってくる。
いつの間にか寝てしまったようで、午前4時頃目が覚めてみると揺れはかなり小さくなっていた。北海道方面の日本海は波が高いが、南下するに従って天候が回復しているので波もやや低くなっているようだ。それでも、ときどき大きく船体がロールやピッチングを繰り返していた。午前8時頃になって船内放送が再開されたが、波が高いのでレストランでの朝食サービスは中止するとのこと。この揺れでは食べに行く人もあまりいないだろう。このフェリーにはかなり大きな浴槽の風呂があるが、今回はこの風呂も閉鎖されていた。もし、この揺れの中で風呂に入っているとどうなるのだろう? 浴槽からお湯がザーッと流れ出るときに人間も一緒に流れ出しそうになってしまうのだろうか? ちょっと入ってみたい気もしたが、残念ながら揺れが収まるまでは再開されないようであった。これだけ揺れているのに、卓球だけは受け付けているとのこと。この揺れの中で誰が卓球をするのだろう?
ずいぶん揺れたが、結局家族4人とも船酔いになることはなく、無事に済んだ。 船の前方にあるフォーワードデッキの窓からは進行方向前方の海が見渡せるようになっているのだが、今回の航行中は窓ガラス外側から頑丈な覆いが被されており、前方を見ることはできなかった。波が高いときは波がデッキを越えて窓ガラスに達することもあるそうで、そうしたときに窓ガラスが割れないようにこうした処置をとるらしい。いつもならたくさんの人がこのフォーワードデッキから外を眺めながら本を読んだりしているのだが、この日ばかりは閑散としていた。
昼頃になってかなり揺れが収まってきたが、船酔いとまではいかないものの、あまり食欲もないので売店でパンを買ってきて食べた。旅行中に見ようと、ビデオテープを数本持ってきていたが、ジェラシックパークV新・猿の惑星のビデオがまだ見ていなかったので2本を続けて見た。それでもまだ時間があったので、船内有線放送で放映されていたSTAND BY MEを見た。
夕方になってすっかり揺れも収まり、皆の体調もよくなったので、営業を再開していたレストランに行って夕食を食べた。あと3時間ほどで敦賀港に入港の予定だ。

当初、敦賀港入港は定刻から1時間遅れの午後9時30分とアナウンスされていたが若干早くなり、午後9時15分着と訂正された。午後9時前から車両甲板へ移動できることになったので荷物を持って車両に移動した。着岸は午後9時15分だったが、あまりにもぎっしり車を詰め込んだため、1台づつバックして車の向きを変えてから出なければならないため船外へ出るまでにいつもより時間がかかった。午後9時40分頃になってやっと船外に出ることができ、北陸自動車道と名神高速を一路京都へ向かって走り、途中多賀サービスエリアで一服したが後はノンストップで走り、8月22日の午前0時頃自宅に帰り着いた。
今回の旅行での走行距離は約1300qだった。我が家の車はもうすぐ走行距離が10万キロになるが今回の旅行中も故障もなく順調に走ってくれた。
来年は長男が中三で受験を控えた年なるので長期旅行には行けそうにない。次の北海道旅行はいつになるのだろうか・・・・?

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